初!ブラマジ回です!
雄英ヒーロー科にもだいぶ慣れてきた。
授業に関する講師もプロヒーローが行っているのは、ファンとしても有り難い限りだ。
「オラエビバディhey say盛り上がれーー!!!」
(思ったより普通の授業……………!!)
あと、学食がマジで美味い。
早い、安い、美味い!種類も多くて、正しく学生の財布のヒーローである。
「緑谷。俺のカツ1個あげるからよ、その唐揚げ1個くれ!」
「あ、いいよ。はい。」
「サンキュー!……………っくぅぅ!美味!」
美味い飯を食べた後は、ヒーロー学の勉強だ!
「わーたーしーがーーー!!普通にドアから来た!!」
「すげぇ、マジもんのオールマイトだ!」
「初めて見たー!」
教室の中でも歓喜の声が上がる。
今日の教師は、みんな大好きNo. 1ヒーローであるオールマイト。
もちろん俺も大好きだ。あとでサイン貰おう。
「今日の授業は〜〜……………コレ!屋内戦闘訓練!」
戦闘訓練と聞いて、クラス中がさらに盛り上がる。
「君たちが事前に申請したコスチュームに着替えて、運動場αに集合だ!」
「飯田、そのコスチュームカッコいいな!」
「そうだろうか?遊阪くんのも、中々いいじゃないか。しかし、耐久性は心配じゃないのか?」
「おう。俺の場合、モンスターたちがいるからな。俺が申請したのは、見た目とコイツだけよ。」
右腕につけた大きなマシン。
腕にはシルバーを巻き、首に逆ピラミッドにチェーンをつけたネックレスをかける。
「これが俺のコスチューム!さあ、行くぜ!」
チーム分けはくじ引き。
21人だから、1人余る計算になる。まあ、そんな確率引くことはそうそう無いだろう。
「遊阪少年は個性の関係上、1人で受けてもらうぞ!」
「まさかのくじ引きすらしないだと!?」
クラスメイトには個性についての詳しい説明をしていなかったが、体力テストでの活躍から、納得の声も出ていた。
「トホホ…………まぁ、やれるだけやるけどね。緑谷は?誰とチームなんだ?」
「ぼ、僕は麗日さんと。ホントに、たまたま………………」
「デクくんの超パワーなら、楽勝よ!楽勝!」
「あー…………そうとも言えなそうだぞ。ほら、相手見てみろ。」
麗日・緑谷ペアの対戦相手は、なんと爆豪・飯田ペア。
「一筋縄じゃ行かない…………というか、お前らの方が勝薄じゃね?」
「それを言わんでよー!てか、爆豪くんかぁ………デクくんの知り合いだっけ?」
「え、あ、まぁ、うん………………」
体力テストの時とかのを見てみればすぐにわかるが、恐らくいじめられていたのだろう。
そんな2人がぶつかるのだ。何かが起こりそうな予感がする。
「ま、ヒーローになれば好き嫌い言ってられないからな。」
「最初は、遊阪少年vs蛙水少女・常闇少年ペアの対決だ!会場に行きたまえ!!」
「おっ、俺か。んじゃ、行ってくるわ。」
「行ってらっしゃーい!」
まずは自分のことに集中しなければ。
「えーと、蛙水と常闇だっけ?遊阪仁助だ。よろしく。」
「常闇踏影。よろしく頼む。」
「蛙水梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで。よろしくね、遊阪ちゃん。」
「おう!踏影に梅雨ちゃんな。一発目が戦闘訓練っつーのはなんかあれだけど、負けねぇからな!」
「無論、俺も蛙水も負けるつもりはない。」
「常闇ちゃん、意外と優しいのね。」
「あ、そーだ。一応個性把握しとくか?」
「いや、戦って確かめるとしよう。実戦なら、まず相手の個性を判断することが大切だろう。」
「それもそうね。私も遊阪ちゃんの個性、よくわかっていないから。」
「面白れぇ!よっしゃ、早速やろうぜ!」
蛙水たちが配置につき、合図が送られる。
『ヒーローの勝利条件はヴィランを全員確保or核兵器にタッチすることだ!ヴィランはその逆!時間一杯粘ればOK!それでは、レディィィィィ! Fight!』
「デュエルスタートだ!」
走り出し、ビルの中に入る。
「手当たり次第って訳にも行かないからな!まずは、手数を増やすぜ!手札から、魔法発動!天使の施し!」
・天使の施し(魔法カード)
効果:カードを3枚引き、その後手札から2枚墓地へ送る。
「そしてさらに発動!死者蘇生!」
・死者蘇生(魔法カード)
効果:墓地のモンスター1体を特殊召喚する。
