EVANGELION the DARKSIDE 作:cycle(サイクル)
「・・・・・・あなた、何故ここにいるの?」
そう言いながら真っ紅な瞳でシンジを見つめる少女、そんな彼女に対し控えめに指をさしながらシンジは質問をした。
「・・・・・・あんた確か、綾波レイだったか?。」
そう質問をなげかけるシンジだが、レイは無言で見つめるだけだった。
(おいマジかよ・・・・・・答えるどころかウンともスンとも言わねぇぞ、会話できないくせに・・・・・・って、質問を質問で返されちゃしょうがないか。)
「・・・・・・質問の答えだが、俺は秘密裏にここに住むことにした、お前というイレギュラーがあるが。」
「・・・・・・」
(おい・・・・・・こいつマジで言ってんの?)
あまりに無言・・・・・・会話すら続かない状況にシンジは第三に来て初めて戸惑った。
「・・・・・・あんたどこ住んでんだ?」
(やっばこれ完全に怪しいヤツの言い方じゃん。)
そう焦るシンジだったが、それでもレイは一瞬たりとも動かず見つめるだけだった。
「・・・・・・もしかしてここお前の部屋?」
そうシンジが問いかけた時、レイは初めて反応し首を横に振る。
(・・・・・・こいつ苦手だ、何考えてんのか全くわかんねぇ。)
「・・・あなた誰?」
その発言を聞きついにシンジはズッ転ける、コンクリの地面に打った頭を抱えながら痛みを払う様に横に振り、引き顔を浮かべたながらレイを見つめた。
「・・・・・・お前マジで言ってんの?」
シンジがそう言って放った質問が理解できないのかレイはキョトンと首を傾げた。
(・・・・・・こいつマジだ、マジに言ってやがる・・・・・・クソッタレが、今まで出会った人間で一番やりずらい。)
「・・・・・・碇シンジだ」
「碇・・・・・・碇司令の子供?」
レイのその言葉を聞いたシンジは引き顔から一変、心底苛立っているというような表情を浮かべた。
「・・・・・・次そう言ってみろ、その綺麗な面に穴開けてやる。」
そう殺気立った声で言い放つシンジ、しかしレイはまたも首を傾げるだけで言葉を発さない。
(・・・コノヤロウ・・・相手にしにくすぎる)
「・・・・・・はぁ、そんでお前何の用だ?、俺を
「・・・・・・なぜそうする必要があるの。」
「何故ってお前・・・・・・NERVにゃあのエヴァって兵器を動かすパイロットが必要なんだろ?、そいつを管理下に置かないと行けないからお前が連れに来たんじゃ?」
シンジは頭を抱えながらそう言うがレイは答えずただじっと見つめてくるだけ、そんな空気に耐えられなくなったシンジは大きくため息をついた。
「用が無いなら帰ってくれよ、俺はあんたらと関わるつもりは無いんだ。」
「・・・・・・そう、さようなら」
レイはそう言い残すとスタスタとどこかへ行ってしまった、それを目線だけで見送ったシンジはその場に座り込み一息ついた瞬間
ぎゅ〜〜〜〜
「・・・・・・oh」
なんとも情けない音が部屋に鳴り響いた。
(そういや今日が始まってからまともな飯食ってねぇや。)
「・・・なんか在庫あったかなぁ?」
---[NERV/技術部長室]---
「「なんですって!?、サードをロスト!?」」
仲良く揃って同じことを叫んだのは
「はい・・・・・・彼を最後に捉えた郊外の山を散策し・・・・・・双眼鏡で起床して出た所を確認、直ぐに陣形を組み確保に望みましたが、・・・・・・その・・・」
「・・・駄目だったのね」
「・・・言いずらいのですが。」
保安部員がそう言った瞬間、ガクンと一気に椅子にもたれ天井を仰ぐミサト、それとほぼ同時に大きな溜息を吐きながらマグカップの中身をあおるリツコ、そんな二人は互いに目線を合わせると同時に立ち上がると入口に向かっていった。
「・・・・・・あの、どこへ?」
そう聞く保安部員の声も届かぬうちに二人は外に出て行ってしまった。
---[ジオフロント/池]---
「・・・・・・それで、どうするつもりなの?作戦部長さん。」
「・・・・・・軍人としてタブーな発言だし、何より人類の存亡がかかってるこの局面で言っちゃいけない発言だけど、・・・・・・個人的にはもう彼を巻き込みたくないと思ってるのよね。」
そう言いながら缶コーヒー片手にベンチにもたれるミサト、そんな彼女に正気かと伝える目線を送るリツコは煙草を数回叩き灰を落とした。
「・・・・・・わーってるわよ、レイが実践に出れない容態な以上彼がいないと人類は絶滅だって、・・・・・・けどあの目を見ちゃうと、そう思っちゃうのよね。」
「目?」
「・・・・・・あんな闇そのものな・・・・・・虚無ってかんじな目、・・・あんなの見ちゃうとねぇ。」
そう言いながら缶コーヒーをあおり中身を飲んでいく、しかしタイミング悪く呼吸と重なり気道に中身が入りむせ咳き込んでしまった。
「ウグッゴハッ!?、エ゛グッボオ゛フ゛!エ゛ゥ゛ゴォ゛!?」
「あら?気管に入ったかしら?」
そう言いながらミサトを見るリツコ、しかしタバコから目を逸らしたその瞬間、崩れた灰が彼女の脚にポロッと落ちた。
ジュッ!
「熱ッ!?!?」
---[廃墟マンション/303号室]---
「・・・・・・もう夜か、都市付近とはいえさすがに暗いわな。」
そう言いながらランプに火を灯し自分の周りだけ明るくするシンジ、その傍らではガスコンロにかけられているスキレットとその上で焼かれる肉塊があった。
「・・・・・・噂じゃ猪肉って豚肉とさほど変わらないんだよな、・・・・・・豚ってどんな味なんだろ?」
呑気にそう言いながら猪肉をトングで逆さにしたシンジは塩を振りかけ味付けをしてから火を弱めた、そしてスキレットを火からどかしその上の熱々の肉をナイフで切り落とすと数回フ〜フ〜してから噛み付き貪った。
「・・・・・・流石にあちぃわな、喰えるには喰えるけどやっぱ鹿の方が美味いや。」
そう言いつつも猪肉に喰らいつき、数分かけて平らげた後コンロの上にケトルを置き湯を沸かし始めた。
それから暫くすると沸騰し湯気が弱く出てきた頃、いつの間にか用意していたドリッパーの乗ったサーバーに注ぎ始めた。
「やっぱ食後と言えばノンカフェインコーヒーだよな、・・・・・・ドリップの唯一の欠点は時間がかかる事だが・・・それを差し引いてもこれが一番いい。」
そう言いながら丁寧にお湯を注ぎじわじわと完成させ・・・・・・注ぎ終わり出来上がったコーヒーをマグに入れ一口飲んだシンジは外の景色を見つめた。
「・・・・・・いつまで続くかな、この平穏は。」
そう言いながらまた一口コーヒーを飲む。
・・・・・・しかし彼の願いは虚しくも届かず、一週間後に奴が来てしまった。
第三話はここまでです、次回第四話から物語加速させていきます。
なおタイトルは昼青と深夜黒を直訳しました。