深海の龍帝は何を成す?   作:リア・ユグドラシル

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「前回のあらすじは私クローディアが担当致します」

「前回は等々2回戦が始まりました」

「というか毎回スタジアムが壊れますね…前に星螺さんに提案されたスタジアム改築計画…本当に検討した方がいいのでは…」

「っとこの話は生徒会長の集まりで話すべきことですね。しかしイレーネさんの暴走は一体…これからどうなるのか?本編…」

「ゆっくりしていってくださいませ」

「吸血鬼VS吸血姫」


吸血姫VS吸血姫

「ぎぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「うるっさい!黙れ!」

 

暴走するイレーネ…否、覇潰の血鎌が放つ重力力場をルイン・スカーレットで切り裂き突き進むオーフェリア

 

「ぎゅららららららら!!!」

 

「出鱈目に撃って当たってあげるほど優しくない!」

 

重力の刃が放たれるが同じように瘴気の刃を放ち相殺。そのまま突っ込み鎌を振るうが覇潰の血鎌も防御しそのまま近接戦に移行する

 

「ががががががががが!!」

 

「せいっ!はぁ!」

 

やたらめったらに振り回す覇潰の血鎌の攻撃を冷静にいなしカウンターを打ち込む

 

「エクリプスルーン…」

 

「お?あれは初めて見るな」

 

オーフェリアの体に黒いルーン文字が浮かび上がり動きが加速する

 

「メテオアーツ…ブラッドファング!」

 

オーフェリアが鎌に星辰力を流し赤黒い瘴気を纏わせ覇潰の血鎌を狙って叩きつけようとする

 

「ぎ!?ぎぎゅが…」

 

その狙いに気付いた覇潰の血鎌はバックステップと重力操作で大きく距離を取る

 

「…やっぱり」

 

「…なるほど、やはりか」

 

「?どういう事ですか?」

 

わかっていないプリシラに龍は答える

 

「今のイレーネの体を操ってるのは覇潰の血鎌だ。つまり本体の鎌が壊されればイレーネも開放されるってことだ」

 

「!なるほど…」

 

納得するプリシラ。おそらくイレーネに攻撃を加えても操ってる鎌自体をどうにかしなければ止まらないだろうと考えたオーフェリアは最初から鎌の破壊を目的に立ち回っていた

 

「がぁ!」

 

「甘いっ!」

 

破壊されることを恐れたのか距離を取りながら重力球を無数に放って来るが直撃するもののみを切り裂き残りは躱す

 

「ぁぁぁぁぁ!!」

 

「いい加減止まりなさいっての!」

 

重力操作で空中に逃げる覇潰の血鎌をオーフェリアはコウモリの翼を展開して追跡する

 

「せいっ!」

 

「ぎぃ!?」

 

脳天にかかと落としを叩き込まれ地面に激突する覇潰の血鎌にルイン・スカーレットを叩きつけようとするが反重力で減速させられ避けられる

 

「…千日手…だね…」

 

「ぐろろ…」

 

押しているものの中々決めることができない状況…だがオーフェリアは気付いていた

 

(…イレーネの身体が弱り始めてる…このままだと命に関わる)

 

もちろんその事は龍も気付いていた。だから何時でも仕留めれるように凶月の柄に手を置いていた

 

(どうしよう…あ、そうだ)

 

「龍我…ちょっとちょうだい?」

 

「ん?…あ、そういう事か…わかった」

 

「…美味しそう」

 

「肉食いちぎるとか辞めろよ?」

 

「わかってる…カプッ」

 

オーフェリアに首を見せるとオーフェリアは首に噛みつき血を吸う

 

「ん…ん…〜!?////♡」ガクガク

 

「…え?ちょ、大丈夫か?」

 

「いやどう見てもヤバそうですよ!?なんか恍惚としてますし…」

 

プリシラの言葉通り首に噛みついたオーフェリアの顔は真っ赤に染まり恍惚とした表情で身体を震わせていた

 