「墓地から蘇れ!クイーンズ・ナイト!」
・クイーンズ・ナイト(通常モンスター)
ATK/1500 DEF/1600
「まだまだ!手札から、キングス・ナイトを召喚!効果発動!」
・キングス・ナイト(効果モンスター)
ATK/1600 DEF/1400
効果:自分フィールドにクイーンズ・ナイトが存在し、このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから、「ジャックス・ナイト」1体を特殊召喚する。
「デッキから、ジャックス・ナイトを特殊召喚だぜ!」
・ジャックス・ナイト(通常モンスター)
ATK/1900 DEF/1000
「絵札の三銃士、降臨!」
「おおっ!すげぇ、あの一瞬で人数有利を作っちまった!」
「でも、常闇と梅雨ちゃんも負けてないよ!」
「それに、遊阪くんは核の位置も把握していない。まだ勝負はわからないぞ。」
「そんじゃあ、行きますか!ターンエンド!」
それと同時に、4人でビル内を走っていく。
部屋を手当たり次第に開けていき、見つけたところで交戦する作戦だ。
「三銃士たちはヤワじゃねぇ。見つけたら俺の勝ちだ!」
3階に上がったところで、廊下に常闇が立っていた。
「おっとと…………そっちから出てきてくれるとはな。」
「最初からお前とは正面戦闘のつもりだった。これも俺と蛙水の作戦だ。」
「まんまとハマったってこと?やられたな…………しかし、ここで捕まえちまえばどうということもない!行け!キングス・ナイト!」
『ハアァァッ!!』
常闇の個性を把握するつもりで仕掛けたキングス・ナイトの攻撃は、簡単に弾かれてしまう。
「ダークシャドウ!」
『アイヨッ!!』
「撃墜しろ!」
『オラァッ!!』
剣を弾かれたキングス・ナイトは二撃目、三撃目でやられてしまう。
「攻撃力…………2000!」
「俺のダークシャドウは一筋縄ではやられんぞ。」
「へぇ…………いいな!しかし、ここで時間だ!俺のターン!ドロー!」
カードを引くのとほぼ同時に常闇が接近してくる。
「やれ!ダークシャドウ!」
「迎え撃て!ジャックス・ナイト!クイーンズ・ナイト!」
華麗に立ち回り応戦するも、ダークシャドウに破壊されてしまった。
「これで貴様のモンスターはゼロ…………観念するんだなヒーロー。」
「まだ、俺のターンは始まったばかりだぜ!ミノタウロスを召喚!」
・ミノタウロス(通常モンスター)
ATK/1700 DEF/1000
「そして装備魔法、一角獣のホーンを装備!」
・一角獣のホーン(装備魔法カード)
効果:このカードを装備しているモンスターの攻撃力は700上昇する。このカードがフィールドから墓地に送られた時に発動する。このカードをデッキの一番上に置く。
・ミノタウロス ATK/1700〜ATK/2400
「これで攻撃力アップ!ミノタウロス、ダークシャドウに攻撃だ!」
『ブモォォ!!』
「行けダークシャドウ!」
『アイヨォ!』
ミノタウロスの斧とダークシャドウの爪が入り乱れるが、ダークシャドウがミノタウロスにパワー負けしてしまう。
『ウガッ!?フミカゲ、コイツツヨイゾ!』
「クッ、一旦退避だ!」
「ターンエンド!追いかけるぜ!」
常闇はダークシャドウの力も使ってかなりの速度で移動していく。
「でも、追えないほどじゃねぇ!」
予想通り、常闇が止まったところには今回のターゲットがあった。
「観念しな!お前1人じゃ、一角中のホーンを装備したミノタウロスには勝てないぜ!」
「フッ…………何か勘違いしているようだな。」
「なんだと?」
「俺はいつから1人だと言った?」
「……………ハッ!忘れてた!」
気づくと同時に、シュルンと何かに巻かれ、壁に叩きつけられる。
「グハァッ!」
「油断大敵よ、遊阪ちゃん。上手く隠れれたかしら。」
「完璧だ蛙水!」
「ぐっ……………行けミノタウロス!」
『ブモォ!』
「ダークシャドウ!」
「手伝うわ常闇ちゃん!」
蛙水梅雨の個性、『蛙』。
蛙っぽいことなら大抵なんでもできる。舌を伸ばすのもそのうちの一つ。
「ケロッ!!」
『ドリャァァ!!』
ミノタウロスの首を蛙水が締め付け、ダークシャドウが渾身の一撃を加えると、ミノタウロスは破壊されてしまった。
「これで終幕だ……………観念しろ、ヒーロー。」
