恋もバトルもマジマジ!   作:とあるP

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とあるPです。

マジ恋パート2になります。今回初めてのバトルシーンがありますが、上手く表現できたか微妙ですが、暖かい目で見守ってくださいまし。

それでは本編どうぞ


マジ恋002

カヅキと百代は校庭の両サイドに立った。学園の窓からは、この雌雄を見ようと大勢の人達が覗いていた。

 

当然風間ファミリーの面々もこれに参加していた。

 

「なぁモロ、どっちが勝つと思う?俺様は断然百代さんだがな」

 

「あー!ガクト酷い。それじゃあ、面白くないじゃん!」

 

「まぁまぁ、あの人は別格に強いからな」

 

「そう言うキャップはどっちが勝つと思うんだよ」

 

「俺か?俺は…転校生かな。何かその方が面白いからな」

 

「お姉様が負けるはずないわ!お姉様~!頑張って~!」

 

「そうだ!義は悪に屈しにない!頑張れ~モモさん!」

 

「あの…あの人は悪い人ではないと思いますよ」

【そうだぜまゆっち!あの人が勝ったらお友達になろうぜ!】

 

「そうですね。松風」

 

そんな中大和だけはカヅキの事をジッと見ていた。そして、この男もジッとカヅキを見ていた。

 

「ホッホッホ。良い仕上がりじゃなカヅキは」

 

「エエ、こんなカヅキは久しぶりダネ」

 

「何だ、妙な気を感じてみたら面白れぇ事をしてるじゃあねぇか」

 

「おや、お前さんもこんなところに来るなんてよっぽどのヒマ人なのかね?」

 

そこには、黒いスーツで現れた男と彼を取り巻くSPらしき人達がいた。如何やら鉄心の関係者らしい。

 

「バカ野郎。この喧嘩が終わったら、永田町にいる役人共に説明するという、大変名誉で面倒くさい仕事が待っているんだ。それまでの、気分転換よ」

 

「総理、余り余計な事を言うと…」

 

「ホッホッホ大丈夫じゃよ。わしゃあ政治には興味はないし。この男も武勇しか興味がないじゃろう」

 

「痛いところ突いてくるね鉄心の爺さんよぉ。だけど、あの百代に挑んでいる男は誰だい?」

 

「今日川神学園に入学して来た、『山上カヅキ』じゃよ」

 

「へぇ~」

 

そう言って、総理もカヅキを観察するのであった。そして、思いがけない事を言うのであった。

 

「なぁ鉄心の爺さんよ」

 

「なんじゃい?」

 

「この勝負……百代が負けるな(・・・・)

 

「ホッホッホ…そうかい」

 

それっきり鉄心は何も言わなかった…

 

 

 

そして、百代とカヅキの勝負が始まるのであった。

 

「それじゃあ、始めようか。まぁせっかく美少女と戦うんだ、何かハンデとか付けようか?」

 

「大丈夫です。全力で来てください」

 

「…何だど?いいのか。そんな事をしたら「大丈夫です」ん?」

 

「それとも、素人相手に全力出すのが怖いんですか」

 

「いいだろう。全力で相手をしようじゃないか」

 

「ちょっと待つのじゃ」

 

『学園長(ジジイ)』

 

百代が闘気をビンビンにしながら、カヅキとバトルを始めようとした瞬間、学園長である鉄心が待ったをかけた。

 

「お主等が全力でやるのは構わん。じゃがそうすると周りの人や建物に被害が及ぶ。だから…セイィィィィィィ!!!!

