ウマ娘ショートストーリー?   作:扶桑畝傍

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嬉しいんだよ?

だけど・・・ねぇ?

どうして『ハロウィンライスシャワー』なんだ・・・

流石に『ささやかな祈り』を
ハロウィンコスは・・・ね?


取り扱い注意

彼女とチームを組んで

早や9年

「ふぅ、ふぅ。」

彼女はトレーニング後の

息を整えていた

「お疲れ。」

冷えたスポドリ(ウマ娘用専用アレンジ)を

渡そうとする

「ぁ・・・その。」

「おぉ、ごめん、そうだな。」

風上へ移動してから受け渡す

「ご、ごめんなさい、

 “お兄様”」

 

そう、俺は前任の女性トレーナーから

『ライスシャワー』のトレーナーを引き継いだのだ

 

「あの、お兄様?」

「っと、すまん。」

 

その飲む姿にムラっとしたのは黙って置こう

 

「お兄様?

 今日は追加で走っても良いですか?」

「ん?まぁ、悪くは無いけど、

 どうしたんだ?」

「・・・うん、次で最後って決めてから、

 少しでも走らないとって、

 なんだか落ち着けなくて。」

「ん~・・・幾つだ?」

「勿論3600!!」

「だ~め。」

「えぇっ!?」

「2500まで。」

「走りたいです!!」

「ライス?足の負担を鑑みてもダメ。」

「うぐっ!?」

「いくら骨はくっついてても

 一度折れてるんだからダメ、

 それに、な?」

「ぁ~・・・うん、わかった。」

 

幾らドリームシリーズに出ているとは言え

ライスシャワーも

校外に出てバイトをしている

 

トレセン学園に『入れれば』

『中等部・高等部での学費免除』は大きい

しかし、ドリームシリーズに移るにあたり

流石にそうはいかない

 

勿論、

今までの勝利レースでの『賞金』があれば

それなりに『良い生活』は出来るが

『長距離』に絞っている

ライスシャワーは、そこまで勝利数は多くない上に

故障期間もあり、その分の出費は

俺もいくらか出しているとは言え

中々やり繰りが難しい

『ウマ娘』故の『大食い』が、ここに響いて来る

 

「借りてる時間もそろそろだからな、

 走れても1、2本だよ。」

「ぁ、もうそんな時間。」

 

いくら広大な敷地を持つトレセン学園でも

『コースのナイター使用時間は決められている』

そして、ドリームシリーズに出場しているウマ娘から

『僅かながら維持費を入れている』のだ

 

(いくらURAの財源でも無理があるし、

 やよいちゃんの懐も厳しいからねぇ)

「それじゃ、お兄様、

 3600「2500。」ぶぅ!」

「言う事聞かないウマ娘は

 どうすれば言う事聞いてくれるのかな?」

「は・し・り・た・いっ!」

 

「ライス。」

顎をくいっ

「へ?」

チュッ

「もぅ///お兄様のえっち///」

「キス程度でえっちとは、

 まだまだライスは子供だねぇ。」

「お兄様っ!!」

「頼むから2500までな?

 明後日の引退レースの後の用事もあるんだからな?」

「あぅ。」

 

まあ、引退レース後、

ライスのご両親と

『オ・ハ・ナ・シ』をして来るのだ

 

実は、トレセン学園内では

『お互いに婚約指輪』を着けている

勿論、ご両親には言っていないし

バレてない・・・筈だ

 

「ほら、“3000”1本な?」

「お兄様!」

 

ぴょんぴょん跳ねて尻尾ぶんぶん!

あ゛ぁ゛~、可愛いよライス可愛いよぉ~

 

 

〈さぁ!ドリームカップ長距離2500!

 遂にライスシャワーに敵う相手が居ないまま

 引退レースを終えてしまうのか!

 それとも下剋上を達成するのか

 ミホノブルボンが最後の挑戦です!!〉

 

「ライスさん。」

「ブルボンさん。」

「今度こそ負けません。」

「今度も負けません!」

 

(ただ、ブルボンさんの勝負服、

 何度も後ろから見てるけど

 えっちだよね・・・

 ブルボンさんの趣味なのかな?)

(後ろからの視線を検知、

 ライスさんですね、

 やはり貴女は私の大切なライバルですね)

 

レース内容は至極簡単

 

逃げのミホノブルボン

先行のライスシャワー

 

4コーナー立上りからから競り合い始め

まぁ、

お互いに物凄い形相で気合と根性のぶつかり合い

そして、しれっと後ろに

『マチカネフクキタル』が迫っていたのが怖かった

 

結果はハナ差で勝利なんだけど

1着から5着まで全員ハナ差と言う

マジで冷や汗物だった

 

 

ライスシャワー邸

 

「お、お兄様。」

ブルブル震えるライスシャワーも可愛ぃ~よぉ~

「大丈夫だ、俺も緊張している。」

 

「やぁ、トレーナー君。」

「お、お久しぶりです、

 ライスシャワーのお父さん。」

「うむ。」

「あらあら、トレーナーさん、

 今日はなにかあったんですか?」

「ライスシャワーの、お母さん、

 今日は折り入ってお話がありまして。」

「おや?『結婚式の日取りでも決まったのかい?』」

 

へ?

