「今回登場する謎の少女Sだよ♪」
「…あなたまだ出てきたらダメって言われてなかったっけ?」
「先行登場ってね♪それよりも前回のあらすじを始めよ?」
「…わかった…前回は私が公園で虐められてたら龍我が助けてくれた…その後星螺がお父さんに会ってみたいってことで日曜日に会うことに…」
「それで沙耶ちゃんのお父さんと星螺ちゃんが何か話して終わったんだよね」
「お父さんと星螺は何を考えてるんだろ…?」
「それも気になるけどそろそろ本編に行こう?」
「…そうだね…それじゃあ本編…」
「お楽しみ下さい♪」
「「歌姫の夜に龍は舞う」」
暖かな陽の光が降り注ぐ土曜日の昼…
「思ったんだけど…龍我の声って良いよね…」
「いきなりなんだ?」
リビングにてSwit〇hで遊んでいた龍、オーフェリア、綺凛、紗夜。音ゲーをやっていたオーフェリアが唐突に放った言葉に全員龍の顔を見る
「…確かに」
「綺麗な声ですからね…試しに何か歌ってみません?」
「いやんな事いきなり言われても…あ、いや…試しにこれいってみるか…」
いきなり無茶ぶりされる龍だが暫し考え…1つの歌を思い出す
I feel blooms through all eternity
枯れない花は今でも強く咲いていた
Ah あなたの側は いつも光が満ちあふれ 希望と勇気くれる
Ah 輝く星は どれもそれぞれの軌跡で私を照らしてく
この世界は悲しみだけじゃない
この世界は歓びと愛に溢れて
いつまでも全て守れるならば
「うわぁ…」
「…綺麗な歌…」
「…」
I feel blooms through all eternity
あなた護る星のガーディアン
枯れない花は今でも
強く咲いていた
パチパチパチ…
「凄い綺麗な歌でした!」
「聞き惚れちゃった…」
「うんうん…」
「…なんか恥ずかしいな…昔聞いてから気にってる曲だけど…」
枯れない花を熱唱してしまい恥ずかしそうな龍…
「…だぁぁぁ!もう恥ずかしい!外行ってくる!///」
そう言って玄関から飛び出していってしまった…
「…恥ずかしくて思わず飛び出してしまった…」
ふらふらと歩く龍は紗夜と会った公園の前を通った…すると
「〜♪」
「ん?歌…?」
公園のベンチの方から綺麗な歌声が聞こえてきた
「〜♪」
「…」
ベンチの近くで紫色の髪の少女が歌っていた
「綺麗な歌だな」
「あら♪ありがとう♪」
「む、聞こえたのか…」
聞こえていないと思って呟いた言葉を聞いていたことに驚く龍
「これでも結構耳がいいからね♪」
そう言う少女はベンチに座り、龍もその隣に座る
「耳がいいで済ませていいのか?…まぁ気にしてもしょうがないか…」
「そういう物だよ♪そういえば自己紹介してなかったね♪私はシルヴィア・リューネハイムだよ♪君は?」
「深海龍我だ。一応男だ」
「龍我君って言うんだ♪ねぇ龍我君♪一緒に歌ってみない?」
「えぇ…さっきそれで恥ずかしい思いしたばかりなんだが…」
「良いからいいから♪」
「…ちょっとだけだぞ?」(えらいグイグイくるなこの子…)
シルヴィアの推しの強さに押し負け龍は一緒に歌うことを承諾する…そして1枚の紙を取り出し渡す
「これは…歌詞かな?」
「ああ」
その歌詞を読み込みしばらくして頷くシルヴィア
「大体覚えたよ♪」
「速いな…じゃあいってみるか」
心を巣くう 狼はまだ
鉛のような光放つ
繋いだ鎖 解き放てば
愚かな僕の罪重なる
返えらぬ時間よ…
たまゆらの幻…見せて叶うことのない
想い引き裂かれて…
月と狼の誓いよ
果たされぬ想いだけ募るなら
かりそめに巡る季節の果てに
確かなものなんて無いのに
「…すっごい綺麗な歌声だね!龍我君!」
「…意外と上手くいくものだな」
