リスペクトとオマージュ要素を入れての投稿
もうそろそろ皐月賞出走かなぁ
前世の事を知ってこの世界に産まれ落ちて十数年
俺は歓喜に震えてる。
形は違えど
だから余計に勝つ為に命懸けで練習に励み必死であのタイムに追い付こうと
ダダダダダ!! ピッ!!
「ハァハァハァ タイムは!?トレーナー」
メジロ家敷地内にあるコースで皐月賞に向けて追込みを掛けているカスケード
「2:01.4 だ!いい仕上がりだ」
「そうか・・あとコンマ4タイムを短縮しないと勝てないな」
「今でも十分過ぎる程だぞ、カスケード!」
俺は馬の時のあいつらを知っているからこそ勝ちたいと
1998年4月19日の皐月賞は1位から3位までコンマ1で差だった
あの三頭がゴール直前での争いはまさに激戦だったからこそ俺に課せられた課題は
2:01.0に近づかなくてはならない
そして本来ならクラシック路線に出る前に馬でのグラスワンダーは、
怪我で半年以上棒に振ったわけだがこのウマ娘の世界ではまさか怪我の兆候は見られない
まさかクラシック路線に参加しているという状況だ!
だから俺は思った
四強がまとまって相手になるならそれを超えていく
その為にはまずウマ娘と人間の限界は同じのようで違うのではないかと考えた
ある日タキオン教授に
「ウマ娘は人間より身体能力は上ですが人間の限界はウマ娘よりある意味常軌を逸しているのではないですか?」と質問して
その問いにアグネスタキオンは
「ふむ、考えたこともなかったね、医学的に見れば確かにウマ娘は人間達より身体能力は倍以上なのはたしかだ、だが人間にはその限界を出すのに努力と反復を繰り返すことによって超えている例があるわけだ」
そこからは俺が知る限りの知識と照らし合わせることでキッカケを得たオレは
(そうか、本質は似てるんだウマ娘も人間もだったらやることは)
減量だ
一か月前から食事の量を減らし、食事の内容にも気を付けてまた、一日の練習とトレーニングで20キロ以上走り、体重を落としつつスタミナを強化普段より運動量も増やしていき、レース二日前ぐらい前には休養を兼ねて体重をベストにする
三月からカスケードは減量トレーニングに入った為にメジロ家にお世話になっている
このトレーニングは人間用をウマ娘用にしてやるわけだ
しかも学業と一緒にやるからには減量で倒れないように気を配る
クラスメイト達が心配して声を掛けてくるが
「大丈夫だ、気持ちだけ受け取ろう」
そう言って授業をこなしていく
常軌を超えたトレーニングで痩せていく様子を見ていた他のウマ娘達が声を掛けようにも今の俺の状態を見て声を掛けるのも戸惑う
授業先生からは「ちゃんと飯は食べてるの?」と言われ
「あぁ」 カシュ モキュ 食べている物を見せて安心はさせている
「倒れるようなことがあったら即座に休んでくださいね」
先生方も気をつかい俺に言う
平日は学業と練習を交えた生活
流石にこの減量トレーニングはお袋やフジ姉には見せられないから義父さんに
「メジロ家で暫く厄介になるからよろしくな」と言って自宅を出てる
土日は徹底的に走る朝から夜遅くまで汗を出し切るまで
皐月賞まで3週間を切った今時間が惜しい
「ハァハァ」
来る日も来る日も暇さえあればコースを走る
2000㍍を何回も走ったり持久走したりトレーニングジムでは
ドスドスボン
サンドバックを殴るボクシング選手並みのラウンドをやっていく
少しでも気持ちを前に出す
縄跳びをして集中力を切らさないように飛ぶ
朝昼晩の食事は必要最低限な物しか口に入れていく
無論それは平日のトレセン学園でも食堂には寄らず屋上で誰にも知られないように食べる。
日々神経を研ぎ澄ましていきながら過ごす
そして減量の中の最大の敵は食べ物だ
ウマ娘の食事は人間より倍以上必要なので、
