長期休暇を終え、龍達は封印都市に帰ってきた。帰ってきた(ついでにクーナの宿題終了)お祝いで酒場でパーッと騒いで寮でぐっすり眠った
「…ん…よく寝た…」
そして龍達の生活にも変化があった
「むにゃむにゃ…リュウガくん…尻尾をそんなにいじめないでください…」
「んん…すぅ…すぅ…」
龍の隣でクーナとアンネが眠っていた。エルシエで魔王として覚醒した際、3日間眠っていた為心配をかけてしまったからか2人の距離が急激に近くなっていた
(そんな心配しなくても…まぁ当の本人である俺が言ってもしょうがないか…さて…)
部屋に備え付けられている鏡を見ると鏡に本来写っているはずの自分達の姿が無く、代わりに黒い髪にツインテールの少女がベッドで眠っていた
(ミラーユもまだ眠ってるか…)
前世の会社の後輩の転生体にして鏡の世界の支配者として存在していたミラーユ。彼女は生徒では無いため寮を使えない、そのため鏡の世界の寮を拠点として使っていた
「…で、さっきから隠れもせずに堂々と立ってるけど何しに来たんだ?」
龍がそう言って扉の方に視線を向ける…そこには薄茶色の髪の少女が立っていた
「いや〜両手に花だね〜?リュウガくん?」
「やっかましいわ…全く…心配かけたとはいえ過保護にも程がある…で、覗きにきただけなら床か壁か天井のどれか選べ、埋めてやる」
「おおっとそれは勘弁かな!?流石にそれは本気の私でも4ねるからね!」
右腕を龍体のものに変化させて素振りを始めた龍に冷や汗を流しながら後退る。トリックスターじみた彼女…ユーリでも流石に龍腕で埋められるのは耐えられないらしい
「…まぁ改めて…そろそろ【破滅】が始まろうとしてるよ。【アイツら】も君が来てから流石にやばいと思ったのか計画を早めたみたいだね」
「…まぁエルシエで聞いた話から察するに本来なら動く必要がないもんな。ほっとけば勝手に滅ぶ訳だし」
「まぁそうだね…だからこそ焦っている。君がその気になれば一瞬で乗り込まれて潰されるからね。君がこの世界を満喫している間にケリをつけるつもりだろうさ」
(ユウリ先輩の言うアイツらは魔物を生み出す元であるエルナを生み出した連中の事だな…つーか複数いたのか?)
「…その顔から考えてることはわかるよ。一応言っとくと仕留めるべき対象は1人。残りは眷属ってとこだね」
「あ〜そういうことか」
納得した様子で頷く龍
「…無限湧きでもないなら雑魚から潰すか」
「無限湧きかどうかは私からは教えられないよ。それは【ルール違反】だからね」
そう言って扉に向かうユウリ…その背中に龍が声をかける
「ユウリ先輩」
「…一応言っとくけどこれ以上は答えられないからね?」
「ちげえよ。ほれ」
異次元収納から細長い木箱を取り出し投げ渡す
「っとと…これは…エルシエワイン?」
「しかもユキナが作った上物中の上物だ。本人曰く本来なら売りに出さない非売品だそうだが…土産に良いものがないか聞いたら渡された。気まぐれなあんたを探せなくは無いがめんどくさいし、渡せる時に渡しておくに限る」
値段換算でとんでもない金額だったため龍もさすがに貰えないと1度返した程の代物だったりする(尚龍達も自分達で楽しむ用の分を貰ってたりする)
(まぁ俺らが開けるのは全部終わってからだな)
「ぷっ…あははははは!意外とお茶目だね君!うん、ありがとう。エルシエワインは私も大好物なんだよ。そっか、ユキナか…おしめを変えてあげてたあの子が、酒蔵を任せられるようになったか〜」
(…あんたいくつだよってツッコミは野暮か)
女性相手に年齢の話題はNGだと知ってる龍は思ったことを口にしなかった
「…あ〜そうだ。ねぇリュウガくん」
「ん?」
「…やっぱなんでもない」
何かを言いかけ…無かったことにして今度こそユウリは去っていった
「…なんだってんだかねぇ…」
そう言って龍は3人を起こし、学校再開の明日に向けて準備をするのだった
to be continued…
次回「面倒事」
キャラ解説…要る?
-
書け!
-
別に要らんじゃろ