予想以上に上手く合わせれた事に驚く龍と純粋に龍を賞賛するシルヴィア
「こんなに綺麗に歌える子なんて他に見たことないもん!」
「まぁ…そう言われると悪い気がしないが…」(一応声も白上フブキだし…)
そんな風に話をしていると1人の女性が近づいてきた
「シルヴィアちゃん」
「あ、先生」
「先生?」
「あ、どうも初めまして。シルヴィアちゃんの歌の先生のウルスラと言います」
「あ、どうも初めまして。深海龍我といいます」
「あら?随分男の子らしい名前ね…?」
「先生。龍我君はこの容姿だけど男の子だよ♪」
「…えぇ!?」
「あ、やっぱそうなりますよね」
龍の事を完全に女の子だと思ったウルスラはかなり驚いた様子だった
「ご、ごめんなさいね?」
「気にしなくていいですよ。この容姿なんで」
元々龍の住む世界は男性の数が少なく、改装前の容姿では下手に外出したら女性に襲われる(意味深)可能性が高いため妖精の計らいで改装時に白上フブキの容姿と声になったという経緯を持つ。しかも改装後から身につけている黒いチョーカーは言われでもしないと龍の事を男だと認識するのが難しくなる効果が付与されている
「家事も大体できるので面倒見のいいお姉ちゃんかお母さんみたいって言われることも多いですし」
「それは最早主婦の領域では…?」
「気にしたら負けです…ところでシルヴィアに用があるのでは?」
「あ!そうだった!シルヴィアちゃん、そろそろ移動しないと撮影に間に合わないよ!」
「え!?あ、本当だ!」
「撮影?なんかあるんですか?」
そう言うとウルスラはスマホを起動しある番組を見せる
「あ、この番組見たことあるな…もしかしてこれに?」
「ええ…最近有名な最年少歌姫って事で番組出演をお願いされたの。だからそろそろ行かないと…」
「そうか…あ、そうだ…シルヴィア、これ」
「?これは…」
「俺の携帯の番号」
「ほんと!?ありがとう♪」
そう言ってシルヴィアとウルスラは車に乗ってテレビ局に向かった
「…肉まんでも買って帰るか…」
龍は肉まんを買いにコンビニに向かった
「…何処のコンビニも売り切れとかどうなってんだ…!隣町まで来る羽目になったぞ…!」
何故かコンビニの肉まんが全部売り切れていて隣町まで歩いて行く羽目になった龍
「ん?ここは…テレビ局か…一応家に帰ったらあの番組録画しとくか…さて、早いとこ帰る…ん?」
そんな事を言っていたら見覚えのある車がテレビ局の前を…
(ありゃシルヴィア達が乗っていた車か?ナンバーも一致するし…)
素通りした
「…ん?」
ここで龍は車の運転席に乗っていた人の顔を思い出す
(…ちっ!そういう事かよ!)
車に乗っていたのはウルスラではなく怪しい男であった…龍はその身体能力で車を追跡する
(目的はシルヴィアを人質に身代金の要求か?いやそれにしては妙な感じだ…どっちかって言うと…)
そこまで考えて顔を顰める
(オーフェリアを見つけた時と同じ匂い…例のマッドサイエンティストとは違うが…恐らく規模のデカい裏組織が1枚噛んでる!)
そこまで考えると車は廃墟ビルの前で止まる…車の中から縛られたのシルヴィアとウルスラが出てきて男達によってビルの中に入っていった
(ステルスON…さて、どう助けるか…)
男は全部で5人…動きを見るに全員訓練された者だと判断した龍は手足の関節を外して無力化する事にした
(あとはタイミングだが…ん?)
「おい。捕獲対象を連れてきたぞ」
「やっと来たか…なるほど?こいつは中々にいい体だ…私の依代に丁度いい」
その言葉と共に現れたのはフードを被った人物…声から察するに男だと分かる…が胸元から黒い結晶の着いたネックレスを取り出す
(依代?…まさかあのネックレスが本体?…てことは目的は…!)
