「ほぇ~。」
「お~ぃ、ブライト~。」
「は~ぃ?」
「あ、気づいた?」
相変わらずの長い間
「あらぁ~、トレーナーさ~ん、どうされました~?」
「いや、どうもこうも、
トレーニングの時間なんだけど、
やめとく?」
「あら?」
時計を見て
「あら~、もう30分も過ぎていますわね~。」
「どうする?
どの道、明日はレース前だからオフにしてるし、
この後の予定も
休息に当てる予定だし。」
「そ~ですね~。」
「でしたら、お出かけをしたいですわ~。」
「お出かけ、か。」
「はい~。」
「わかったか、
でもそこまで遠出は。」
「横須賀駅に行きたいのです~。」
「あぁ、前話した、海軍カレーか。」
「はい~、金曜日ですので
食べる習慣なのでしょ~?」
「あぁ、
海上じゃぁ、日付の感覚が狂うからな、
元はイギリス海軍らしい。」
「そ~なのですね~、
トレーナーさんは、物知りです~。」
「そうか?
ウマ娘以外の趣味が
艦艇の写真を撮るぐらいだから
知っていただけだからなぁ。」
「素敵なご趣味だと思いますよ~。」
「そうかね。」
「はい~。」
「あら、ブライトさん、どうされましたの?」
「あらぁ、マックイーンさ~ん、
いかがされましたか~?」
「それは私(わたくし)のセリフですわよ?
今日は、私と練習レースをする予定でした筈ですが?」
「「あ。」」
「あ、じゃありませんよ、
いくら待てども来ないので
私の予定も狂ってしまいますのよ?」
「ん?マックイーンは何処かに行く予定が?」
「えぇ、
イクノディクタスさんと
食べ放題のスイーツ・・・
聞かなかった事にして下さいませ。」
「お前、減量メニュー意味あるの?」
「マックイーンさんは
なにを食べるのでしょうか~?」
「えぇ、
にんじんパフェDX
トッピングセールですの!
トレセン学園の近くに
新規OPしたお店ですわっ!!
開店セールは今日までですので
ぜひ!食べたいのですわ!!」
「・・・わかった、
トレーナーには伝えないで置くよ、
マックイーン、今日の練習レースは
ナシ、行っといで?」
「え?宜しいのですか?」
「あぁ、こっちも
気分転換でブライトと出かけるからな。」
「あら?それこそ大丈夫なのですか?」
「あぁ、調整はほぼ万全、
後は、流れの確認だけだったからな、
明日軽く自主練で大丈夫だ。」
「あら~、軽くでよろし~のですか~?」
「ん?
そもそもが、1、2本だけ
マックイーンと練習したら
終わりにするつもりだったからな、
問題ないよ。」
「あら~。」
「それでは、お先に失礼しますわ、
トレーナーさん、ブライトさん。」
「はい~、すみません~。」
「すまんな、マックイーン。」
▽
「流れる景色もまた、良い物ですね~。」
「そうだな。」
▽
「「暑い。」」
「ちょっと待っててな?」
「は、い。」
「ほれ、ロックアイスとアイス。」
タオルに包みブライトの頭に乗せて
落ちない様にあごで結ぶ
「はふぇ~、きもち~ぃ~ですねぇ~。」
フタを取り、クー〇ッシュを口に持って行く
はむ
「ん~///」
右手でクー〇ッシュを持ち、
左手で俺はスポドリを飲む
持ち歩いている温度・湿度計は
36.7度78%
「見なきゃよかった。」
「ん~。」
口元をすぼめちゅうちゅう吸うブライト
(可愛い)
「んは、トレーナーさんは、
いらないのですか~?」
「ん?あぁ、俺は良いんだよ、
アイスで腹が冷えるから苦手なんだ。」
「そ~でしたわね~、
でしたら、私が温めてあげましょうか~?」
「夏は遠慮するよ。」
「ですわね~。」
スマホには、トレセン学園から
『熱中症アラートが出たため
屋外でのトレーニングは禁止』と
メールが来ていた
「とりあえず、記念館に避難するか。」
「記念館ですの?」
あ、こりゃダメだ、顔が赤い
「ブライト、お手を。」
「はい~。」
JR横須賀駅から徒歩数分に
ヴェルニー公園があり
そこに、記念館がある。
「いらっしゃいま・・・せっ!?」
「あ、今日はオフなので、
出来るだけ静かにお願いします。」
「あ、す、すみません、
今日は余り他のお客様も居ないので
静かですよ?」
「それはどうも。」
館内の冷房が効いている場所に椅子を借りて
ブライトを座らせる
「大丈夫か~?」
「ほぇ~。」
(ま、ゆっくりする為に来たようなもんだしな)
▽
「あら?」
「お、起きたか、ブライト。」
頭に乗せていたロックアイスは既に解け
新しいのが乗せられていた
「流石に脇の下とかに氷を
挟めなかったからな、
せめての・・・その、
すこし、服を緩めた、済まない。」
「ぁ~、どおりで
胸元がゆったりしていますわ~。」
「みっ?!見て無いからな!
