EVANGELION the DARKSIDE 作:cycle(サイクル)
新世紀2004年 X月XX日 {大嵐}
日出ずる国、日本。
第二東京市。
とある一軒の民家の庭、そこに乱雑に建てられたプレハブ小屋。
造りが甘過ぎるのか雨水が入り込み床を侵食している。
・・・その部屋の片隅にて一人の少年が縮こまっていた。
(・・・捨てられた、・・・・・なんで?・・・どうして?。
僕悪いことしたの?・・・なんで?・・どうして?・・何故?・・・何故!?)
雨に濡れ震えながらそう思考する少年、・・・そして
「ぬ"ぁ"あ"あ"あ"ずぇ"え"え"え"え"だあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ"あ"あ"!!」
近所迷惑上等の叫びと共に勢いよく立ち上がる、・・・その瞳に携えるは煮え滾る怒りの
・・・しかし少年は突然床に伏せるように倒れ込む、叫びながら勢い良く立ち上がったせいか、まだ4歳児である少年の
「・・・おのれぇ・・・許さん・・・絶対に"ゆ゛る゛さ゛ん゛!、・・・許さん?・・・何に対して?・・・誰に対してだ???」
そう言いながら少年は立ち上がる。
雨水が漏れ滴り垂れる黴ダラケの天井を見つめながら唖然とし、次第にその先の虚空を見つめて行く。
虚空を見る瞳には、先程まで燃え滾っていたマグマは消え去り、変わりに全てを奪い飲み込む闇が浮かんでいた。
「・・・はぁ、・・・なんだかシラケたな。」
そう呟いた後に近くにあるベッドにズンっと座り込む。
水が染み渡っていたのか座ると同時に吸っていた水が排出され少年の脚部を濡らす。
・・・やまないどころか勢いを増す雨・・・吹き乱れ荒れ狂う風・・・豪音を轟かせながらバキッと光る雷電・・・そして染み渡っていたのか香る血の匂い。
「・・・もういい、希望がないなんてもうわかった。」
そう言いながら少年は立ち上がる、一着しかないのかズタボロのシャツを着・・・ランドセルに必要最低限の物ノミを押し入れ・・・水が染み溜まった靴を履く。
・・・そして扉とも言えない扉に手をかけ。
[カチャリ][ドガーン!ガラガラガラ!!]
「・・・行こうか、・・・今は無きせめてもの自由を探しに。」
この日・・・この時・・・この瞬間、激しすぎる嵐の中一人の少年が旅立った。豪雨と霧というふたつの闇の中に取り込まれるように。
・・・小年が立ち去り・・・よりいっそう虚しくなった部屋に残されたのは。僅かなゴミや不要物資。虫の死骸。
・・・そして・・・部屋の片隅に取り残された[一世代前の{旧式音楽プレイヤー}だけ]だった。
いかがだったでしょうか、次回からいよいよ物語が動き出します。