「…………」
「地球の食べ物って美味しいんだねリト!」
「…………」
「リト?」
「…………何でもない」
「リト。しじみの味噌汁何かまずかった?」
「いや。食欲が無いだけだ。ご馳走様」
そう言ってリトは自室に籠る。
「また、厄介なことになったな」
リトは一人ごちる。
話はザスティンが持って来た話まで遡る。
「ザスティン。話とはなんだ」
リトはザスティンから話を聞いた。
最後まで黙って聞いたリトは口を開く。
「ザスティン。一つ言わせてもらう」
「なんだ?」
「誰も救わないなら俺が救う。邪魔する奴は俺が殺る!」
リトが聞いた話は頭を抱える話だった。
要約すると、ララを守り切れなかった時、地球は消滅する。
王というのは無茶を言うものらしい。
リトは最悪王を殺す複数のプランを考えていた。
まずは暗殺である。
これは千里眼で位置さえ分かれば可能だ。
リトには足音も気配もない。
確実に背後を取れ、アキレス腱を切断。そして首を取る。
正面からでも相対できる。約束された勝利の剣、
破壊神の手翳、天地乖離す開闢の星etc。
これらの宝具であれば対抗可能だ。
地球へのダメージも深刻だろうが、そこまで気にしている余裕はない。
…………何を考えているんだろうな。
リトは自嘲気味に笑った。
リトがそう思っているとドアがノックされた。
「リト、いいかな?」
「ララか? いいぞ」
ララがリトの部屋に入ってくる。
「リト……」
「どうしたララ?」
「リト何悩んでいるの?」
「別に何も……」
「嘘。家に帰ってから様子がおかしいよ?」
「……ザスティンから言われたことを話そうか」
リトはザスティンとの会話の一部始終を話した。
「……まあ、そういうわけだ」
「そんな! パパ勝手過ぎ!」
「怒らなくていい。もしもの時はララの父親を殺すと決めてるしな」
「え?」
「俺なら殺せる。……でもなララは嫌だろう?」
「…………」
「俺は誰も救わないなら俺が救う。邪魔する奴は俺が殺る」
「リト…………」
「他の婚約者が邪魔するなら殺すまでだ」
「そんな…………!?」
「俺は戦闘には加減が効かない。これは絶対譲れない」
「…………リトは覚悟を決めたんだね」
「ああ。これが咎だとしてもな」
リトは悲しい笑顔を見せた。
これならば退屈に飼い殺された方が良かった。
だが、決めたことだ。ただ力を振るうのみ。
ララはリトに抱きついた。
「ララ……?」
「…………リトが覚悟をもって決めたのなら反対しないよ。
でも、辛くなったら私を頼って」
「…………ああ」
「~~♪」
「?。何この曲?」
「マザーグース。My Fair Lady~♪」
綺麗な月が空に浮かんでいた。
翌日
リトは体育でサッカーをしていた。
リトは自身に引きつけつつ、ボールを味方へ供給する。
「くそ! やっぱリトうめえ!」
「ボールが取れそうで取れない!」
「囲め! 囲め!」
こんな感じでサッカーが行われた。
お昼
「リト! お弁当食べよ!
蜜柑が私の分も作ってくれたんだ!」
「……っと。まあいいか」
リト達は弁当を食べ始めた。
プルルルル。
その時電子音がした。
リトはそれを取り出す。
「リト。それは何?」
「スマートフォンだ」
「スマートフォン?」
「簡単に言うと小型パソコンに電話機能を組み込んだものだ。
俺が作って近々発売予定だよ」
そう言ってリトは電話に出る。
「…やあ結城リト君」
「その声佐清か。何の用だ?」
「デビルーク星の姫のことで話がある。
もし断ったら同じクラスの女が一人大変なことになるかもねえ」
「場所を言え」
リトは言われた場所へ向かった。