「その体。私が有意義に使ってやる」
その言葉と共にウルスラにネックレスを付けようとした瞬間
「そこだ!」
「「「「「「なっ!?がはっ!!?」」」」」」
不意を突いて全員高速移動で蹴飛ばし関節を外す
「な…い、いつの間に…!?」
「人間目的を達成出来る瞬間になった時が1番油断するからな…やれやれ…とりあえず…」
龍は蹴り飛ばした際に宿主から外れた黒いネックレスに手を向けエネルギーを貯める
「き、貴様!何をするつもりだ!?」
「んなもんテメェを壊すに決まってんだろ。こんな危険物残しておくわけもなし」
「ふ、ふざけるな!このヴァルダが貴様如きに消されていいはずがない!辞めろ!おい!」
「知るか。俺のダチに手を出して生きて返すわけねぇだろ」
「やめろ!やめろぉ!」
「失せろ!熱収束砲!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
龍から放たれた熱収束砲が直撃しネックレス…ヴァルダはその存在を欠片も残さず消滅した
「…さて、とりあえず2人の縄解くか…」
龍は2人の縄を引きちぎる
「ふぅ…ありがとう龍我君…て言うかなんでここがわかったの?」
「肉まん買おうと思ってコンビニに行ったけどどこもかしこも売り切れてましてね…テレビ局近くのコンビニまで探しに来てたんですよ…んで、2人が乗ってる車をたまたま見かけて運転席に明らかに怪しい男が座ってるわテレビ局素通りするわで怪しすぎたんで走って追いかけました」
「は、走ってって…いくら星脈世代とはいえ身体能力高すぎない?もしかして星脈世代ってこれが普通なの?」
「先生…これは龍我君が例外なだけだと思うよ…」
「酷くね?」
散々な言われようだが事実なので訂正はしない…そこで龍は気づく
「…速くテレビ局行かないとまずいんじゃね?」
「「…あ」」
慌てて番組撮影時間を確認するともう後1時間も無かった(因みに廃ビルからテレビ局まで1時間)
「ど、どうしましょう…!調整も考えると全然時間が足りない…!」
「て言うか間に合うかもわからないよ!」
慌てる2人を龍は黙って抱える
「え?あの〜…なんで抱えられてるんですか?」
「りゅ、龍我君?ちょっと顔が近い…///」
「このままテレビ局まで最速で突っ走るんで舌噛まないようにしつつ頑張って掴まってください」
「「え?」」
その言葉に青ざめる2人…今の発言から恐らく車よりも遥かに速く移動するつもりだと理解したのだ…そんな2人を他所に龍は腰を落とし前に体を傾ける
「ちょちょちょっと!?待って待って!?」
「1時間よりも速く着くって一体どんだけ速く走るつもりなの!?」
「はいさーんにーいいーち」
「「お願い待って下さい!?」」
「ゼロ。ハイレッツゴー」
「「みゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」」
廃ビルのベランダから飛び出し建物の上を乗り継いでテレビ局に最短距離で飛んで行った3人であった…
「ほい到着」
「「…の、喉が…叫びすぎて…」」
「ほいこれ、水とのど飴」
「なんでこんなの持ってるの?」
「て言うかどこから出したのか気になります…」
どこからともなく蜂蜜のど飴の入った袋とペットボトル2本を取り出し2人に手渡す
「んく…んく…ふぅ…」
「ごくごく…ふぅ…」
「一息つけたか?そんじゃあ俺はここまでだし失礼「ウルスラさん!」ん?」
帰ろうとする龍だが3人の近くにテレビ局から出てきた男がウルスラに駆け寄った
「あら?番組ディレクターさん。何かありましたか?」
「実は出演する子が1人体調不良で出演できなくなってしまい…今慌てて代打を探しているのですが…」
「それは大変ですね…」
(なるほど…ん?)
「じ〜♪」
「…シルヴィアさん?何故こっちを見るのでしょうか?」
「…はっ!そうだ!龍我君!君が代打で出てくれない!?」
「え!?」
頼み込まれた龍は少々困った様子
「ってもな…この格好で出ていいのか?」
実は龍の私服は元の世界の都合上女物しかない。この世界で買えばいいって?買ったところで元の世界での使い道がないから買わない
「「「むしろその格好だから良い!」」」
「ナンデヤ!?」(ん?この反応は…)
思わず関西弁でツッコミを入れる龍…だが龍のレーダーがテレビ局内のとある物に反応した
「…はぁ…わかりましたよ…出演します」
「おお!応じてくれるか!ありがとう!」
「ただ…ちょっと気になるものがテレビ局内で見つかったのでそれを回収させて下さい」
「?気になるものとは?」
「少なくともテレビ局にあっても意味が無いものですね」(て言うか下手に知識の無い人間の手元にあったらやばい代物だし…)
「…物にもよりますが…わかりました」
「よっし…それじゃあ調整しないとな…」
「テレビ局にそれ用の部屋があります。そこを使いましょう」
龍帝調整中…
「あ〜…あ〜…よし、こんなとこだな。シルヴィアの方はどうなったかな?」
「私も終わったよ」
「そうか…なら行くか」
2人は揃って番組スタジオに向かった
『さて!次は稀代の歌姫と彼女によって発掘された歌上手オトコの娘です!あ、誤字じゃないですよ!』
その言葉と共に司会の裏手にあるカーテンが開き手を繋いだシルヴィアと龍が現れた
「シルヴィア・リューネハイムです!」
「深海龍我だ。こんな格好だが女じゃないぞ?男だぞ?」
『はい!自己紹介も終わったところで1曲行ってもらいましょう!』
「曲名は…」
「海色!」
朝の光 眩しくて…
Weigh Anchor!
言葉もなくて…ただ波の音 聞いてた…
記憶の意味 試されているみたいに!
