煙の魔法使い   作:四乃 兎卯助

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1話書くのに半年もかかっちゃいました。


魔の恩人

「どうして、教会なんかに行ったの‼️」

早々にお説教である。

朱乃にお茶でもご馳走になろうと、オカ研の部室に入って今日のことを話すとグレモリーが驚いた表情でこちらをみた後、ソファーに座るよう要求され、今に至る。

 

「いい、二度と教会には近付いちゃダメよ‼️」

 

「うるせーな、何でお前の命令をきかにゃならんのじゃ」

 

「あなたはオカルト研究部の一員で…「オカルト研究部員ではあるが、お前の下僕じゃないぞ」…くっ」

 

「なんか勘違いしてるみたいだから言うが、部員には確かになったが、それはお前とことを荒立てないようにした俺からの配慮だ。あんまり勘違いした発言ばっかしてると、殺しちゃうぞ♪︎」

 

「なんですってぇ‼️」

 

「お前、部長に向かって何て口の聞き方してやがる‼️」

俺の煽りにグレモリーと池谷の二人が反応する。俺にかかれば、今一瞬でこいつらを殺すのは簡単なことだ、俺の力はほぼ初見殺し、浴びたら終わりの魔法をかければ狭い密室の中が煙一杯になる、対処法を知らなければ俺の勝ちは揺るぎないからな、そんな考えを巡らしながら俺は二人と睨み合う。

 

「あらあら。お説教は済みました?」

 

「おわっ」

朱乃がニコニコ顔でいきなり声をかけたので、池谷が驚いていた。

 

「朱乃、何かしら?私は今兵藤君に、大事な話をしている最中なんだけど」

 

「それは大公からの討伐依頼よりも大事なのですか?」

その台詞を聞いた瞬間グレモリーの顔色が変わった。

 

◆◆◆◆◆

「はぐれ悪魔?」

 

「えぇ、爵位持ちの悪魔に下僕としてもらった者が、主を裏切ったり、または主を殺して逃げ出した悪魔たちの総称よ」

池谷の疑問にグレモリーが、淡々と答える。どうやら自分の領内に逃げ込んだはぐれ悪魔の退治が目的のようだ。それは勝手にやればいいんだが……

 

「なんで俺まで着いてこなくちゃいけないんですかね」

朱乃の報告を聞きようやく説教が終わると席を立った瞬間、「兵藤君も着いてくるように」と、声をかけられた。

 

「あの状態のリアス部長は、だれにも止められませんわ。」

 

「よく言うよ、俺が逃げようとした瞬間、関節技で逃げられないようにしたくせに。」

 

「うふふ♪︎」

~数分前~

 

「イタタタタタ‼️朱乃さん!朱乃さん❗そっちの方向には関節は曲がらないよ⁉️」

 

「イッセー君が今答えることは、わたし達と同行するか、一緒にいくかの二択ですわ。」

 

「実質一択‼️」

~現在~

強制一択を選択させられ、俺たちは人気のない廃屋の建物にやってきた。そして俺にとって嗅ぎなれた匂いが辺りを充満している。

 

「「血の匂い」」

搭城と台詞が被った。

 

「リュウヤ、いい機会だから悪魔としての戦いを見学しなさい、兵藤君も私達の実力を見ていって頂戴」

 

「はい❗」

 

「へいへい(隙をみて帰ろ)」

既にやる気はゼロに近いイッセーは気だるげに返事をした。この戦いの結果もこいつらの悪魔としての実力もどうでもいい。

 

「なんだか不味そうな匂いがするわ、でも美味しそうな匂いもするわ。甘いのかしら、苦いのかしら。」

そいつの声を、姿を見なければ。

 

「なんで……あんたが…」

イッセーsaid out

 

 

???said

「どういうことですか‼️約束が違う‼️」

私は自分の主に問い詰める。

 

「私が眷属になれば、故郷を支援してくださると約束してくれたじゃありませんか‼️」

 

「それはお前が実績を成したらの話だ。ゲームで足手まといになる奴に、誰がそんなことするか」

 

「私の故郷の人々は、家族は、今も餓えに苦しんでいる。それを知っているのに何故‼️」

 

「そんなこと知るか‼️戦いでも役に立たず、体を売る事くらいしか能のない雌が、口答えするな❗」

 

「そんな……そもそも、来客の接待だってあなたの命令で、私だってあんなことしたくなかった。」

実力の足りない私では他の事で実績を積むしかなかった。領地の運営の手伝い、ゲームの作戦立案、なんでもやった。ここまで忠義を尽くしてきたのに、こんな仕打ちを受けるなんて。

