ん……。
深い闇から目を覚ます。
目の前にはララの寝顔があった。
コイツは人のベッドに勝手に入ってきやがった。
しかも裸で。
突っ込むのもバカらしいので、ベッドをそっと抜け出す。
そして制服に着替え始めた。
「ん……。リト?」
「起きたか。とりあえず服を着ろ」
ララはドレスフォームでペケを着ると、出かけてしまった。
リトはそれを見届けると階下へ向かった。
リトは朝食を食べ学校に向かった。
そういえば今日は日直だったか。
面倒なと思い、相方を見る。西連寺だった。
……正直この前の一件で気まずい。
リトはため息を吐かざるを得なかった。
まあ、普通に過ごす分には問題ないか。
リトはそう思った。
別段西連寺とはクラスメートという間柄だけだ。
仕事と割り切れば問題ない。
……微妙に避けられているが。
「結城君ってさ、中学の頃もよく教室の花の手入れをしてたよね」
「え?」
「結構忘れちゃうんだよねお水換えるの。
でも結城君いつもこまめに手入れしてた」
「あ、ああ。そんなの特別なことじゃない。
うちにも結構花や植物があってさ、親父は仕事、
妹は家事で忙しくてさ、自然に植物の世話をするのが俺になったっていうか。
まあ、退屈しのぎさ」
「それはね…結城君の優しさだと思うよ…」
「西連寺…それはどういう…」
「!。何でもない。ゴミ捨ててくるね!」
「西連寺!」
その時西連寺がこけそうになる。
リトは『縮地』で一瞬で距離を詰め、西連寺がこけそうになるのを防いだ。
「大丈夫か?」
「ありがとう」
ふう。リトはひやりとした。
「結城君…ごみ捨て手伝ってくれる?」
「あ、ああ」
……怒ってはないみたいだな。
とりあえず安心した。
「ただいま」
「お帰りリト。遅かったね」
蜜柑が返事をする。
「日直があったからな」
「ふーん。お風呂沸いてるよ」
「わかった」
「リトももう少し身体労りなよ? オリンピック金メダル候補何だから」
「好きでなったわけじゃないんだけどなあ」
「陸上百メートルの世界記録と同タイムを叩きだした人間のセリフじゃないよね」
「それは……」
「他に槍投げ、砲丸投げ、ハンマー投げ等陸上種目で世界記録出してる時点で普通じゃないからね?」
「…………」
「ほら、お湯冷めちゃうよ」
「あ、ああ」
「ふう~」
ゆったり湯船につかり考える。
始めは退屈しのぎの興味本位だった。
それがあれよあれよという間に日本代表になってしまった。
退屈しのぎにしてはやりすぎたと反省するリトだった。
翌日
ララが転校してきた。
思いっきり頭を抱えるリトであった。