ガールズ&ファイター 聖グロリアーナのエース   作:ゲオルギーJr

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第三章ラストです。


withサンダース編エピローグ

「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

 

「Three please」(三人です)

 

「三名様ですね、空いてる席にどうぞ」

 

 

ちょっとしたアクシデントに見舞われながらも学園艦に帰還した三人。

本来ならば聖グロの二人は、今日中に元の学校に帰る予定だった。

ただ、もう日も暮れてしまったので今晩はサンダースに一泊することになった。

今はミニットマンの誘いでディナーの店に来ているところだ。

 

「このお店は何ですか?ハンバーガーショップ?」

 

「I think best one」(私が思うにこの学校で最高の店さ)

 

「私も好きよ、ここ」

 

ここはミニットマン一押しのハンバーガー店のようだ。

以前サザーランドも行ったことがあるらしい。

ひとまずテーブルに座り、メニューを見てみる。

 

「わあ、美味しそうですね!」

 

「私チキンバーガーセットのLサイズにするわ。お腹空いたし」

 

Really(ホントに)?ここは盛りが良いよ?」

 

ここはタッチパネル形式のメニューから選んで注文するシステムのようだ。

各自思い思いのセットをオーダーする。

注文が済んだところでソフトドリンクで乾杯することになった。

 

「「「乾杯!」」」

 

ゴクゴクゴク……

「I feel good!」(最高に気持ちいいね!)

 

「結構な激戦でしたもんね。お疲れ様です!」

 

「メイヨー、あなたも頑張ったじゃない」

 

今日の戦いを振り返るところでメイヨーの話題になった。

新人パイロットの記念すべき初撃墜を成し遂げた日だ。

 

「いえ、先輩方に比べれば全然……」

 

「何言ってるのよ、初めての敵機撃墜でしょう?もっと素直に喜んでいいのよ」

 

「You did it!」(よくやった!)

 

形はどうあれ、初めての撃墜の戦果はパイロットにとって思い出となるだろう。

これからもっとスコアを稼いでいけばエースの座につくのも夢ではない。

 

「でも未だに実感が湧かないんですよね。本当に私がやったのかなって」

 

「ガンカメラに写っている映像が全てよ。あなたは確かに四式戦闘機を落としているわ」

 

「Excellent!」(素晴らしい!)

 

最初にメイヨーがサザーランドと組んだ日は発艦にすら手間取る始末だった。

それから短期間で初撃墜の戦果を上げたのは、かなりの急成長と言えるかもしれない。

本人は自覚していないが、知らず知らずのうちに強くなっているのだ。

 

「じゃあ喜んでみますね。や、やったー!……こんな感じですか?」

 

「何かぎこちないわね。まあ、あなたらしいけど」

 

 

メイヨーのお祝いも済んだところで注文したセットが届いてきた。

 

「お待たせしました。チキンバーガーのLと、フィッシュフライサンドのMです」

 

「チキンバーガーは私ね。フィッシュの方は?」

 

「It's mine!」(私のさ!)

 

「結構ボリュームありますね……」

 

出てきたのはかなりの大きさのバーガーだった。

サイドのポテトもカゴ一杯に盛られている。

 

「メイヨーは何を頼んだの?」

 

「私はチーズバーガーのセットです。ミニットマンさんが、ここは盛りが良いって言ってたのでSサイズにしておきました。多分正解ですね」

 

メイヨーがSサイズを注文したと言うと、エース二人は形相を変えた。

 

「えっ?あなたSサイズ頼んじゃったの?」

 

「? はいそうですけど……」

 

「Oh my god……」(なんてこった……)

 

ここは盛りが良いというので一番小さいSサイズにした。

それが彼女の考えだったのだろう。

しかし、このサンダース付属に限って言えば、それは間違いだった。

 

「ここで一番小さいサイズはキッズサイズって言うの」

 

「えっ?でもメニューにはSサイズがありましたよ?」

 

「It's SUPER SIZE!!」(それはスーパーサイズのSさ!)

 

「お待たせしました。チーズバーガーセットのスーパーサイズでーす!」

 

テーブルに置かれたのは、顔よりも大きいバーガーとおびただしい量のポテトだった。

これからパーティーでも開くのかというレベルだ。

その光景に三人は絶望した。

 

「…………。あの、これは……」

 

「Too much……」(多すぎる……)

 

「……またしても三人が力を合わせないといけないようね……」

 

結局、全員総出で食べていき、何とか完食できた。

その後、体重計を見たときの顔は想像するまでもないだろう──―。

 

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

 

翌朝──―。

ホテルで寝泊まりしたサザーランドとメイヨーは聖グロに帰ることにした。

ミニットマンも二人を見送るために同行。

滑走路へ行き、給油された機体に乗り込む。

もちろん今度はメートル法の単位で整備員に伝えた。

 

「じゃあ、私たち帰るわね。機会があれば、また会いましょう」

「ありがとうございました!」

 

「Bye bye!」(バイバイ!)

 

エンジンを起動し、プロペラを回転させる。

いざ出発というタイミングで、ミニットマンから止まれの合図が出た。

 

「Wait!」(待って!)

 

「何かしら、ミニットマン?」

 

するとこんな質問をしてきた。

 

 

Tell me(教えてくれ). ()()()()()()()について何か知ってるか?」

 

 

「……いや、特に知らないわ」

 

何か意味ありげな質問だが、サザーランドが知らないと言うと引き下がった。

 

 

「そうか、いや何でもない。See you again(また会おう)!」

 

「さあ、行きましょう」

「はい!」

 

二人は別れを告げると発艦し、サンダース付属高校を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

 

とある学園艦にて──―。

 

 

「センパイ、誰に電話してるんです?」

 

「ん~?いや、ちょっとダチとさー」

 

そこには例の二人がいた。

この前ボンプル高校のエースを落としたパイロット達だ。

 

「センパイに友人なんているんですか?そんなひねくれた性格で?」

 

「ちょっとハルトマン~。いくら可愛い後輩だからって、それはないわー」

 

相変わらずのギャル口調で先輩の方が話していると電話が繋がった。

 

「ちーっす。ウチだよウチ、元気~?」

 

通話先は誰だろうか。

それなりに仲の良い関係のようだ。

 

「最近どんな?……え?あんま言えない?シベリア送りになる?マジで?」

 

ある程度通話するとこんな事を口にした。

 

 

「ところであんたさぁ、()()()()()()()について何か知らない?」

 

 

しばらくの沈黙の後、答えが返ってきた。

 

「え~、知らない?じゃいいや。またね~」

 

そう言って彼女は電話を切った。

 

 

 

 




というわけでサンダース編は終わりです。
前章と比べると明るい雰囲気だったと思います。
本編は残すところあと二章。
まだ見ぬエースたちが待っていますよ。

一番好きな学校は?

  • 大洗女子
  • 聖グロリアーナ
  • サンダース付属
  • アンツィオ
  • プラウダ
  • 黒森峰
  • 知波単
  • 継続
  • その他(BC自由等)
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