PCゲーのマジ恋ですが、こんな形で投稿する事になった事を許してください!
とりあえず本編どうぞ!
因みにうぷ主が好きなキャラはクリスとステイシーです。
「お前の様な弱い奴はいらない」
義姉の川神百代からそう言われて早10年。1人の男が関東の南に位置する政令指定都市、川神市に向かっている。
市の北端には多馬川が流れ東京都との境となっており、東部には東京湾が広がっている。
それまで各地を転々としていた男の名は山上カヅキ。旧姓川神カヅキ。かつて百代を姉と慕い共に武門の頂点である「川神院」で汗水を流した仲である。
東京から電車を乗り継いで着いた場所は海が綺麗な駅「川神駅」。日差しさ込む中をカヅキは改札を出て行った。
「う~ん。いつ来ても川神は暑い夏だな。そして、殺気をムンムン飛ばしてくる奴もいる…」
カヅキは周りを見渡すとある方向へと目を向ける。そこには、寺院とは名ばかりの豪華な門構えを兼ね備えた「川神院」があった。
その中でも百代は道着を着て川神鉄心と修行を行っていた。
「なぁ~ジジイ…いつまでこの修行やればいいんだよ~飽きてきた」
「ホッホ。まだまだじゃな百代。ほれ、隙ありじゃ」
「いて!何すんだよ!」
「こんな事で気を乱すとは…あと10時間はこの修行じゃ」
「え~マジかよ~」
(百代は気づいておらんが、この気の流れ…まさか…
カヅキは川神院を見ると、踵を返して本日の宿探しをするのであった。
「また、会えることを楽しみにしているよ。百代姉さん…」
次の日。川神学園へと続く橋、多馬大橋。通称変態の橋。何故その名前になったかと言うとこの橋には武神川神百代を倒さんとする猛者共が集う場所なのである。
「今日こそお前を倒してオレが武神を名乗ってやる!かかってこい!」
全身ムキムキの男が百代に向かって名乗っているが、本人は知らぬ存ぜぬらしい。それよりも、早く終わらないか嘆いている。
「あ~私は昨日ジジイに散々しごかれたから機嫌が悪いんだ。さっさと終わらせるぞ…」
「ふざけんな!そっちが行かないならこっちから行くぞ!」
そう言って、男は突進してくるのであったが、百代はうだるような仕草から一転。真剣そのものになった。
「フー…川神流奥義!無双正拳突き!!」
「あべーーーー!」
無双正拳突きをくらった男はそのまま星となって消えていくのであった。こうしてまた一人川上市から変態がいなくなったのである。
そのまま、百代は前の集団に混ざるのであった。
「どうだったか弟よ!」
そう言って、抱きしめているのは、百代を「姉」と慕い、頭がよく切れる軍師的存在の直江大和。
「相変わらず姉さんは強いね。もう負けなしじゃない?」
「当たり前だ!それに、私は美しいからな」
赤色の髪をポニーテール風にして、両手両足にウエイトバンドを付けているのは、百代の義妹で川神一子。通称「ワン子」
「そうよ。お姉様は綺麗で強くて、アタシの目標の人なんだから!」
一子をワン子呼ばわりしているのは、金髪に腰に愛刀レイピアを付けドイツからの留学生クリスティアーネフリードリヒ。通称「クリ」
「そうだワン子!今度は私と手合わせをしてくれ。正々堂々と騎士道精神を見せてやる」
「けど…いつも鍛えるワン子は偉いよね」
ワン子の努力を褒めており、皆の意見を聞いているのは師岡卓也。通称「モロ」
「けど、俺様の筋肉には負けるけどな!」
集団の中でガタイが良く、いつもタンクトップ姿でいるのは島津岳人。通称「ガクト」
「おはよう大和。そして、好き…」
直江大和にさりげなく告白して、スルーされているのは椎名京
「あ、あの…その…」
【頑張れまゆっち!負けんなまゆっち!己の欲望を解き放て!】
小さな馬【松風】を手に乗せ何とか集団に加わろうとしているのは、黛由紀江。
「風の様に俺参上!」
そして、バンダナを巻き、風の様に登場したのは風間翔一。彼とツンデレ男源忠勝を加えた10人を纏めて『風間ファミリー』と言うのであった。
「あ、キャップ!おかえり~何処まで行っていたの?」
「ああ、四国をぶらり旅して来た!楽しかったぞ」
そんな風に話しながら多馬大橋を渡っていく。その間を縫うように、カヅキは川神学園へと向かうのであった。
川神学園。ここには、川神鉄心が理事長を務めており、文武両道をモットーとしている。その学園に入学する事になったカヅキは、理事長室を目指していた。
「失礼します。山上カヅキです」
「おお、待っておったぞ」
「……」
