彩南祭当日、各種の出店がある中、
アニマル喫茶は大盛況であった。
女子が皆カワイイというのもあるのだが。
行列が出来て待ち時間の札が出されていた。
リトは朝からこき使われてへとへとであった。
「おーい、リト。交代の時間だぞ」
「おう」
リトは休憩に入った。
「ふう……やっと休める」
「お疲れ様結城君」
「お疲れ様西連寺」
「はい、ジュース」
「ありがとう」
「アニマル喫茶…思ったより楽しいね」
「ん?」
「最初はこの格好恥ずかしくて嫌だったけど、
何か慣れたら楽しくなってきちゃった」
「そうか」
リトはジュースを口に含む。
そこによくわからない格好の三人組が現れた。
確か2年の天条院さん達だな。
どうやらララに用があるようなので、教室の中にいることを教える。
話を聞いてみると、どちらが彩南祭のクイーンの座にふさわしいか勝負に来たらしい。
リトはめまいがした。
また厄介事が。厄払いしてもらうか?
勝負はウエイトレスとしてより多く好感を持っていただけるかでの勝負だ。
勝負開始と同時に有利になったのはララだった。
それに対して沙姫は色気を使い、審査員を引き寄せる。
それに対してララもペケを使い、色気をアピールする。
「何をやってるんだ!」
リトは蔵からバスタオルを取り出し、ララに被せる。
「リト?」
「お前は何をやってるんだ!? 中止だ中止!」
勝負は結局審査員多数の賛成でララの勝ちとなった。
「ペケ、何か言うことは?」
「ありません……」
「ララになんて恰好させてるんだ!
勝っても王女としての品格が下がるだろうが!」
「申し訳ございません」
「ララもララだ。少しは物を考えろ!」
「でもみんなに好評だったよ?」
リトはため息をつく。
「ララは男の怖さを知らなすぎる!
男は怖い生き物何だぞ! 今日のことはザスティンには黙ってろ!」
「ごめんなさい」
リトは再度ため息をついた。
「今度から気をつけろよ。さて、教室に戻るか」
「うん。午後も頑張るよ!」
「張り切り過ぎないようにな」
アニマル喫茶は大好評のうちに幕を閉じた。
「んー、忙しかったね」
「まあ、大盛況だったからな」
「リトは楽しめた?」
「仕事は大変だったけど、
「久しぶり? リト殿どういうことです?」
「……今のは聞かなかったことにしてくれ」
「ああっ! リト、何か隠してるでしょ!」
「……それは……いや、今はやめよう」
「ふむ。我々に言えないと?」
「そちらも隠してることがあるだろ。そういうことだ」
それからリトは沈黙を守った。