「・・・、ココドコサ?」
見知らぬ部屋のベッドの上で、痛みが残る頭を押さえてありきたりの言葉を呟いてみる。
⦅・・・あの時、魔物に出会って追いかけられて、魔法使って対抗して倒したっと思ったら殴り飛ばされて、近寄ってきたと思ったら・・・。⦆
「そうだ!イキなり燃えだしたんだ!あんな魔法は使ってないし、何か話しかけられたような気が・・・。」
「・・・
「2日も?寝ていた?・・・ベルファイア?あの火柱が?・・・あなたがイオタさんの言っていたクレフさん?」
「そうだ、私が
「聞いている?・・・ど 「
「・・・さいですか。」
「しかし、話しに聞いていたより苦戦していたな?どうしたのだ。イオタの話し方だとさぞかし強大な魔法を持っていると思っていたが。あと、格闘術もあったはずだが使用していなかったな。この世界の事は知っているのだろう?お前の念じ方・心の強さが、強さの全てだ。あの様な戦いにならないと思うが一体どうした?」
「・・・わかんないす。ある程度見ていたならどんな魔法使っていたか知ってると思いますが、今はあの程度の魔法しか使えないんすよ。試しにランクの高い魔法も使ってみたんですが発動しなくて。結果、初歩の低ランク魔法した使えませんでした。格闘術も同じでした。イメージとはかけ離れたモノになっていました。なんちゃっての真似事と同等のモノでした・・・。」
「そうなのか?・・・ふむ、どれ一度私もおまえの記憶を探らしてくれ。おまえの世界観・イメージが少しでも分れば何かしらの手助けが出来るかもしれんからな。」
そう言いながら、クレフさんは自分の頭に手を置き黙ってしまった。そうして暫く黙っていたが、少しづつ肩が小刻みに動き出したと思ったら大声で笑い始めた。
「・・・えぇ~、なんかよく分かんないけどちょっとショック。」
「いやいや、すまんすまん。何個か思い違いを見つけてな。ちょっと面白かったよ。・・・おまえの魔法の使い方や格闘術の使い方は間違ってはいないが、正しくもなかったよ。確かに今の使い方では威力は小さいだろうし上級の魔法は発動しない又は発動しても弱いだろうよ。」
「思い違い・・・ですか?」
「そうだ。セフィーロの魔法とお前の魔法や技は全く系統が違うから、セフィーロの魔法を使う感覚でお前の魔法を使うと中身がスカスカなのだ。考え方は間違っていないが、イコールではないよ。おまえの力の源はなんだ?それをどう使いたいのだ?まずそこを理解しろ。そうすればおまえの思っている威力がでるだろう。ただ、おまえのおかげで私の魔法を強くすることが出来たよ。その礼を置いていくから傷を癒しながら考えてみるんだ。」
そう言ってクレフさんは魔法で手の平サイズの氷の玉を残して部屋から出て行った。