二番煎じな上に駄文ですが目を通していただければ幸いです
あるウマ娘が願いました
「あの娘に勝ちたい」
あるウマ娘が思いました
「あの娘と仲良くなりたい」
あるウマ娘______
「あの娘を___」
ある女神様は、その願いを聞き届けました
「……つまり、この現象は……君の研究に起因した現象……或いはその副産物ではないんだな?」
「勿論だとも、確かに『他のウマ娘になれればもっと具体的なデータが得られるのに』と考えたことはあったが……そもそも科学だけでそんなことが出来うるはずがない、冷静に考えてもみたまえ」
「……君のトレーナーが発光したりすることも普通に考えたら有り得ないのだが?」
「ま、私は天才だからね
だが断言しよう、この現象に私は絶対に関わっていない……なんなら私とて被害者だ」
ある日の朝、その事件は起きた
トレセン学園に在籍するウマ娘達の『ほぼ全員』が巻き込まれ大混乱を招いたその事件を巡り、普段の素行を鑑みてその元凶候補の1人として選出された生徒が生徒会室に呼び出され事情聴取が開始された
しかしその絵面は、なんの事情も知らない外部の人間が見ていたとすれば、まるで何かの劇でもやっているのか?と考えてしまうような状態になっているのである
具体的に表すならば『生徒会長の机に座って厳かな雰囲気を醸し出しているトウカイテイオーが、ニヤニヤとした表情を浮かべ饒舌に語るマンハッタンカフェを問い詰めている』という状態
つまるところ、入れ替わっているのである
「……なら一体どうしてこうなったんだ……」
「一夜のうちに全員が脳移植をされた訳でも、一夜のうちに階段でくんずほぐれつの状態で転がり落ちた訳でもない訳だから……それこそ神の御業とでも言うべきなのではないかな?」
「……もしそうだとしたら、私はレース以外で初めて神を呪うよ」
キスをした訳でも、未来の道具を使った訳でも、牛乳のような名前の隊長が奥の手を使った訳でも、頭をぶつけた訳でもないのに入れ替わった……というかそもそも入れ替わりという自体だけでもおかしいのに、それがウマ娘全員がともなればより事態は深刻なものにレベルアップする
ウマ娘とて生きているのだから全員に様々な事情があり、秘密があり、何よりトレーニングやレースだってある
あまりの惨状に何も考えずに部屋に引きこもってしまいたくなるがこのままにしておく訳にもいかず、対応策を考えなければならないトウカイテイオー(シンボリルドルフ)はこの荒唐無稽で尚且つ無茶苦茶で無理難題な問題に頭を抱え机に突っ伏してしまう
その後、何故か全てのレース場が今朝から様々な不幸に見舞われ『今週は全てのレースを延期せざるを得ない』という結論が成されたものの、それでもテイオーの心中と胃が穏やかになることはなかった