トレーナーの方が上手?に
なってしまった
「ふ~ふふ~ん♪」
「チヨ?なにしてるの?」
「え?ノート整理ですよ?」
B6サイズの手帳が
大量に積みあがっていた
「一体何処にしまってたんだ?」
「ちゃんと自分のロッカーですよ?」
いや、どう足掻いても
更衣室のロッカーに入ってる量じゃない
「ひ、一つ読んで見ても?」
「ん~、乙女の秘密です♪」
「ぁ~、はい。」
⏰
あ~なると、チヨは不可侵領域適な感じで
教えてくれない
ご両親や、ご家族に聞いても同じらしい
妹さん曰く『いじめが急に減った』とか
お二人のお兄さん曰く
『急に上司が移動になった』
『なぜか昇進した』等々
ナニカがあったらしい
まぁ、この6年、サクラチヨノオーと
走り続けて一つ解った事は
『チヨノオーは可愛い』・・・失礼、本音が出た
マルゼンスキーに対して執着がある
年齢詐欺師なマルゼンスキーを
あそこまで追い詰め・・・待てよ?
聞く所によると『遠い親戚らしい』
コレは、チヨノオーのお父さんに聞いた事だ
ただ、コレは『チヨノオー』が
知るはずが無いそうだ
「どうやって知ったのやら。」
チヨノオーが引退するにあたり
この個人ロッカーも引き上げなので
俺も荷物整理の真っ最中なのだ
「うし、こんなもんか。」
ま、タブレット一つ、
今までのトレーニングノートの束
これぐらいしか無いので
段ボール一つで済んだ
「チヨノオーはもう終わったかな?」
⏰
コンコンコン
「チヨノオー?大丈夫か~?」
あれ?返事がない
「入るぞ~?」
あれ?居ない
「チヨ~?」
あ、寝てる
どうやらノートの整理中に
読みふけって寝てしまったようだ
「どれどれ。」
一冊、手に取る
1896番め
「なんで『め』だけひらがな?」
ペラ
〔マルゼンスキーさんの一言
『ゲキマブ』?って未だに良くわからない
ただ、ネットで調べると
『昭和のバブル期』で使われた言葉らしい〕
「ん~?」
これは・・・
〔ヤエノムテキさん
最近私の事を良く見てるけど、
同性は好きになりませんよ?
お友達としては良いですけど〕
「確かにヤエノムテキは
良く見ているな、
チヨは可愛いからな!」
〔___さん、ブラックリスト行き〕
「え?」
〔私の妹の周りで『いじめ』なんてありません
そうです、『???』機関の人と連携する〕
(『???』機関って、
教職員の取り締まり専門の機関じゃないか)
〔___さん、私のお兄さんに
どれだけ残業させれば良いのかな?
___さんは、そうだ
あの場所へ『栄転』させちゃおう〕
「おぉぅ。」
(どうやらお兄さんの上司さんは
チヨの逆鱗に触れた様だ)
〔___さん、兄さんの功績を
揉み消そうとして・・・
ユルサナイ〕
「ぁ~。」
(これはアカン、闇チヨだ)
〔全く『そう言う八百長は』滅殺すべきですね!〕
(ぁ~、最近相撲協会での
八百長談合が表ざたになって
色々あったっけ)
〔トレーナーさん〕
(うぉ、俺の事も書いてあるのか)
〔トレーナーさんトレーナーさんトレーナーさん〕
(ぉ~・・・数ページに渡って
みっちり書き込んである)
「まぁ、嫌われてない感じの書き方だな。」
チヨは、嫌いな物は『角ばった字』
好きな物は『丸みを帯びた字』になる
「あっあははは。」
その先は
結婚したいだの、子供は何人欲しいだの
サクラワンコオーも連れて来たいだの
引退後の事が書いてあった
どうやら『アメシストの指輪』は
無駄にならない用だ
実は友人に宝石商が居て
安く譲って(脅してとも言うが)貰ったのだ
(流石に自力で研磨してたら半年かかったけど)
どう言う訳か元は紫色の水晶だったが
削って加工して行く内に
『チヨの瞳の色の様に』蒼くなった
「ぁ、みちゃいました?」
「例え見ても。」
振り向き様にチヨの左手を掴む
「ぁ。」
「ちょくちょく出かけてたのも、
『知っているよね?』」
「ぁぅ、はぃ、知ってました。」
「結婚、してくれる?」
「はぃ///」
指輪を通し抱きしめる
「トレーナーさん。」
「なんだい?」
浮気はユルサナイデスカラネ?
「チヨ以外には考えられないよ。」
「ふふっ、ちゃんとお世話して下さいね?
でないと
『桜は拗ねて枯れちゃいますからね?』」
「あぁ、『桜を咲かせるのは俺の特権だ』
誰にも譲らないさ。」
とさ
「あれ?トレーナーさんも
『ノート』を持ってるんですね?」
「ん?
あぁ、この中身は内緒。」
「えぇっ!?なんでですかっ!?」
「まぁ、その内わかるよ、『その内』ね。」
ぁ~、首を傾けるチヨが可愛い過ぎるんじゃ~
⏰
数年後
「旦那様?あのノートは?」
「あぁ、もう『使わないよ』タブン。」
「たぶん?」
《速報です、
URAに対して詐欺を働いたとして
詐欺グループ『___』が
逮捕されました》
「ぇ・・・これって?」
「『このノート』は、
もう使わないよ?
『他のノートはまだあるけどね?』」
「ぁ、あははは。」
トレーナーさん
サクラチヨノオーの専属だった
サクラチヨノオーが引退後は
都内に一戸建てを購入
その際『トレーナーノート』を使用して
格安にして貰った
サクラチヨノオー
『チヨノート』表と裏がある
結局『トレーナーノート』は
一部しか見せて貰えてない
サクラワンコオー
犬
トレーナーさんの実家に居た犬と
子沢山になった
トレーナーの友人
宝石商は仮の姿
本当の職業は
『ペンタゴンに侵入出来て
後を残さない』ハッカーでもあり
『日本のそう言う機関のエージェント』