「~~♪」
「リト。何歌ってるの?」
「Inconsolable。前世の歌だよ」
「ふーん。歌うの上手いよね」
「まあな」
「失礼。結城リト。少しいいだろうか?」
「あなた達は天条院先輩の部下の方達?」
「はい。ここでは話しにくいので場所を変えたいのです」
「……厄介事のようだな。わかった。場所を変えよう」
「それじゃ私も……」
「いえ。結城リトに頼みたいことなのでララさんはご遠慮下さい」
リト達は移動を開始した。
「天条院先輩が誘拐された?」
「はい。我々も油断していました」
凛が悔しそうに呟く。
「警察に連絡は?」
「警察に連絡したら殺すと」
「それで何で俺に依頼を?」
「裏の世界であなたが有名だからです『山の翁』」
「……どこまで俺のことを知っている?」
「天条院家の使える伝手を全て使ってあなたに辿り着きました。
『山の翁』。数多の暗殺を成功させた暗殺者」
「……それで?。依頼は何だ?」
「沙姫様の救出を最優先にお願いします」
「犯人は消しても構わないな?」
「はい」
「天条院先輩の居場所は?」
「わかりません」
「わかった。俺が探す」
リトは『千里眼』を行使した。
「……ここから北に5kmの廃工場だな」
「!?。何でわかって!?」
「山の翁を舐めてもらっちゃ困る。俺から逃げ切るなど不可能だ」
リトはそういうとフッと姿を消した。
「適当に俺がいなくなったのは誤魔化してくれ」
リトがそういうと気配がなくなった。
リトはあっという間に廃工場に辿り着いた。
「犯人の数は五人。消えてもらうか」
リトは『圏境』と『気配遮断』を使い姿を消すと、
工場内に侵入。
首の骨を折ったり、ナイフで一撃等様々な方法で犯人を消していった。
犯人も沙姫もわけがわからなかった。
リトが姿を現したのは、全ての犯人を消した後だった。
「結城リト!?」
「ターゲット確保。ミッションコンプリートだ」
リトは沙姫を縛っている縄を解く。
「なんであなたが?」
「凛さんからの依頼だ」
リトは手短にそう言うと、スマホを取り出し電話をかける。
「俺だ。仏さんの処理を頼む。場所は○○の廃工場だ」
リトはスマホをしまう。
「事後処理も完了だ。学校へ行こう」
「あの、それが……腰が抜けて……」
リトはため息を吐くと沙姫をお姫様だっこする。
「ちょ、ちょっとっ!?」
「暴れるな。凛さん達に引き渡さなきゃならん」
リトがそう言うと沙姫は大人しくなった。
「沙姫様!」
学校では凛と綾が沙姫達を出迎えた。
「ミッションは完了した。死体はこちらで処理しておいた。
今回は初回サービスで依頼料は無料だ」
「ありがとうございます。結城リト」
「まあ、俺の仕事が無い方がいい。他言無用だぞ」
「承知してます」
「それじゃあ俺は授業に戻るから」
そう言ってリトは教室に戻っていった。
「…………」
沙姫はリトの背中を熱っぽく見つめていた。