「わあ。地球って綺麗な所がたくさんあるね春菜!」
「地球?」
「リト、菓子食うか?」
「ああ」
……深く考えずに楽しめるのはいいな。
「彩南高校のみなさん。遠い所よくぞいらっしゃいました」
「おおっ! 美人女将だ」
猿山の言う通りだな。
あ、校長がグーパンされた。
それからリト達は大広間に案内された。
そこで校長が説明をする。
あ、また校長がグーパンされた。
「この臨海学校ってもしかして校長が、
あの女将に会いたいための企画なんじゃないか?」
「ありえるな」
猿山も同意する。
「んじゃ早速風呂いくか」
「そーだな」
「女子も今頃はいってるんだろうな」
「ここはやはり男としてやっとくべきかね」
「覗きなら止めんが、俺は巻き込むなよ?」
「いや、リトも参加しろ」
リトは他の男子に強引に連れられた。
結局連れてこられたか。
まあ、『圏境』と『気配遮断』で俺は見えないからいいけど。
というわけで壁を登りきり、女湯を見ている。
まあ、こんなリスク犯さなくても、『千里眼』で見れるんだけどな。
しかし肝試しに必ず結ばれるというジンクスかあ。
魔術による契約じゃないし、迷信の一種だろう。
あ、校長が覗き見つかってボコボコにされてる。
そろそろ戻るか。
リトはスッとその場を後にした。
男女ペアを決めるのはくじ引きとなった。
特に何の考えもなく、くじを引く。
13番か……。
「あ、リト13番なの。やった。私とおんなじ」
「ララか。まあ、とりあえずいくか」
「うん♪」
そしてリト達の順番がやってきた。
「やっと私達の番だね! リト」
「ああ」
「うわ~、真っ暗だあ」
「この一本道を500m進んだ所にある神社の境内がゴールだそうだ」
その時前方から悲鳴が聞こえた。
「ん?」
「……な…何!? 先に行った奴等が…」
リトが驚く。
「何だ? 全員戻って来てる? そんなにこの先は怖いのか?」
いや。ゴーストが発生してるのか?
ならば退治しないと。
っと猿山? あれ? ペアの西連寺は?
「おい、ララ…っていない!?」
リトはスキル『気配感知』を使用。
同時に式紙を飛ばした。
これなら西連寺の方が近いか。そっちと先に合流だ。
リトは歩き始めた。
「西連寺、大丈夫か?」
あの後リトは無事に西連寺を発見した。
「う、うん」
その時式紙が戻ってきた。
「ん。ゴーストの気配なし。お化け役のスタッフさんだけだな」
「結城君それって……」
「式紙だ。これでも陰陽道も使えるんでね」
「そうなんだ。他にも使えるの?」
「ルーン魔術、エジプト魔術、投影魔術他色々」
「うわあ。凄いんだね」
「はは」
「そういえばララさんは?」
「俺もあいつにほったらかされて……!」
「? どうしたの結城君?」
「スタッフがこっちへ走って逃げ出してる。目を閉じとけ」
「う、うん」
リト達の間をスタッフが次々と逃げていく。
「結城君……」
「まだそのまま目を閉じてろ」
「あ、リトと春菜だ」
「ララ。ホログラムを消せ。肝試しがめちゃくちゃだ」
「ええ! まあいっか」
「眼を開けていいぞ。西連寺」
「うん」
「それじゃあ三人で神社へ行くか」
「おう!」
ララが元気よく返事をする。
そのまま三人は神社に到着した。
「ゴールおめでとう!」
スタッフの皆が祝福する。
しかし、リトは険しい表情をした。
「全員本殿から離れろ! 急げ!」
その時本殿からヒュージゴーストが出現した。
リトも朱槍の魔槍を取り出し構える。
「呪いの朱槍をご所望か?」
ヒュージゴーストが叫びながら迫ってくる。
「その心臓貰い受ける! 『
朱槍の一撃はヒュージゴーストの霊核を外すことなく破壊した。
そしてヒュージゴーストは消滅した。
「ふう。とんだ肝試しになったもんだ」
やれやれという風にリトは零した。