「あ…あの! え!?」
ドンッ
リトは思いっきり誰かにぶつかった。
「いって~。お前…1年?。いきなり飛び出すなよ…」
「す、すみませんっす!」
「あっ。ゆ…結城先輩!」
「お前…立花!?」
「うわー、お久しぶりっス先輩!」
「へー!。お前もこの学校来たんだ!」
「どーしたのリトお友達?」
「ああ。中学の時のサッカー部の後輩だよ」
「!?。え…ええ!?。先輩…この美しい方とお知り合いなんっすか!?」
「え?。ああ知り合いっつーか…」
「リトのお友達初めまして!。ララでーす!。
リトのおうちでお世話になってまーす」
(先輩の家で!?。それって…まさか同棲!?)
「わ!?」
「リトくーん!」
「え?」
リトが声のする方を向くと、ルンが飛び込んできた。
「聞いて聞いて!」
「うわ!。ルン!?」
「私ね校長先生に事情話して、正式にこの学校の生徒になったんだあ!」
「え…宇宙人って事話したのか?」
「うん!。校長ったら私とレンの関係話したら、
とにかく可愛いのでよし!。だって!」
「だろうな……」
「それよりも離れろ!」
「えーっやだ」
(こ…これは…どーゆーことっすかー!
先輩…同棲してる上にこんなかわいい子と親密な関係!?)
「離れろ!」
「先輩!。そっちは…!」
リトはその時階段を踏み外した。
「ちっ!」
リトは空中で体勢を変え着地した。
「え!?」
「……っとヤミか」
「相変わらず騒がしいですね結城リト」
「あ!。ヤミちゃんだ久しぶり!」
「ヤミちゃん!?」
(ま…また新たな美少女が!
しかもこの学校の生徒じゃないぞ中学生?
そ…それにあのカッコは…こ…コスプレというやつか!?
な…なんてけしからん太ももなんだー!)
ザン!
「!?」
「どうしたの?。ヤミちゃん」
「いえ…不快な視線を感じたもので…」
「あ。また図書室に行ってたんだね」
「今、昔話にはまっています」
「でも、生徒じゃないのに図書室使うのはどうなんだ?」
「ちょうどいいんです。学校ならあなたの側にいられるから。
あなたは私の標的ですから…」
「ほう。それなら今からやるか?」
「今はいいです。ではプリンセスまた…」
「うん!。今度遊ぼーね!」
「ねえ…あの子も宇宙人なのかな…」
「やっぱそーじゃない?」
「きれーな子ね」
「何あの子!。リト君が標的って!
新たな恋のライバル!?。ムムム~…」
(恋のライバル…!。そして同棲…!
複数の女の子とこんな…こんな…)
「先輩すげーっす!」
「何がだ?」
「サッパリした~」
「ですね」
ララはシャワーを浴びてサッパリしたようだ。
「へーサッカー部の後輩かあ。
でもいいなー。部活の後輩なんてさ」
「そうか?」
「だって色々頼めて便利そーじゃん」
「そりゃただお前パシリが欲しいだけだろ」
「あはは。そーとも言うね」
「リトって中学の時サッカー部だったんだね」
「ああ」
「何でやめちゃったの?」
「鍛錬や研究に時間を割きたかったし、
美柑に家の事全部任せるわけにはいかないし、
親父の漫画の手伝いもあったからな」
「あたしは別にいいって言ったんだけどね」
「そっか~。リトは家族想いなんだね」
「そんなんじゃないさ」
リトは微笑を浮かべた。
翌日
「先輩!。結城先輩!。
先輩を男と見込んで頼みがあるっす!」
「何だよ立花いきなり…」
「実は俺…恋に悩んでいるっす」
「恋!?」
「そこで!。先輩の力を貸して頂きたいんすよ!
俺!。昨日の先輩の姿見て感動したんす!
ララさんを始め様々な美少女の心をわしづかみ!
まさに恋愛の達人!。先輩ならきっとやってくれるっす!」
(おいおいおい盛大に誤解してるぞ)
「で…何をしてほしいんだ?」
「それは…」
「好きな人に彼氏がいるか聞いてほしい!?
お前な~。それくらい自分でやれよ」
「それができたら苦労ないっす!」
(まあ、確かに告白するのと同じ位勇気がいるか…)
「しっかしどこで知ったんだよそんな子」
「放課後テニスの練習してる姿を見たんす」
「え。じゃあテニス部?」
「あ!。あの人っす!」
立花の指した女の子を見て、リトは顔をしかめる。
(よりによって西連寺かよ…)
リトは頭が痛くなるのを感じた。