「夏休みも終わりか」
「なんかこうして学校に来るのすっごい久しぶりな感じするね」
「そうだな」
……ララの制服姿見るのもけっこう久々だよな。
「? どーかした? リト」
「……何でもない」
「はいみんな席について」
その時先生が教室に入ってきた。
「えー2学期になっていきなりですが、
転校生を紹介します」
「転校生」
「1学期にララちい来たばかりなのに、珍しいね」
「レン・エルシ・ジュエリア君です。
みんな仲良くするように」
「キャ~。美形~!」
「また外国人素敵~」
ふむ。外国人か。ん?
ララを口説き始めた?
ララの知り合い……宇宙人か!?
リトは心の中で警戒度を上げた。
ララに危害を及ぼすようなら……。
……と俺を指さしたな。
初対面にしては失礼なやつだな。
ララと結婚を約束した仲ねえ。
また厄介なのが来たもんだ。
「ではこの問題が分かる人」
「ハ……」
「n=3」
「結城君正解」
「結城リト……」
「睨みつけるな。鬱陶しい」
「次は100m走か。負けないからな」
「レン。無理なことは言うなよ」
「絶対勝つ!」
「用意…ドン!」
ガン!
「な!」
リトはぐんぐんレンを引き離す。
「結城君9秒6」
「な、何て速さだ!」
「レン。リトに勝つのは無理だぜ」
猿山が口をはさむ。
「何でだ!?」
「何でってレン知らねえの?
リトは100m世界記録保持者だぜ。勝負になんねえよ」
「な!?」
「リトの通称知ってるか? 万能の天才。
体力、知力、芸術等全ての面でずば抜けて凄いんだ。
まともにやっても勝てねえよ」
「結城リト……」
レンはリトを睨みつけた。
リトはレンに興味を失くしていた。
「何? ペケ話って」
「レン殿はララ様を振り向かせるまで地球人として居着くつもりのようですね」
「どうなさるおつもりですか? レン殿の事」
「え!? だって私はリトと結婚するんだし」
「…しかしララ様。このままリト殿一直線で決めてしまうのもどうかとおもいます」
「ララ様は今初めての恋で視野が狭くなっています
ここらで冷静になってまわりを見渡してみるのも良いかと」
「まわりを?」
「リト殿よりずっとララ様にふさわしい人間がいるかもしれないということです」
「次はどこへ行くつもりだ結城リト」
リトは振り向きレンを睨みつける。
「いちいちお前に言う必要があるのか?」
「では認めるか!? 僕の方が男らしいと!」
「そんなのは自分で決めることだろ。俺にいちいち聞くな」
そうリトが言うとレンの目の前から消えた。
「な!?」
「動くな。振り向いたら殺す」
リトは一瞬でレンの背後をとった。
「男らしさ? 強さか? 優しさか? 精神か?
そんなのは自分で決めることだ」
リトは殺意を込めたまま告げる。
「レンがどうこう言うのはいい。
だがララを泣かせてみろ。その時は殺す」
そう言ってリトはその場を立ち去った。