「そういうことならこっちにだって考えがあります。上級悪魔と眷属悪魔の契約を主が守らなかった場合、確かそれで裁判を起こすことができましたよね❗あなたが契約を守らなかったと訴えることだってできるんですよ」

ここまで言えば主も気が変わるかもしれない、さぁどう出る

 

「ふん、好きにすればよかろう。まぁもっとも訴えられたとて、勝つのは私だがな」

この男は悪びれも一切なさず、堂々と答えた。契約違反をしていて証拠もあるのに、何故ここまで態度を崩さずにいられるのか、その真相は裁判の結果をみた後にわかった。

結果は男は無罪、契約違反偽造の罪で私は牢に囚われることとなった。

 

「何故❗契約書には、実績をなした場合、私の故郷を支援するとかいてあるのに何故‼️」

 

「あぁそうだ、確かに書いてあるなお前が私が望む実績を成したら、支援すると」

 

「望む?」

 

「私がお前に望んでいるのはレーディングゲームでの戦闘での実績だ。お前がいくら他の分野で結果を出しても、意味がないと言うことだ」

 

「そんなこと、どこにも書いてない‼️」

 

「かいてあるさ、ここの契約書にちいーさくな」

私は契約書をみる、言われたところを確認すると虫眼鏡で見えるくらいの小さな字で、書かれた文がそこにはあった。それをみた瞬間私はあまりのことに目の前が真っ白になった。こんな、こんな古典的な方法に騙された自分にも腹が立つし、何より最初から自分を騙す気でいた。こいつにも同じくらい腹が立つ、私は主に飛び掛かったあまりの怒りに目の前にいるこいつを打ちのめしたくて仕方なかった。だが結果は言わずもがな、下級悪魔と上級悪魔では強さが違いすぎる。呆気なく地面に伏せる私に、主はこう言った。

 

「私のもとから逃げたければ、逃げればいい。ただ、相応の報いは受けてもらうがな。」

私はそれを聞いた後、一目散に領地を脱出した。やけに簡単に脱出できたなと思いながらも、行く宛もない私は故郷に向かった。故郷の皆からは、歓迎されないだろうと足を踏み入れたがそうでもなかった、家族や地元の人は私を非難するどころか暖かい歓迎をしてくれた。ようやく安心できる、ここで一からやり直そうと立ち直れた。

……………………あんなことが起きなければ

 

母が手紙を持ってきてくれた。その手紙を受け取り中身をみた瞬間…………家族だったものが……友だったものが……故郷の皆だったものが、辺り一面に転がっていた。

 

「う、うぇ」

嘔吐が止まらない、辺りに充満しているのは血、血、血、血の海だ。辺り一面に広がる血の匂い。転がっている臓物、四肢、生首、人を食い散らかした光景。その光景を作り出した犯人は、直ぐにわかった。

 

「私が…わたしが…みんなを…」

血まみれの手、そして口いっぱいにこびりつく濃厚な血の匂い。わたしがやった、わたしが殺した。わたしがみんなを、食い殺した。そしてようやく己の姿を、認識する。一言で言えば異形だ。私は自分の醜い姿に耐えきれず走った、走った走った走った走った走った走った走った走った走った走った走った。駆けたところで何もないことがわかっていても、背けずにはいられなかった。そして私には何もなくなった。

それから私はある組織に、身を置いた。その組織は、三大勢力からつまはじきにされた、はぐれ達を雇う裏家業だった。拾われたからには仕事をこなそう、そう思い仕事を引き受けた。どうやら、日本にある駒王町というところに出向き、ある人物を始末してほしいそうだ。そいつの特徴は、"妙なマスクを被り、煙を操る人間"らしい

 

目的地に到着した、ここからは食糧も寝床も自分で探さなければならない、異形の姿の私を泊めてくれるところなんてあるわけないが、ここからサポートが一切ないと思えば、愚痴もつきたくなるものだ。適当な廃墟を見つけ寝床は確保した。あとは食糧だ、…食糧、…食糧、

 

「また繰り返すのか、私は。」

自問自答するが仕方ない、この体は人肉を欲している、喰いたくて喰いたくて仕方ない、そう自分に仕方ないと言い聞かせながら獲物を探しに行く。

見つけた、こんな時間に子供が一人、今日の夕食としてはちょうどいい具合だ、子供……そういえば前に人間の子供を助けたことがあった。悪魔の私に恩返しをするなんて言っていた。今さらこんなことを思い出してなんになる、そう、いまさら……

