-今日は色々あったな。戦闘訓練で1.56秒でネイバー倒して周りの反応が気まずかったし、俺と同じような奴もいたしな-
立花はゆっくりと今日あったことをベッドの上で振り替える。立花は県外出身のため、ボーダーの寮に入っている。
-明日は地形踏破訓練、隠密行動訓練、探知追跡訓練か…早く寝るとしよう-
立花は明日の訓練のため、早く寝る。そして、夢で思いがけないことが起きる。
-ここは?お城の中か?無駄に広いな-
立花はお城のような建物の中にいる。かなり広いため、大きい建物にいると思っている。
-人はいないようだな。こんなに広いのに-
立花は歩きながら喋る。さっきから人が全然いないのだ。廃墟された洋風の建物か、まだ人が寝ているかと予想している。
歩いているうちにエントランスホールに着いた。エントランスホールも広い。お城の玄関のようだ。
-あれは?-
立花は気づいた。エントランスホールのど真ん中に一人の少女が床に座っている。髪は金髪。小柄で身長は小さい。中学生ぐらいの歳だと思われる。
金髪の少女はゆっくりと立花のほうを向く。顔が見えるギリギリで目が覚める。
『夢か…』
目覚めてから3時間後 ボーダー本部。
立花凛 地形踏破訓練 2位
隠密行動訓練 1位
探知追跡訓練 2位
現在のポイント数:1180
『うーん…これで訓練は一通りやったな。それでも1080点か…先が長い』
訓練だけだと、B級昇格条件の4000点までの道のりが長い。
メリュジーヌ・アリアス
現在のポイント数:1200
『だよね。となると、こいつの出番ってことだな!』
メリュジーヌと立花が向かった場所は、ランク戦のロビーである。
『二人共、ランク戦始めて?』
声をかけられたのは、嵐山隊の時枝先輩である。
『ランク戦のやり方を教えるよ。空いてるブースに入ろう』
立花とメリュジーヌは空いてるブースに入る。
『C級ランク戦は、基本的に仮想戦場の個人戦だ。やり方は簡単。このパネルに武器とポイントが出ているだろう?これが今ランク戦に参加している隊員』
端末には、武器とポイント数が沢山かかれている。710点や1420点、高ければ2780点もある。
『好きな相手を選んで押せば対戦できる。逆に向こうから指名される場合がある。対戦をやめたいときは、ブースを出ればOKだよ』
『なるべく早くポイントを稼ぎたいときはどうすればいいですか?』
立花は時枝にそう問う。
『ポイントが高い相手に勝つほど点が沢山もらえるよ。逆に自分よりポイントが低い相手だと、勝手もあんまりもらえなくて、負けたときは沢山取られる』
『今端末に写ってる2780点の人倒せば、沢山貰えるってこと?』
メリュジーヌはそう問う。
『そうゆうこと。もしわからないことがあったら、気軽に聞いていいよ』
『わかりました!ありがとうございます時枝先輩!』
『時枝でいいよ。歳と学年同じだから』
そう言った後、時枝はブースを去る。
『真の強者は危ない橋を渡らない。戦略に沿って勝つべきして勝つ』
ツンツン髪
現在のポイント数:2780
マッシュルーム髪
現在のポイント数:2500
ギャル
現在のポイント数:2200
『高ポイント相手に欲をかくのは、素人が陥りがちな愚。少量とはいえ弱い相手からでも、点が取れることに変わりねぇ』
ツンツン髪はそう言う。
『「獲れる相手から獲る」これが「勝つ人間」の基本計画だ!』
『当然の帰結だね彰悟!』
端末に弧月:1180とスコーピオン:1200と写る。
『新しい奴がやってきたね』
ギャルがそう言う。
『んじゃ、世界の厳しさってやつを教えに行くか!』
ツンツン髪がやる気である。
『あんまり虐めすぎて、新人の心折るなよ』
