天才隊員と一人の吸血鬼   作:Aゼノン

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C級ランク戦&部隊スカウト編Ⅱ


第2話 早沼第一

-今日は色々あったな。戦闘訓練で1.56秒でネイバー倒して周りの反応が気まずかったし、俺と同じような奴もいたしな-

 

立花はゆっくりと今日あったことをベッドの上で振り替える。立花は県外出身のため、ボーダーの寮に入っている。

 

-明日は地形踏破訓練、隠密行動訓練、探知追跡訓練か…早く寝るとしよう-

 

立花は明日の訓練のため、早く寝る。そして、夢で思いがけないことが起きる。

 

-ここは?お城の中か?無駄に広いな-

 

立花はお城のような建物の中にいる。かなり広いため、大きい建物にいると思っている。

 

-人はいないようだな。こんなに広いのに-

 

立花は歩きながら喋る。さっきから人が全然いないのだ。廃墟された洋風の建物か、まだ人が寝ているかと予想している。

 

歩いているうちにエントランスホールに着いた。エントランスホールも広い。お城の玄関のようだ。

 

-あれは?-

 

立花は気づいた。エントランスホールのど真ん中に一人の少女が床に座っている。髪は金髪。小柄で身長は小さい。中学生ぐらいの歳だと思われる。

 

金髪の少女はゆっくりと立花のほうを向く。顔が見えるギリギリで目が覚める。

 

『夢か…』

 

目覚めてから3時間後 ボーダー本部。

 

立花凛 地形踏破訓練 2位

隠密行動訓練 1位

探知追跡訓練 2位

 

現在のポイント数:1180

 

『うーん…これで訓練は一通りやったな。それでも1080点か…先が長い』

 

訓練だけだと、B級昇格条件の4000点までの道のりが長い。

メリュジーヌ・アリアス

現在のポイント数:1200

 

 

『だよね。となると、こいつの出番ってことだな!』

 

メリュジーヌと立花が向かった場所は、ランク戦のロビーである。

 

『二人共、ランク戦始めて?』

 

声をかけられたのは、嵐山隊の時枝先輩である。

 

『ランク戦のやり方を教えるよ。空いてるブースに入ろう』

 

立花とメリュジーヌは空いてるブースに入る。

 

『C級ランク戦は、基本的に仮想戦場の個人戦だ。やり方は簡単。このパネルに武器とポイントが出ているだろう?これが今ランク戦に参加している隊員』

 

端末には、武器とポイント数が沢山かかれている。710点や1420点、高ければ2780点もある。

 

『好きな相手を選んで押せば対戦できる。逆に向こうから指名される場合がある。対戦をやめたいときは、ブースを出ればOKだよ』

 

『なるべく早くポイントを稼ぎたいときはどうすればいいですか?』

 

立花は時枝にそう問う。

 

『ポイントが高い相手に勝つほど点が沢山もらえるよ。逆に自分よりポイントが低い相手だと、勝手もあんまりもらえなくて、負けたときは沢山取られる』

 

『今端末に写ってる2780点の人倒せば、沢山貰えるってこと?』

 

メリュジーヌはそう問う。

 

『そうゆうこと。もしわからないことがあったら、気軽に聞いていいよ』

 

『わかりました!ありがとうございます時枝先輩!』

 

『時枝でいいよ。歳と学年同じだから』

 

そう言った後、時枝はブースを去る。

 

『真の強者は危ない橋を渡らない。戦略に沿って勝つべきして勝つ』

 

ツンツン髪

現在のポイント数:2780

 

マッシュルーム髪

現在のポイント数:2500

 

ギャル

現在のポイント数:2200

 

『高ポイント相手に欲をかくのは、素人が陥りがちな愚。少量とはいえ弱い相手からでも、点が取れることに変わりねぇ』

 

ツンツン髪はそう言う。

 

『「獲れる相手から獲る」これが「勝つ人間」の基本計画だ!』

 

『当然の帰結だね彰悟!』

 

端末に弧月:1180とスコーピオン:1200と写る。

 

『新しい奴がやってきたね』

 

ギャルがそう言う。

 

『んじゃ、世界の厳しさってやつを教えに行くか!』

 

ツンツン髪がやる気である。

 

『あんまり虐めすぎて、新人の心折るなよ』

 