 

『いつか、絶対助けにいくよ❗』

 

あの日の少年の言葉が思い浮かぶ、こんな言葉ばを期待したって意味なんか無いのに、楽な道に逃げればいいのに、私は……もう…とっくに

 

『絶対助けにいくよ❗』

 

「……ほんの少しだけ、期待してみようかしらね。」

そうして彼女、はぐれ悪魔"バイサー"は、今にも崩れそうな理性を押さえながら、待った。いつかの少年を、または自分を止めてくれる存在を、餓えを小動物の血肉で誤魔化し、どうしても欲求に負けそうなときは自傷で戒めた。バイザーはそれを繰り返し、今に至る。

 

(体も傷だらけ、もうこれ以上自分を押さえられない、誰か…誰か私を………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ハラガ、ヘッダ)

 

 

???→バイサーsaid out

 

イッセーsaid

 

何であんたがここにいるかは知らない、見ず知らずの子供を助けたあんたがはぐれに何かになっているかもわからない、だけど、傷だらけの体を見ればあんたが、どんな目にあったのか、辛い思いをしたのかが伝わる。あんたが今何者だろうと、俺には関係無い、あの時の恩を返させてもらう❗

 

「はぐれ悪魔バイサー、グレモリー公爵のな…兵藤君⁉️勝手に前に出ないでもらえるかしら」

 

「おい❗リアス部長が喋ってるだろうが、雑魚が前に出てくるんじゃねぇよ‼️」

 

なにかしゃべっているが俺はこう返答する。

 

「ひとつだけ言っておく、あいつは俺の獲物だ。邪魔したら殺す‼️」

 

「殺すだと、てめぇふざけるのも大概にしろ❗」

池谷が俺の肩を掴もうとするが横から入ってきた朱乃に止められる

 

「「朱乃(先輩)⁉️」」

 

「命びろいしましたわね、私がもう少し止めるのが遅かったら、大変なことになっていましたわ」

 

「命びろいってどういう意味かしら」

 

「あの目をしているときのイッセー君は見境がありません、この地を支配してる貴女だろうと関係なく襲ってきますよ」

 

「まるで私が彼に負けるような言いぐさね」

 

「えぇ、実際彼はこの中で一番強いですから」

リアスは驚く、自分の実力を一番わかっているはずの朱乃に、こうもはっきり言わせられるのかと。

 

「わかったわ、私たちは手を出さない、祐斗も小猫も下がって頂戴」

 

「部長❗いいんですか、あんなやつの好きにさせて❗」

 

「朱乃の話では、彼は私たちでも見たことの無いような力を使うらしいわ、それを見れるいい機会だと思えばこれくらい安いものよ、けど、一度引いた以上彼がどんな目に会うおうと私たちは手を貸さない、これでいいわね」

 

「ハイ、充分です」

 

「…………ッ」

そしてイッセーはバイサーーの前に到着した。

 

「………なぁ、バイサーさんアンタこんなことをする人じゃなかったろ」

 

「………」

 

「その体の傷、自分で着けたんだろ?手の届く範囲にしか傷が行ってないもんな」

 

「…………」

 

「なぁ、バイサーさ…」

鋭い爪がイッセーの頬を切る

「逃げて、いまさら貴方に何ができるの早く、遠くへ、でないと、…わたし…こ、れ、イじょ、…じぶンを…お、おささエられなナナない‼️」

羅列が回らない言葉でイッセーを遠ざけるバイサー、しかし、イッセーは一歩も退かずに笑みを浮かべる。

 

「そうかよ、なら、こい‼️」

掛け声と同時にバイサーの手が変形し、イッセーの顔に襲いかかる、イッセーはそれを躱すと同時にハンマーでバイサーの腕を切る

 

「ギャあ‼️」

バイサーは腕を切られた痛みに声を上げるが、すかさずもう一本の腕を突きだすが、またも躱される。イッセーはすかさずバイサーの懐に入り跳躍し、ハンマーを振り上げた。

 

「とった❗」

しかしそれはかなわないハンマーが顔に届くより前に、大きな手がイッセーをわしづかみにしていた。よく見るとバイサーの腕は二本ではなくその後ろにも手があり、一瞬では数えきれないほどあった。

 

