「ねーねー聞いた?。最近噂の幽霊話!」
「え…?。幽霊!?」
「なになに?。幽霊ってお化けの事?」
「まー似たよーなもんね」
「旧校舎あるでしょ?。最近あそこに幽霊が出るって噂があんのよ!」
「そいつはゴーストか魔獣かもしれないな」
「何それ結城?」
「魔物の一種なんだが、時々出るんだ。そのたびに俺が駆逐してる」
「へー」
「じゃあさ!。本当かどうかみんなで確かめに行こうよ!」
「へ?」
「いいねそれ!」
「行こー行こー!」
「あの~…勝手に旧校舎に入るのはどうかと思うの…。
一応クラス委員としては私は…………」
「つべこべ言わずにアンタも来るのよ!」
「えー!?」
(…そっか。西連寺お化けが大の苦手だったっけ…。
はあ、ゴーストとかだったら退治しとかないとな……)
「俺も行く。ゴーストとかだったら厄介だからな」
「よし!。じゃあ昼休みにみんなで行ってみよー!」
(また何かしでかすつもりねあの人たち…。
風紀委員として見過ごすわけにはいかないわ!)
「ここが旧校舎か…」
「なーんかいかにもって感じね~」
「おーい。幽霊さんいますかー?」
「ラ…ララさん。別に呼ばなくても…」
(さて、何が出て来るかね)
リトは周辺を警戒しつつ考える。
「チュー」
「!」
「キャー」
「どうした西連寺?」
「落ち着いて春菜」
「ネズミが走っただけだよもー」
「大丈夫?。春菜」
「う…ううん…」
「でもさあ別に大した事起きないね」
「やっぱただの噂かもねー。幽霊なんて」
ゴト
「…聞こえた?」
「うん…」
「この中から聞こえたような…」
ミシミシミシ
「ちょっと…誰か扉に近づいてきてるよ」
「やだ…まさか本当に…!?」
「全員俺の後ろに回れ!」
リトは全員に指示を出した。
ゴーストじゃない。あれは足音がしない。
こいつは別の何かだ。
リトはそう判断し、攻撃態勢を整える。
ガララ
!
「ヤミ?」
「結城リト?」
「ヤミちゃーん!。こんな所で何してるのー?」
「プリンセス…私はただここに古い本がたくさんあるので、
読んでいただけです」
「へー」
「プリンセスこそこんな所で大勢で何を?」
「ね…ねーララちぃ」
「その子…たまに校内で見かけるけど…友達?」
「あ、うん。ヤミちゃんってゆーの!
かわいいでしょ!」
「へー」
「本当かわいー」
「キャー肌スベスベ~」
「どうしたのヤミちゃん?」
「何か…います」
「え?。何かって…何?」
「あなた達!」
「!?」
「そろいもそろってどこへ消えたかと思ったらこんな所へ入り込むなんて!
ここは校則で立入禁止のはずでしょ!」
「なーんだユイかー」
「なんだとは何よ!。気安く呼ばないで!」
「西連寺さんもどういうつもり!?
クラス委員のあなたがいながら!」
「ご…ごめんなさい~」
「あ…あははちょっとびっくりしちゃった!」
「やっぱ幽霊なんているわけないよね~」
「…………」
「出ていけ…」
「へ?」
「出ていけ…」
「出ていけ…」
「出ていけ…」
「ちょっ…気味の悪い声出すのやめてよララさん!」
「わ…私じゃないよー」
「……全周に気をつけろ」
『直感』が警報を鳴らす。
リトは周囲を警戒した。
「出ていけ…さもなくば…」
その時突然床が抜けた。
「ちっ!」
リト達は下の階に落ちていった。