『弱肉強食の世の理…先のない人間に引導を渡すのも、一つのやさしさだろ?』

 

ツンツン髪は転送される。

 

〔対戦ステージ「市街地A」C級ランク戦開始〕

 

『お?あのツンツン髪』

 

ツンツン髪の相手は、立花である。

 

『お、お前は!!?』

 

『んじゃ、よろしく頼むぜ!』

 

ツンツン髪は驚いている。立花が相手であることを。

 

『うぎゃ~~!!』

 

あっという間に決着が着く。

 

『まさかの1.56秒の!?』

 

ブースでツンツン髪が倒れている。

 

『次は僕が行く!このスコーピオンのやつに…くくくっ!』

 

マッシュルーム髪は転送された。相手は。

 

『あなた。あのツンツン髪の仲間』

 

メリュジーヌである。

 

『ちょ、こいつが相手!!?』

 

『まあ、容赦はしない!僕はいたぶるのが趣味でね!』

 

マッシュルーム髪もあっという間に負ける。

 

『ふざけんなよ!なんであのチビに!』

 

マッシュルーム髪はキレている。

 

『あっという間に1400に!』

 

立花凛

現在のポイント数:1400

 

『僕は1500だ!100点、君よりリードしている!』

 

メリュジーヌ・アリアス

現在のポイント数:1500

 

『負けていられねぇ!次だ次!』

 

立花とメリュジーヌの相手は、ツンツン髪とマッシュルーム、ギャルの三人。

 

『『『ヒィーーーーー!!』』』

 

1時間半後

 

『一気に3200まで上がった!』

 

立花凛

現在のポイント数:3200

 

『あともう少しでB級だ!』

 

メリュジーヌ・アリアス

現在のポイント数:3300

 

『あれが君がスカウトした隊員だな?五条優衣?』

ボーダー本部総司令 城戸正宗が早沼支部長 五条優衣に問う。

 

『そうですよ城戸さん!優秀な隊員でしょ?』

 

『経歴からすれば、立花凛は中学まで剣道経験あり。メリュジーヌ・アリアスはイギリスからのスカウト。優秀と言えるほどの実力だな五条』

 

忍田本部長は五条優衣にそう喋る。

 

『いや~忍田さんに褒められるなんて嬉しいですよ!』

 

『A級5位五条隊から早沼支部長に転任した実力はあるな。俺らと旧ボーダーの長い縁もあるし』

 

玉狛支部長 林藤匠が喋る。

 

『昔のボーダーのことを喋るのやめろ』

 

『ああ、すいません』

 

『…風間、お前の目から見てあの二人はどうだ?』

 

その場には、A級3位風間隊 隊長 風間蒼也がいる。

 

『…まだC級なので、確実なことは言えませんが、明らかに戦い慣れた動きです。特にイギリス出身のほうは。戦闘用トリガーを使えばおそらく、マスターレベル…8000点以上の実力はあるでしょう』

 

風間はそう言う。

 

『8000!!それなら、一般のC級と一緒にしたのはまずかったかもしれんな。初めから3000点くらいにして、早めにB級に上げるべきだった』

 

忍田本部長はそう言う。

 

『いや~そんなことしたら、あの二人は満足しないでしょう?それにもう3000点以上ですしね』

 

ゆるっとした感じに喋る五条優衣。風間は城戸司令に何が喋ろうとしている。

 

『一ついいですか?あの二人は誰かに似ています』

 

『誰に似ている?』

 

城戸司令はそう喋る。

 

『太刀川と迅です』

 

太刀川と迅。それは優秀な隊員である。

 

太刀川慶 A級1位 太刀川隊の隊長であり、アタッカーランキング1位、総合ポイントランキング1位のボーダー最強のアタッカーであり、忍田本部長の剣の弟子である。

 

迅悠一。玉狛支部所属のブラックトリガー所有者のS級隊員。元々は正隊員であり、太刀川のライバルである。そして、彼はサイドエフェクト「未来視」を持っている。

 

『言われてみれば、似ている。正隊員であった迅と迅の戦いを楽しんでいた太刀川と』

 

忍田さんは思い出しながら喋る。

 

『部隊はどうなる?彼ら二人で作るのか?』

 

城戸司令は部隊結成の話をする。

 

『いえ、もう入れる部隊は決まっていますよ!まあ、うちの後輩が頼んできましたけど』

 

