各話毎のパラレルワールドなので
前回とは繋がっていませんので・・・たぶん
東京OPジュニア級メイクデビュー・ダ1600 晴良 左 1着
東京GⅢサウジアラビアロイヤルカップ・芝1600 晴良 左 1着
阪神GⅠ阪神ジュナイベルフィリーズ・芝1600 雪重 右外 1着
川崎GⅠ全日本ジュニア優駿・ダ1600 晴良 左 2着
東京GⅢ共同通信盃・芝1800 晴良 左 1着
中山GⅠ皐月賞・芝2000 晴稍重 右内 1着
東京GⅠNHKマイルカップ・芝1600 曇稍重 左 1着
東京GⅠ東京優駿(日本ダービー)・芝2400 晴良 左 4着
京都GⅡ毎日王冠・芝1800 晴良 左 1着
京都GⅠ菊花賞・芝3000 晴稍重 右外 1着
東京GⅠジャパンカップ・芝2400 曇良 左 1着
中山GⅠ有馬記念・芝2500 曇良 右内 1着
川崎GⅡエンプレス杯・ダ2100 曇良 左 1着
船橋GⅡダイオライト記念・ダ2400 晴良 左 1着
京都GⅠ天皇賞(春)・芝3200 晴良 右外 1着
阪神GⅠ宝塚記念・芝2200 晴良 右内 1着
東京GⅠ天皇賞(秋)・芝2000 晴良 左 1着
東京GⅠジャパンカップ(2回目)・芝2400 曇良 左 1着
中山GⅠ有馬記念(2回目)・芝2500 曇稍重 右内 1着
京都URAファイナルズ予選・芝2200 曇良 右外 1着
京都URAファイナルズ準決勝・芝2400 晴良 右外 1着
中山URAファイナルズ決勝・芝2200 曇良 右外 1着
22戦20勝
これが僅か3年共にした相棒
『エルコンドルパサー』の戦績だ
そして 調整に調整を重ね
挑んだ凱旋門賞(勿論前哨戦も出ている)
《2着》
世界に示すには結果として充分だったが
▽
トレーナールーム
「エルコンドルパサー、
その姿勢でソファーに寝転ぶな、
スカートが捲れる。」
別にアナタなら構いまセーン
「俺が構うわ、
大体、もう少しで『高等部も卒業』なんだから
少しは気にしろ、ウマ娘であり、女の子だろうが。」
受け持ったのは中等部の冬からなのだ
「そう言って、眼福じゃないのですカー?」
「エル。」
「は~ぃ。」
凱旋門賞を終え帰って来てから
ずっとこの調子だ、国内レースも出ていない
「エル。」
「なんデスカ?」
「『次は何処に出たい?』」
返事は帰って来ない
まぁ、クラスメートや、『グラスワンダー』と
《約束》をして、守れなかった
「ドリームカップに転向するか?」
これも返事は帰って来ない
「はぁ、メディアは《事実上の引退か?》って、騒いでるぞ?」
全く
「グラスワンダーとは話せたのか?」
これもダメ
「エル。」
「ちょっとお散歩シテきマース。」
「あ、こらっ!!」
流石に全速力で逃げられると『人である俺は追いつけない』
「ったく、仕方ない。」
スマホを操作し
《はい、メジロマックイーンですわ》
「すまんな、マックイーン。」
《エルコンドルパサーさんの件ですね?》
「あぁ、ゴルシ便を頼みたい。」
《ゴールドシップさん!
