チャレンジ
スマホから出て来るシリーズ風味
「うし、SSだな。」
本日もウマ娘をやり込んでる俺は
ただの引きこもりだ
まぁ、微課金勢であるが
既に資金は無い
今、育成を終えたのは
『ダイイチルビー』
お嬢だ
可愛い
とは言え、精々のSSが良い所で
極端育成をして何とか
他キャラでUGを取り始めたばかりだ
「あれ?」
ホーム画面にはダイイチルビー
「はて?基本制服にしてたんだけど?」
勝負服は正直、他キャラでも
目のやり所に困るから
制服にしていたのに
「んん?」
設定を直しても勝負服のダイイチルビーのままだ
(なんでだろ?)
一旦閉じて、スマホを再起動をする
が
「ん~?」
妙に不機嫌な勝負服のダイイチルビーが居る
〈何をしてらっしゃるのですか?〉
(はて?こんなセリフは無かった筈)
〈もう一度お聞きします、
何をしてらっしゃるのでしょうか?〉
「ぁ~、ウマ娘のホーム画面みてますね。」
〈はぁ〉
(溜息つかれた)
〈どうしてこのような殿方に私(わたくし)は〉
「んん?」
〈本日もわたくしを育成して頂きありがとうございました〉
「あ、はい、どうも。」
(会話が続かん)
「えっと、なんで勝負服?」
〈それは、わたくし目が覚悟を決め、
貴方様にお伝えしたい事があるのです〉
「へ?」
(アプリはまだ次の更新が控えてるしなんだろ?)
〈す~・・・はぁ~〉
「ルビー?」
〈わたくし目は、貴方様を・・・す、す〉
「す?」
〈申し訳ございません、覚悟がまだ足りないようです〉
「あ、はい。」
〈一旦失礼致します〉
「ぁ~?わかった。」
その日は一旦アプリも落として寝た
そして、翌日立ち上げると
「ホーム画面に誰も居ない。」
あ、ダイタクヘリオスが
ホーム画面を行ったり来たりしてる
〈ととととトレピー!!
お嬢知らんっ!?〉
「いや、俺も見て無いんだけど?」
(ナチュラルに会話して来るな、ヘリオス)
〈学園の何処にもいないんよぉおおっ!?〉
〈あ!いた!ヘリオスーっ!!〉
〈パマちーん!!
お嬢が見つかんないよぉおおっ!!〉
〈今、家の爺やさんの
情報網で探して貰ってる!!〉
〈それマッ?!〉
〈うん、メジロ家も
総出で探してくれてるから、
うちらは学園内をもっかい探すよ!!〉
〈リョ!!お嬢ーーーっ!!
お嬢ーーっ!!〉
ホーム画面から誰もいなくなった
「えぇ~・・・。」
その日は育成も出来ず
仕方なくふて寝した
またまた翌日
〈トレピーーーーっ!!〉
「うるさっ!?」
立ち上げてない筈のウマ娘が勝手に起動して
ダイタクヘリオスの
〈トレピーーー!!〉
「はいはい。」
〈やっぱいないよぉおおおおっ!!〉
あ、後ろでメジロパーマーが伸びてる
「学園の外は?」
〈おらんのーーーっ!!〉
だめだこりゃ会話にならん
「とりま、落ち着け、
ダイイチルビーの好きな物でも作って
匂いでおびき出せば?」
〈やってみるっ!!〉
〈ちょ、まっ?!ヘリオスっ!?〉
パーマーが引きずられていった
またしても育成出来ず
ふて寝をする
一週間
「育成出来ね~・・・。」
ダイタクヘリオスは完全に凹んでるし
ソレをなだめるパーマーも
目元に隈がうっすら見えて来た
会話の吹き出しも
ダイイチルビーが見つからない内容ばかりだった
キンコーン♪
家の古臭いインターホンの音が鳴る
「誰だろ?宅配は頼んでないし。」
キンコーン♪
「はーい、今行きまーす。」
▽
「どちら・・・さ、
る、ルビーっ!?」
「はい、貴方様。」
そこには勝負服のダイイチルビー
「ど、どうやって?」
「はい、
スマホの画面から出れなかったので
大型テレビのある
『中山競馬場』から出て来まして、
その・・・トレセン学園と
勝手が違いまして、あの。」
「ぁ~、『迷子になってた?』」
あ、頷いた
「よくまぁ、千葉のあそこから来れたもんだ。」
「あの。」
「いいよ、とりあえず上がって?」
「はい、お邪魔いたします。」
⏰
〈お嬢ーーーっ!!〉
〈ちょ、ヘリオス落ち着いて!〉
「はい、今、あ・・・
トレーナー様のご自宅に到着致しました。」
〈ぁ~、了解、
家の爺やさんがお迎えにに行くから
ちゃんとそこに居てよ?〉
「・・・あの。」
〈ダイイチルビー?〉
〈お嬢?〉
「わたくし目は、
『戻る気はありません』」
ヘリオスが真っ白になった
「え?」
「時間が掛かり申し訳ございません、
ですが、
『ウマ娘の世界から出て来てまでの覚悟で』
ここにおります。」
すっと、立ち上がるダイイチルビーだが、
141cmしかない彼女は、
俺のへそ辺りに目線が来る
「こうしてみると、大きいのですね?」
「まぁ、元は
バスケ選手やってたけど、
もう辞めたからな、昔の事だ。」
「そのような過去をお持ちとは知りませんでした。」
「まぁ、こうして話すのが初めてだからな。」
「そうでしたね、
今までは
『画面越し』でしたから。」
顔を赤くしながら
俺の手を握る
「トレーナー様。」
「・・・はいよ。」
「す・・す、
いえ、『結婚致しましょう』」
「・・・年齢、大丈夫?」
「えぇ、既にトレセン学園の履修は済んでおります、
そして、『大卒検定』も取得しております。」
「おぉぅ。」
「わかった、
こんな俺で良いなら
『結婚しよう、ダイイチルビー』」
「っ~///
末永くよろしくお願いいたします。」
「ま、まずは、ダイイチルビーの
ご両親に挨拶しないとアレだろうし、
どうやるんだ?」
「ぁ。」
⏰
「おー、コレがトレセン学園。」
「はい。」
「お嬢ーーーっ!!」
「ヘリオス!危ないからっ!!」
中山競馬場のスクリーンに
いとも簡単に入り込む
ダイイチルビーに手を引かれ
俺もそのまま『スクリーンにはいった』
「何時でも行き来出来ますので
たいして問題はないかと?」
「は~、便利なスクリーンなこって。」
⏰
「ダイイチルビー。」
「はい、貴方様。」
「『好き』」
ポン!!
「ぁ~、まだ、慣れない?」
「が、がんばります///」
「まぁ、そのままでも可愛いから良いけどな。」
ふん!!
「ごっふぇっ!?」
「可愛いのは認めます。」
「認めるんだ。」
その手に光るルビーのペアリングは
顔を赤くするダイイチルビーと
変わらない輝きを放っていた