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「ん…ここは…?」
セリアか目を覚ましたのは広い公園。どこにでもある一般的な公園であった
『お兄!待ってよ〜』
「!?」
セリアは横を通り抜けた少年と追いかける少女達を見て驚いた
『ほれほれ速くこーい!』
『ふえぇ…2人とも待って〜』
「龍…さん?それに…天姫さんに妖姫さん?」
セリアは直接見た事があるわけもなかったが、その3人が自分の良く知る3人であることに何故か気づけた
『ふふ…元気いっぱいね』
『子どもは元気すぎるくらいが丁度いい』
生前の龍達…神無月家が平和に暮らす姿
『そろそろお昼にするわよ〜』
『『『はーい!!』』』
家族でご飯を食べ、遊び、眠る…そんな当たり前の幸せ
「…龍さん達は幸せに暮らしていたんですね…!?」
映像が切り替わる
『お母さん!いや!嫌だよォ!行っちゃやだぁ!』
『お母さん…!』
『母さん…』
『ふふ…もう…2人とも泣き過ぎよ?生き物にはね…いつか終わりが来るものなの…私はそれがちょっと早かった…それだけよ…』
「これは…」
今度は病院…龍達の母はベットに横になり、弱った様子であった
『やだやだやだ!!もっと一緒に遊びたいよ!やりたい事だっていっぱいあるのに!』
『やぁ…やぁだぁ…ひっぐ…』
『…』
『…ねぇ…龍我』
『…なに?母さん』
『私もお父さんの所に行っちゃうけど…この子達の事をお願いね?』
『わかってるよ…当たり前じゃん…』
『ふふ…それを聞いて安心したわ…』ギュッ
『…!』
『お母…さん』
『おがあざん…?』
『せめて…最期は貴方達の温もりを感じて…逝かせてちょうだい?』
『…うん』
『お母さん!』
『ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ん!おがあざん!!!』
『ふふ…こんなに可愛い子どもに最期を看取られて…私は…幸せ者ね…でも…』(叶うなら…もっと…この子達と共に…生きたかったなぁ…)
(あぁ…アナタ…今…逝きます…)
神無月家の母…神無月麗華は静かに息を引き取った
『…母さん?母さん?』
『お母さん?』
『ぁ…おがあざん…!ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!』
その事を理解し、泣き叫ぶ凛と翠…歯を食いしばる龍我…
「…はっ!」
映像が途切れ、セリアの意識は現実に帰還する
「今…のは…龍さんの…過去?」
セリアは龍達が元人間で転生を経験した身である事を知っている…過去についてはあまり深く質問しなかった…知っているのは父と母を失い、残った身内の祖父も亡くなって兄妹で暮らしていたことくらいであった
「ずっと…ずっと龍さんは…泣くことも、弱音も吐かずに…頑張ってきたんですね…妹さん達を安心させる為に…」
セリアは理解した。何故龍があそこまで身内に対して過保護になるのか…
「…怖いんですね…また…失うのが…」
龍は失うことを恐れていた…家族を…仲間を…
「…大丈夫です…私も、天姫さんも、妖姫さんも…皆…貴方を残して逝こうとなんてしません…」
龍の眼…そこには紅い血の涙が絶えず流れ続けている…だが、セリアはその紅い涙の中に透明な物が混ざっていることに気付いていた…
「だから…だから…帰ってきて…いつもの…食生活が良くなくて…敵を兵器の実験台にして…敵に対しては何処までも冷たくて…」
強く、強く、セリアは龍を抱きしめる
その言葉に呼応する様にセリアから光の玉が飛び出す
「!これは…?」
その光の玉は徐々に形を変え…黒い翼を持った美女になった
「…貴方は…」
『…セリア…』
「!」
『貴方の願い…貴方の思い…叶えるために私と言う存在を…貴方に託します』
「やはり…貴方は…ルシファー?」
『はい…私はずっと後悔していました…貴方の境遇に仲間意識を感じてしまい、貴方と契約してしまった…その結果、貴方への差別は酷くなり、暴力さえ振るわれた…私は何も出来なかった…』
「…そうですね。確かに、貴方との契約が無ければ今まで受けた誹謗中傷は受けることがほとんどなかったでしょう」
『…』
その言葉に目を伏せるルシファー…
「でも、私はその事を後悔してません」
『え…』
その言葉に驚くルシファー…
「契約が無ければ、隔離施設に送られることもなかったでしょう…隔離施設に送られなければ空間の裂け目に落ちて、龍さん達と出会い、温もりを得ることなんてできなかったでしょう…その出会いの為なら…他者からの下らない誹謗中傷なんて痛くも痒くもありません」
『セリア…』
セリアの言葉に目尻に涙を浮かべるルシファー
「それに、世の中にはこんな言葉があるんですよ?」
『?』
クスッと笑い、セリアは続ける
「恋する乙女は無敵です…てね♪」