宅配の依頼ですわよ?》
《んぁ?今日はお休みだぞ?》
「んん?珍しいなゴルシ、お前が大人しいなんて?」
《あ》
「どうした?マックイーン?」
《・・・ゴールドシップさん、女の子の日でしたわ》
「おぉぅ、これは失礼。」
《わり~なぁ~・・・ぅ》
「だ、大丈夫か?」
《もぅ、すみません、三ノ宮トレーナー》
「いや、構わないよ、
マックイーン、ゴールドシップに
お大事に、と。」
《はい、伝えますね》
さて、ゴルシ便が使えない以上
直接戦力は
『スペシャルウィーク』は減量トレーニング中
『メジロマックイーン』はゴルシの介抱
『キングヘイロー』は
『セイウンスカイ』の補修付き添い
「やっぱり、グラスワンダー、か。」
彼女は昨年『ドリームカップへ移動し』
怪我明けでレースを終えたばかりだ
「気が進まんが、エースを切るか。」
3コール程で電話に出てくれた
《はい、グラスワンダーです》
「すまんな、グラスワンダー。」
《三ノ宮トレーナー》
「エルが逃走してな、
何処か居そうな場所を知らないか?」
《それは貴方が一番ご存じなのでは?》
「うぐっ。」
まぁ、アイツとは3年間、ずっと二人三脚
知らないのは精々のスリーサイズぐらい
《それに、私はレース直後の全休中で
緒方トレーナーと出掛けている最中なんですが?》
あ、これはダメだ
「ぁ~、まだ、ダメだからな?」
《なんの事でしょうか?》
「色々だ、色々。」
《はっ》
「おい、高等部のお前がマウント取るな。」
《緒方トレーナー》
《ん?》
《三ノ宮トレーナーをシバきたいのですが
イカガデショウカ?》
《まぁ、まてまてグラス》
「えっと。」
《三ノ宮》
「緒方トレーナー。」
《ヘタレ、お前が捕まえるから
特効薬になるんだ、
それに、お前らの『中途半端』は
大抵の奴が知っているぞ?》
「へ?」
《そうですよ?
何処かれ構わずイチャイチャと、
『エル・即・斬』だけでなく、三ノ宮・斬、と、
危うく切り捨てる所だったんですから》
ぉ~、こぇ~、知らん所で命掛かってたわ~
「なんか、すんません。」
《そんじゃな、俺は
『俺のグラス』と一緒に
デートを続けるからな?邪魔するなよ?》
「あ、切られた。」
まぁ、最初の頃から距離感がバグってたのはわかってた
やたらプロレス技を仕掛けて来るし
制服では止めてくれたから良いけど
最初は制服のまま技を掛けられ
危うくデルタゾーンを拝む所だった
マスクを外した時も
最近、ちゃんと私服でも『丈の長いのスカート』を
履いてくれるようになった・・・あれ?
「ぁ~、もしかしなくても、そう、なのか。」
そうすると『必然的に居場所は解ってしまう』
⏰
はぁ、グラスに顔向けできない
ワタシは
浮かれていたんですね
国内成績にうぬぼれていたんデスね
「もぅ、走りたくナイ、でも。」
「走らなきゃな?
『それこそ裏切る行為だな』」
「と、とれ・・・なんの用事デスカ?」
「ん~・・・どうしよう?」
ハ?
プッツンデース!!
ジャーマンスープレックスを仕掛け
「あれ?」
ワタシは、夜空を眺めていました
「も、もう一度!!」
「あれれ?」
何度仕掛けても『夜空を眺める』
「つ、つよい、デースね。」
「トレーナー。」
「おい。」
「三ノ宮トレーナー!!」
今度ば別の技で!!
すとん
また、夜空を見上げる
「プロレスの天敵、知ってるか?」
しらない
「俺の実家、『合気道』の道場なんだよ。」
は?
「一応、免許皆伝だ。」
はぁっ!?
「今まで反撃しなかったのは。」
「なんデース?」
お前を傷つけたく無かった、それだけだ
確かに無理に力を入れればどこかしら痛めるだろう
「三ノ宮トレーナー!」力を込める
すかっ
急に解かれあらぬ方向に力が逃げる
「うわわっ!?」
そして、何かを外される
「ぁ。」
マスクだ
「それと、これもな。」
髪を束ねるリボンが握られていた
風になびく長い髪
マスクを外された美少女
「返して下さい。」
「嫌だね。」
兎に角何度も仕掛けるが
すとん
成すすべなく夜空を眺める
「エル。」
「はっ、はっ、はっ。」
ワタシの息が上がる?