『弱肉強食の世の理…先のない人間に引導を渡すのも、一つのやさしさだろ?』
ツンツン髪は転送される。
〔対戦ステージ「市街地A」C級ランク戦開始〕
『お?あのツンツン髪』
ツンツン髪の相手は、立花である。
『お、お前は!!?』
『んじゃ、よろしく頼むぜ!』
ツンツン髪は驚いている。立花が相手であることを。
『うぎゃ~~!!』
あっという間に決着が着く。
『まさかの1.56秒の!?』
ブースでツンツン髪が倒れている。
『次は僕が行く!このスコーピオンのやつに…くくくっ!』
マッシュルーム髪は転送された。相手は。
『あなた。あのツンツン髪の仲間』
メリュジーヌである。
『ちょ、こいつが相手!!?』
『まあ、容赦はしない!僕はいたぶるのが趣味でね!』
マッシュルーム髪もあっという間に負ける。
『ふざけんなよ!なんであのチビに!』
マッシュルーム髪はキレている。
『あっという間に1400に!』
立花凛
現在のポイント数:1400
『僕は1500だ!100点、君よりリードしている!』
メリュジーヌ・アリアス
現在のポイント数:1500
『負けていられねぇ!次だ次!』
立花とメリュジーヌの相手は、ツンツン髪とマッシュルーム、ギャルの三人。
『『『ヒィーーーーー!!』』』
1時間半後
『一気に3200まで上がった!』
立花凛
現在のポイント数:3200
『あともう少しでB級だ!』
メリュジーヌ・アリアス
現在のポイント数:3300
『あれが君がスカウトした隊員だな?五条優衣?』
ボーダー本部総司令 城戸正宗が早沼支部長 五条優衣に問う。
『そうですよ城戸さん!優秀な隊員でしょ?』
『経歴からすれば、立花凛は中学まで剣道経験あり。メリュジーヌ・アリアスはイギリスからのスカウト。優秀と言えるほどの実力だな五条』
忍田本部長は五条優衣にそう喋る。
『いや~忍田さんに褒められるなんて嬉しいですよ!』
『A級5位五条隊から早沼支部長に転任した実力はあるな。俺らと旧ボーダーの長い縁もあるし』
玉狛支部長 林藤匠が喋る。
『昔のボーダーのことを喋るのやめろ』
『ああ、すいません』
『…風間、お前の目から見てあの二人はどうだ?』
その場には、A級3位風間隊 隊長 風間蒼也がいる。
『…まだC級なので、確実なことは言えませんが、明らかに戦い慣れた動きです。特にイギリス出身のほうは。戦闘用トリガーを使えばおそらく、マスターレベル…8000点以上の実力はあるでしょう』
風間はそう言う。
『8000!!それなら、一般のC級と一緒にしたのはまずかったかもしれんな。初めから3000点くらいにして、早めにB級に上げるべきだった』
忍田本部長はそう言う。
『いや~そんなことしたら、あの二人は満足しないでしょう?それにもう3000点以上ですしね』
ゆるっとした感じに喋る五条優衣。風間は城戸司令に何が喋ろうとしている。
『一ついいですか?あの二人は誰かに似ています』
『誰に似ている?』
城戸司令はそう喋る。
『太刀川と迅です』
太刀川と迅。それは優秀な隊員である。
太刀川慶 A級1位 太刀川隊の隊長であり、アタッカーランキング1位、総合ポイントランキング1位のボーダー最強のアタッカーであり、忍田本部長の剣の弟子である。
迅悠一。玉狛支部所属のブラックトリガー所有者のS級隊員。元々は正隊員であり、太刀川のライバルである。そして、彼はサイドエフェクト「未来視」を持っている。
『言われてみれば、似ている。正隊員であった迅と迅の戦いを楽しんでいた太刀川と』
忍田さんは思い出しながら喋る。
『部隊はどうなる?彼ら二人で作るのか?』
城戸司令は部隊結成の話をする。
『いえ、もう入れる部隊は決まっていますよ!まあ、うちの後輩が頼んできましたけど』
