「ですから! 私は皆さんがより良い高校生活を過ごす為に、
健全なクラスを作りたいのです! クラスのため、そして、
学校全体の風紀を守る為に、この古手川唯に清き一票を!」
(本当に真面目だなあの子…。でも、それならまずあの校長を何とかした方が…)
「ララさんも何かアピールした方がいいんじゃないかしら」
西連寺がララにアドバイスする。
「うん! そーだね!」
「みんな聞いて―! えっと私がクラス委員になったら…、
休みの日を増やしまーす!」
「!?」
「ララさん! それはできないかと…」
「え?」
「じゃあ授業を減らして休み時間を増やしまーす!」
「ララさんそれも無理!」
「あーあ、漫才始まっちゃたよ」
(不安だ……千里眼で見ておくか)
リトは千里眼を使用した。そしてため息をつく。
(やっぱり……手は打っとくか)
リトは未然に防ぐことを決意した。
一方古手川は、
(あんな無茶苦茶な人には絶対にクラスを任せるわけにはいかない。
負けられないわ……!)
「ねえ春菜ー」
「なあに?」
「クラスを良くするってどうすればいいのかなあ。
なんか、よくわかんなくって…」
「じゃあララさん周りの人の意見を聞いてみたら?」
「え?」
「お友達からクラスに望むことを聞いてみるのもいいと思うの」
「なるほど! よーし!」
「クラスに望むこと?」
ララの質問にリトは答える。
「ララが善意でも発明をしないことだな」
「?。どういうこと?」
ララの言葉にリトがため息をつく。
「言葉の通りだ。ララに悪意がないのはわかる。
だが、結局はララの発明は周りに迷惑を振りまく。
だから発明はやめろ。以上だ」
言うことは言ったとリトは寝始める。
「ちょっとリトひどい!」
ララが怒るもリトは起きなかった。
「そうだなあ~。もっとクラスの女子とお近づきにないたいなあ~」
「そうねー。クラスというより学校の事だけど、
もっとかわいい制服にするなんてのどう!?」
「スカートもっと短くしたり?」
「あははそれいいかも」
「ふむふむ」
「よーし、みんなの要望はわかったよ!
クラスを良くするためにがんばるぞ」
「ララさん何それ?」
「万能ツールだよ。ついて来て!」
「……やっぱりか」
リトは激しい頭痛を覚えた。
「はい。できたー! 春菜試しに使って―」
「待てララ」
リトは険しい表情を浮かべる。
「あ! リト、ちょーどよかった♪」
ララはリトにバッジをつけようとしたが、すり抜けた。
「あれ?」
「幻術だ。ララ、その道具は使用禁止だ」
「じゃあこれを春菜に……」
「人の話を聞け!」
その時バッジが奪われた。
「学校に関係ない物を持ってきちゃいけません!」
「あ。返してよ唯!」
「か…軽々しく下の名前で呼ばないで!」
「全く…こんな物持ってきて…何これ?」
その時バッジが光、古手川の服装が変わった。
「……」
「な…なな、何なのコレ!?」
リトはやっぱりかと頭を抱えた。
「ララ……どういうつもりだ」
千里眼で見えていたとはいえ、問題ありである。
リトの目つきがさらに険しいものになった。
「えへへ。より良いクラスにするためにみんなの意見を取り入れたんだ」
「女の子は簡易ペケバッジで新しい制服になれるの!
男の子のバッジはペケバッジを着けた女の子とお近づきになれるんだよ。
これでクラスはバッチリ!」
「……言いたいことはそれだけか?」
リトの絶対零度の如き声が響く。
「俺はこうなると分かっていたから使用禁止と言ったはずだ。
それを無視して……俺を舐めてるのか?」
「ご…ごめんなさい」
「……まあいい。次からは気をつけろ」
リトの幻はそう言うと消えた。
「えーではあ、クラス委員の投票結果を発表しまふ」
「集計の結果あ…ララ君が2票…で古手川君も2票と…」
「は?」
「西連寺君30票。というわけでクラス委員は西連寺君におねがいしまふ」
「私…? 立候補してないのに…」
「だってさー。ララちぃには悪いけど春菜の方が慣れてるっつーか」
「ごめんね~ララちぃ!」
「え。別にいいよ。私も春菜に入れたし」
「お前選挙の意味わかってる?」
「うん。私なんだか合ってないみたいなんだもん。
やっぱ春菜が一番だよ」
「じゃあ西連寺君よろひく」
「はい」
「認めない! こんなの絶対認めない!」