「…」
2人の間に静寂が流れる。だが、それは第三者の登場によって破られた。
「アラ~久しぶりダネカヅキ。元気にしていたネ?」
「お久しぶりです、ルー先生。お元気そうで何よりです」
「うん、うん。カヅキも元気そうで何よりネ。何事も健康第一ネ」
「もう~ルーも悪い奴じゃの。せっかくカヅキと久しぶりに会えたのに、それを邪魔するとは」
「いいじゃないですか総代。それで、カヅキは一体どうしてここに?」
「はい。今度川神学園に入学する事になったので、その挨拶に来たんです」
「おお、そうか!それなら、モモヨも喜ぶよ!何せ弟が入学して来たんだからネ」
「…そうですね」
その答えに暗くなるカヅキ。余り百代に対して良い思い出を悟られたくないと思ったカヅキは平静を装った。
だが、鉄心には見破られてしまった。
「…十年前の事なら気にするなと言うのは酷じゃがな。幸いにも、百代は既に忘れておるわい」
「…僕にとっては、忘れる事の出来ない思いで何ですがね」
「カヅキ…」
そう言って、3人は立ちすくむしかなかった。
そして、その日はお開きとなった。
カヅキは入学を明日に控え、川神市内のホテルに泊まっている。そして、おもむろに旅行カバンから一枚の写真を取り出した。
それは、カヅキと百代が写っている最初で最後の写真だった。どちらも小学生とあって、まだあどけなさが残っている。
それを数十秒見たカヅキは、旅行カバンにしまい夜の訓練へと飛び出して行くのであった。
翌日。緊急の全校集会が開かれ、全校生徒が校庭に集合した。そこには、壇上に上っている鉄心とルー先生。そして、カヅキの姿があった。
知らない人に生徒達がざわつく前に鉄心から、説明があった。
『皆おはよう。今日は転校生を紹介するぞい。それじゃあ』
『初めまして。この度川神学園に入学する事になりました、山上カヅキと言います。前までは世界中を転々と旅してきました。特に趣味はないんですが、鍛錬と読書は好きです。皆さんよろしくお願いします』
パチパチパチと疎らであるが拍手があった。
『カヅキは2-Fに編入となる。皆仲良くな。では、解散!』
鉄心の解散にぞろぞろと解散する生徒達。しかし、百代だけはジッとカヅキを睨み続けているのであった。それに疑問を持った大和はそれとなく聞いてみるのであった。
「…」
「どうしたの姉さん?」
「あの、山上って言う奴妙な気を出してくる…」
「あの転校生が?」
「気を付けろよ弟よ。何かあったら私に連絡しろよ」
「わかったよ姉さん」
2-Fに戻ったカヅキは、担任の小島梅子(ウメ先生)から自己紹介をする様に言われたのであった。
「それでは、山上自己紹介だ」
「はい。朝の全校集会でも言ったように、山上カヅキと言います。前までは世界中を転々と旅してきました。特に趣味はないんですが、鍛錬と読書は好きです。皆さんよろしくお願いします」
これに反応したのは、福本育郎(ヨンパチ)だった。
「なに!それだったら、世界中の美少女とせ「教育的指導ッッ!」アウ!」
福本が何か言いたそうだったが、ウメ先生の教育的指導(鞭アタック)によって阻まれた。だが、カヅキも年頃の男の子。福本が言いたそうな事は直ぐに分かってしまった。
「あ~そういうことはしてないとよ。寸前までは行ったかね」
「んなに~!なら、ぜひとも我がドーテーの集いに参加してくれ。歓迎するぞ!」
「…前向きに検討しておくよ」
「ふぅ。それで、他に聞きたい者がいる場合は昼休みにしてくれ。山上の席は「先生~!アタシの横空いてます!」それじゃあ、小笠原の隣になる」
「はい」
そう言って、小笠原千花(チカリン)の隣に座るのであった。
「ありがとう。えっと…」
「アタシは小笠原 千花。みんなからは「チカリン」って呼ばれているよ。よろしくね」
「よろしく。僕は山上カヅキ」
そう言って、SHRが終わると千花の所に2-Fの委員長であり、千花の親友の甘粕真与と肌を真っ黒に染めている人羽黒黒子が寄って来た。
「こんにちは!私が2-Fの委員長甘粕真与です!分からない事があったら私に聞いてくださいね」
「なになに?チカリンこの男食っちゃう系?」
「ちょっと!アタシがアンタ見たいに何でもかんでも食うわけねぇだろ!」
そんなやり取りをしていると、カヅキは突然笑い出した。それに驚いたのは、近くにいた3人だった。
「アハハハ!」
「ど、どうしたんですか?山上くん?」
「そ、そうだよ。いきなり笑い出すとか?アタシ等可笑しかった?」
