俺、デートします。
よう、俺は兵藤一誠。転生者だ。俺は今年になって高校二年生なる、つまりこの世界に来て17年の月日が経とうとしている。ディハウザーさんから、仕事を貰うようになってからは、本当に色々なことがあった。初めての仕事では標的が被って、白髪頭の神父服の奴とやりあったり、ホウキの操作を間違えて家に突っ込んで、黒髪ロングの娘と出会ったり、ロリコンの白髪と出会ったり、俺と同じ転生者でも、気のいい奴がいたりと、この仕事をして得たものは数えきれない程あった。
「ほんと、この仕事してよかったと思うよ。」
グサッグサッグサッ
「ぐき、ぐ、ぐ、さ、さっさと殺してくれ~。」
本当、俺のことを狙うバカがいなければだけど。
今、俺は襲ってきた転生者を呪具や持っておる武器で地面に縫い付けて、尋問の真っ最中だ。
「さっさと殺してくれって言ってもお前、頭潰しても、窒息死させても、さっきから痛覚倍増して刺しまくってるけど、死なないじゃん。」グサッ
俺は男に再び武器を刺す。
「ぐぎっ、ぐ、が、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいー。」
男は一誠の力で痛覚のみを、倍増させている。およそ3000倍くらいはしたので、まぁ痛い。
「す、すいませんでした。調子乗ってました。転生特典で不死身の肉体を持ったからって貴方を倒せると思ってました。もう痛いの無理なんです。早く楽にしてください‼️」
「うん、演技だね!お前の特典は不死身だけじゃないだろ?さっさと肉体にしまってる力、出せよ❗」
そう、コイツはまだ力を隠してる。俺のことを知っている奴が、不死身の力だけで俺に挑んでくる筈か無いもん。そう言うと男は、
「うぐ、ひ、………く、ハハハハハハ!なんだよバレてたのかよ❗」化けの皮が剥がれたかのように豹変し、自分の首をめいいっぱいねじ切り、頭だけの状態になったかと思えば、すぐに其処から身体を生やし、拘束を抜けた。
「せっかく油断したところを後ろから攻撃して、瀕死にした後、お前から神器を抜くつもりだったのに、何でバレた?」
「う~ん、単純に君、痛がりかた下手くそだから。やるならもっと上手くやってよ。」
「あっそ、じゃあ、死ね‼️」
男はそう言うと身体から錫杖のようなものを出し、俺に襲いかかった。うん、嘗めてるな。俺は男にキノコの煙を吹き掛けた。そして男はキノコに変わってしまった。
「物理攻撃が効かないんじゃ、こうするしかないよな。」男をキノコにした後、携帯に電話かける。その電話をかけた相手とは…『ん、もしもし?わしじゃけど?』俺を転生させた神である。
「あ、もしもし?今、転生者を一人キノコにしたんだけどさ、コイツ肉体が再生して殺せないんだよ。どうしたらいい?」
『ひとつ訊くけど、君彼に天逆鉾つかった?』
「ん?使ってはないけど……あぁ、そういうことか。」
俺はキノコに天逆鉾を突き立てた、魔法は解除され男が元の姿に戻った。男は再び俺を見るや襲いかかろうとするが、「いっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、いでぇっ、ぐぞ、なんでぐっ」自分の腕に刺さっている天逆鉾の痛みに驚き、頭がパニックになったところを、俺が男を組伏せた。
「この世界に来て、初めての痛みだから驚いたか?痛覚無効の能力持ちさん♪︎」
「おまえ、なんで…」
「ん?まぁ最初は分かんなかったよ、でもね、色々修羅場潜ってると、相手が本当に痛みをかんじてるか、分かるようになるもんなんだよ。で、多分君の能力だけど痛覚無効は少し違うんだろ?おそらく、敵と認識した相手から受ける痛みのの無効ってところかな!」
「く!」
どうやら当たりのようだ。さて、あとはコイツの中にある武器を取り出すだけだ。
「ねぇ、君の持ってる武器全部渡してくれない?そうしたら解放してあげるからさ。」
「む、無理だ❗血鬼術の武器は俺の肉体と繋がってるんだ、だから渡すことは出来ないんだ‼️」
「ふーん。」
「は、話しただろ、だから「じゃあお前の魂だけ抜いて、体だけもらうわ❗」は?」
「いやー、この前あいつに借りた古代遺物(アーティファクト)をこんなことに使うことになるとは、世の中何が起こるか分かんないな。」
そう呟きながら俺は武器庫呪霊から、水晶玉のようなものを出す。
「古代遺物、魂の口径(ソウルキャリバー)」
一誠は魂の口径を発動させ、男から魂を抜き取り、魂を瓶に移した。
「この瓶すごいよな、何でも魂を保管できるらしいぜ。本当にあいつには感謝だわ。」
「神ー、コイツどうすればいい?」
『じゃあ後日取りに行くから、君んとこで預かっといて。』
「わかった!」
もう一度言おう、俺は兵藤一誠。ごく普通の高校生だ❗
『いや、どこが普通だ。』
やかましいぞドライグ、また解体されたいか?
