「ひぇッ淫魔だ……(絶望)」「ひぇっ、人間くんだ……♡(幸福)」   作:春の神

10 / 45
ちょい不健全かも!


「エイプリルフール」

今回の話をする前にほんの少しだけ上位存在さん達の説明をします

 

まず、エイプリルフールを理解できている上位存在さんはなかなかいません

 

なぜならバレンタインデー・ホワイトデーと違って物をあげたり物を貰ったりする訳でもなく、ハロウィンの様にはしゃいでいる人間くんを持ち帰りできる訳でもないからです。だから「えい、ぷり…る……ふーる?えぇと……なにそれ?」状態です

 

それを踏まえてご覧下さい。では、どうぞ!!!!

 

NO.1『淫魔』

 

「シャーナ……その、話があるんだけど…」

 

ソファに座っている彼女に話しかける

 

「キミから話なんて珍しいね♡どうしたのかな?」

 

「…っ……すごい言いづらいし…シャーナを傷つけちゃうことだけど……いい…かな……?」

 

「うん♡いいよ♡キミの話ならいくらでも聞くからね♡」

 

「───────俺と、別れて…欲しいんだ」

 

「……え?…え……ぇっ?…な、なに言って………?」

 

「わたし……の聞、き間違…いだよ……ね…?」

 

シャーナは顔を上げて彼の顔を見るが、彼の顔は真剣そのもので、冗談で言ってる風には見えなかった

 

「ごめん……」

 

「ぁ…っ……あ…あっ…!」

 

申し訳なさそうに目線をそらす彼の姿が答えなんだと理解した途端、目が熱くなりポロポロと大粒の涙が溢れてくる

 

その場にヘタリと倒れるシャーナに頬を伝い、床に落ちる涙

 

「………」

 

「まっ、てっ…まって…よぉ…っ!?」

 

彼は何も言わずその場を去ろうとする

 

「なんでっ……なん、で…わたしなにかしちゃったの!?…それなら謝るっ、からぁっ!?お願いっ……お願いだからそんなこと………いわ…ない………で……」

 

声と肩を震わせ、服の裾を掴んで彼を引き止めるその姿は、上位存在とは思えない程に小さい、小さい、ただ一人の少女の姿だった

 

「…シャーナ。最後に一つだけいいかな」

 

「やだあっ!?最後じゃないっ!最後なんて絶対やだっ!?」

 

「────────実はこれ『嘘』なんだ」

 

「……ぇ……?」

 

「今日は何月何日?」

 

「4月1日……?」

 

「そう!今日はエイプリルフールなんだ」

 

「エイ……プリル……フー…ル…?」

 

「あれ?エイプリルフールって知らない?魔界には無いのか……じゃ、いいや。俺が教えるね―――」

 

シャーナは一通り彼からエイプリルフールについて教えて貰う

 

「つまり、キミが別れるって私に『嘘』をついたのは今日がそのエイプリルフールって日だからってことぉ?」

 

「そ、そういうことになる……んだけど…その……ツノとか…尻尾とか目の色が…おかしくなってるんですけど……それは…ど、どうしたん……ですか………?」

 

「魔族ってねぇー?感情が高ぶるとー人間界でも魔力が身体全身に駆け巡って活性化しちゃうんだぁーーーー」

 

ツノは普段より捻れて色が濃くなり、尻尾は血管のようなものが浮き出て先っぽが開いて液体が床に零れて、瞳は狼のような鋭い瞳孔になっている

 

「ひっ…その……怒ってる……?」

 

「人が喋ってるんだからさぁ…黙って聞いてくれる?」

 

「………」

 

彼は口を両手で塞ぎ、コクッコクッと必死に顔を縦に振る

 

「で、続きだけどぉ。各種族によってこの状態は違うんだけど、私達淫魔はねぇ?」

 

「全身に駆け回った魔力を人間とのえっちで発散するの……どう?わかりやすいよね?」

 

「もちろん普段のように人間が耐えれる生易しいやつじゃなくて『壊す』えっちだから……覚悟してね?」

 

「ごっ、ごめ────────」

 

「あと、さっきキミが怒ってる?って聞いてきたけどさぁ…逆に怒ってない訳ないでしょ」

 

「キミが二度とこんなこと出来ないようにじっっっくり…レイプしてあげるから……♡」

 