「ぐっ…がはっ」

巨大な手がイッセーの体を締め上げる、あまりの力に持っていたハンマーを手放すほどにだ。バイサーの口が大きく変形し人ひとりを丸呑みできるほどになる。イッセーを捕食しようとしたその時、

「なぁ、バイサーさん、次締め上げる時は、両腕を拘束した状態にしとき、な❗」

イッセーの拳が喉を貫通する、この時狙っていた言わんばかりのタイミングだ。バイサーは言葉にもならない声をあげ叫ぶ。

「へっ、どうだ。これが俺のっ、がはっ、がぁぁぁ」

つかの間の勝利に喜んではいけない、バイサーの爪がイッセーの腹に食い込み、それをおもいっきり裂く、内蔵が飛び出し、両者共に地面に投げたされた。

 

「イッセー‼️」

朱乃が、一番に駆け寄り、他の者も駆け出す。

「大変、内臓が露出してる、すぐにちりょ「痛ってー、腹裂かれた」おを⁉️」

リアスが叫んだ瞬間、何事もなかったかのように、イッセーは立ち上がった。

「ふぅ、無事でよかったですわ」

 

「朱乃先輩⁉️」

 

「………あれのどこが」

小猫はイッセーから、出ている内臓を見ながら言った。

「バイサーは、死んだの?」

 

「いや、まだ生きてる」

 

「なら今すぐに止めを」

 

「待ってくれ‼️」

 

「どうして止めるのかしら?」

 

「彼女は、恩人なんだ」

 

「見逃せと言いたいの?さすがにそれはまかり通らないわよ」

 

「これは取引だ‼️今から俺がやることに目を瞑ってくれるなら、俺はあんたの言うことを何でもひとつきく❗」

 

「私たち悪魔に対して、取引や契約がどれほど重い言葉なのをわかっていっているのかしら」

 

「だからだ、上級悪魔のお前なら、この取引を逃すはずもないだろ、だから、頼む」

リアスは考える素振りをし返事をする。

「いいでしょう、取引内容は?」

 

「部長⁉️」

 

「本気何ですか?」

池谷と木場がリアスに問う。

「彼の力は未知数よ、只の一般人とは思えない、この際だから、色々聞いちゃいましょ。朱乃やあなたからじっくりと、あっ、これはお願いに入らないからそのつもりでね。」

 

「取引成立だな」

お互いにニヤリと笑みを浮かべ、イッセーはバイサーを持ち上げた。

 

「ふざけんな‼️俺は認めてねぇぞ、そんなの俺はみとめな…」

 

俺は手から煙を出して池谷をパイに変えた。ごちゃごちゃとうるさいからね。

 

「ぱ、パイになっちゃいました。」

 

「これは一体?」

 

「安心しろ、ことが終わればすぐ戻す」

さすがに仲間をパイにされたのを見て、朱乃以外はおどろいたが、俺が戻すといい安心したような、疑問に満ちたような顔になった。

 

「急ぐぞ、このままだと。バイサーさんが、ヤバい」

俺は指先から煙を出し、ドアを出現させる。

 

「入れ」

俺が一言そういうと、皆が入りだした。おっと忘れてた。

「搭城❗パイ(池谷)持ってくるの忘れるなよ」

 

「私が、運ぶんですか⁉️」

小猫はそういわれると、仕方なくパイ(池谷)を持ち運んだ。

 

ドアをくぐると、そこには物や実験器具がたくさん置いてあり、まるで倉庫のような、実験場のような場所だった。

 

「朱乃、前に言ってた例の物準備しといて」

 

「本気でやるんですの、成功の確証もないのに」

 

「どのみち、このまま治療しても拉致が空かない、だったら例のやつを試すいい機会でもある、とにかく用意してくれ」

 

「わかりました、ただし、この人とあなたの関係、後でじっくり、聞かせてもらいますわね?」ニコッ

 

「………ハイ」ガクガクブルブル

どこか怖い笑顔張り付けながら、朱乃は部屋の奥に駆けて言った。

 

「ねえ」

 

「どうした、グレモリー」

不意にグレモリーが、声をかけてくる。

「大丈夫かしら?」

 

「あ、うん、まぁちょっと重いかな」

 

「いや、担いでるバイサーのことじゃなくて、お腹❗」

 

「あ、そのことか」

イッセーは今さら、自身の腹から出ている内臓に目を向ける。

 

「平気だよ、後ですぐ治すし、それにすぐ使う予定だから」

 

「使う?」

 