 

すると、先ほどまでよぼよぼだった鉄心が筋骨隆々とした身体になり、気を練りだした。そして、辺り一帯淡い光に包まれるのであった。

 

「ふぅ…今ワシが気のバリアをこの周り一帯に敷いた。これで、外の人や建物に被害を出さずに思いっきり楽しんでも構わんぞぃ」

 

「…そうですか。それなら、安心しました」

 

「よし!それじゃあ、いくぞ!!」

 

そう言って、百代の姿が消えた。直ぐさまカヅキは右をガードする。すると、そこには、ハイキックを決めてくる百代の姿があった。本人は驚きながら距離を取り始めた。

 

「ほぉ~あれを防ぐとは、なかなか見応えがあるな」

 

「そりゃあどうも…それじゃあ、今度はこっちから行きますよ!!」

 

そして、カヅキの姿が消えると百代は直ぐさま左頬をガードした。ガードした左頬めがけてカヅキが右フックを出して来たのであった。

 

それを皮切りに、パンチの連打が始まった。右フック、左フックと最初こそは、百代も捌き切れていたが、徐々に鋭さと重さが加わってくると、捌ききれなくなってしまい徐々にダメージを受けていた。

 

「っぐ!何だこの重い拳は…」

 

「ほら、もたもたしているとまた来ますよ!」

 

「なに!」

 

更に速度と威力が増してくるカヅキのラッシュ。遂に百代は距離を取りアレを出す準備をしていた。

 

「…いいだろう。お前にはこれで終わりにしてやる。行くぞ!!川神流奥義!無双正拳突き!!」

 

すると、一瞬で膨大な数の突きを見舞うラッシュが始まった。カヅキは「この時を待っていた!」と言わんばかりに、その中に突っ込んで行った。

 

これを見た風間ファミリーでもガクトとモロは驚いていたが、風間は笑っていた。

 

「え?この中に突っ込むだと!?」

 

「正気じゃないよ…」

 

「アハハ!面白い奴だな!」

 

一子とクリス、由紀江はカヅキが負けたと思っていたが、京だけは違っていた。

 

「あ~あの人捨て身の攻撃か…」

 

「うむ。百代さんに勝てないと分かっても、突っ込んで行く…まるで武士だな」

 

「そうではないと思いますが…」

【流石の松風さんもあの中には入りたくないなぁ~】

 

「…違う。あれは勝機を見出す突進」

 

『え?』

 

この出来事は2-Fにいた、千花と真与も心配そうに見ていた。

 

「カヅキ…」

 

「千花ちゃん…山上君のことが心配ですか?」

 

「真与…うん…かなり心配かな」

 

「大丈夫です!」

 

「え?」

 

「大丈夫です!山上君は勝ちます!百代先輩は強いですけど…私達はクラスメイトです。だから、山上君を応援しましょう!」

 

「真与…うん!分かった!」

 

そんな中カヅキは百代の無双正拳突きを正面に突っ込んで行った。ここで出なければ勝機はないと思い飛び出した。

 

そして、冷静になりながら攻撃のチャンスを伺っていた。すると、若干であるが攻撃の隙が生まれているのが分かった。そのタイミングを見計らってカヅキは大技を繰り出すのであった。

 

「もらった!山上流奥義!!我流正拳突き!!

 

百代の無双正拳突きに対して、カヅキが生み出したのは一点集中の力技。相手の力を利用してその倍の力を与える。その際に地面がえぐれてしまうのが難点である。

 

そして、それが上手く決まったのであった。

 

ドガーーン!!

 

「ぐあぁぁぁぁ!…」

 

「ハァハァ…どうだ」

 

「それまで!勝者…山上カヅキ!」

 

わぁぁぁ~

 

各クラスからは「あの川神百代を倒した男」「人類史上最強!」等々色々な噂が飛び交っている中2-Fのクラスメイト達からは千花が飛び出して行った。

 

「カヅキ~!」

 

「小笠原さん?」

 

「カヅキ大丈夫なの!?どこか痛いところはない?」

 

「…大丈夫です。それじゃあ、僕は帰るのでまた明日です」

 

そう言って、カヅキは1人校庭を後にするのであった。その数分後、百代は目を覚ました。

 

