「ったく。親父の奴すぐ息子をパシリに使いやがって…」
おうリト! 今度漫画でマントヒヒ描くから動物図鑑がみてえんだ。
学校の図書室でいいの借りて来てくれや!
「………………マントヒヒってどんな漫画だよ」
リトは図書室を訪れた。
「誰も人がいねーな。えっと動物動物…」
ドサッドササッ
「な、何だ?」
「……金色の闇!?」
「…………結城リト」
「何で図書室なんかにいるんだ!」
「ここなら本がたくさんあるから…いえ…
あなたには関係ありません」
ヤミは腕を刃物に変える。
「ちっ! やっぱりか!」
身構えるリト。
しかし、ヤミは倒れ込んだ。
「どうした一体?」
「あなたには…関係ありません」
「!。ヤミ、凄い熱だ」
「大した事ありません」
「…………」
「な…!?」
「宇宙人の医者と知り合いなんだ! 連れてってやる!」
「私を医者に………? ひ…必要ないです。下ろしてください」
「あ…」
「ヤミ!?」
くっ! 相当不味いな!
地球人じゃないから治療も勝手に出来ない。
「御門先生…っていない!」
「くそ」
「リト! ヤミちゃんどうかしたの!?」
「ララ! 御門先生知らないか!? 病気なんだ」
「見てないよ。まだ学校に来てないんじゃない?」
「何!? 確かにのんびりしてるからなあの人」
「じゃあさ! 行ってみようよ御門先生んち!」
「!」
「こ…ここが御門先生の家…」
「なんかお化け屋敷みたいだね~」
「間違いない。職員室で聞いた住所だ。とにかく入ってみよう!」
「あら…どうしたのあなた達…」
「先生急患です!」
リトは叫んだ。
「なるほどね…。
これは普通の風邪や病気じゃないこの子特有の症状よ」
「先生。ヤミちゃん大丈夫なの?」
ララが尋ねる。
「もちろん! 死人以外ならどんな患者だって治してみせるわ」
さすがは宇宙の闇医者か……。
リトは感心した。
「はい。じゃ早速脱がすわよ。結城君手伝って」
「承知した」
そう言ってリトはヤミの服を脱がし始める。
「ためらいがないわね? 普通ためらうものだけど」
「医療行為だからな。それに俺も闇医者だ。
ブラックジャックの名前を聞いたことは?」
「地球における闇の天才外科医! まさか結城君が!?」
「ああ。さっさと作業するぞ」
そう言ってリトは作業を始めた。
ヤミはヒーリング・カプセルに入れて治療を受けている。
「宇宙の医療はここまで進んでいるのだな」
「まあね。結城君は悔しそうね」
「ああ。これがあれば救える命があったのにとな」
「…………考えすぎない方がいいわよ」
「わかってる。後は任せた」
「最後までいないの?」
「男の俺がいたらヤミも嫌だろう。ララ、後は頼む。じゃあな」
そう言ってリトは一人帰っていった。