『早坂のことか?彼女、君が部隊解散後、新しい部隊を作るっと聞いていたが、あの二人を入れるつもりか?』
忍田さんはそう喋る。
『そうですよ。きっかけは昨日の戦闘訓練ですね。私がスカウトしたってわかったら、すぐ電話してきましたからね』
『彼女らしいね。そうゆうところは君に似ているよ。五条』
林藤支部長はそう喋る。
『優秀ならば、この先の戦闘で大いに役立つならそれでいい』
城戸司令はここにいるメンバーにそう喋る。
そして、夕方5時
『2日でB級に上がれるとは、予想しなかったよ僕!』
メリュジーヌ・アリアス
現在のポイント数:4080
立花凛
現在のポイント数:4025
『あの三馬鹿達に感謝しなきゃな』
ツンツン髪
現在のポイント数:1180
マッシュルーム髪
現在のポイント数:1050
ギャル
現在のポイント数:990
『また振り出しからじゃねぇか…』
『お、覚えていろ…!』
『嫌な感じ…』
ツンツン髪、マッシュルーム髪、ギャルの三馬鹿は、そう喋ってブースで倒れている。
『部隊どうする?僕と組んでもいいけど!』
『まあ、そうする気だよ』
『え?』
メリュジーヌは顔を驚く。
『メリュジーヌと一緒なら、無敵。俺から言おうと思ったけど、メリュジーヌが俺を誘ってくれたから安心した』
メリュジーヌは顔を真っ赤にする。
『顔真っ赤だけど、大丈夫か?』
『だ、大丈夫だ!ぼ、僕と君と組んだら無敵だから!』
-なんだこの気持ちは!?今までこんな気持ちにはならなかったのに…!-
メリュジーヌは心の中でそう思っている。今までにない気持ちが芽生えている。ある意味、恋というものだと思われる。
『君たち、ちょっとお話いいかな?』
茶髪の女性に声をかけられる。
ボーダー内部にある隊員の休息と食事を取るカフェテリアに案内された。席に座り、前には茶髪の女性とポニーテールの女性、ピンクの髪をした女性が座っている。
『まずは、B級昇格決定おめでとう!私は早坂芽衣!よろしく!こっちのポニーテールの子は東堂晶、こっちはオペレーターの星野汐音』
『よろしくお願いね』
『よろしくね』
早坂と東堂と星野はよろしくと返す。
『立花凛です。よろしくお願いします』
『メリュジーヌ・アリアス。よろしくお願いします』
立花とメリュジーヌも返す。
『さっそくだけど、うちの部隊に入らない?』
早坂はそう喋る。
『えっと…ちょっと混乱して…』
『ごめんね。いきなりだから、混乱するのもわかってるよ。二人は五条さんにスカウトされたのよね?』
五条優衣の名前が上がる。立花とメリュジーヌは、五条優衣にスカウトされたのである。
『はい』
『私達は元々、五条さんのチームだったA級部隊なのよ。今、五条さんは早沼支部の支部長なのよ。私達は1から部隊作ったから、B級ランク戦に参加する予定なのよ』
早坂はそう説明する。
『どうするメリュジーヌ?』
『僕達はまだ見習い新人って立場だし、A級部隊経験持ちなら、大丈夫じゃない?それに部隊作ってもスカウトされても、僕達一緒じゃない?』
-そりゃそうだ。誘われたのは、俺とメリュジーヌだ。メリュジーヌの言うとおりだ。A級部隊経験持ちなら、A級に上がれる確率が上がるかもしれない-
『わかりました。入ります。早坂さんの部隊に』
『わかったわ!正式にB級昇格が来たら、すぐに私達の部隊に来てね!』
『『はい!!』』
立花とメリュジーヌは、入隊2日目にB級昇格と部隊の結成が決定した。
『んじゃ、早沼第一の結成決定ね!もしわからないことがあったら、私達に聞いてね?』
『『はい!』』
こうしてB級昇格決定した二人は、明日に向かって走り出すのであった。
次回 ブラックトリガー争奪戦Ⅰ