欲求も物凄くなり香りや音、食材の形だけでも視界に入ると「食べたい・・・飲みたい・・ゴクッ!」
欲求が襲い掛かる
カスケードは耳栓をして遮断することで視界と香りのみに残して日々生活する
遮断する時は休み時間と帰路する時だけだ
それ以外は襲い掛かる欲求に耐えながら練習をこなす
ある日それを見かねたメジロ家の従者は
「もう一本 ハァハァ!!」
「カスケード様それ以上は!?」
「うるせぇぇぇ今声を掛けるな・・・なにするかわかったもんじゃねぇから離れてくれ」
「落ち着けカスケード!」
「あぁメジロの関係者か・・すまないトレーナー」
その鬼気迫る様子見ていたメジロ家の従者の一人は
俺の状態をご当主に報告を入れて
日を追うごとに痩せていく俺の状況を見た
「あの子がやっている事には手を出さないけど、私生活のサポートは我がメジロ家一同で対応すること、なにかあれば私が責任を取りますんで皆さんあの子のサポートお願いね」
あのご当主メジロアサマ様直々の通達だ
必要最低限の食事 生活や習慣に目を配ってくれた
じいやや主治医も親衛隊メイド達も俺の為に色々と気を使ってくれた。
食事に関しては正直申し訳ないと思った、いつも俺がメジロ家でお世話になっている時に旨い飯を食わせてくれた料理人達から
皐月賞が終わったら「腹一杯食いたいからそれまで料理の腕を磨いてくれ」と俺は言った
そしたら
「「みすぼらしい身体を回復するほどの飯喰わせてやるからな!」」
なんか料理人の皆が気合入ってたな
家にも帰らずメジロ家で世話になっているから
義父さんはきっと俺のやっている事には口を出さないがじいやさんと連絡を取って俺の状態を気にしてるらしい
フジ姉は新入生達の部屋わりとか色々な業務で忙しいようでたまに電話で「ちゃんと休んでいるの?」と心配されている
どうやらクラスメイトから俺の状態を見てフジ姉に伝わったんだろうな
そして現在に至る
「カスケードこの後は軽くジョギングしてあがりだ」
「あぁ」
半蔵は今のカスケードの状態を見て
(体重は落としながらもタイムと筋力は仕上がっているスタミナも申し分ない・・後はしっかり皐月賞に向けて調整すれば)
勝てる
確信をもって半蔵は彼を見守る
「「「お兄様!!」」」
これから走ろうとするとこに
「揃って何しに来た?マックイーンドーベルライアン」
マックイーン「何しに来たって!!お兄様いくらなんでもそんな身体になってまでまだ走るのですか!?」
ドーベル「兄さん、お願いこれ以上はやめて」
ライアン「兄ちゃん、もう休もうよ、ねえ!?」
今の状態のカスケードを見て心配して言う妹達
「なぁに、どうせ止める気なら一緒にジョギングするか?」
マックイーン「その程度ならいいですわ、ですがお兄様流石に食事を取ってもらわないといけませんわ」
ドーベル「兄さん、本当にこれっきりにしてください」
ライアン「わたしでもここまでストイックに出来ないよ、倒れてほしくないから」
半蔵「後はメジロの令嬢達に監視してもらうか、カスケードちゃんとあがれよ?」
「あぁ」
トレーナーはその場を後にする
なんだかんだ一緒に走る事になったわけだが
コースをジョギングしながら
「ハッハ!!そおいえばマックイーンお前スピカに入ったのか?」
マックイーン「お兄様!?いつ知ったのですか!?」
「まあフジ姉から聞いた・・あの変態トレーナートモ触ってきたか?」
マックイーン「チームに入っていきなり触ってきましたわ(お兄様だったらどれほど良かったかしら)」
「そうか・・」
あの野郎!マックイーンのトモ許可もなく触りやがって
まあそれだけ状態の確認して走れると想ってのことだろうけど
「ドーベルはどこに入ったんだ?」
ドーベル「兄さん私は個人のトレーナーで仏の掘と呼ばれている人にスカウトされたの」
「そうかあの仏の堀さんか?・・あの人もいい年齢だから一人に絞ったんだな」
