天才隊員と一人の吸血鬼   作:Aゼノン

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C級隊員&部隊スカウト編Ⅰ


C級ランク戦&部隊スカウト編
第1話 入隊式


ある日、三門市に異世界へのゲートが開いた。

 

”ネイバー”

異世界からの来訪者が現れ、街が恐怖に包まれた。

 

突如現れた謎の一団がネイバーを撃退。

 

ネイバーと戦うための組織、『界境防衛機関ボーダー』が設立される。

 

3年後…

 

4月、ボーダー入隊式

 

『ボーダー本部長 忍田真史だ。君たちの入隊を歓迎する』

 

ステージにボーダー本部の本部長がいる。周りには、多くのC級隊員がいる。

 

『君たちは本日C級隊員…つまり訓練生として入隊するが、三門市の…そして、人類の未来は君たちの双肩に掛かっている。日々研鑽し、正隊員を目指してほしい!君たちと共に戦える日を待っている!』

 

本部長は敬礼する。それに続いてC級隊員も敬礼する。

 

-ここから、この俺『立花凛』の時代が始まりだ-

 

『私からは以上だ。この先の説明は、嵐山隊に一任する』

 

ステージの上に嵐山隊が立つ。嵐山隊は、A級5位で街や民間人の人から愛されている部隊。周りにいるC級隊員は、『嵐山隊だ!』などと言っている。流石、嵐山隊だ。

 

『おうおう言ってやがる!』

 

『素人は簡単でいいねぇ』

 

立花の隣で頭ツンツン髪の男とマッシュルーム髪の男がそう言っている。

 

『それどういう意味?』

 

立花は、そう彼らに質問する。

 

『なんだてめぇ?弱そうやな?』

 

ツンツン髪にそう言われる。

 

『こうゆうこと。無知な人間は踊らされ易いって意味だよ。嵐山隊は宣伝用に顔で選ばれた隊だからだよ』

 

マッシュルーム髪がそう言う。

 

『実際の実力は大したことねぇマスコット隊なんだよ。ボーダーの裏事情を知っている人間にとってはこんなの常識』

 

ツンツン髪はそう言う。嵐山隊は、マスコットのために選ばれた隊。立花はそう思っていない。

 

『知らなくても、ちゃんと見てれば見抜けるしね』

 

マッシュルームの隣にいたギャルがそう言う。

 

-こいつら本気か?何気に自信あるってアピールしてる-

 

『さて、これからオリエンテーションを始める!』

 

嵐山隊の隊長である嵐山さんが喋る。

 

『その前に、まずはポジションごとに分かれてもらう!アタッカーとガンナーを志望する者はここに残り、スナイパーを志望する者はうちの佐鳥について訓練場に移動してくれ』

 

スナイパー志望の隊員は、佐鳥のほうに歩いていき、訓練場へと向かう。

 

『まずは、入隊おめでとう!忍田本部長もさっき言っていたが、君たちは訓練生だ。B級に昇格して正隊員にならなければ、防衛任務には就けない!』

 

嵐山さんの言うとおりだ。B級に昇格しないと、防衛任務やネイバー迎撃もできない。

 

『じゃあ、どうすれば正隊員になれるか?最初にそれを説明する。各自、自分の左手の甲を見てくれ

 

左手の甲に1000と写っている。

 

『1000…?』

 

『君たちが今起動させているトリガーホルダーには、各自が選んだトリガーがひとつだけ入っている。左手の数字は…君たちがそのトリガーをどれだけ使いこなしているかを表す数字だ。その数字を4000まで上げること!それが、B級昇格の条件だ!』

 

-なるほどなるほど…これを4000まで上げれば、B級になれるってことか-

 

立花凛 弧月:1000

 

『ほとんどの人間は1000ポイントからのスタートだが、仮入隊の間に高い素質を認められた者は、ポイントが上乗せされてスタートする!当然その分、即戦力としての期待がかかっている!そのつもりで励んでくれ!』

 

ツンツン髪 ハウンド:2500

マッシュルーム髪 弧月:2200

ギャル ハウンド:2100

 

『ほほう…だからあんなに自信あるってアピールしてたんか…』

 

『ポイントを上げる方法は二つある!週二回の合同訓練でいい結果を残すか、ランク戦でポイントを奪い合うか。まずは、訓練のほうから体験してもらう!ついて来てくれ!』

 

立花は、嵐山さんについていく。

 

『お前、1000からか!いや~仮入隊できなかったんだろ?しょうがないよな!』

 

ツンツン髪が立花に喋る。

 

『彰悟。そんなこと言ったら可哀想だよ』

 

『可哀想可哀想!』

 

マッシュルーム髪とギャルはそう喋る。

 

-うるさい奴らだ-

 

