ブガンの口が開き放たれる冷気。ゼットは地面を強く蹴り、大きく後退しながらその身に三つの輝きを纏いその姿を変える。
『ULTRAMAN Z! ALPHAEDGE!』
ゼロ・セブン・レオの力を宿すスピード形態【アルファエッジ】へと変わると額のクリスタルから【ゼスティウムメーザー】と呼ばれる超高熱破壊光線を放つ。対するブガンは剣先から赤く燃える熱線を放ち遊撃。
「デェヤ!」
「なにっ!」
両者の熱線がぶつかり小規模の爆発が起きる。その黒煙の中を突っ切りその手に持つエネルギーの刃【アルファチェインブレード】でその鎧に傷をつけた。ヌンチャクの様に振るわれるアルファチェーンブレード。その連撃を止めるためブガンは無理やり身体を動かし連結部分の稲妻状のエネルギーを切り裂いた。
「「アルファバーンキック!」」
脚部に炎を宿し放つ蹴り技【アルファバーンキック】がブガンの腹部に突き刺さる。吹き飛ぶブガンに向け手に持ったままだったアルファチェーンブレードの刃部分でもあるゼットスラッガーを投げつけ追い打ち。迫りくる2本の刃を腕の刃で弾き飛ばす難なく着地。再び吐かれた冷気がゼットに迫る。
『βCARTRIDGE』
「真っ赤に燃える勇気の力!」
眼前に迫る冷気に対し、異空間【インナースペース】にてアリシアが新たなカートリッジを起動した。カートリッジから音声が鳴り響き、口上と共にカートリッジをZDシューターへとセット。その瞬間、アリシアの背後にゼットが立ち両腕を広げる。
「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼェーーット!」
「ウルトラマンゼェーーット!」
戦士の名をご唱和しデバイスを天に掲げボタンを押す。初代マン・エース・タロウのビジョンが飛び、彼らの力がゼットに重なる。
『ULTRAMAN Z! BETASMASH!』
閃光の中から赤いマスクをしたパワー形態【ベータスマッシュ】がミッドチルダの街に姿を現し、斜め垂直に繰り出し三日月状のカッター光線【ベータクレセントスラッシュ】で冷気を切り裂く。しかしながらブガンには届かず途中で凍り付き地面へと落下、刃は砕け散った。
「まだまだぁ~~~~!!」
宙へと跳び上がったゼットは何度か体を捻り放つドロップキックがアリシアの叫びと共に命中する。あまりの威力に鎧から火花が散り、ビルを下敷きに倒れこんだブガン。ここで初めてブガンをダウンさせたゼットにミッドチルダの人々が声を荒げる。そしてそれは私達を通してゼットの戦いを見守る掲示板の転生者も同じだ。
やっぱ物理よ。物理はすべてを解決する。
729:名無し転生
よしよし!
730:はぐれたメタスラ
会心の一撃入っただろ!
731:名無し転生
やっとまともに攻撃が命中したな
732:名無し転生
よしここから一気にやってやれ勇者ニキ!アリシア!
733:修行中のキツネ
だけど今の一撃でブガンは慢心を消したと見た方が良いわよ
734:名無し転生
あぁ…そっか
735:名無し転生
ここからが正念場か
736:虫に負ける炎
何処の世界も戦いは世知辛いな
737:名無し転生
>>736 日本語間違ってね?
738:名無し転生
どやろ? 世界によって同じ日本語でも意味が変わって来るし
739:名無し転生
たまにわけわからん日本語で書き込むやつ見るけどそんな理由もあるんやな
740:名無し転生
それに方言が混ざったら呪文やで
741:名無し転生
転生経験豊富なワイ、様々な世界の日本語が混ざって自分でもよう分からんようになる
742:名無し転生
へぇ、ちなみに俺は「NI・N・JA」と「O・TO・NA」に過剰に反応してしまう
743:名無し転生
うわ出た、唐突に自分語りを始める奴
744:はぐれたメタスラ
しゃーない、ここでしか話せない事だから
745:名無し転生
経験値ニキはリアルだと喋る事出来ないけどな
746:青の情報局
皆さんが関係ない雑談で盛り上がっている間に勇者ニキはガンマフューチャーに姿を変えましたね。
747:名無し転生
__本当だ
「デェャ…」
「っく、小癪な!」
上空に浮かび上がった光の渦から放たれる針状の光線を防ぐので手一杯なブガンを他所に、槍を手にしたゼットが光の魔法陣へと姿を消す。ブガンの背後から姿を現すと共に槍を振り上げ一撃を叩きこむ。背中から火花を散らし倒れこむ中、身体を捻り刀身から火の玉を何度も放つ。
バク転の要領で宙を舞い大きく後退したゼットは槍を手放し背部に光のマントが出現。マントを巧みに操り火球を防いでいく。すべての火球を迎撃すると共にマントは消え、ゼットはフィンガースナップ。一方のブガンは立ち上がりお得意の冷気を吐き出す。
「ガンマイリュージョン…」
呟かれた言葉と共にゼットを守るように前方に出現する幻影【ウルトラマンダイナ】は赤・青・銀の姿から銀に青ラインの姿【ミラクルタイプ】へタイプチェンジ。迫りくる冷気を吸収しそのまま打ち返す【レボリウムウェーブ】を放つ。