『!…ふふ…確かに今の貴方を見るとその通りだとわかりますね…』
笑い合う2人…だが直ぐに顔を真面目なものに戻す
「私に貴方という存在を託すと言っていましたがそれはどういう事ですか?」
『私は現在、アンゴルモアが覚醒したことにより恐怖の大王に変化しつつあります。この力は人間のセリアでは意識を保ったまま扱うことはできません』
「なるほど…」
『故に、私という存在を託す…と言うよりセリアと私が融合することで制御可能にします。ですが…』
「ですが?」
『…セリアは人間ではなくなり、堕天使と恐怖の大王の性質を持つ神に近い存在になるでしょう…それでもかま「構いません」セリア…』
「人間ではなくなる?強くなれるなら構いません。今のままでは龍さん達の隣に立てません…寧ろばっちこいです」
『…流石に思い切り良すぎません?』
「なんとでも」
あっさり人間を辞めることを決めたセリアに流石に呆れた様子のルシファー
「どちらにせよこのままだと私達も暴走してしまうなら人間を辞めて龍さんを止めることを優先します。その後のことは…まぁ後回しでいいでしょう」
『…なんと言うか…行き当たりばったりですね』
「今更でしょう。むしろ今は後先考えてる暇はありません」
実際その通りであり、現在龍の暴走はある程度落ち着いているがクトゥルフとアンゴルモアは未だに暴れている上パンテオンが送り込んだ権力は軒並み戦闘不能、一般時にも未だに被害は広がり続け下手したら後遺症で廃人かフラッシュバック、最低でもまともに生活を送るのも難しくなっているのことだろう
「覚悟は最初からできています。始めましょう」
『…そうですね。では、始めましょう』
そう言うと2人は両手と額を合わせ、互いの魔力を循環させる
2人に翼が生える
更に翼が増え、8枚の翼が黒い羽を周囲に舞いあげる
激しく舞い続ける黒羽根が2人を包み、黒い光と共に内側から弾け…そこには闇女神と言うべき美しい衣装を纏ったセリアが居た
「止まってください…
その言葉と共に龍を黒い翼で包み込むと…
「…( ˘ω˘ ) スヤァ…」
ぐっすりと眠った龍が現れた
「…とりあえずこれで龍さんは完全に止まりました…あとは…」
セリアはクトゥルフとアンゴルモアを見る…すると
「?」(クトゥルフがこちらを見てる?)
「…フフ…」
「!?」(笑った?)
まるで女性の様な声で初めて理解出来る言語で笑うクトゥルフに驚く…次の瞬間
ドッカァァァァァァァァン!!!
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「!?」
クトゥルフが極大砲撃をアンゴルモアに放ち宇宙空間まで吹き飛ばした
「…」
「あ…」
クトゥルフの足元から魔法陣に呑まれていく…それと同時に周囲の空間も元に戻っていった
「…帰った…のでしょうか?」
「ん…んん…ふぁぁ…」
(あ、龍さん起きましたね)
「大丈夫ですか?龍さん?」
「んぅ?セリア?あれ?俺どうしたんだっけ?確か日上のムカつく発言が頭にきて…あり?記憶がゴッソリ抜けてるような…」
理性がほとんど飛んでいた為に記憶が無くなっていた
「気にしなくて良いですよ…ただ…アレをどうにかしないと…」
そう言ってアンゴルモアが飛んで行った方を見るセリア。龍も視力を強化して宇宙空間に居るアンゴルモアを捕捉する
「…なんぞ?あれ?」
「少し前に急に現れました…どうしましょうか?」
「…とりあえずシバくか」
「ふふ…わかりました」
いつもの様に言う龍にいつもの様に返すセリア
「「さぁ俺(私)達の戦いを始めよう(ましょう)」」
オマケ
「いやぁ…洞窟があってよかった…」
「この体が凍え死ぬのかはわからないけど屋根があるってだけでも安心できますからね…」
「食事はまぁ毎度の如く魚だな。だけど…」
「…1番入手しやすいとはいえ流石に…」
「「3ヶ月魚生活は辛い…!」」
「速く人の住む場所に着かないかな…」
「頑張りましょう…人の住む場所に着いたら美味しいものめいいっぱい食べましょう…!」
To Be Continued…
次回の深海龍帝は何を成す?は…
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「かかってこいやぁ!」
「貴方をここで止めます」
宇宙で超激突!
「コイツ○○○にできねぇかな?」
「え!?い、一応神霊の1種ですしできるとおもいますけど…」
一体龍は何を提案したのか!?
次回!「宇宙決戦!VSアンゴルモア!」
キャラ解説…要る?
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書け!
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別に要らんじゃろ