「ちょっとおかしくなった系か?」
「ごめん、ごめん。3人とも仲がいいと思ってね」
「はい!千花ちゃんとは親友なんですよ」
「アタイもチカリンとはマブだと思っているからね」
「まぁ真与とは、小さい頃から一緒にいるし羽黒は腐れ縁だしね」
そんなやり取りをしていると、1時間目を告げる予鈴が鳴りだした。黒子と真与は席に戻り次の授業の準備をするのであった。
時間は昼休みまで進む。カヅキは食堂に向かっていると、前方から遠巻きを連れてくる人物がいた。額に×の傷痕があり、その隣にはメイドいた。
「ハハハ!貴様が今日転校生して来た者だな!我は九鬼英雄である!」
「キャー!流石ですね英雄様!」
「…そうですが」
「そう睨むな。我は寛大であるからな。一緒に食事をしようではないか」
「流石です英雄様!初対面の人にも慈悲深い事をやってのける!」
「すみませんが、遠慮しておきます」
「何故だ?」
「勝手がわからない人と食事をしたって、気疲れしてしまうので。では失礼します」
そう言って、英雄の横を通り過ぎようとしたら、メイドに止められた。
「まぁ待てよ。せっかく英雄様が誘ってるんだ。受け取っておけよ」
「…はぁ、時間が惜しいから今回だけは付き合ってやるよ。だが、次はないと思えよ。
「てめぇ!どこでその名を!」
「さぁね…教えてやる義理はねぇよ」
「っち!」
そんなやり取りをして、結局カヅキは英雄との会食を受けるのであった。
「すみません英雄さん。やはり、その会食お受けいたします」
「おお!そうであったか!では、参ろうか!」
英雄との会食は学園中に知れ渡ってしまった。「あの転校生が九鬼英雄と会食!?」この情報に食いつかないのが、風間ファミリーで軍師と名高い直江大和である。
だらけ部の部室にいるのは、長身にちょび髭。そして、いつもダラダラしており、2-F担任のウメ先生を落とそうと考えている宇佐美巨人。通称ヒゲ先生
「なぁヒゲ先生。あの転校生の情報とか教えてくれよ」パチ
「転校生だぁ?そんな奴いたっけか?」パチ
「今朝全校集会があっただろう。その時にいた人だよ」パチ
「う~ん、オジサン朝一は調子が悪かったから覚えていないねぇ」パチ
「そこをなんとか」パチ
「でもなぁ~」パチ
「なら、この将棋で勝ったら教えてくれよ」パチ
「お前…この状況で俺が勝てるとでも思うのか?」パチ
「大丈夫だよ、ヒゲ先生。…もうすぐで俺が勝から。はい、王手」パチ
「あ!お前!卑怯だぞ!」
「ふふん!軍師と言ってくれ。それで、教える気になった?」
「そう言ってもなぁ…今日来たばかりで何もないんだぞ」
「…ウメ先生の最近の趣味とか教えるよ」
その話しが出た途端、宇佐美の目の色が変わった。
「仕方ないな…頑張ってみるか」
そう言って、宇佐美は重い腰を上げて職員室に向かうのであった。その姿をみた大和は(ヒゲ先生って案外ちょろいね)と思うのであった。
放課後。カヅキは下校時間になったので、帰る準備をしていると学園長の鉄心から呼び出しがあった。
『あ~2-Fの山上カヅキ。2-Fの山上カヅキ。至急校庭に来なさい。繰り返す~』
「カヅキ呼ばれているわよ」
「その様だね。一体何だろう?とにかく行ってみよう」
千花に呼ばれたことに気づかされて校庭に行くと、そこには…
「おお、来たかカヅキよ」
「学園長…どうして僕は呼ばれたんですか?」
「それはのう「アタシが呼んだんだ!」これ百代」
そこに居たのは、誰もが羨むくらいの美貌と強さ。そして、人類史上最強と言われた川神百代本人であった。
「…」
「お?何だ?美少女前に緊張しているのか?」
「…そんなことないですよ。それで、僕を呼んだ理由は何ですか?」
「お前と戦ってみたいと思ったんだ」
「どうしてです?」
「なんかお前からもオーラ?って言う物を感じたからな。それと…単純な興味本位だ」
「…そうですか」
「ああ、美少女らしくズパッと戦っちゃうぞー!」
本人は陽気に言っているが、カヅキにとってはまたとないチャンスだった。この十年修行をして来た成果を姉に見せることが出来る。
カヅキは二つ返事で受ける事にした。
「それで、どうするぞい?」
「学園長。お願いします」
「よっしゃ!早速やるぞ!」
こうして、カヅキは早速義姉に修行の成果を見せることになるのであった。
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