『すんませんでした‼️』
◆◆◆◆◆◆◆◆
翌日の朝
「ん……もう朝か。」
眠気眼を開きながら、屈伸をする。当たりを見回すと自分のベッドに不自然な膨らみがひとつ、またか。
ガバッ
掛け布団をひっぺがすと、一人の女が産まれたままの姿でベッドに潜り込んでいた。布団を剥がされたことに気がつき女は起きる。
「おはようご主人、昨日は激しかっ…」ガシッ
「な~んで、そんな格好で寝てるのかな~?き~く~ら~げ~ちゃ~ん?」
「痛いいたい、ごめんにゃ!、ちょっとからかおうとしただけだから、アイアンクロー止めて~❗」
そう、キクラゲもとい、おたずね者のはぐれ悪魔の黒歌である。
「にゃ~、か弱い女の子にこんな仕打ちをするなんて、DVにゃ!訴えてやるにゃ!」
「勝手に言ってろアホ猫。ほら、誰かに見られる前に姿変えろ。」
「は~い。」ドロン
猫の姿に変わった黒歌と共に、まだ体に眠気が残っているが、自分の部屋を出て朝食を取るため階段を下りる。
「おはよう母さん、父さん。」
「おはよう一誠。」
「うん、おはよう。」
「おはようございます、一誠君♪︎」
「おはよう、朱乃………いや、何でいんの?」
朝起きると俺のひとつ上の幼なじみの姫島朱乃が、当然のようにエプロン姿で朝食を作っている。
「?」
「いや、そんな不思議そうな顔されても俺の方が?なんだけど。」
「シャー❗」
「コラ、キクラゲちゃん、威嚇しないの。それと一誠。朱乃ちゃんは、せっかくあんたのために朝ご飯作りにきてんだから、文句言わずに感謝しなさい。」
「いいんですよ、お義母さま。私が好きでやっているだけですので。」
「あらやだ、お義母さんなんてまだ気が早いわよ。」
「「うふふふふふふ」」
(まぁ、いいか別に。)
朱乃も今じゃ俺と同じ高校の三年生。学校の奴らからは二大お姉さまなんて呼ばれるほどの美人に成長した。同じ高校に通うようになってから、毎朝一緒に登校している。先に俺が学校に登校しようものなら、頬を膨らませながら怒り拗ねる、本当可愛くなったもんだよ。」
「////」テレテレ
[ん?どうした朱乃?」
「一誠君、不意討ちは卑怯です///」
「あんた、朱乃ちゃん以外にもそんなこと言ってるんじゃないでしょうね。」
「にゃー」ジトー
なんだよ母さんまで、黒歌もそんなジト目でみるな。
朝食を食べ終えた俺達は、学校に向かう。向かうんだが……
「朱乃さん、朱乃さんや。」
「なんですか?」ピト
「俺のうで「嫌です。」、でも胸あたって「当ててるんです♪︎」歩きにくいんだけど。」
毎朝、朱乃が俺の腕に引っ付きながら登校する、おかげで歩きにくいったらありゃしない。
「帰りは部活の都合で一緒に帰れないんですよ、なので朝に一誠君成分を補給する必要があるんです。」
「なんだよ、その謎の成分。」
このやりとりを毎朝繰り返しながら、俺達は学校に向かう。俺が二年の教室に入るまで朱乃は着いていき、其処から別れる。
「「死ねぇ、一誠」」
「ふん!」ドゴッ
「「ぐわっ」」
このやり取りもいつも通りだ。
「毎朝懲りないね~、松田、元浜。」
「ふざけんなよ一誠!今日もみんなのお姉さまである、姫島先輩と登校しやがって‼️」