「…ったく何だあの技は?全くわからなかったぞ」

 

「ホッホッホ。それだけ世界は広いと言うことじゃ」

 

「う~んけど、あの技どっかで見たことがあるんだよな」

 

「…」

 

「まぁいいや。久しぶりに骨のある奴と戦えたからな」

 

それだけ言って、百代は川神院に帰って行くのであった。その頃世界ではあらゆる情報が飛び交っていた。

 

 

 

アメリカ合衆国

 

ホワイトハウスにいた大統領は百代とカヅキの一戦を目の当たりにしていた。ある高官がカヅキを暗殺しようと言い出したが、大統領はそれを止めた。

 

「大統領!緊急事態発生です。あの武神川神百代がある高校生に負けました」

 

「なんだと?」

 

「は!CIAの話しでは、倒したのは同じ高校に通っている「山上カヅキ」と言う男子高校生だそうです」

 

「そうか…」

 

「大統領今がチャンスです」

 

「チャンスだと?」

 

「はい。このタイミングでカヅキを倒せば、我がアメリカ合衆国に怖い者なしになります。幸いにも彼は高校生。こちらのハニートラップにも引っかかるでしょう」

 

「…やめておけ」

 

「何故です!?」

 

「彼には私が受けた恩がある…私でも返し切れないほどのな…」

 

「しかし「くどい!この話しはもう終わりだ!」りょ、了解しました」

 

そう言って、高官は出て行った。そして、大統領は一枚の写真を取り出した。そこには、彼がまだ大統領になる前の頃の写真で、彼の家族とカヅキの姿があった。

 

「…カヅキ。君は川上にいるんだな」

 

その出来事は、彼が大統領になる前の事である。当時、彼らは一家でアメリカ郊外にあるキャンプ場で楽しんでいた。

 

そんな時、彼の一人娘が行方不明になってしまった。夫妻は辺りを一帯探したが一向に見つからなかった。

 

夫妻が途方に暮れていると、当時アメリカを旅していたカヅキが偶々一人娘に絡んでいた不良を退治して助けたのである。

 

その際に、夫妻と一人娘にえらく気に入られてアメリカ滞在中は、よく呼ばれていた。

 

そして、カヅキが日本に帰る時『今度はアンタがアメリカ大統領になる。そんな予感がするんだ…』そう言って、去っていた。

 

あれから3年。彼はカヅキとの約束を果たし、大統領に就任した。その彼を攻撃してはならないと心に誓い彼に近づかないようにしたのである。

 

 

 

中国

国家主席はある高官と話していた。そこに、川神百代が負けた報告は入って来た。

 

「国家主席大変です!」

 

「どうした。こっちは、これから行われる世界大会の件で忙しいんだ」

 

「武神川神百代がある男子高校生に負けました」

 

「本当か!?それで、相手は?」

 

「はっ!「山上カヅキ」と言う男子高校生です」

 

その名前を聞いた途端、国家主席から脂汗が噴き出した。そして、ガタガタと震えだした。

 

「どうなさいました?」

 

「や、奴が…奴がいたのか…」

 

「大丈夫ですか?」

 

「…ああ、大丈夫だ。それよりも、今日は気分が悪くなった。すまないがもう私は休む」

 

そう言って、部屋を出て行くのであった。2人の高官はどうしたものかと首をかしげるのであった。国家主席は部屋に入るなり、全ての鍵をかけてベットに入ったのだ。

 

「奴が…生きていた。生きていた…」

 

実はこの男、カヅキが中国に滞在していた時に汚職事件を働き、その現場をカヅキに見られていたのだ。

 

当然、カヅキを抹殺しようと考え刺客を何人も送り出した。しかし、結果はすべて失敗。

 

逆にカヅキの逆鱗に触れて、中国全土を焦土化される事態にまで至った。その時『二度とあんな事するな。今度したら…分っているだろうな』と、くぎを刺されたのであった。

 