ホントだぞ!!」
「ほぇ?」
「・・・まぁ、いいか、とりあえず、
服を治せるか?
氷も新しいの貰って来るから。」
「はい~、御手洗、お借りしますね~。」
▽
(はぁ~、殿方に
ぶらじゃーを外して貰うと
こうなるのですね~)
「・・・ぁ、あらぁ、
また、顔が熱く・・・赤く。」
▽
「ん?ブライト?大丈夫か?」
「はい~、大丈夫ですわ~。」
「モールまで歩けそうか?」
「はい、日傘もさして
ゆっくり歩くには大丈夫ですわ~。」
▽
記念館を後にし
桟橋をモールに向けて歩き出す
「あ、電車。」
踏切が鳴り、遮断機が閉まる
通過する横須賀線の
旧車がトンネルへ吸い込まれて行く
「運が良いな、
アレ、217系の最後の編成だ。」
「最後?」
「来た時に乗って来たのが
置き換えの新型だったんだ、
少し前は、さっき通過したのが
沢山走って、
ここから千葉まで走っていたんだ。」
「へ~ぇ~、
やっぱり、トレーナーさんは
物知りです~。」
「ん~、そうかね?」
「そうですよ~。」
ここヴェルニー公園には庭園の他に
小規模のカフェ、再現邸宅があり
邸宅の方も記念館として、
先の記念館同様『無料』で開放されている
「あ。」
「お、トンビか?」
「なんでしょう?
トレセン学園でも見た事があるような子ですね~。」
「ぁ~、エルコンドルパサーのマンボか、
この辺りなら別に居ても違和感ないな。」
「あら~エルコンドルパサーさんの
マンボさんが?」
「流石にここには。」
「いないよな?」
「いませんよね?」
▽
「へぶしゅっ?!」
「・・・ェ~ル~?」
「ケっ!?
今のは不可抗力デースっ!?」
▽
海軍カレーに舌鼓しつつ
「そうだ、ブライト。」
「はい?」
「船乗る?」
「お船?ですか?」
▽
横須賀軍港めぐり
「は~、海風が気持ちいですわ~。」
「だな~。」
「なぁ、ブライト。」
「なんでしょうか?」
「次のレース、大丈夫なのか?」
「なんの事ですか~?」
「獲れる重賞は獲った、
長距離もメジロ家の優良も証明出来た。」
「トレーナーさん。」
「ブライト。」
「私(わたくし)は、
出ますわ、最後まで。」
「ブライト。」
「わかっています、
高等部最後の有馬記念以降、
『負け続けなのも』わかっています。」
「ブライト。」
「マックイーンさんも、
ドーベルさんも、
アルダンさんも、
ライアンさんも、
パーマーさんも、
『走り続けているのです』
私が止まる理由になりませんわ。」
「そう、だったな。」
「トレーナーさん。」
「ブライト。」
「また、連れて来て貰えますか?」
「あぁ、何度でも連れて来るよ。」
「『3人』でも?」
「ん?」
「もし、わたくしを止めたいのでしたら、
トレーナーさん。」
わたくしと家族になっていただけますか?
「ブライト。」
「わたくし、意外と強欲なんですよ?」
「そうみたいだな。」
ガッチリ腕を掴まれた
「逃がしませんわ~。」
「逃げないよ、むしろ望む所だ。」
「え?」
「ん?」
「ぁ~///」
んん?
「ブライト?」
「暑さのせいですわ。」
「そうか。」
「そうですわ。」
▽
その後、ドリームシリーズに挑み続けるも
僅か2勝
しかし、内容は名だたる名バ達を
最後尾からぶち抜く最高の走りだった
僅か2勝とは言っても
二回しか出なかったが正しい
理由は簡単だ
▽
「は~い、
あんよはじょうず、あんよはじょうず。」
「ぁ~?」
がちゃ
「ただいま~。」
「あら、『旦那様』
お帰りなさ~い。」
「うあややぁ~ぃ。」
「お~、歩く練習してたのか、___、ブライト。」
「はい~、今日はここまで歩けましたのよ~。」
「ぉ~。」
「そうかそうか、
これからがまた楽しみだな!」
「『旦那様』」
「ん?ブライト?」
(二人目もよろしぃでしょうか~?)
(・・・今夜にでも?)
「ふぇ?」
「え?ち、ちがったのか?」
「ぁ~///」
「あ、アハハハ///」
「あぅ?」
これからは歩く早さで
ブライトと子供達と
歩んで行こう
『家族で』
トレーナーさん
中堅トレーナーで
メジロ家を全員見て来た
始まりも、終わりも
メジロブライト
ほえほえお嬢様
誰から貰ったのか『独占欲』持ち
ドリームカップシリーズの長距離部門のみ
2回出場し、二回とも最後尾からの
ごぼう抜き勝ち
一人目の時はトレーナーさんの部屋で
二人目はトレーナーさんの愛の巣で
一人目を身ごもった時、
メジロ家のお嬢様達が崩れ落ちた
全員「さ、先を越されるなんて・・・。」