「しかも、あんなに胸元に腕を絡ませて‼️」
「「不公平だ‼️」」
「当たり前だ。お前らが俺と公平になるには天と地程の差がある。」
朝には必ず、変態コンビと言われている、松田&元浜が俺を襲い、それを撃退するという日課ができている。
「またやってるわね、変態コンビと不良の兵藤のやり取り。」
「しっ、あんまり見てると巻き込まれるわよ。」
「本当。何であんな劣等生に、姫島先輩は幼なじみってだけで一緒にいれるんだか。」
まぁ、俺の学校での評価はこんなもんだ。不良の兵藤、劣等生の兵藤、問題児の兵藤、別に回りの評価なんてどうでもいい、こんな俺にでも面と向かって接してくれる奴はこの学校に少なからずいる、まぁ一人めんどくさい奴がこのクラスにいるんだが。
「あ、みんな池谷君だよ‼️」
「「「「「おっはよー‼️」」」」」
「うん、おはよう‼️」
「「「「「キャー‼️」」」」」
そのめんどくさい奴と言うのが今教室に入ってきた、池谷龍也だ。コイツは何かと俺を敵視したり、見下したりしてくる。普段は適当に流してはいるが、一度コイツが挑発してきて思わず殴りかかろうとしてしまった。その光景を偶然先生に見つかって、普段の行いのせいか、一方的に俺が悪いと見なせれ、停学をくらった。その影響があってかクラスや学校での俺の評価はさらに悪くなり、酷いときは、変態コンビの覗き行為を止めたにもかかわらず、共犯扱いされたりもした。
「ん?なにこっちを見てるんだい?あんまり見ないでくれるかな。君のことなんて視界にも写したくないのに、体だけは大きいからね君、教室の角で僕の視界に入らないようおとなしく縮こまっててくれないかい。」
※ちなみにこの世界の一誠の身長は190㎝です。
ハハハハハハハハハ‼️
クラスに笑いが起きる、そこまで面白いこと言ったかね?アイツ。
「アイツ、一誠にだけは態度悪いよな。」
「人気者の優等生にとって、俺みたいなのはゴミみたいなもんってことだろ。」
「一誠はゴミじゃねぇよ。」
「そうだぞ、アイツの言ったことなんて気にすんなよ、俺達は一誠がどんな奴か分かってるからよ。」
松田、元浜が俺を励ます。コイツらとは中学からの付き合いだ。コイツらが起こす騒動に、俺はよく捲き込まれたが、なんだかんだ気が合うので嫌いにもなれなかった。覗きさえ止めれば、普通に女子からも好感を持てる性格をしてるのに、もったいないな。
授業が終わった帰り道、俺は松田、元浜と一緒に帰宅する。朱乃は部活で帰りが遅いので、帰るときはこの二人と一緒なのが基本だ。しかし、その部活は仮の姿で、実際は悪魔としてこの街で仕事を行っている。
(朱乃もなんで悪魔の眷属になったりしたのかねー、なんか俺にその事話してた時、すごいやる気に満ち溢れた目してたけど。)
「あ、あの❗」
「ん?」
「ひ、兵藤一誠君ですよね。」
考え事をしてると、後ろから声をかけられる。振り返って見てみてみると、黒髪のロングのスレンダー体型でここら辺では見たことの無い制服を着た、女子が後ろにいた。
「うひょー可愛い‼️」
「あの制服見たこと無いな、何処の学校だ?」
松田と元浜が後ろで、騒ぎ始める。
「そうだけど、何?」
