アストンマーチャン回
「ほんとぉに、トレーナーさんは
変な人ですねぇ。」
「そうか?」
▽
本日もトレセン学園正門前で
「アストンマーチャンで~す。」
「わっ、先輩、おはようございます。」
「は~ぃ、おはようございま~す。」
「アストンマーチャンで~す。」
「何やってんだよ、
アストンマーチャン。」
「ウォッカこそ、今日は
スカーレットは居ないのですか?」
「居るわよ、
あんた、コッチに目線を移しながら
良い度胸ね!」
「え~、自意識過剰さんですか~?
だから語尾が、ダスカなんですね~。」
「アストンマーチャン?
教室まで走る?走るわよね?」
「こら!ダイワスカーレットさん、ウォッカさん、
過度な走り込みはダメですよ?」
「あ、たづなさん、ごめんなさい。」
「すいません、って、
俺は・・・あれ?
アストンマーチャンは?」
「いえ、先に向かわれたのでは?」
⏰
「今日もマーチャンは元気で~す。」
「感激!本日も健やかに過ごすように!」
⏰
「み~つ~け~た~!!」
ゴルシのドロップキックが
トーセンジョーダンに迫る
「ちょぉっ!?危ないでしょうがっ!!」
「ゴルシさ~ん。」
「お、なんだい、マーチャン?」
「ちょっと!!」
「他のスピカの方々はどちらでしょうか~?」
「確かチームルームに居たと思うぜ!」
「ありがとうございま~す。」
⏰
「今日は、ここか、アストンマーチャン。」
「は~い、トレーナーさ~ん。」
着ぐるみをいそいそと脱ぐマートレ
「今日はどちらまで?」
「隣町まで、
そこで不審者に追われている子供が居たから
手早く助けて来た。」
↑いや、お前じゃね?不審者って
「お~、流石マーチャンの
トレーナーさんです~。」
キュピーン!!
「マーチャンアンテナに反応です~。」
「了解。」
素早くマーチャン着ぐるみを着込むマートレ
⏰
「あの、___トレーナー
私がGⅠ勝ったら、
結婚してくれますか?」
「ぇ、いや、その。」
カシャカシャ
「「カシャカシャ?」」
「一世一代の告白、頂きました~。」
「あ、アストンマーチャンっ!?」
「ちょ、なに、あの着ぐるみはっ!?」
マートレはアストンマーチャンをお姫様抱っこをする
「それでは、早い方が良さそうなので
たづなさんと、理事長に
お伝えしてきますね~。」
「ちょっ!?まてっ!?」
「え、ちょ、マジッ!?」
「___追うぞ!!」
「うん!!まだ先の事なのに
決められちゃっ・・・て良いのかな?」
↑うぉい
「___っ?!俺のトレーナー人生が
終わるからねっ!!
まだ君は学生なんだからねっ!!」
「ぁ、結構不味いカンジ?」
シュタタタタタッ
「「はやっ!?」」
⏰
報告後
何処かの空き教室
「トレーナーさん、ありがとうございます。」
「いいって、好きで
マーチャンを抱えてるんだから。」
そう、あの存在を消されかけた、あの時よりは
大分マシになった
その代償は大きく
『アストンマーチャン』は引退を余儀なくされた
高松宮記念を目前に
アストンマーチャンは一度倒れ
そのまま『心臓が一度止った』
必死に、何時間も
アストンマーチャンに蘇生術を施した
たった一人で
全身全霊を懸けて
アストンマーチャンを『取り戻した』
「歩けるだけでも嬉しいですよ~。」
「マーチャン。」
後ろから抱きしめる
「もぅ、かってにどこにも行きませんよ~。」
それでも
「ほんと、トレーナーさんは
泣き虫さんですね~。」
倒れ、『戻って来ても』
誰もアストンマーチャンを見ていなかった
だからこそ、『高松宮記念』に出た
勝ち負け以前に
『ここに居るぞ!!
アストンマーチャンは
ここで走ってるぞ!!
見ろ!!アストンマーチャンが
走っているんだぞ!!』
レース中、マーチャンが感じた想いらしい
そして、開けた先に立つと
スタンドを埋め尽くす観客から
『アストンマーチャン』を呼ぶ声が響いた
ただ、『走る』アストンマーチャンは
それで最後になった
後遺症なのか
それとも心理的な問題なのか
調べられる限りを調べ尽くした結果
アグネスタキオンから告げられた言葉は
「・・・すまない、
走れない理由がわからない。」
「トレーナーさん。」
「アストンマーチャン。」
グズグズに崩れた顔のトレーナー
そんなトレーナーにキスをする
「マーチャン。」
「そんな歪んだレンズで
私を写さないでください、
笑顔のトレーナーさんに
写されて居たいんです。」
涙を拭き、顔を整える
「ごめん、マーチャン。」
「ふふっ。」
▽
「ほんとぉに、トレーナーさんは
変な人ですねぇ。」
「そうか?」
「誰だ?空き教室を・・・
マートレ、
アストンマーチャン。」
「エアグルーヴ。」
「どうした?」
「どうした?も
こうしたもあるか!!
貴様らのせいで
またトレーナーが犠牲に・・・
責任を取らされたんだぞ?」
「愛しの愛バと居られるんだ、
『結婚』程度、普通じゃないのか?」
「貴様は別だ、マートレ、
大体、その着ぐるみはなんなんだ?
備品届けが出ていないぞ?」
「私物ですがなにか?」
「し、私物?」
「はい、マーチャン人形を作る過程で
これでは足りない
もっとマーチャンを見て貰わなければ!!
と、思って即日作りました。」
「そうだ、トレーナーさん、
マーチャンの新しい衣装を
考えているんですけど、
どんな感じがいいでしょうか?」
「ウェディングドレス風味かな?
確か、エアグルーヴが。」
ダッシュ
「あ。」
「逃げた、ね。」
よいしょ、と、アストンマーチャンを
お姫様抱っこする
「行くよ?」
「はい、トレーナーさん///」
シュタタタタタ!!
「なんでウマ娘に追いつけるんだ
貴様はっ!!」
シュタタタタタ!!
「アストンマーチャンの
トレーナーさんだからです!!」キリッ!!
「わ~、公開告白されちゃいました~///」
「どこがだっ!!」
「俺は、
アストンマーチャンの
専属レンズであり、
アストンマーチャンの
専属トレーナーさんであり、
誰よりも。」
アストンマーチャンを
愛してるトレーナーだからです!!
流石にコレは恥ずかしかったのか
自宅でぽすぽすと、
マーチャン人形で叩かれたらしい
マートレ
アストンマーチャン第一主義目
全てをアストンマーチャンに捧げる科
誰よりもアストンマーチャンを
愛しているトレーナー
裁縫技術は例のビューティーすら
唸るほどの技量持ち
身体能力は
マーチャン着ぐるみを着ていると
全能力がプラス500%になる
身体を鍛えるのも怠らず
アストンマーチャンをお姫様抱っこして
全速力で走って
『ライスシャワーを
スタミナ切れに追い込める』
アストンマーチャンのトレーナーだから!
アストンマーチャン
生きていることが幸せ目
専属レンズがいて嬉しい科
流石に公開告白は恥ずかしかったウマ娘
既に走る力は失われている
しかし、存在はしっかり固定され
ちゃんと認識される
周囲から
『なんであそこまでイチャイチャして
子供が出来ないんだろう』と、噂されている
マートレ曰く
「マーチャンから欲しいと言われるまで
待つのも
マーチャンのトレーナーですから!」
エアグルーヴ
真面目に胃に穴が空きそうなウマ娘