るんるんでララが出かける準備をしていた。
「ララ。俺の部屋で何をしてるんだ?」
「ん?何って臨海学校の準備だよ。
いよいよ明日だもんねふふ♪」
「何で俺の部屋で準備しているんだよ……」
「あ。そーだ。アレ持ってかなきゃ」
「おい! そこ俺のクローゼットだぞ!」
「へへ~。実はこの中を私の部屋にしようと思って改造中なの」
「は?」
今、ララは何と言った?
「何でだよ。お前の部屋は別に用意してあるだろ!?」
「だって~。なるべくリトに近い所がいいんだもん」
嫌な予感しかしない……。
「完成したら見せてあげるから覗かないでね」
「…………」
「よし! 準備OK!」
「お前そんなに持って行く気か? もう少し減らせ」
「リトの蔵を使えば解決じゃん」
「それはそうだが……」
「リト、ララさん。お楽しみのところ水を差すようだけどさ」
蜜柑はアイスを食べながら呟く。
「中止になるかもよ。臨海学校」
「台風!?」
「しかも今夜から直撃だってさ」
「そういえば何か雲行きが怪しくなってきたような…」
「こりゃ本当に臨海学校は中止っぽいな」
「えー! そんなのやだよー!
せっかく色々準備してたのに!」
「しょうがないだろ。台風が来たんじゃ泳げないし…」
「私が何とかする! 行くよペケ!」
「おいララ!」
ララは外に出て飛び立つ。
「ちょっと待てよ! どうする気だ!」
リトは『
「何をする気だララ!」
「台風を止める」
「は?」
「それ! ごーごーバキュームくん2号!
台風なんか吸い込んじゃえ!」
ゴウ。
「…あれ」
「そうだろうな。台風のエネルギーのデカさと、
メカの力が違いすぎる」
「むーそれならばくばくイーターくん。
雲を全部食べちゃえ。…って飛ばされた!」
「だろうな」
その後もララはメカを次々出すが通じない。
「うう。私のメカが通じないよ」
リトはそれを見てため息をもらす。
「そんなに臨海学校に行きたいのか?」
「楽しみにしてたんだもん…」
ララは涙目だ。
「……仕方ないな。何とかしてやる」
リトは宝具の使用の準備をする。
「神性領域拡大。空間固定。神罰執行期限設定。――全承認。シヴァの怒りを以て、
汝らの命をここで絶つ。『
手に出てきた光球が消え、台風の中心に転移しエネルギーを解放する。
そして台風は消滅した。
「凄い……」
「リト殿アレは何なのですか!?」
ペケが聞いてくる。
「破壊神の手翳。
インド三大神の一柱シヴァの神器である鏃(やじり)。
インド神話の宇宙論においてシヴァが終末に於いて投じる、
宇宙を滅ぼすための力だ。
そのため明確に「対軍」「対国」と表わすのもおこがましいほどの潜在力を秘めた“禁断の破壊兵器”だ」
「そんな危ないものを使ったんですか!?」
「これでもちゃんと幾重にも制限を掛けて使ったから大丈夫だ」
「これで臨海学校行けるね。ありがとうリト」
「構わないさ。さて、家に帰るか」
「台風が消滅したけどリトだよね」
「何でそう思う?」
「リトならというかリトにしか出来ないと思うから」
「まあ、いいじゃないか。ララが喜んでるし」
「相変わらず子供、女性には甘いよね」
何はともあれこうして臨海学校は無事行われることになったのだった。
果たして臨海学校ではどんなトラブルがリトを待ち受けているのか!?