「へへへ……………何勘違いしてるんだ?俺には、まだ手札が2枚もあるぜ!」
「何かするつもりよ常闇ちゃん。」
「ああ。だから!そのカードを奪わせてもらうぞ!」
「うわっ!?しまっ…………!」
ダークシャドウにカードを攫われる。
「これでもう攻撃は………………」
「それはどうかな!」
「なにっ……………」
手札はゼロ枚。しかし遊阪には、唯一手段を増やす手があった。
「このドローだ!このドローで俺の勝負が決まる!」
「っ、ダークシャドウ!止めろ!」
「遅いぜ!ドローーーッ!!」
カードを引くが速いか、ダークシャドウの攻撃が速いか。
「………………俺の、勝利だぜ!」
ダークシャドウの攻撃は、暗く禍々しいカーテンに防がれる。
「魔法発動!黒魔術のカーテン!」
・黒魔術のカーテン(魔法カード)
効果:ライフポイントを半分払って発動できる。デッキから『ブラック・マジシャン』1体を特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚できない。
「何か来るわ!下がって常闇ちゃん!」
「クッ!?」
「出でよ!ブラック・マジシャン!!」
・ブラック・マジシャン(通常モンスター)
ATK/2500 DEF/2100
暗黒の魔力を司る最強の魔術師、ブラック・マジシャン。
魔法使い族では、トップクラスのカードだ。
「暗黒の魔術師……………!」
「フフフ…………常闇、お前ならわかるだろう。今のお前たちでは、2人がかりでも俺の切り札を倒せないということを!そして、俺のカードは返してもらうぜ。」
「なっ!?」
カードが遊阪の手札に戻っていく。
「今はデュエル中だからな。俺のカードは俺のものだぜ!」
「姑息な手は使えないか………しかしな、貴様の出す暗黒の波動により、俺のダークシャドウもパワーアップしている!」
「無駄だ!魔法発動!千本ナイフ!」
・千本ナイフ(魔法カード)
効果:自分のフィールド上に『ブラック・マジシャン』が存在する場合に発動できる。相手フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。
「千本のナイフにより、お前のダークシャドウを封じさせてもらうぜ!」
大量のナイフがダークシャドウに突き刺さり、ダークシャドウが弱っていく。
『キュゥ……………』
「ダークシャドウ!」
「常闇ちゃん!」
「トドメだぜ!お前たちが並んだその瞬間!攻撃だブラック・マジシャン!」
ブラック・マジシャンの杖の先に黒い魔力が充填されていく。
「ブラック・マジシャンの攻撃!」
「来るぞ!」
「黒・魔・導!」
黒い雷撃弾が蛙水と常闇の足元に炸裂する。
「ぐ…………がぁ…………………」
「ケロォ…………」
「これで戦闘続行不能!捕縛する!」
捕縛テープで2人を拘束し、核を回収。
『ヒーローチーム、WIN!!モニタールームで反省会だ!』
「さあ、ヴィランチームの蛙水少女!今回の反省点は〜?」
「そうね……………連携としてはよかったかも。けれど、戦闘面に関しては常闇ちゃんに任せっきりだったわ。私の個性なら、遊阪ちゃんが切り札を出す前に拘束するのが手だったわ。」
「ダークシャドウをまだまだ生かしきれてない。個性をさらに把握していかなければ。」
「素晴らしい!では、ヒーローチームの遊阪少年!反省点は何かな!?」
「俺は……………最初の方で三騎士を揃えたのは良かったけど、数を増やした分だけ敵も警戒する。あと、ブラック・マジシャンが出たのは完全に運だったから、もっと確実な作戦を作らないと、とかですかね。」
「OK!ヒーローにとって必要なのは、正義の心だけでなく敵の心を知ること!ヴィランならどうするのかをよく考えて立ち回るのだ!では!次のチームを発表するぞ!」
教室に戻ると、今まで会話が無かった奴らも話しかけてきた。
「遊阪くん!もう体は大丈夫なのかね?」
「あ、飯田。おう。もうバッチリよ。」
「遊阪!お前すごかったな!あの魔法使い!俺、上鳴電気!よろしくな!」
「私、芦戸三奈!すごかった!バリバリ〜って!」
「俺、佐藤力道ってんだ。よろしく。」
「俺は切島鋭児郎!よろしく遊阪!」
「お、おおう。遊阪仁助だ。よろしく。」
1年A組のクラスメイトと一気に接近できた気がした遊阪であった。