ウマ娘ショートストーリー?   作:扶桑畝傍

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ユキノビジン回


シチーガールって結局なんだべな?

皆さんは

 

『ユキノビジン』と言う

ウマ娘をご存じだろうか?

 

そう言わずと知れた

スペシャルウィークに続く道産子の娘

 

自己肯定感の低めで在りながら

かの『ゴールドシチー』への憧れを持つ

 

その娘なんだけど

 

「どどどどれーなさーんっ!?」

「はいはい、

 ユキノビジン、落ち着こうな?

 シチーガールは?」

「はっ?!

 何時でも平常心!!」

「んで?今日はどうしたんだ?

 自主練習で上がりって言った筈だけど?」

「寮までの道がファンの方々で

 通れなぐなっでるんですぅっ!!」

「まぁ、引退宣言したからなぁ。」

「帰れないですよぉっ!!」

「しゃぁない、車出すから

 取り敢えず仕事終わるまで待ってて?」

「ぁ、はぃ~。」

 

見るからに凹んでいるが

ユキノビジンのせいではない

 

カタカタと、キーボードの音と

二人の僅かな吐息が聞こえる静かな部屋

 

「あの、トレーナーさん?」

「ん~?」

「うちはシチーガールになれたんだべか?」

全く

「ユキノビジン。」

「はぃっ!」

 

ジュニアOP 1600m

GⅠ 1600m阪神ジュベナイルフィーリーズ

GⅠ 1600m桜花賞

GⅠ 2400mオークス

GⅢ 1800mクイーンステークス

GⅠ 2000m秋華賞

GⅠ 2000m大坂杯

GⅠ 1600mヴィクトリアマイル

GⅠ 2200mエリザベス女王杯

GⅠ 2400mジャパンカップ

全て1着

UFJ全階級制覇

 

「更には

 ゴールドシチーとの繋がりで

 ファッション誌の表紙を単独で担当し

 北海道のイベントにも引っ張りだこ、

 ここまでして

 シチーガールじゃない?」

「で、でもぉお。」

「お・ま・え・な!

 GⅠ無敗とか大分おかしい事

 達成してるんだからな?

 少しは自分のした事を

 凄い事だと思えよ!」

「そ、それはトレーナーさんが

 いでくれだからで!!」

 

撃ち込み・・・失礼、

打ち込み終えたPCを閉じ

ユキノビジンへ振り返る

 

「・・・なんで泣いてるんだよ。」

「だっで、だっで、

 どでーな゛ざんが

 いでぐれだがら、

 うぢはここまでこれだん、

 だがら゛、だがら゛。」

(ったく、

 これだから

 ほおって置けないんだよコイツは)

 

ハンカチを取り出し

涙と鼻水を拭きとる

 

「どでーなざん。」

「ユキノ、左手出せ。」

「・・・はい。」

「ほんと、綺麗な手をしているよ。」

「えへへぇ///」

「態々引退宣言を出させたのは

 『卒業』も控えてるからだ、

 そうしてくれないと

 『俺が困るんだ』」

「え?」

 

薬指にペアリングを通す

勿論、俺のはユキノに渡す

 

「ぁの、ぇ?え?へぇええっ!?

 なしてゆびわぁああっ!?」

「ユキノビジン。」

「はぃいっ!!」

 

「俺と、結婚して欲しい。」

「へ?」

「本来はお付き合いから

 なんだろうけど、

 俺達の『6年間』は

 付き合ってるのと変わらない、

 こんな俺だが、

 結婚、してくれるか?」

 

拭いたまま俺の左手薬指に指輪を通す

 

「ユキノビジン。」

「あたしで、よかね?」

「お前が欲しい。」

「・・・ぇへへ///

 うち、果報者じゃね。」

 

そっと、ユキノビジンにキスを

 

きぃー

 

何故か扉が開く音がする

 

「え?」

「ん?トレーナーさん

 どし・・・た、

 ご、ゴールドシチーさ。」

 

「トレーナー、

 アンタ、ユキノになにしてんの?」

 

ユキノビジンを

お姫様抱っこで抱え

窓から飛び出し

 

「逃げるぞ!」

「うぇええっ!?」

 

ゴゴゴゴゴ

「ま゛ぁ゛でぇ゛~っ!!」

 

↓一般ウマ娘疑惑のたづなさん

「え?ちょ、

 ゴールドシチーさんっ?!」

「たづなさん!!

 あのトレーナーを捕まえて!!

 ユキノに何かしたから!!」

↓緑色の悪魔、起動

「ほぅ、成程、了解しました。」

 

車に飛び乗り

トレセン学園から脱出をはかる

 

「ユキノ!後ろはどうだっ!?」

「ひっ!?

 たたたたづなさんまで

 づいでぎでるがんす~っ!?」

「なんでだよぉ~っ!!」

 

 

この事はトレセン学園の

『愛の逃避行』として伝説となった

 




ユキノビジンのトレーナー

ユキノビジンを抱えて
走れる体力はある

他所のトレーナーとは
だいぶ距離を置いた
一般人トレーナー

逃走中、バイクに跨る
たづなさんから必死に逃げた
流石にヒールが折れたらしい

高速道路で逃げ続けたが
ユキノビジンのトイレ我慢が限界で
SAに寄った際に
追いついて来たたづなさんと
ゴールドシチーに捕獲された

学園長のやよいちゃんが説明して
漸く収まった

ユキノビジン

道産子目
方言はごめんなさい科
トレーナーさんと
ゴールインしたウマ娘

なお、村民達から
トレーナーに
『孫はまだか?』と、
せっつかれている

一般ウマ娘疑惑のたづなさん

あらゆる車種の免許を持つが
使用頻度が高いのがバイク

カワサキ・ZZR1100を
(カラーは
 とある騎手のカラーと
 グリーンが一部に入っている)
フルチューンし
最高速度325km/hを誇る
モンスターマシーンを駆る

それでいて無事故無違反だったが
トレーナーを追跡した際
制限+15km/hオーバーで
無事故無違反が消失した

ゴールドシチー
ツンデレ目
ユキノビジンには
手を出させない科
渋々トレーナーとの結婚を
認めたウマ娘

学園長こと、やよいちゃんの説明で
漸く事態を把握し爆発した

その後、
ユキノビジンのトレーナーに
散々釘を刺し
「泣かせたら地の果てだろうが
 地獄の果てだろうが
 追い詰めてシメルから。」と
言われているが
ユキノビジンのトレーナーは
目の前でユキノビジンと
キスするのを
ゴールドシチーに見せつけた
「これで泣くのは仕方ないだろ?」
と、
ゴールドシチーが暴走
ゴールドシチーのトレーナーに
襲い掛かり
そのままゴールインしたそうだ
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