絶対“がっこうぐらし”の世界になんか負けたりしない!   作:フィットよりハイゼット

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■情報を見たときの反応
「さて、どうなったかな」ポチー

・UA2000突破(デデドン!)
・お気に入り100突破(デデドン!!)
・☆9評価五個突破(デデドンッ!!)
・ランキング入り(デデドンッ!!)

「!?!?!?!!!??!!!」(エネル顔)



なんだよ…「がっこうぐらし!」ってやっぱり人気じゃねえか…ヘッ
あっ、本編始まるよ!(カニファry


3話っち

「これでヨシッ!…っと。」

 

先ほど、少し離れた場所にある電柱に上り「ピロピロピロピロwww」とうるさいブザーを吊るしてきた。これで近くの奴らはそれに吊られて俺を襲ってこないハズだ。ホラ、言ってる側から音に釣られた奴らがノコノコとコンビニから出てきた。

雨のお陰で俺の足音は掻き消されるし俺の存在はシカトされるし雨の日に防犯ブザーは有効だな。

 

さてさて、本当にどうしようか。

 

目の前にあるのはコンビニに突っ込んでいる自衛隊の軽装甲機動車、通称『LAV』。

より正確に状況を言うとコイツはコンビニに自分から突っ込んだのではなく、“事故った先がたまたまコンビニだった”という状態だ。

 

近くにもう1台普通車が事故っていた。それもかなりスピードを出していたのか運転席側だけがグシャグシャで中の奴は原型がわからないことになっている。ビルに突っ込んだようだが頭から突っ込んだにしては不自然な状態だ。

路面に残るタイヤが擦れた痕、散乱した破片、不自然な状態の普通車。それらから導き出される答えとはズバリ『普通車がナニカと事故った』と言う在り来たりな場面だな。

まぁその相手が装甲車なのでバリバリ異常な場面なのだけれども。

 

状況はおそらくこうだ。

まず交差点を何らかの理由で走っていたLAV。

そこに感染したか錯乱して加速していたのか超スピードで交差点に突っ込む普通車。

お互いの車線がクロスした瞬間普通車がLAVに突っ込みお互いが大きく弾かれる。

路面が雨で濡れており通常よりも滑ったLAVは交差点近くのコンビニに突っ込み、普通車はぶつかった反動で大きく横転しながらビルに突っ込んだ。

大体こんな感じだろう。

 

それでもLAVはエンジンや駆動系の一部を整備すればまだ走れそうなぐらい比較的綺麗なのだから流石腐っても装甲車だ。

まぁパーツも道具も一切無いので十中八九無理な話なのだけれどもね!

 

探偵ごっこは終わりにしてコンビニの前に車を止めてから店内に入る。

店内はガラス片と雑誌と棚だった何かが散乱しており酷い事になっていた。慎重にLAVの運転席に近付き中を確認する。

 

うん、人がいるね。なんかすっげー感染してるみたいにジタバタ暴れてるけど。(絶望)

あーもうやだー!めっさ近付きたくねぇー!

 

とりあえずナイフケースからサバイバルナイフ*1を抜き構えながら慎重にドアを開ける。

 

案の定運転手は感染していた。今はシートベルトに固定されているためこちらに手出しは出来ないだろう。後ろのドアも開けて確認してみればどうやら中にもう一人居たらしい……が、事故った時に首が折れたのかそれとも他に何かあったのか感染して転化する事なく死んでいる。ゾンビ化しなかったとはなんとも運が良いことで。

 

取り敢えず(やっこ)さんのヘルメットを掴み上を向かせて首にナイフを刺し込む。頚椎を断ち切るように刺し込んだため手に肉を切り裂き骨を切断したような、『ゴリュッ』とした感触が伝わってきた。その直後に感染した隊員はビクッと一瞬痙攣した後に活動を停止した。

…やはりあまり気持ちのいい物ではないな。

 

「さて!物色するか!」

 

まずはコイツのホルスターをぶんどる!

自衛隊の隊員の死体がホルスター付けててそれに中身が入っているとかそりゃもう興奮モノだろ常識的に考えて!

