FGOLOVEる   作:ヘルメス・トリスメギスタス

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妄想幻像

 「しっかし天条院先輩も意外にいいとこあるよな。

別荘でクリスマスパーティーやるからって、俺等まで招待してくれるなんてさ」

「ん~どうかな。あの人のことだから、

何か俺は裏があるような気がしてならないな」

「ははっ。そうかもな!でも、ま、いいじゃん。

上手い飯もあることだし楽しもうぜリト」

「結城君、猿山君ここにいたんだ。

広いからすぐわかんなくなっちゃうね」

(西連寺もパーティー仕様か)

ちなみにリトはドレスコードを考え、

黒のスーツ姿である。

「結城、ララちぃはどこ行ったの?」

「ああ。あいつもちょっとドレスアップしてくるってさ」

「この日の為に新しいコスチュームをペケに入力してきたの!」

(とは言ってたけど…)

 

 「はい皆さん! ようこそ私天条院沙姫のクリスマスパーティーへ!

さあ! 今日は思う存分楽しんでいらしてね!」

皆から拍手が沸き起こる。

「フフ…狙い通り…高貴なこの私がサンタ姿で登場したことに、

驚きを隠せないようですわね」

「流石です沙姫様!」

「ん?」

「見ろよおい!」

「すごーい!」

「可愛い!」

「おまたせ!」

「すごーいララちぃド派手ー」

「でも可愛い!」

「あ、あの子! このサンタクイーンをさしおいてあんなに注目されて…。

こんなことなら私も意外性を狙わずにドレスで攻めるべきでしたわ…!」

「あ、沙姫だ! こんばんは」

「気安く呼び捨てにしないで!」

(ララ…この子やっぱり私を完全に舐めているようね…。

やはりこれを機に思い知らせてやる必要がありますわね!)

 

 「さて! ではそろそろ本日のメインイベント!

プレゼント交換を行いたいと思います!

ただし! 入場の際皆さまから預かったプレゼントはここにはありません!」

「?」

「どうゆうことだ?」

「フフ…普通に交換し合ってもつまらないでしょう?

そこで、私が素晴らしいゲームを発案しましたの」

「名付けて! プレゼント争奪ゲーム!

ルールは簡単! この屋敷のあちこちに隠されたプレゼントを探し出すこと!

見つけたプレゼントはその人の物となります」

「へー、おもしろそう」

「しかし! それだけではありません。プレゼントの中には一つだけ!

私からのプレゼントとして、豪華リゾート三泊四日の旅をご用意してあります。

高級ホテルで高級料理がタダでご堪能できましてよ!」

「すごいじゃん! こりゃいただくっきゃないね春菜!」

「え? 私は別に…」

「それと最後にもう一つ!」

「フン! リゾートの旅は俺がいただく!」

「さすが弄光先輩! まだ話の途中なのにスタートしたぜ!」

ガコッ

「へ?」

弄光先輩の悲鳴が響き渡った。

「このようにこの屋敷のあちこちにはトラップが仕掛けてあります。

プレゼント探しは慎重に行くことをお勧めしますわ」

「それではスタート!」

 

 「それじゃやるか。我ら群にして個。個にして群。百の貌持つ千変万化の影の群。

いざ……『妄想幻像(ザバーニーヤ)』!」

リトは百体に分裂し探し始めた。

「さて、本体の俺はゆっくりと探しますかね」

そう言いつつ、廊下をゆっくり歩く。

歩いていると廊下に穴が開いていた。

「何してんだ?」

「結城君!? た、助けて!」

「あいよ『天の鎖』」

天の鎖で西連寺達を引っ張り上げる。

「た、助かった……」

「いきなりトラップにかかったのか?」

「うん。結城君はプレゼント探しに行かなくていいの?」

「ん? 探しているぞ」

「2個発見。引き続き探索する」

「こちらは1個発見。探索続行する」

「え? 結城君が3人!?」

「まだまだいるぞ」

ぞろぞろとリトが現れる。

「我ら群にして個。個にして群。百の貌持つ千変万化の影の群。

百人に分身して探してる。それじゃ俺は行くからな」

そう言ってリトは立ち去った。

 

 「うん。随分集まったな」

リトが戦果を確認していると、ララと会った。

「あ、リト。リトも随分集めたね」

「まあな。後はあの部屋だけか」

リトは扉を開けた。

「そこまでですわ!

これ以上好きにはさせませんわよララ!」

「沙姫!」

「うわ」

「さあ! からし弾をおくらいなさい!」

ドドドドドドドドド

リト、ララともに弾丸を避けていく。

「このちょこまかと!」

「この程度では当たらんよ」

「た、弾丸が」

「はい、寝てろ」

リトは沙姫の首筋に手刀を見舞い、気絶させた。

「ララ。みんなに集めたプレゼント配るぞ」

「うん」

 

 パーティー後

「さて結構重いけど何だろう?

とりあえず開けるか」

箱を開けたリトが見たものは、

「な、なんだこれ?」

「あ! それ私のだ! ガタラク星で買ってきたとっても高価な置物なんだよ」

「そうなのか。ララは何だったんだ」

「あ! 春菜からだ! かわいい手袋!」

「そうか。よかったな」

こうしてクリスマスは更けていった。

 

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