『早坂のことか?彼女、君が部隊解散後、新しい部隊を作るっと聞いていたが、あの二人を入れるつもりか?』

 

忍田さんはそう喋る。

 

『そうですよ。きっかけは昨日の戦闘訓練ですね。私がスカウトしたってわかったら、すぐ電話してきましたからね』

 

『彼女らしいね。そうゆうところは君に似ているよ。五条』

 

林藤支部長はそう喋る。

 

『優秀ならば、この先の戦闘で大いに役立つならそれでいい』

 

城戸司令はここにいるメンバーにそう喋る。

 

そして、夕方5時

 

『2日でB級に上がれるとは、予想しなかったよ僕!』

 

メリュジーヌ・アリアス

現在のポイント数:4080

 

立花凛

現在のポイント数:4025

 

『あの三馬鹿達に感謝しなきゃな』

 

ツンツン髪

現在のポイント数:1180

マッシュルーム髪

現在のポイント数:1050

 

ギャル

現在のポイント数:990

 

『また振り出しからじゃねぇか…』

 

『お、覚えていろ…!』

 

『嫌な感じ…』

 

ツンツン髪、マッシュルーム髪、ギャルの三馬鹿は、そう喋ってブースで倒れている。

 

『部隊どうする?僕と組んでもいいけど!』

 

『まあ、そうする気だよ』

 

『え?』

 

メリュジーヌは顔を驚く。

 

『メリュジーヌと一緒なら、無敵。俺から言おうと思ったけど、メリュジーヌが俺を誘ってくれたから安心した』

 

メリュジーヌは顔を真っ赤にする。

 

『顔真っ赤だけど、大丈夫か?』

 

『だ、大丈夫だ!ぼ、僕と君と組んだら無敵だから!』

 

-なんだこの気持ちは!?今までこんな気持ちにはならなかったのに…!-

 

メリュジーヌは心の中でそう思っている。今までにない気持ちが芽生えている。ある意味、恋というものだと思われる。

 

『君たち、ちょっとお話いいかな?』

 

茶髪の女性に声をかけられる。

 

ボーダー内部にある隊員の休息と食事を取るカフェテリアに案内された。席に座り、前には茶髪の女性とポニーテールの女性、ピンクの髪をした女性が座っている。

 

『まずは、B級昇格決定おめでとう!私は早坂芽衣!よろしく!こっちのポニーテールの子は東堂晶、こっちはオペレーターの星野汐音』

 

『よろしくお願いね』

 

『よろしくね』

 

早坂と東堂と星野はよろしくと返す。

 

『立花凛です。よろしくお願いします』

 

『メリュジーヌ・アリアス。よろしくお願いします』

 

立花とメリュジーヌも返す。

 

『さっそくだけど、うちの部隊に入らない?』

 

早坂はそう喋る。

 

『えっと…ちょっと混乱して…』

 

『ごめんね。いきなりだから、混乱するのもわかってるよ。二人は五条さんにスカウトされたのよね?』

 

五条優衣の名前が上がる。立花とメリュジーヌは、五条優衣にスカウトされたのである。

 

『はい』

 

『私達は元々、五条さんのチームだったA級部隊なのよ。今、五条さんは早沼支部の支部長なのよ。私達は1から部隊作ったから、B級ランク戦に参加する予定なのよ』

 

早坂はそう説明する。

 

『どうするメリュジーヌ?』

 

『僕達はまだ見習い新人って立場だし、A級部隊経験持ちなら、大丈夫じゃない?それに部隊作ってもスカウトされても、僕達一緒じゃない?』

 

-そりゃそうだ。誘われたのは、俺とメリュジーヌだ。メリュジーヌの言うとおりだ。A級部隊経験持ちなら、A級に上がれる確率が上がるかもしれない-

 

『わかりました。入ります。早坂さんの部隊に』

 

『わかったわ!正式にB級昇格が来たら、すぐに私達の部隊に来てね!』

 

『『はい!!』』

 

立花とメリュジーヌは、入隊2日目にB級昇格と部隊の結成が決定した。

 

『んじゃ、早沼第一の結成決定ね!もしわからないことがあったら、私達に聞いてね?』

 

『『はい!』』

 

こうしてB級昇格決定した二人は、明日に向かって走り出すのであった。




次回 ブラックトリガー争奪戦Ⅰ
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