「わざわざ学校に来てどうしたの? ザスティン。
お小遣いならまだあるから大丈夫だよ」
「ララ様。実は大切なお話がありまして…………」
「大切な話?」
「はい。実は……」
「ふう。ようやく放課後か…。
一日って短いようで長いよなあ…。
しかし、ララの奴どこ行ったんだろ。
授業が終わってすぐどっか行ったけど…………ん?」
(あれは…天条院先輩!)
リトはすぐさま圏境と気配遮断を使い姿を消す。
「あら…迷子ですの?」
「そのようです沙姫様」
(何だ? 姿は子供だが内包している力が凄まじいぞ)
リトはいつでも戦えるよう戦闘態勢に入った。
「………疲れて歩けないの…。
おんぶしてよ~。綺麗なお姉ちゃん!」
「し…仕方ありませんわね」
「ホント!?」
「さすが沙姫様! お優しい!」
「フフフフ慈愛のクイーンとお呼びなさい」
「さ。お乗りなさいな。お家はどこですの?」
沙姫がそう子供に聞いた時、子供はにっと笑い沙姫の胸を揉んだ。
それを見てリトはペンダントを取り出す。
「君には改心する権利がある。……では仕方ないな、『
ペンダントを回した後、子供に投擲する。
が、子供はそれを回避した。
「なっ!」
完璧な不意打ちを避けた。
子供はその場から走り去ってゆく。
「逃がすか!」
宝具を躱す相手だ。本気でやる必要がある。
リトは子供を追った。
リトは子供をテニスコートで見つけた。
女子のスカートをめくり、やりたい放題である。
テニスコートにはクレーターが出来ており、あの子供が只者ではないとわかった。
その時西連寺達がテニスコートに入ろうとしてくるのが見えた。
子供が西連寺をロックする。
「お痛がすぎるぞ」
リトは槍を取り出す。
「堕ちたる神霊をも屠る魔の一撃。その身で味わえ! 『
ウオーターカッターの如き水流が子供を襲うもそれも回避する。
その間にリトは西連寺を連れ出した。
(速い! 追跡されてる!)
リトは覚悟を決めた。
このままいけば屋上だ。
そこで奥の手を使うと。相手は子供じゃない。
「あれリト? 春菜も?」
「ララ! 子供の姿をした敵だ! 構えろ!」
「俺様から逃げ切れると思ってんのか!?」
「パパ!」
何……だと……。
「ララ。この子供の姿をしたのが父親なのか?」
「リト君。その通りだ」
「そうだ。俺がデビルーク王ギド・ルシオン・デビルークだ」
「ララ…俺が何のために地球へ来たかザスティンから聞いているな?
俺の後継者……つまりお前の結婚相手が正式に決まった」
「……」
「相手はこいつ…結城リトだ」
「!」
何……だと……。
「何故いきなり?」
「別にいきなりじゃねーさ。ザスティンから常にお前に関する報告は受けてた。
その上での判断だ。ララの意思を尊重することにしたわけだ」
「私の意思?」
「フハハハハハ! そーゆーこった。
どうだ。俺も中々いい父親だろ!?
さてそーゆーわけだ。頼むぜ後継者!」
「待て待て! 俺の意思は!?」
「まさか嫌だとか言うんじゃねーだろーな?」
そう言うと同時にギドは力を解放した。
(こいつ断ったら地球を粉々にする気だ! だが……)
「舐めるなよ。こっちは宇宙を消せる。
神性領域拡大、空間固定! 我が怒りと祈りを捧げ、王よ、貴様に勝利しよう!
ゆくぞ!『
リトの手に光球が姿を現す。
それを見たギド、ザスティン共にそれのヤバさを認識した。
リトはそれをビーム状にギドに撃った。
ギドは回避は不可能と判断。防御を固める。
しかし、リトの本気中の本気の宝具である。それは無意味であった。
吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。
「がはっ!?」
ギドは生きてはいるものの満身創痍である。
「止めだ!」
リトはエクスカリバーを取り出す。
「待って!」
そこにララが割って入った。
「ララ。どいてくれ」
「もう勝負はついてるよ! だからお願い!」
「…………」
沈黙の後、リトはエクスカリバーをしまう。
「王よ。私自身自分の心がわからないのです。
誰が好きなのか。私の心も察して下さい」
「……俺が負けた時点でお前の自由だ。好きにしろ」
(ふう。何とかなったか)
「しかし、これから大変だなリト君」
「?」
「王に勝ってしまったのだ。宇宙最強ということだ」
……面倒なことになったと思うリトであった。