 

強化プラスチックで出来ているのか、非常に軽いホルスターと重い中身。ロックを外して引き抜けば出てきたのは年季の入った黒光りする拳銃

──P220、自衛隊では9㎜拳銃と呼ばれるオートマチックハンドガンだ。

 

…ん?オイオイコイツ純正と違ってサプレッサー(消音器)が装着されたカスタム拳銃じゃねえか。これが何を意味するのかなんて馬鹿でも分かる。『自衛隊は“奴ら”の特性を理解()ってて対策をした』って事だ。やっぱり自衛隊はこの状況(パンデミック)について何か知っているようだな。

 

ちなみに他にノーマルとの違いは無い。グリップ低部とホルスターがランヤード*2で繋がっているが、これは確か正式に採用されているもののハズだ。時間を掛ければ取るのは容易い、しかし奪うとなると瞬時にコレを取ることは出来ない。つまりこれはそういうものだ。

 

グリップ低部にあるマガジンリリースレバーを操作して弾倉を取り出す。弾薬が使用された形跡はなく9発全部が装填されたま…9発全部装填されたまま?スライドを少しだけ引いてチャンバー内を調べるが薬室内に弾は入って無い。

oh…まさかのイスラエル式。

 

取り敢えずこれはホルスターごと没収させていただきます。だってこのままずっと実戦で使われないなんて勿体無い!

 

LAVの中から死体を引きずり出してついでにその他の物も全部外に出す。それらを掃除して綺麗にした地面に全て並べる。う~むなんて素晴らしい絶景なんだぁ…(恍惚)

 

出てきた物を一つ一つ綺麗に並べよう。

 

まずもう一人の方の9㎜拳銃とその弾倉、そして五十発入り9㎜パラベラム弾のケースが六つ。予備弾倉は1つずつしかなかった。こちらも当然のようにサプレッサーが装着されている。

 

そして89式自動小銃が一丁と予備弾倉が3つと千発入り5.56mmアンモボックスが1つ。こちらもまたサプレッサーが装着されているタイプだがその効果はあまり期待できないだろう*3

 

最後に64式小銃が一丁と予備弾倉が二つと二十発入り7.62mm弾薬ケースが六つ。

コイツはどうやら狙撃仕様に改造されているらしく狙撃用の可変スコープが取り付けられておりこれまたサプレッサーが装着されていた。……そしてビニールテープで要所要所が補強してある。

うーんこの。

 

ちなみにロクヨンとハチキューだけ弾薬が使用された形跡があった。しかし俺が聞いた銃声の主では無いだろう、サプレッサーついてるし。

 

交換用のパーツとかもあれば良かったが、残念ながら銃と弾倉と弾薬しかなかった。こればかりは駐屯地を攻め入るしか無いだろう。

 

閑話休題

 

当然死体から押収した銃とその付属品は俺の車に入れてお持ち帰りさせていただく。が、最初にぶんどった9㎜拳銃だけホルスターに入れて持ち運ぶ事にした。自分の右足にホルスターを取り付け拳銃を入れる。これで俺はどっからどう見ても自衛隊の隊員か派遣された海外の兵士だ。

 

思わぬ収穫に思わずガッツポーズを取りたくなったがここで安心してはいけない。

 

早速拳銃に弾倉を入れスライドを引き初弾を薬室内に送り込む。

そしてブザーを狙い引き金を引く。

 

バスンッ

バキャッ!

 

そんな乾いた音と共にブザーが破壊された。銃のブローバックは気にしていたほど大きく無く一回一回慎重に狙うだけなら外すことは無いだろうと確信した。

 

ちなみに防犯ブザーを破壊したのはあの音に寄ってくるのは『彼ら』だけじゃない、という事だ。

防犯ブザーは本来子供が危険を知らせる時に鳴らすものだ、善人の大人は子供の危機を感じ取ってここに来てしまうかもしれないしその逆の人種が馬鹿をするかもしれない。後者はそのまま感染して死ねばいいが前者の方はちと困る。

 

それに鳴らし続けると少し溜まりすぎてしまうので破壊した。この手に限る(この手しかry

 

さて、マッピングも拠点周辺は終わったしさっきのコンビニでお菓子を大量に盗んゲフンゲフン……押収したので今日はこれくらいで拠点に戻ることにする。 もう昼メシ時は過ぎてしまったが帰ったら遅めの昼食にするとしよう。

 

胸元に取り付けたトランシーバーのボタンを押してマイクをオンにする。

 

「やることやったから今から帰還するゾ。今回思わぬ収穫があったからな、楽しみにしてろ。」

 

『了解。って言うか収穫なんて言うけどどうせ警察の銃を拝借したってだけでしょ?』

 

「さて、どうかな。」

 

『ふーん……あっアンタまさかとは思うけど自衛隊の駐屯地に行った訳じゃないでしょうね!?』

 

「ネーヨ。母ちゃんかお前は。」

 

『いい?危険なことしないで寄り道せず真っ直ぐ帰ってくるのよ?余計な道草なんか食ってたらただじゃ置かないんだからね!』

 

「だから母ちゃんかお前は!?わかったよすぐ戻るから大人しく待ってろ!」

 

………アイツまさかとは思うが俺にも母性感じてる訳じゃねえよな?いやいやそれは無いな、うん。声的にはアンタ馬鹿ァ?の方だしナイナイ。

 

