ない。
カバンの中に入れておいた弁当がない!
どこだ? どこで落とした?
!。
思い当たる出来事があった。
朝にララに組みつかれた時か!?。
あの時強引に引っぺがしたからな。
仕方ない。バビロンの蔵にある食料で昼は何とかするか。
「リト!」
猿山が大声を出してリトを呼ぶ。
「どーゆーことだよ! スッゲーかわいい女の子がお前を探してるぞ!?」
…………ララか?
リトは教室を飛び出し目当ての人物を見つけた。
「ララ! お前なんでこんなところに! 帰るように言っただろ!」
「あ、リト。これ持って来たよ!」
弁当。やっぱり落としていたのか。
「おいリト。あの子とどうゆう関係だ?」
猿山が尋ねる。
宇宙人と言っても信じないな……。
う~んう~ん。
適当に従妹と言って……。
「私はリトのお嫁さんでーす!」
「な……」
何を言い出すんだコイツは!?
「何~!!!」
驚く一同。
くそ。こいつらララの言うことを信じてるぞ。
「待て。俺とララどちらを信じるんだ猿山?」
「そりゃララちゃんに決まってるだろ!」
周りの男子も同意する。
ダメだ。ララに魅了されてやがる。
俺は魅了耐性があるから平気だが。
ここは逃げるしかない!
リトはララを連れてその場から逃げ出した。
男子達が追いかけてくる。
ええい!
リトはララをお姫様抱っこする。
「リト!」
「本気で加速する! しっかり捕まってろ!」
そう言うとリトは加速を開始した。
「は、速え!」
「流石はオリンピック金メダリスト候補筆頭!」
「やべえ! どんどん引き離される!」
「うわ、凄いリト! このままだと引き離せるね」
「いや、不味い! このままだと行き止まりだ!」
リトは行き止まりで急停止する。
「ど、どうするのリト!?」
「転移魔術で転移する。座標は……くそ、選ぶ時間がない! 適当に転移する!」
リト達の足元に転移魔法陣が現れる。
そしてリト達は移動した。
「う~ん。どこここ?」
「わからん。座標を決めずに適当に近距離転移したからな」
「あなた達…………」
この声は…………。
リトが声の方を向くと着替え中の西連寺がいた。
女子更衣室によりにもよって転移かあーーー!
やっぱりララは厄災を呼ぶ女だあーーー!
その後の記憶は覚えていない。
というか抹消したい。
ララは家に住むことになったし。
本当なら住まわせたくない。
しかし、コイツを放置した時の被害と天秤にかけると、
俺が眼を光らせておくのが一番だ。
リトはそのように判断した。
その当人は、さも当たり前のようにゲームを楽しんでるし。
これならエイリアンのようにまともに敵と認識できた方がましだ。
リトは思った。