ガールズ&ファイター 聖グロリアーナのエース 作:ゲオルギーJr
サンダース学園艦内を進む三人──―。
「Here」(ここさ)
「着いたわね」
「ここは……?」
辿り着いたのは博物館のような場所だった。
そこには何か、戦闘機のような物がいくつか置かれている。
「これはF-8クルセイダーですか?あれっ、F-4ファントムもありますよ!」
「ここは確か、アメリカ海軍が使ってた航空機が保管されてるのよね?」
「Yes!」(その通り!)
ここは現在は退役した、アメリカ海軍の戦闘機が見物できる場所だ。
F9FパンサーやA-6イントルーダーなどもある。
「すごい……。こんな夢のような場所があるんですか!?」
「ほら、来てよかったでしょ?」
様々な戦闘機のラインナップを前に、メイヨーは興奮気味だ。
「そうそう、じつは最近新しいのが入ったんだ。come on!」
ミニットマンはそう言って、更に奥へと向かう。
「ちょっとミニットマン、これって……」
「This is new one」(一番新しいヤツさ)
「これはもしかして……F-14トムキャットですか!?」
一番奥のスペースに鎮座する航空機──―。
それは、かの有名な可変翼戦闘機、F-14トムキャットだった。
映画<トップガン>で主役になった機体でもある。
「まさかトムキャットを生で見られるなんて……」
「失礼だけど、これどうやって入手したの?」
「今のプレジデントが趣味で買ったのさ」
現会長の久米子は、生粋の映画マニアだった。
その趣味が高じて、このトムキャットを購入したのだという。
「確か、50億はしたと思うよ」
「ご……、ごじゅうおく!?」
「つくづくスケールが違うわね、この学校」
サンダース付属は、日本でもトップクラスに裕福な学校と言われている。
事実、ここにある戦闘機コレクションが、その証明だろう。
「
「いや、もう十分よ。ここの財力は把握したから」
「戦闘機や戦車を趣味で買えるなんて……、住んでる世界が違いすぎますよ」
億単位の金が、会長の趣味で使える学校。
それがサンダース付属高校だった。
ピリリリリ
突如、誰かの携帯電話が鳴る。
「Oh It's mine」(私のスマホだ)
「こんなときに?」
ミニットマンが電話に出る。
「Hm……. ok understood」(ふむ……、よし分かった)
誰かと話して通話を終える。
「どうしたんですか?」
「どうやら、スクランブル発進したウチの戦闘機が苦戦しているらしい」
「あら?それは大変ね」
迎撃に上がった戦闘機が手こずっている。
つまり、この学園艦の上空に他校の航空機が侵入している、ということだ。
「I must help them」(助けに行かないと)
「ねえ、ミニットマン。提案があるんだけど……」
サザーランドが、ミニットマンの耳に囁く。
「Really ?」(ホントに?)
「ええ、本当よ」
「何を話したんですか、先輩?」
「私たちも援護に向かうのよ。ダブルエース体制でね」
「ホントですか!?」
サザーランドの提案は、聖グロの二人も戦闘に加わるというものだった。
本来であれば、他校のパイロットが助太刀する必要はないのだが……。
「久しぶりに、ミニットマンと一緒に戦いたいのよ」
「Thanks bro!」(ありがとう、友よ!)
「エース二人の援軍ですか……。すごいですね……」
久方ぶりの友との共闘。
それがサザーランドが戦いに行きたい理由だった。
「Let's go together」(一緒に行こう)
「たぎってきたわ。血が沸くってやつかしら」
「何か戦闘狂みたいになってきましたね、先輩」
結局、全員で援護に向かうことになった。
戦闘機を発艦するために、三人は滑走路へと急いだ。
*
「We are back!」(戻ってきたぞ!)
再び、滑走路へと来た三人。
他校の侵入を受け、周りは慌ただしくなっていた。
「さて、機体に乗りましょうか」
「Off course」(もちろんさ)
「そういえば、ミニットマンさんはどんな戦闘機を使ってるんですか?」
「Good question」(いい質問だね)
ミニットマンは自分の搭乗機へと向かう。
そこには、翼が折り畳まれた戦闘機があった。
「これって……」
「First time?」(見るのは初めて?)
「安心したわ。まだF4Uコルセアに乗り続けてるのね」
F4Uコルセア──―。
逆ガル翼が目を引くアメリカ海軍の戦闘機。
元々空母で運用されている艦載機なので、折り畳み翼を採用していた。
空母の格納庫は狭く、スペースが限られているためだ。
「This is my favorite」(私のお気に入りさ)
コルセアのエンジンを稼働させ、畳まれた翼を展開する。
「私たちも乗りましょう」
「はい、先輩」
ミニットマンが搭乗したので、聖グロの二人も自分たちの機体に向かう。
たが、問題が発生した。
「あー待ってよ。そこのお二人さん」
サンダースの整備員に呼び止められる。
「何かしら?」
「その機体、まだ補給をしてないんだ。このままだと燃料切れを起こすよ」
「あー、それはマズいですね」
スピットファイアとタイフーンは、聖グロ学園艦からはるばるサンダースに来ていた。
なので燃料を補給しないと、飛びたてない状態だった。
「そう、じゃあ給油をお願いできる?」
「いやそれが……、イギリスの機体って扱ったことなくてね……」
整備員曰く、自分たちは普段アメリカの戦闘機を扱っているので、それ以外は専門外だと言う。
なのでどのくらいの燃料が必要か、教えて欲しいとのことだった。
「分かったわ。じゃあ600(リットル)でお願い」
「私も同じ量で!」
「600(パイント)だね?任せてくれ」*1
二人の言葉通りに、整備員は給油を済ませた。
「さあ行きましょう、メイヨー」
「了解しました、先輩」
補給を終えた機体に、二人は搭乗した。
そして滑走路へ向かい、発艦態勢に入る。
ミニットマンのコルセアも同じ位置についた。
『こちらサンダース付属高校管制塔。全機、発艦を許可します』
管制官の許可で、三機は発艦を始める。
「ミニットマン、準備はいい?」
「Let's do this!」(やってやるさ!)
「これほど頼もしい味方はいませんね、先輩!」
高度を上げ、周囲を確認する。
既に空戦は始まっている。
サザーランドとミニットマン、禁忌のダブルエースが戦場へ舞い降りた。
今回登場したF4Uコルセアは僕が一番好きな戦闘機だったりします。
あの逆ガル翼がそそるんですよね。
一番好きな学校は?
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大洗女子
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聖グロリアーナ
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サンダース付属
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アンツィオ
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プラウダ
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黒森峰
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知波単
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継続
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その他(BC自由等)