兎に角急ぎ足で拠点へ向かって車を走らせる。

地図に道路の状態を書き記したため道が塞がっている所などは避けて通る。しかし当然遠回りになるので時間が通常よりも掛かってしまう。近道にできそうな場所とかも探しておくべきかなあ。

 

今自分が通っている道路は住宅街で事故の数も少なかった場所だ。ここならもっとスピードを出せるだろうと思っていた…のだが、やけに“奴ら”の数が多くないか?ああいや、学生が帰宅する時間帯かそう言えば。住宅街だから集まっちゃったかーうわーやだなぁ。

 

また血や脳ミソや肉片を剥がしたり洗ったりするのは面倒なので三人以上居る場所を避けて通る。

 

ふと、視界の隅に大きな建物が見えた。

 

減速しながらチラリとそちらの方向を見てみればそこにあったのは大きな学校──物語の起点となる主人公たちが住む『巡々丘高校』だ。

 

(いつの間にか学校付近を通るルートを選んでたのか……気を付けないと。)

 

そう考えながら通過しようとして──屋上に人影があるのを見てしまった。

 

(ッ…無視しろ、無視。あんなに奴らが跋扈してる所に俺一人で突撃したら死ぬぞ。ここは見えなかったふりして通過するべきだ───)

 

こんな所通るべきじゃなかった。次からはもっと違う遠い場所を使って行こう。

 

自分にそう言い聞かせながら校門前を通過しようとして──つい、屋上を見てしまった。

 

そう、見てしまった。

まだ子供の少女が懇願でもするのかって目で必死にこっちを見ているのを。

それも一人じゃない、もっと多くの人間があそこに籠城してる。食料もあるか分からない場所で雨が降る中ああやって身を震わせながら腹を空かせて助けを待っている。

 

ここは現実だ。定められたように物語と同じ道を進行するか分からない。もしかすればここは主人公が死ぬIFの世界であのまま助けを待ち続けて死ぬのかもしれない。

 

そう考えた瞬間、俺は無意識にブレーキを思いっきり踏んでしまった。

 

(ああ──クソ。すまん宮藤、俺はどうやらなろう主人公みたいな馬鹿野郎だったらしい。)

 

一瞬トランシーバーに手が伸びる…が、今はそうしている場合じゃないと切り替える。

 

要救助者は既に長時間雨風に晒されていると見て間違いないだろう。ブルーシート等でなんとかしていたとしても体温の低下は激しくもう時間がないと思った方がいい。

 

車を学校の側面にある駐車場の塀ギリギリに止める。ドアと塀の差は僅か数十㎝程度、ドアの隙間から人体を出せるギリギリの狭さだ。

 

色々詰め込み過ぎてパンパンなバックパックを外に出し本日二つ目の防犯ブザーと入手したばかりのハチキューを持って車外に出る。

 

「昼食はお預けだ、クソッタレ。」

 

まったく幸運だと思ったらすぐこれだ。最早()()()()()()すら感じるよ。

 

さあ、パパパっと助けてさっさと家に帰ろうぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだ、君もそういう奴だったのか。」

 

少し残念だよ──春日井啓二君。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直めぐねえには悪いけど、もう助からないだろうなぁって思ってた。

 

1日前に突然起きた大規模なパンデミック。

クソみたいな出来事が立て続けに起き続けて、私は初恋の人を殺す事になった。それだけでも気分が最悪だったのに二日目に雨まで降り始めた。しかも最悪なのはそれだけじゃない。

 

屋上に籠城してからたった二日目、だけど雨が振り始めただけで私たちは今まで以上に死を覚悟する事になった。

 

ブルーシートを傘代わりにしていたけれど寒くなる気温とシート越しに感じる冷たさが徐々に体温を奪い餓えがさらに体力を削った。

 

自衛隊か警察──この際町の誰かでもいいから助けが欲しかった。車がここに来るのを必死に待ち続けた。

 

でもここに来た車は昨日みたいにここを通過するだけで近付こうとすらしない。そりゃそうだ、こんなに『彼ら』が跋扈してる所に来る馬鹿が居る訳がない。冷静に考えればすぐ分かることだ。

 

私たちはそれに気付かず必死に待ち続けた。

“彼ら”が徘徊しているだろう校舎の中に入れず、雨の降り続ける屋上でただ馬鹿正直に待ち続ければ助けが必ず来ると思っていた。

 

昼を過ぎた頃だったか…体力が削れに削れ全員を励ましていためぐねぇや今や立派なムードメーカーな由紀(ゆき)でさえ喋る気力が無かった頃。

1台のダークグリーン色の車が見えた。

 