「イッセー❗準備が整いましたわー‼️」

 

「わかった、グレモリーいくぞ」

 

「え、えぇ」

リアスは不思議に思いながらも、イッセーの後を追った。

床にバイサーを置いたイッセーは用意された物を確認する。

 

「地獄の土、悪魔の角、花の種はちゃんと666種類か?」

 

「間違いないです、でも、もうひとつの材料はどうするつもりですか?」

 

「俺のを使う」

 

「本当に大丈夫何ですか?」

 

「緊急事態なんだ、やるしかないだろ、その分煙を倍加の力で上げて補う」

イッセーは出ている内臓をちぎって残り材料と一緒に型に流し入れた。

「あなた、自分の内臓をよくも惜しげもなく使うわね」

 

「本来なら、バイサーさんにとって一番大切な人のものを使わなくちゃいけないんだ、だからこれは賭けだ。成功するかどうかすらわからん」

 

「貴方にとって彼女はなんなの?何が貴方をそこまで動かすの?」

グレモリーの質問に俺はこう答える。

 

「命を救ってもらった、それだけだ」

型に流した材料を合わせて、悪魔人形を完成させた。

「それをどうするの?」

 

「これをバイサーさんに食わせて、俺がバイサーさんの胸に手を当てて、一番いい思い出を浮かべる」

 

「それ、必要なの?」

 

「とても重要なことだ」

木場が問いかけるが、俺も詳しい仕組みはわかっていない、そう答えるしかないのだ。

「最後に俺の魔法で……」

手のひらから煙をだす、と同時に……

(ドライグ)

 

(言われずとも)

ドライグが倍加の力を発揮し、煙の効力を上げる。煙は鳥のかたちになりバイサーの口の中へ入る。すると…

 

「ガハッ」

バイサーが、口から吐血する。

 

「やはり無理でしたか」

 

「いや、待て」

朱乃がそう言うが、俺は胸に手を当てているため、体の変化に気づく。

 

「こいつ、何か吐くぞ」

 

「うぇっ」

カランと乾いた音が鳴る

 

「え!」

 

「これって❗」

 

「これは」

中から出てきたのは悪魔の駒だった。するとバイサーの体は、みるみる縮まっていき、元の姿に戻った。

 

「ん、……ここは?」

 

「バイサーさん❗気がついた…ってわわっ///」

バイサーが、元に戻ったのはよかったが……

 

「私は、…確か、そうだ一誠君❗」

 

「俺なら、ここだ。そ、それより…早くこれを…」

 

ガバッ

 

「へ?」

 

「よかった」

バイサーさんは、安堵した様子で俺にハグしてきた。

 

「わたし、……私、醜い化け物になって…あ、貴方を食い殺そうと」

やはり、記憶は残っているようだ、彼女に何があったのかは知らないが

 

「俺も安心したよ、俺が知っている貴方に戻ってくれたから」

そう言うと、バイサーさんは、顔色を変えた。

「あなたが、知っている私?……それは一体どの私なのかしら?」

この反応を見るに、俺の知らないところで色々あったんだろ、そう判断した俺は朱乃の方に視線をやると、朱乃は即座に理解し、グレモリーたちの方に回った。

 

「申し訳ありません部長、イッセー君がいいと言うまで、彼女と二人の時間を作ってもらえませんか。」

それを聞いてグレモリーたちは、「わかった」と返事をし部屋を出た。

 

「………」

 

「………」

 

「なんで、私を助けたの?」

最初に口を開いたのは、バイサーだった。

 

「昔言っただろ、受けた恩は必ず返すって」

 

「そういえば、そうだったわね。後、必ず助けに行く、だったけ?年頃の男の子ぽっくて可愛かったな」

 

「ぐっ///またからかう、あんたやっぱり変わってないよ」

昔のことを、掘り返され少し照れてしまった。この人は、やっぱり変わってない、だが、変わってないという言葉にバイサーは、暗い表情を浮かべた。

 

「本当にそう思う?」

 

「俺はあの時のあんたしか知らないしな」

 

「じゃあ、教えてあげようか、私が、どんな女で、どんな化け物なのか」

 

「聞くだけ、聞いてやるよ」

それからバイサーは、今まで自分がどんな風に悪魔として生活したか、どういう経緯で、はぐれ悪魔になったか、どうして自分を化け物と呼ぶのか、全てを語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何とか年内には書き終わりたいと思いこんな終わりかたになってしまいました、中途半端になりますがみなさん、よいお年を
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