 

「違うわよアナタ?きっと『孫』よ!」

 

ちょっ

 

「あの、ご両親?」

「「ん?家の子を貰わないなんて

  言わないよね?(よな?)」」

「謹んでお受けいたします。」

「お兄様っ!?

 って、言うか、お父様?!お母様っ!?

 どうしてお兄様と

 お付き合いしてる事知ってるのっ!?」

 

「いやぁ、ねぇ?」

「そうねぇ、

 アレだけイチャイチャしていながら

 『付き合って無い』って

 普通言えないわよ?」

「ぁ、あの、

 差し支えなければどこでこの事を?」

「私は理事長のやよい君からだね。」

「私は『ゴルシちゃん連絡網』からよ?」

 

「り、理事長と。」

「ゴルシか、

 やはり一度オシオキしなきゃならんようだな。」

「うん、お兄様、

 捕まえよう、ゴールドシップさんを。」

 

「ヴぇっくしょんぃいん!?」

「汚っ!?ゴルシ!!」

「んだよ?

 ゴルシちゃんのエキス入りクシャミだぞ?

 大丈夫、大丈夫!」

「そう言う〔コンコンコン〕ん?誰だ?

 ゴルシ~、出てくれる~?」

「なんでアタシなんだよ?

 トレピッピが出ろよ~。」

「しょうがねぇなぁ。」

コンコンコン

「はいはい、今開けますよっと。」

 

がちゃ

「ん?『米トレ』じゃん?どったの?」

「米トレ言うなよ、

 ゴルシにちょっとな。」

「ん?ゴルシ?

 さっきはそこに居たけど。」

 

(っぶね~、

 なんだよあの気配、ヤバすぎだろ)

 

シュタッ

 

「あん?」

「みぃ~つ~けぇ~たぁ~。」

「お、お米ちゃんじゃん、

 どうしたんだよ?」

「ライスシャワーです、

 ゴールドシップさん?

 どうして私達の事を

 『お父様とお母様に喋っちゃったの?』」

 

目に灯る蒼い炎

 

「ちょ、お米ちゃん?」

「ユ・ル・サ・ナ・イッ!!」

 

『追い込み牽制』発動!!

『追い込み駆け引き』発動!!

 

「にっ!?逃げるがかちぃいっ!!」

 

「ひひぃい~っ!?」

「ニガスカッ!!」

 

『追い込み焦り』発動!!

 

「ひ~っひ~っひ~っっ!?」

「まぁああてぇええっ!!」

 

『スタミナイーター』発動!!

『追い込みためらい』発動!!

 

「ひゅ~・・・ひゅ~・・・。」

「捕まえた。」

「ぁ・・・あにょ、はらひれ?」

「逃がすかよ、ゴールドシップ。」

「米トレ・・・ライス、

 止めて、くれ、よ。」

「いや、止めない。」

 

「実はね?こう言う使い方も出来るんだよ?」

 

『Drain for rose』LvMAX発動!!

 

かぷっ

 

「ぁっ///んんっ!?」

「へ~、ゴールドシップも

 そんな可愛い声出せるんだな~。」

「ね~?ライス、

 『もっと可愛いゴールドシップの声』

 キキタイナ~///」

 

かぷっ

 

「んぁっ!?」

 

ちゅ~

 

「やら~///もぅしゅわないれ~///」

 

ゾクゾクッ!!

 

「ね?ねぇ?お兄様?」

「いいぞ、もっとやれ!!」

 

ぢゅ~

 

「ん゛ん゛っ!?

 やらやらやらぁ~///」

 

 

「ふぅ、ご馳走。」

「満足か?」

「あの、ね?」

 

かぷっ

 

「おぃ。」

 

「お兄様も頂きたいの///」

 

ちゅ~

 

 

数ヶ月後

 

「ふぅ。」

「ライス、無理するなよ。」

「うん、そうする。」

 

大きくなったお腹をさするライスは、

より美しく大人になった

 

「とれーな~。」

「はいはい、コッチおいで。」

 

ゴルシトレーナーに慰められる

ゴールドシップは、

それはそれは『旦那に甘える奥さん』に

見えたそうな





米トレ

ライスシャワーのトレーナー

幾人かの
『GⅠステイヤー勝利ウマ娘』を輩出している
ベテラントレーナー

最初はライスシャワーとは別の子を
担当していたが
前任のライスシャワー担当が
海外出向の関係で
元々意見交換で知り合いの
現・米トレにライスシャワーを託した

勿論、別の子も長距離ウマ娘として
GⅠ勝利を飾っている

ライスシャワー

GⅠ長距離筆頭ウマ娘

前任女性トレーナーから
現・米トレを紹介され
GⅠ勝利を重ねるも
『ゴールドシップ』により、
幾つか勝てなかった為
『デバフスキル』が、
追い込みに偏っている

他の逃げ・先行・差しの対処は
鍛え上げた自力で捻じ伏せている

ゴールドシップ
今回の生贄
追い込みでレース荒らし担当
トレーナーには甘える女の子?

ゴルトレ
身長2mの長身だけど日本人

ゴルシのドロップキックを受け流し
その勢いを利用し
『ゴールドシップをお姫様抱っこする』

気性難専門家でもある
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