ダイナよって跳ね返された自身の攻撃で鎧に霜ができる中、刃に纏わせた暗黒エネルギーを斬撃破として放つ。ダイナと入れ変わる形で【ウルトラマンガイア】の幻影が出現。その姿はプロテクターの内側が赤の最初期の姿、一般的に【V1】と慕われる姿だった。
【ライフゲージ】の前で拳を揃え左右に広げると発生する赤い光。その光の塊を打ち出すと斬撃破はいともたやすく砕けブガンへと迫る。両腕の刃で光を切り裂こうとしたブガンであったがガイア放った技、スレ民いわく【ホーリングフープ】と呼ばれる一撃は刃すら粉砕。
その衝撃で大きく吹き飛ばされ何とか形を保っていた建物を背に倒れこむ。ブガンの様子を所にガイアの幻影を消したゼットは新たに【ウルトラマンティガ】の幻影を召還。基本形態【マルチタイプ】のティガは胸の【カラータイマー】に光を集める。
極限まで圧縮された光の光線がブガン目掛けて【タイマーフラッシュスペシャル】放たれ、鎧の元となる闇を焼き払う。しかしながらゼットが作り出した幻影の一撃は本物のティガが放つ一撃とは違い威力が低く、ブガン自身の撃破までには至らなかった。
それでも勝つて宇宙を恐怖で支配した宇宙暗黒大皇帝の為に作られた鎧の一部で生成された、ブガンの鎧を消滅させたのはさすがは闇の邪神を打ち払いし戦士と言ったところか。
「許さんぞ小僧どもぉぉおおおおおおーーーーーーーーーーーー!!!!」
身体のあちこちから煙を上げるブガンは怒りを露にし周囲の建物を破壊する。型にはまらない出鱈目な攻撃に反撃の糸口が見えず一方的に攻撃を受けるゼット。そんな現状を変えるべくインナースペースにてアリシアが動く。
『δCARTRIDGE』
「適材適所、真逆の特性!」
カートリッジのδ文字部分を押し起動、システム音がインナースペース内に鳴り響く。口上を上げ手に持つスティックにカートリッジセット。
「押忍!」
「ご唱和ください、我の名を! ウルトラマンゼェーーット!」
待機音が鳴り響く中、気合を入れるアリシアの背後にゼットの姿が現れ両腕を左右に伸ばす。
「ウルトラマンゼェーーーーット!」
『ULTRAMAN Z! SIGMABREASTAR!』
ZDシューターを頭上へと上げボタンを押す。すると眩い光が彼女達を包みゾフィー・メビウス・ティガのビジョンが飛ぶ。彼の輝きを身に纏い右手をパーの形に広げ頭上に伸ばしたゼットが現れる。火の力と氷の俊敏を瞬時に変える【シグマブレスター】へと姿を変えた。
ブガンの斬撃をリベットが付いた腕のクリスタルの装甲で受け止めるゼット。全身のエネルギーを迸らせ赤いクリスタルを輝かせると熱気と共に超パワーを発揮、腕を回し刃を脇に挟み込み炎を纏った踵落としで砕く。
「ぐわっ!」
痛みで後退するブガンへ水色のクリスタルを煌めかせ急接近、ゼットの軌跡にミスト状の冷気が舞い上がっており戦闘の余波で燃え上がる街を鎮火させた。戦う当人たちはそちらまで気にする余裕はなく、接近するゼットを残った左腕の刃で迎撃するブガン。
「調子に乗るなよ小僧どもめ!!」
迫りくる刃を急な方転換で回避したゼットはそのままの速度でブガンを翻弄。右へ、左へ、時には上空へ跳び上がりながらブガンへ打撃を放つ。ブガンの認識能力を上回る速度で駆け抜け確実に一撃一撃を当ててくるゼットになりふり構っていられなくなったブガンは隠し玉を使うようだ。
何処ともなく取り出した球体状の機械を作動させ頭上へと投げる。宙を舞う球体は赤い光の粒子となり円状に複数の人型を生成。突然起きた異変に動きを止めたゼット。掲示板の転生者達もまた驚愕の言葉を溢す中、光が増す。
やがて光が晴れるとそこには無骨な人型ロボットが無数に並ぶ光景。【無双鉄神インペライザー】の軍勢がゼットたった一人の命を断つ為に召喚されのだった。
>ウルトラマンゼット
現状なれる形態全てを使いブガンと戦闘を繰り広げる。共に戦うアリシアの精神状態によって戦闘能力が変動。
>アリシア・テスタロッサ
覚悟を決めた為かこれまではゼットのアシストに徹していたが、この戦いで初めてアリシア自身の意志でゼットの肉体を動かしブガンにドロップキックを当てた。
>グローザ星系人ブガン/アーマードグローザブガン
「グ」から始まらないグローザ星雲人。
転生したてのゼットを生死の狭間に追いやった当人であり、その戦闘で自身も致命傷を負っていた。その為、ゼットの執着している。宇宙暗黒大皇帝の為に作られた鎧の闇を身に纏ったその姿は自身の冷凍能力に加え、火や闇を自在に操れるようにパワーアップした。
なおティガの一撃で鎧が砕けるのは当初、マルチタイプではなく最終回のティガの幻影を召還予定だった名残。
>赤の黒のアサシン
今話は全て彼女視点だが屋上から一歩も動く事も喋る事なく、ただ戦闘を見つめていた。