 

―――

 

 

NO.2『天使』

 

4月1日はエイプリルフール。嘘をついても許される日…らしい。姉がウッキウキで話してきて知ることが出来た

 

だから今日は僕の彼女である天使さんにドッキリを仕掛けたいと思う。ドッキリ内容はこう『淫魔に彼氏である僕が既に寝盗られていて、今日別れを告げに来た〜!』だ

 

なんとも言えない。まぁ、姉が考えてきたのだからしょうがない。お腹に淫紋というものをピンク色の絵の具で描き、わざとらしく首元には姉が付けたキスマークがある

 

これでいつも余裕がある天使さんを少しでも驚かせれたらいいのだが……

 

「あの…今、いいですか…?」

 

「どうしましたか?もう少しで仕事が終わるのでほんのちょっとだけ待ってくださいね。終わったら一緒におねんねしましょう」

 

天使さんは笑顔で僕の頭を軽く撫で、額にキスをして仕事をし始めてしまった。これではドッキリが仕掛けられないので、仕事が終わったらドッキリを仕掛けよう

 

「──────…はい…邪魔してごめんなさい……」

 

こうして僕は天使さんの部屋を後にした

 

―――

 

「───────はい。では一緒に寝ましょうか」

 

彼女はベットをぽんぽんと優しく叩き、一緒に寝ようと催促してくる

 

「……天使さん。お話があるんです」

 

「お話…ですか?それはなんでしょうか」

 

「ぼっ……僕の身体は淫魔さんのモノにされちゃったんです……っ!」

 

少年は服を捲って綺麗な腹に描かれたピンク色の淫紋と、首元のキスマークを彼女に見せつけた

 

「今日…淫魔さんに「天使と最後のお別れしてきて」って言われたので…今日ここに来ました……そ、そういうことだから…僕帰りますねっ!」

 

即興で考えた嘘の為、多少グダりはしたが僕にしては上手くいっただろう。後は玄関を出て「ドッキリ大成功!」と描かれたプラカードを持ってくるだけだったのだが―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――白。白、白、白。目の前が純白に包まれている。右を見ても左を見ても白色が視界を覆い尽くしているのだ

 

この白色は彼女の────────

 

「……瞿□…゛O□輸艃□57~@?#:□…&##…■」

 

「天…使……さん……?」

 

後ろに振り向いて彼女の顔を見上げるとそこには、彼女と出会ってきたこの数年間で一度も見た事の無い怒りに染まっている顔をしていた

 

口からは聞き取れないゲームのバグの様な言葉が息継ぎもせず発されている。その上少年の体を純白の翼が覆っている為、逃げることもプラカードを持ってきて弁解することも出来ない

 

「一□つ、教え△てくれます□か」

 

「なっ……何をですか…?」

 

怖い。怖い。怖い。怖いっ!彼女の瞳がこんなにも怖いと感じることなんてなかったのに、今はこの世の何より怖い

 

「貴方はそ□の淫魔に無理やり犯されてしまっ△たのですよね?」

 

「…ぇ…とっ…え…っ……と……!?」

 

身体が恐怖で震えて、上手く言葉が出せない

 

「だんまりはいけませんねしっかり答えてください大事なことなのです貴方がしっかり答えなくてはいけません」

 

「…そっ……その…ドッキリ…でした〜……なん、ちゃ……って……?」

 

媚びる様な声で言って見るが、彼女の視線は氷の様に冷たいままだ

 

「はい?何を言っているのか理解できないですし分かりませんしっかりと私の目を見て答えてください」

 

「はいっ!?……その…今日はエイプリルフールなので、天使さんに嘘をついてみようかな〜……みたいな……」

 

「じゃあこの淫紋とキスマークは?」

 

僕の腹に人差し指を当てて問いかける天使さん

 

「淫紋は絵の具で…キスマークは、姉に…つけてもらいました……」

 

「へぇ……そうですか。まとめると今日はエイプリルフールという嘘をついても許される的な日で、私に何か嘘をつこうと考えてコレに至ったと……合っていますか?」

 

「はい……その通りです…」

 

「はぁぁぁぁ……○○さん。こっち見てくれますか」

 

「…っ……」

 

「私の目をしっっっかり見てくださいね……!」

 

