お詫び的なつもりが
こうなった
今日もトレーニングルームから
息遣いが聞こえる
「っし、次。」
彼女は既に引退したウマ娘だ
それでも日々のトレーニングを
辞める事はなかった
「ふぐぐぐっ!!」
ガシャンと重りが音を立てる
「ふぅ~、つ「だ~め」わっ!?
トレーナーさんっ!?」
トレーナーが止めに入る
どうやら既にオーバーワークだったらしい
「ほら、汗拭いて?」
「ぁ、はぃ、その。」
「ん?汗臭いなら俺も同じだ。」
そう言うトレーナーも
蒸気が立ち上がっていた
「ぁ。」
その姿に見とれる彼女は
GⅠレースを走ったウマ娘の顔ではない
ただの女性だった
⏰
「ふぅ。」
シャワーを浴び、着替える
(あはは、まだ
未練があるのかな)
メジロマックイーンと戦い
勝利を勝ち取っても
「これじゃ、
ナリタブライアンと変わらない、か。」
走りたい餓えを
癒しくれた筈の脚は
『屈腱炎』を患い
もぅ、走るのさえ控える始末
「はぁ~。」
コンコンコン
「はい!」
「ライアン、入って大丈夫か?」
「わわっ!?ちょっと待ってください!!」
⏰
「どど、どうぞ。」
リビングに
湯上りの男女がソファーに座る
(わわっ、トレーナーさん、
なんで良い匂いするんだろ?
あはは、汗臭いウマ娘なんて
見向きもされないよね?
それに、『引退したのに』
まだ『走りたい』なんて
わがまま、だよ、ね)
「ライアン、
『走り足りないんだろう?』」
「ぇ?」
(なんで?言って無いのに)
「そんな顔してれば誰だってわかるさ。」
「そ、そんな顔、してましたか。」
(あぁ、ダメだなぁ、
私、トレーナーさんに)
ぎゅ
「へ?」
肩を抱きしめられ顔が目の前に迫る
「トッ?!れっ!?」
「ライアン。」
じっと見つめられ
徐々に
私は
泣いた
「はしりたい、です。」
今度は全体を抱きしめ
頭を後ろから
ぽんぽんしてくれた
「泣いていいんだ、メジロライアン。」
何分泣いたのだろう
トレーナーさんの肩は
私の涙でびしょびしょになっていた
「ひぐ、ずびばぜん。」
「構わんさ。」
顔を暖かいタオルで拭いてくれる
「メジロライアン、
『ストリート』行こうか?」
「ぇ、でも。」
「医者の許可は取ったよ、
2000までなら、2本、
1600なら3本、
まぁ、それ以上は取れなかったけど。」
⏰
早かった
ほんと、とんでもなく早く準備して
河川敷の脇にある
ストリートレース場に向かった
「へ?」
「待ちくたびれましたわ、
メジロライアン。」
「マックイーン、どうして。」
「走るなら『相手も必要だろ?』」
「トレーナーさん?まさか。」
「いえ、今日はスケジュールで
偶々開いていただけですの、
トレーナーさんから連絡を受け
少し、時間を『圧縮して』
ここに居るので、
精々2000、一本が良い所ですわ、
『受けて下さいますね?メジロライアン』」
もぅ、私のハートは正直だなぁ♪
「『勝負服ぐらい着てよね?』」
「『勿論、準備してありますわ』」
⏰
レースは楽しかった
トレセン学園に通っている娘
『普通の学校に通っている娘』も
入り乱れて走った
「はぁああっ!!」
「うぉりゃ~っ!!」
結果、仲良く3着
流石に現役の娘達には勝てなかった
「はぁ~、おちたな~。」
「はぁ、はぁ、です、わね。」
まぁ、他の娘は
「現役退いてもどれだけ強いの?GⅠバって。」
「あはは、ストリートがお似合いだね私達。」
「現役の筈なのに。」
「うん、気迫が半端じゃない。」
と、色々話していた
「っと、ライアン。」
どうやらマックイーンの時間が押して来たようだ
「うん、マックイーン、
またこうやって走らない?」
「えぇ、次こそは負けません!」
「えへへ、上等!
次は私の背中を見せつけてあげるね!!」
⏰
そして帰るのは
「ぁ、そうか。」
「どうした?ライアン?」
「うぅん、なんでもない、
ここが私の家で
帰って来る場所なんだなぁ~って。」
「なぁ、ライアン。」
「ん?トレーナーさん?」
その手には小さな箱
「え?」
「メジロライアン、
俺と
『改めてパートナーになって貰えますか?』」
もぅ、頭は真っ白だった
「ライアン?」
「あの。」
「うん。」
「わたし、鍛えるの好きで。」
「知ってる。」
「まだまだ、走りたいよ?」
「今日ので改めて知ったよ。」
「汗臭い、よ?」
「俺も鍛えるからな。」
「えっと、その、
『メジロ家の色々もあるんだよ?』」
「知ってる、とっくに覚悟は出来てる。」
「女の子らしく無いよ?」
「いや、ライアンは女の子だよ。」
「でも。」
「可愛い髪型に憧れたり。」
「それは。」
「服装もそうだ、今度、一緒に買いに行こう。」
「いい、の?」
「勿論。」
「・・・こんな私で良いなら。」
「俺は、メジロライアンだから、
こうして告白しているんだ、
こんな、なんて言わないで欲しい。」
はい
指に通された指輪には
私の誕生石とトレーナーさんの
誕生石が、並んで付いていた
⏰
メジロ家のお屋敷
「で?
なにか申し開きはありますか?
メジロライアン?」
「あはは、面目ない、です。」
半年後、私は酔っ払った勢いで
やらかしました
既に安定期に入りつつあるお腹をさする
「マックイーン。」
「なんですの?」
「今度は、娘達に託してみない?」
ギクッ
「私が気付かないとでも?」
テーブルには
どう見ても『酸っぱい系統の食べ物が並んでいる』
そして、
マックイーンのお腹も
『太り気味』とは違う膨らみを
感じ取れたから
トレーナーさん
ライアンの個人担当
ばるんばるん好き
でも真面目にお付き合いをして
ゴールインした
〇イ〇ップ・元インストラクター
メジロライアン
ばるんばるん・目
むんむんする・科
ちゃんと乙女なウマ娘
メジロマックイーン
お相手のトレーナーさんを
パクパクしちゃう・目
搾り取る・科
出来ちゃったウマ娘
モブウマ娘達
ストリートレースでそこそこ活躍する娘達
尚、もっとも遅いハルウララでも勝つ事がある程度