その後は、男は国家主席に就任したが、未だにカヅキへの恐怖がぬぐい切れていなかった。

 

 

 

ロシア

 

大国ロシアでもカヅキの武勇伝は伝わっていた。ロシアの大統領は日課の柔道を終え部屋に戻る途中外交官からある話しを聞いていた。

 

「大統領。緊急事態です。日本の武神川神百代が敗れました」

 

「ほ~どこの誰に負けたのだ?」

 

「同市にいる「山上カヅキ」と言う男子高校生です」

 

「なに、カヅキにだと?」

 

「大統領知っているのですか?」

 

「ああ、昔なカヅキから柔道を指南してもらった事があってな…」

 

「何と…それ程までに彼は強いのですか?」

 

「ああ、そうだなぁ…」

 

そこからは、カヅキとの修業の日々について話し出した。大統領とカヅキが出会ったのは4年前。ちょうど彼が大統領選へ出馬を考えていた時の事であった。

 

当時の彼にはこれと言って取り柄がなかった。そんな時カヅキと出会い、日本の国技の一つである柔道を教えてもらった。

 

すると彼はメキメキと頭角を現し、ロシア国内では負けなしの強さを誇っていた。そして、カヅキが去る時『その力に溺れて間違った方向に国を向けるんじゃあないぞ』と言われた。

 

だが、大統領に当選し周辺諸国を値踏みするような態度が、周囲の反感を買い間違った方向に向かいつつあるのであった。

 

「…」

 

「大統領?どうしたのですか?」

 

「…やはり、あの作戦は間違っていたのだろうか」

 

「え?」

 

「将軍達を集めろ。これから緊急の会議を開く」

 

「しかし「これは、命令だ。二度も同じことを言わせるな」りょ、了解です」

 

そして、緊急の会議を開きヨーロッパ地方で行われていた、軍事作戦の即時中止と兵士たちの撤退を始めるのであった。

 

 

 

この様にカヅキが百代に1勝した事は各国に大きな影響を与えた。そんな事を露ともしらずカヅキは今日の宿探しをしていた。

 

そんな時1本の電話がカヅキにかかってきた。相手は鉄心の爺さんだった。

 

「もしもし」

 

『おおカヅキか。今日はお疲れじゃったな』

 

「まぁいい経験になったよ。あの後姉さんは目覚めたんだろ?」

 

『ホッホッホ!百代相手にいい経験とは、、恐れ入ったぞい』

 

「まぁね。それで何で電話して来たの?」

 

『カヅキ。川神院に戻ってくる気はあるか?』

 

「…」

 

『今の状態だと百代は気付いておらん。じゃがな、近いうちに再戦を要求してくれであろう。その為をもって川神院で再度修行するのはどうじゃ?』

 

「ありがとうございます。ですが、僕は姉さんを倒すまでは川神院には戻りません」

 

『…そうかい。なら、好きにするといい。ワシらはいつでもカヅキを待っておるぞ』

 

「ありがとうございます」

 

『ホッホッホよいよい。ところでカヅキは、何処から学園に通っているのじゃ?』

 

「近くのホテルからですね。けど、そろそろ路銀が…」

 

『なるほどな。それじゃあ『島津寮』はどうじゃ?』

 

「『島津寮』ってどこですか?」

 

『2-Fの子達もそこに住んでおる。いわば学生寮じゃ』

 

「だけど、僕に親は…」

 

『わかっておる。ワシが親代わりになっておるからな。既に寮母さんには話しを付けておいておる。今日は遅いから、明日から住むと良い』

 

「鉄心の爺さん…ありがとうございます」

 

『ホッホッホ!よいよい。それじゃあまた明日じゃな』

 

「はい!」

 

そう言って、カヅキは電話を切るのであった。そして、大急ぎでホテルに向かい、明日から住むであろう島津寮への準備を進めるのであった。

 




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