つまり、長距離並みにスタミナが持って行かれたとイウ事
また、夜空を眺める
そして、彼は『優しく起こしてくれる』
「どう、して?」
「さぁ?俺は不器用だからな、
これと言った言葉がわからん。」
「かえして。」もぅ、止められない涙は流れて行く
「嫌だ。」
「かえしてよ。」
「嫌だ。」
「トレーナー。」
その場に座り込み泣き続ける
そして、叫び始めた
グラスワンダーに謝りたい
同期のみんなに合わせる顔が無い
どうして俺がエルに対して優しくしてくれるのか
「と゛れ゛ぇ゛な゛ぁ゛っ!!
なんでこんなワタシにやさしくしてくれるのデスカ!!」
「好きでもない『女の子』に、
優しくなんてしねぇよ。」
ぁ
「はぁ、これで良いのかわからねぇし、
正直、この先とかマジでわかんねぇ。」
「でも。」
「これだけははっきり言える。」
好きじゃ足りない お前を愛していたい
愛したいんだ、エルコンドルパサー
「ウマ娘のワタシじゃなくてデスカ?」
「『女の子』のエルコンドルパサーに
言ってるつも・・・いや、
『ウマ娘のお前も』
『女の子のお前も』
はぁ、
『愛してる、
結婚を前提に付き合って貰えますか?』
エルコンドルパサー?」
「っ~、情けないエルでもいいんデスカ?」
「構わない。」
「プロレス技かけても怒らないデスか?」
「怒らない。」
「まだ、『走りたい』と言っても?」
「勿論、全力でサポートする。」
「挫けそうになっても?」
「俺が側に居る。」
「えっと、えっと、ぅ~///」
彼は優しく抱きしめてくれマシタ
「エルコンドルパサー。」
「三ノ宮トレーナー、さん。」
キス ギギッ
「「ぎぎ?」」
ばきん
屋上の扉が外れ
同期達が倒れて来る
「む~ぎゅ~、
お~も~い~で~す~!」
スペシャルウィーク
「ちょ、早くどきなさい!!」
キングヘイロー
「にゃは~、扉、どうしよ。」
セイウンスカイ
「三人とも。」
すっと伸びる薙刀
「何を。」
素早く規律
「しているのですか?」
「「「ごごご、ごめんなさ~いっ!!」」」
「はぁ、全く、
エル?ちゃんと・・・あらら。」
目を回し、真っ赤に染まった顔の
エルコンドルパサーをお姫様抱っこする
三ノ宮トレーナーは苦笑いをしていた
三ノ宮トレーナー
流石に捻らねばと思い変更
専属トレーナー歴10年のベテラン勢
(チームは色々書類が多いので
専属を選ぶトレーナーがいる
チーム担当の大ベテランは
六平トレーナー)
エルコンドルパサーの何処に注目するわけでも無く
『一人のウマ娘』として
最初は対応していたが
距離感のバグっているエルコンドルパサーの
プロレス技や、抱き着きで
次第に『好き』に変わり
今では愛娘をトレセン学園に
通わせつつ『担当している』
エルコンドルパサー
グラスワンダーを書きましたので
被害者救済・・・と、
グラスワンダーの前に
試行錯誤を繰り返し
グランドライブの曲を17曲まで
頑張ってくれた為
そして、何時見られていたのか
『ぷ、プロレス技の練習デース!!』が、
愛娘が3歳の時にバレた
よりにもよって『ククルカン・モンク』でバレた
グラスワンダー
流石に今回は控えめ?
スペシャルウィーク
どうやっても太りやすいので
試行錯誤の毎日と
『コンニャクステーキ』は義務になった
キングヘイロー
既に入籍済みな一流
黄金世代で一番早かった
セイウンスカイ
のらりくらりと『告白を逃げるウマ娘』
自分から言いたいのだが
大概自爆し、言えず仕舞いで
トレーナーに待って貰っている
緒方トレーナー
グラスワンダー専属の
在歴30年のベテラン中のベテラン
グラスワンダーにアタックされるも
歳を理由に返答を保留にして貰っていたが
卒業と同時に
『捕食され責任を取った』
3人の娘に恵まれた