彼女の手が僕の両頬を掴む

 

「っ!?」

 

「…いいですか?たとえ今日がエイプリルフールだとしても人が傷付く嘘はしちゃダメです」

 

「はい……本当にごめんなさい…」

 

「私、もう少しドッキリって言うのが遅れていたら命が一つ失われていましたからね」

 

「……ごめんなさい」

 

「二、度、とこんな事しないでください。いいですか?」

 

「はい、心に刻みます…!」

 

「はい。これでお仕置きを少し軽くしてあげますね」

 

「……え?…その許す的な感じじゃ…?」

 

「ふふ…私、本気で怒ってるんですよ?許す訳無いじゃないですか」

 

「っ─────!」

 

そう言う彼女の瞳がさっきの怒りに染まった瞳で、身体が勝手に動いていたのだが、逃がしてはくれなかった

 

「───────は〜い♡逃げられません♡♡♡」

 

「天使の翼とハグから逃げちゃダメですよ〜♡♡♡」

 

「…ん…ぁ…………???」

 

彼女に抱きつかれた瞬間、頭がぼーっとする。思考が途中でバラバラになり、完結出来ない。配管に穴が空いており蛇口を捻っても水が出ない…そんな状態だ

 

「ほらほら♡難しいことは考えないでください♡♡♡♡ふわふわおっぱいの感触を感じてればいいんです♡♡♡」

 

頭におおきくてやわらかい胸が薄い服越しにあたっているのがわかる。むねの先端にある突起物の感触もしっかりわかる

 

「○○さんの髪の毛いい匂いです♡♡♡シャンプーの匂いの底にある○○さんの匂いがすっごいいい匂い♡♡♡」

 

彼女はぼくのあたまにかおを埋めてにいいをかいでいる

 

「ちっちゃい耳も本っ当に可愛いんですから♡♡♡れろぉ♡♡れろれろ♡♡♡ぺろぺろ♡♡じゅるるっ♡♡♡」

 

「ぁ♡あっ♡あぁ……っ♡♡♡」

 

あたたかくてしめっていてきもちいしたがぼくのみみをなめていてきもちいい。あたままでおかされているみたいでこうふんする

 

「くすっ…♡♡ようやく堕ちましたか…♡♡♡♡」

 

「天使の肌に触れている人間はその天使に依存してしまうんですよ…♡♡♡♡だから必死に抑えていたのに……貴方がこんな事しちゃったから……仕方ないですよね……♡」

 

「ちゃんと『救済』してあげますからね♡♡♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『□□□□□□』

 

 

「ほら♡舌出してっ♡♡♡早くっ♡舌べーって出せ♡♡♡」

 

「んちゅっ♡♡れろぉっ♡♡♡じゅるっ♡♡♡んむっ♡♡」

 

「ぷはぁっ♡♡ヨダレ垂らしてそんなに気持ちいいんですか♡♡♡♡」

 

「あ♡涙……ぺろ♡♡美味し♡」

 

「泣く程気持ちいいなんて私嬉しいです♡♡♡♡」

 

「○○さんのもぴんっ♡て可愛く主張してます♡白いのだしたいよー♡わたしの奥にびゅるるるぅ♡♡♡って中に出したいよぉ♡♡って言ってますよ♡♡♡」

 

「あ、それとも○○さんにはお尻の方がいいですか♡♡♡も勿論、前立腺をたっぷり可愛がってあげますからね♡♡♡」

 

「前立腺をイジッてる時はキュンキュン♡って可愛く指を締め付けて来たり♡♡♡とぷ♡とぷ♡出すのも気持ちいいですよ♡♡♡」

 

「あぁでも…♡私もう我慢出来ないみたいです……♡♡♡」

 

「えっちなお汁がたらー♡って垂れてきてしょうがないんです♡♡♡だからもう……いいですよね♡」

 

「────────いただきまぁーすっ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エイプリルフールは今日も適用内です!(必死)

もし上位存在さん達になれるならどの種族になりたい?

  • 淫魔
  • 乳魔
  • インキュバス
  • 天使
  • 獣人
  • 吸血鬼
  • エルフ
  • 竜族
  • 奉仕族
  • 機械族
  • 邪神族
  • その為(理由書いてくれたら嬉しい)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。