ドーベル「うん、「あなたをスカウトしたいわ、この老婆に夢を魅させてくれないかしらって」言われてさ」
仏の堀 なんで!?仏って言われてるかというと彼女のトレーニングと練習は怒らない事で有名だ、今まで育てたウマ娘達を言う「なんで怒らないんですか?」と言われ堀トレーナーは「私はあなた達の夢をサポートするトレーナーであってそれを否定したらかわいそうでしょ?だから私は怒らない方がいいのよ、怒ってもしょうがない時は一緒に耐えるのよ」
すんげぇいいトレーナーだと思ったね
もし俺がスカウトされてたら慕ってたかもしれないな
ドーベルのトレーナーはきっと何かを見出したと思うんだ
ジョギングしながら今度は
「ライアンも決まったのか?」
ライアン「兄ちゃん実はまだなんだよなぁ、ほらあたし選抜レースで結果がイマイチデでさ」
ライアンは別なレースで結果を出せてなくてまだフリーなようだ
「まだ本格派してないからかもしれないがお前はパワーがあるからそれに見合った走りをすればいいだけさ、しっかり走り込みすればスカウトは来るさ」
ライアン「兄ちゃんありがとう、今度同室になった子もちょっと心配でさ今度一緒に走ってくれない?」
同室の子か?寮生活してるんだったな一応
「あぁ、別にいいぞ皐月賞が終わったら休養日もあるしその時でいいかライアン?」
「兄ちゃんありがとう!」
ガバ
ジョギングしながら抱き着いてくるライアン
それを見たマックイーンとドーベルは
「「ズルいですわ(です)」」
「兄ちゃんこんなに細くなって大丈夫なの?」
嫉妬と心配をよそにカスケードは言う
「お前達の兄が敗けるとでも?、勝つ為に走るそれが俺だ」
マックイーン(流石はお兄様です、やはり婚約者達には悪いですがメジロ家の為におばあさまの為にも是が非でも)
ドーベル(兄さん、いつも心配してくれてるけど自分のことも考えてほしいわよ、そんなになってまで身体を酷使してる姿はあまり見たくないから)
ライアン(兄ちゃん・・喜ぶ顔が見たいからがんばるからね)
走りづづけて
「よっし、じゃあ後は飯でも食うか」
カスケードは袋に手を掛ける
マックイーン「お兄様なんですそれ?」
ドーベル「兄さんそれって」
ライアン「まさか」
袋から出された物は
「あぁこれか?ちょうどいい食材だよ、りんごと干しシイタケとガム」
三人は驚愕するまさかこれを一カ月やっていたのだと!?
彼女らは即座に
マックイーン「じいや!!すぐに主治医を」
じいや「はい!お嬢様!」
マックイーンは慌てて執事のじいやを呼び出しすぐさま主治医を呼ぶ
ドーベル「兄さんこれ没収」
ドーベルは即座にカスケードが食べようとした食べ物を没収し
ライアン「あわわ!?いくらなんでも兄ちゃん、ちゃんと食事しようよ?ね?」
なんか俺やらかした?と
この後連絡を受けてメジロ家に駆けつけたミルレーサーとフジ姉が俺の状態を見て
「ウチノムスコがこんなに痩せこけて・・・」 キューバタン!!
「お母さん!?あぁもうカスケードこんな姿になるまで・・」
息子の状態を見たミルレーサーはあまりの豹変ぶりに気絶し、
フジキセキは気絶した母親を支えながら介抱しつつ弟の豹変ぶりに驚きを隠せない
物凄く怒られた
俺の状態を知っていた義父さんは
「すまん、ちゃんと説明しとくべきだったなカスケード」
どうやら連絡し忘れてたようだ
余談 カスケードとタキオンの会話後の一室にて
アグネスタキオン「彼は面白い事を考えてるねぇ」
職員「タキオン教授これはいったい?」
「そうだねぇウマ娘も人間も本質は同じっていう論文だよ」
(中々興味深い内容だ、ウマ娘という種族と人間とそんな変わらないだがそれを理解すればするほど)
「やはりあの一族の考えは面白い」
「!?」
既にカスケードの叔母(サンデーサイレンス)に逢っているタキオンはにこやかに一日をすごしたソウダ