立花はイライラしている。立花は県外出身で三門市に来たのは、高校の入学式の前日当たりだ。入学式の次の日は土曜日。土曜日は今日。今日が入隊式である。仮入隊している余裕なんてなかった。

 

『到着だ!まず最初の訓練は…対ネイバー戦闘訓練だ!仮想戦闘モードの部屋の中でボーダーの集積データから再現されたネイバーと戦ってもらう!』

 

『いきなり戦闘訓練!?』

 

周りのC級隊員は驚いている。立花は冷静である。

 

『仮入隊の間に体験した者もいると思うが、仮想戦闘モードではトリオン切れはない!ケガもしないから思いっきり戦ってくれ!今回戦ってもらうのは、初心者レベルの相手、君たちも見たことのある大型ネイバーだ!訓練用に少し小型化してある!攻撃力はないが、その分装甲が分厚いぞ!制限時間は一人5分!早く倒すほど評価点は高くなる!自信のある者は高得点を狙ってほしい!各部屋始めてくれ!』

 

5つほどある部屋でC級隊員は大型ネイバーと戦っている。約3分や約2分で倒している。

 

〔2号室終了!記録58秒!〕

 

ツンツン髪の記録である。

 

『流石だね彰悟!』

 

『このぐらい楽勝だぜ!』

 

-一分以内に倒さないと奴を越えられない。どうする?どうやって勝つ?トリガー使って1日目だぞ?いや、心配するほどの状況じゃないだろ?倒すなら、一瞬-

 

立花は5号室に入る。

 

〔5号室 用意!〕

 

『はぁ…』

 

息を吐く。そして、弧月を抜く態勢を取る。鬼滅の刃の我妻善逸の構えのようにする。

 

-この一瞬で決める-

 

〔始め!〕

 

一瞬で大型ネイバーの目を斬る。立花は上に飛んでいた。

 

『な!?』

 

『なんだこいつは!?』

 

〔き、記録…1.56秒!!?〕

 

周りのC級隊員やB級以上の隊員も驚いている。

 

『いつも通りに一瞬で終わらせただけだ』

 

『ちょっと待て!計測機器の故障だ!もう一回やり直せ!』

 

-めんどくさいことになったな。特にあのツンツン頭が入ってきたら面倒だ-

 

『終わった?僕の番でいいかな?』

 

美しい白銀色の髪をした小さい少女が、立花に問う。

 

『ちょっと待て!もう一回そいつの!』

 

『うるさいな!とっとど終わらせたいの!それ以上口開いたら、ボコボコにするよ?』

 

ツンツン頭は、少女の喋ったことに黙る。

 

『君、いい腕だね?何かスポーツやっていた?』

 

少女は立花にそう問う。

 

『中学まで剣道やってたんだ。その経験を生かしただけ』

 

『なるほどね。僕のライバルになるね!』

 

少女はそう言い、俺が入っていた5号室に入る。

 

〔5号室 用意!始め!〕

 

少女も立花同様に一瞬で倒した。そして、記録は…

 

〔き、記録!1.25秒!!?〕

 

『俺より0.21秒早い!?』

 

立花は驚いていた。立花と同じように一瞬で倒した。それに0.21秒も早く。1秒ほどで倒したのは、立花だけでなかった。使っていたのは、スコーピオン。

 

『まあ、これぐらいだろうね。君、どうしたんだい?そんなに驚いた顔をして?』

 

『い、いや~まあ…』

 

立花は動揺している。少女の記録、なんて返せばいいのか。

 

『君と僕ぐらいしか、この記録を残していないからね』

 

『ま、まあ、そうだな』

 

-周りの目線が怖ぇ!どうすんだよ!-

 

『よし!これで全員やったようだな!じゃあ、次の方へ行くとしよう!』

 

嵐山さんは次の訓練に向かう。それに続いて行く。

 

-もし嵐山さんが喋ってくれなかったら、あのまま沈黙やら続いていたな。今は俺に向けてくる目線が多い-

 

『君、名前は?』

 

少女に問いかけられる。

 

『立花凛だ』

 

『凛ね。僕はメリュジーヌ。メリュジーヌ・アリアス』

 

外国人ぽい名前だ。

 

『外国人?』

 

『そう。僕はイギリス出身なんだ。ボーダーのほうからスカウト来たからここにいる』

 

-外国人か…高校生活始まって、ボーダー隊員始まって早々デカイのが来ちまったぜ-

 

『よろしく頼むよ凛君!』

 

『ああ、よろしく頼むメリュジーヌ!』

 

こうして、立花の入隊初日は色々事件があったが、無事に終わったのである。

 

『やるじゃん、あの二人』

 

茶髪の女性は喋る。

 

『あの子達なら、うちの隊員に入れたほうがいいんじゃない晶?』

 

ポニーテールの巨乳女性に問いかけた茶髪女性。

 

そして、立花達の試練と運命は、大きいことに巻き込まれるのである。

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