「あ、あの………一目惚れです、付き合ってください‼️」
俺はしばらく、考え込む素振りをして答えた。
「いいよ。」
「「な、なにー‼️」」
「本当ですか、嬉しい♪︎」
「イッセー、てめぇー。」
「こんな可愛い女の子に、告白されやがって‼️」
「「羨ましね!」」
「ハハハ、………うらやましいねぇ。(この女の目的を知ってたら、そんな言葉吐けねぇよ。)」
この女の正体に気づいているがゆえに、そんなことを考えてしまう。
「私、天野夕麻っていいます。これからよろしくね、一誠君。」
「あぁ、よろしく。」
俺と天野は出会って間もなく付き合うことになり、週末にデートの約束をして、お互いに自分の家に帰宅した。
『相棒、アイツの正体には気づいているだろ。なぜわざわざデート約束なんぞした。』
ドライグの言うとおり、アイツの正体も魂胆も把握している。
「ても、それって悪魔の領地でやることか?わざわざこんなとこで神器所有者狩りしなくていいだろ、それを確かめるためでもあるかな。」
『まぁ、相棒には相棒の考えがあるんだろ、それよりデートをするのはいいが……"金"、あるのか?この前の報酬ギャンブルですったばっかりだろ。どうするんだ。」
フム、たしかにそうだな。
ポクポクポク、チーン
「朱乃に借りる‼️」
『最低だな。』
◆◆◆◆◆◆◆◆
一方その頃
「ふふ、やっぱり人間のガキなんてバカばっかりね、一目惚れです♥なーんて甘い声で言ったらすぐ付き合おうとするなんて、本当ばっかみたい。」
「さすがはレイナーレ様です。レイナーレ様の美しさにかかれば、人間を手玉にとるなど容易いこと。」
「ええ、その通りねドーナシーク。」
天野夕麻こと、堕天使レイナーレ、その部下で堕天使のドーナシークが神器の気配がした人間について話していた。二人はたかが人間と侮り、小馬鹿にしたように話す。そこえ二人の話を遮るかのように一人の堕天使が話にわって入る。
「レイナーレ様、人間とはいえ神器持ち、警戒は怠らない方がよいかと。」
「何よカラワーナ、私に意見する気。」
「いえ、しかし何事にも警戒を怠らない、それもアザゼル様達が求める、至高の堕天使かと。」
「う、うーん?た、確かにそうね、ヨシ。今度のデートの時、堕天使総掛かりでの警戒体制にしましょう、これでいい?」
「いえ、せめてミッテルトくらいは、拠点においた方がよいかと、警戒するのはいいですが過剰もダメです。」
「まぁ、貴女がそういうならそうしましょう。それじゃ私は部屋に戻るわ。」
そう言うとレイナーレは自室に向かったが、ドーナシークはカラワーナの方を、余計なことをするなという目で睨み付け、自分も自室に戻る。
「最近仲間になったドーナシークという奴、何かおかしい、やたらトレイナーレ様に取り入ろうとしている姿が、気味悪いな。はぁ、こんな時はお前のとなりで喋っていたいよ………イッセー。」
◆◆◆◆◆◆◆◆
「イッセー、帰り際にいた女誰。」
「天野夕麻ちゃん。」
「どういう関係。」
「彼女。」
「ふーん。………この浮気者ー‼️朱乃にチクってやるにゃ~」
「ちょっ、マジで止める近々アイツに金借りる予定なんだから。」
「理由が最低にゃ~。」
ストーリー考えるの大変