闇の中でも思い出す
前に進むの見ていてよ
So repeatedly,we won't regret to them
そんな風にも考えてたの
憧れ 抜錨 未来
絶望 喪失 別離
幾つもの哀しみと海を越え
たとえ――
世界の全てが海色(うみいろ)に溶けてもきっとあなたの声がする
大丈夫 還ろうってでも世界が全て反転しているのなら
それでもあなたと真っ直ぐに 前を見てて
今 願い込めた 一撃…爆ぜた
……………………………
『はっ!余りにも美しい美声に聞き惚れてしまいました!皆さん拍手をお願い…いやもうされてますね…おふたりともありがとうございました!そちらのお席にお座り下さい!』
「「はーい」」
(どうやら上手くいったようで何よりだ…)
ホッとする龍をからかうようにシルヴィアが声をかける
「テレビ出演は初めて?なら貴重な体験ができたんじゃない?」
「いや普通はテレビ出演なんてしないんだよ…貴重な体験なのは否定しないけど…」
そんな風にボヤく龍…この後は問題なく番組が進行した
オマケ
番組終了後…
「…反応的にここか…」
龍はテレビ局の小道具を仕舞う倉庫に来ていた
「しっかしなんでコレがここにあるのやら…」
そう言う龍の手元にあったのは…アメジストの様な美しい色のパンドラパネルであった…
「これ下手したら世界滅ぶ代物だろ?なんでテレビ局の小道具の中に混ざってるんだよ…」
そんな事を言ってると龍のスマホが鳴った
「ん?スマホが…あ"」
スマホを起動し電話相手の名前を見た龍の顔が一気に青くなる
「…………………………………………………………モシモシ…」
「随分楽しそうでしたね?先輩?」
「…\(^o^)/」
普段の彼女からは考えられないやたらと色っぽい声に死を悟る龍…
「心配したんですよ?ちょっと無茶ぶりしちゃったかな?とか…何時になっても帰ってこなくて…もしかしたら戻ってこないんじゃないのかなって…凄く…凄く心配したんですよ?不安だったんですよ?」
「…ハイ…」
「それなのに知らない間にテレビに出て…知らない女の子と手をつなぎながら出てきて…」
「…ハイ…」
「…まぁ今更過ぎたことを言っても仕方ありません…ですが…帰ってきたら覚悟しておいて下さいね?」
「…ハイ…」
龍がそう返答すると電話が切れる…龍は倉庫の窓から夜空を見上げ
「…ソラハアンナニアオイノニ…」
死んだ魚の目でそんな事を呟いた…
帰宅したあとご飯を食べ終え布団に入ろうとしたら綺凛とオーフェリアに押し倒され一晩中体を擦り付けられて匂いをマーキングされ首や耳を甘噛みされたり舐められたりした
そして数年の時が経った…
オマケ2
「…ねぇ先生」
「ん?どうしたの?」
撮影を終え龍と別れたシルヴィアとウルスラ…たわいもない雑談…していた2人だがシルヴィアが声のトーンを変えた事でウルスラも真面目な顔になった
「…私さ…最初はクインヴェール女学院に行こうと思ってたんだ…でもさ…龍我君と出会ってさ…ちょっと迷っちゃって…」
「ふむふむ…」
「…初めてなんだ…こんな気持ちになったの…龍我君の顔を思い出すとさ…今でも胸が暖かくなって…でもちょっと苦しくなって…それがどうしようもなく心地いいの…もっと傍に居たい、もっと彼を知りたいって…だからさ…」
「…私はシルヴィアちゃんの思う通りに道を決めればいいと思うよ」
「…先生?」
シルヴィアの独白にウルスラは簡潔に返し、シルヴィアの顔を見る
「シルヴィアちゃんの人生なんだしさ、シルヴィアちゃんのやりたいようにやればいいと私は思うよ?別にクインヴェール女学院じゃないと音楽の世界で大成しないなんて訳でもないからね。確かに成長しやすいかもしれないけどさ」
「…」
ウルスラの言葉にシルヴィアは目を閉じ…再び開かれたその目には迷いが無くなっていた
「…ありがと、先生。私の道、決めたよ」
「…それならよかった」
穏やかに笑う2人…シルヴィアは夜空を見上げる…
「…世界の歌姫じゃない…貴方のための歌姫になるよ…龍我君♪」
…この時龍は捕食者に見つかった草食動物の気分を何故か理解したらしい…
To Be Continued…
次回の深海龍帝は何を成す?は…
「さて、入学したし…てっぺん取るか」
「鎧袖一触…」
「…全部で吹き飛ばせば同じこと…」
「言ってることが物騒すぎません?」
星導館に入学した龍とオーフェリアと沙耶と妖精
「オー…フェリア…?」
「…ユリス?」
オーフェリアと親友の再会…
「ふしゃー!」
「ガルル…」
「フフフ…」
「…何でこうなる?」
「マジで言ってるのか?」
大惨事修羅場大戦勃発!?
次回!「入学式とハプニング」
キャラ解説…要る?
-
書け!
-
別に要らんじゃろ