(…どうせ、またどこかに行くんだろ……)

 

心の中ではもう諦めてた。“どうせあの車もここに来る事は無いんだろうな”と。

 

それでも、それでも助けてほしいと無意識に思っていた。生存本能に従っていた。

 

その車が校門を過ぎた時、私は“もう諦めてこのまま投身自殺でもしようかな…”なんて考えて絶望して俯いた。

──その時だ。

 

ブレーキ音が確かに聞こえた。

急ブレーキの音だ。

 

バッと顔を上げて校門を見る。

車の姿は無い。気のせいだった?まさか幻聴が聞こえるようになったのか?色々不安になりながらもじっと校門を見続けた。

 

「ピロピロピロピロピロピロww」

 

しばらくしてから突然雨音に混じって変な音が校庭から聞こえ始めた。

これは…防犯ブザー?

 

「ッ、恵飛須沢(えびすざわ)さん!?」

 

めぐねぇの制止を無視してシートの外に出る。

ゴメンめぐねぇ、でも知りたいんだ。この音を作った張本人を、さっきのブレーキ音の奴と関わりがあるのかを。

 

手すりから身を乗り出して周りを見渡す。

そして私は走る人の姿を見付けた。

 

“裏口目掛けて走る軍服を着た()()”を──

 

「き、来たぞ!助けが来た!」

 

「え………えっ!?」

 

「助けが……!」

 

めぐねぇもほとんど諦めていたのだろう。一瞬意味を理解できていなかったようだが言葉を理解すると大きく目を見開き驚愕した。

見るからにおしとやかでおとなしそうな悠里(ゆうり)もこの時ばかりは歓喜に打ち震えていたし由紀も真顔だった表情が驚きと喜びに変わっていた。

 

あれだけ絶望していた私たちもこの瞬間だけ一時的に気力を取り戻していた。

 

「おぉーーい!ここだ!

私たちはここに居るぞー!

 

「助けてください!私たちは屋上に居ます!」

 

「助けてー!」

 

めぐねぇと悠里もブルーシートから出てきて枯れた喉で声を必死に張り上げる。

地獄の世界に垂らされた蜘蛛の糸に必死になって手を伸ばすように生に我欲にしがみつく。

 

大声に気付いた軍服…軍人?の人はギョッとした様子で私達に声を掛けてきた。

 

大声を出さないで!奴らは音に反応する!そこで待ってて!

 

「っ!?」

 

「音に…!」

 

慌てて自分の口に手を当てて黙りこくる。

つい、屋上のドアをガンガンと叩く“彼ら”の姿を思い出してしまった。異様な力で扉を叩いてきた彼らがまたここに来てしまうと思うと怖くて堪らなかった。

 

「…二人とも、ブルーシートに戻って。

少しでも長く体温を保つのよ!」

 

「……!

恵飛須沢さん!早く入って!」

 

「え?あ、あぁ!」

 

めぐねぇは自分が今やるべき事を考えたのか、

迅速に指示を出して長く救助を待てる体制を取らせようとした。それを察した悠里は私の手を引っ張ってブルーシートの中に戻った。私も遅れて理解したが足早に戻った。

 

全員で固まって少しでも体温が下がるのを遅らせようとする。ドアから少し離れた位置で耐える事でもし奴らが入ってきたとしてもすぐ反応できるようにと考えてある辺りめぐねぇはしっかり冷静なようだ。

 

ようやく、ようやくだ。

待ったのはたった1日だけ。たったそれだけの時間で私たちは危うく死ぬ所だった。

 

だがここを耐えれば私たちはこの窮地から脱する事ができる。

 

「ここが正念場だ、気合い入れて耐えるぞ!」

 

「「ええ!」」「う、うん!」

 

私たちは、絶対死なない。

 

死んでたまるものか──!!

*1
屋内などの狭い場所でマチェットは振りづらいためこういった状況ではサバイバルナイフが有効

*2
「ピストルランヤード」、奪われないようにベルトと銃を繋げるもの

*3
5.56mm等の高速弾とサプレッサーの相性は悪いため、精々マズルフラッシュの軽減程度にしか使えない。




■あとがき
予定よりも早い原作キャラの登場……これだからインスピレーションだけで書くのはダメなのだ…やはり私はダメダメなのだ…(ARIさん感)

ちなみにクソ程どうでもいい余談ですが、書いてる途中五千文字くらいで休もうと多機能フォーム閉じたら書き直した部分が全部消えるバグ発生してガン萎えしてました。
朧気な記憶を頼りに再構築しましたが多分どこか話変わっちゃってますね。ボク記憶力ゴミう◯こち◯ち◯なので。_(:3 」∠ )_
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