「〜っ…〜っ…あふぁ…♡」

 

「…これ戦えます?」

 

「…無理そうだし…変わるか―――!?」

 

【確認しました。条件を満たしました。これより個体名オーフェリア・ランドルーフェンの魔王種への進化を開始します】

 

「え?え?何この声?」

 

「…魔王種…?」

 

【進化により肉体の再構築…成功…願いを反映…ユニークスキル侵蝕者(オカスモノ)を獲得…成功しました。竜種の因子を確認…現在適合不能―――】

 

「?竜種?龍ならまだ分かるが…」

 

【――介入を確認】

 

「「?」」

 

【オ○○ン・デ○ス・エ○○・○○ナの介入により因子を変換…適合成功しました。個体名オーフェリア・ランドルーフェンは真祖の吸血鬼から神祖の吸血姫に進化しました】

 

「…あれなんかよりやばい方向に進化してない?」

 

「そもそも私には何が起こってるのか…」

 

(…ていうか…介入してきたのは何者だ?…なんかわからんが敵意がないことだけは“何故か”わかる…)

 

自分の直感…いや、それよりも深い所で敵意が無いとわかる事実に龍は困惑するが進化はまだ続く

 

【魂の繋がりを確認…始原の神よりギフトが配布されます】

 

「…始原?」

 

聞きなれない単語に首を傾げる龍だが直ぐにそれが何なのか理解することになった

 

「!?何だこのクソデカい力!?」

 

「つ、潰れる…!」

 

「ぎぎ…!?」

 

天から降り注ぐ全てを押し潰すような強大すぎる力。龍も立っていることがやっとで指1つ動かすことすらままならない状態だった(オーフェリアは色々ヤバすぎて悶えていたので効果無し)

 

(おいおい冗談だろ!?今までの相手とは比べ物にならない!しかもこの力…おそらく総量のほんの僅か…普通に過ごしていて漏れ出る本当に僅かの力でこれだと!?)

 

初めて龍は明確に恐怖を抱いた。相手が何を考えているかわからない以上警戒は解けないし、仮に敵対したら確実に生き残れないとわかった…否、分からされた

 

【稼働率40パーセントまで上昇…終わりなき進化を獲得しました】

 

「…なんか凄そうなの獲得しちゃった」

 

【並行して大罪系究極能力の獲得…強欲之王、傲慢之王、暴食之王を獲得成功。嫉妬之王、怠惰之王、色欲之王の獲得失敗】

 

「…なんかやばそうなの獲得しちゃった…」

 

【個体名オーフェリア・ランドルーフェンのユニークスキル侵蝕者を進化…成功しました。究極能力神蝕之王(ヨルムンガンド)に進化成功。進化を終了します】

 

「…オーフェリアがなんかすごい方向に進化しちゃった」

 

「―――っ♡」

 

「本人それどころじゃないんですが…」

 

気絶寸前なオーフェリアを見て少し距離を取ってしまうプリシラ…

 

「いやコイツが悪い訳では無いから…って気配が消えたな」

 

「ぎゅ、ぎべ…」

 

「あ、そういやこいつ居たな」

 

始祖のプレッシャーに気を取られて完全に覇潰の血鎌のことを忘れていた

 

「さ、さっさとけりをつけましょう…///」

 

「…無理すんなよ?」

 

「寧ろ絶好調だから安心して」

 

進化したのもあるだろうがそれ以上に龍の血は効果が強いらしく今まで以上にオーフェリアの身体には力が漲っていた

 

「そうか?なら頑張ってこい」

 

「もちろん」

 

そう言って落としていたルイン・スカーレットを拾い…一気に距離を詰める

 

「ぎっ!?」

 

いきなりの突撃におどろきつつも距離を取ろうとする…が

 

「…遅い」

 

「がっ!?」

 

次の瞬間には後ろに回り込まれ背中に蹴りが突き刺さる

 

「ぐげぇ…」

 

「まだまだ」

 

右、左、上、下、縦横無尽に飛び回るオーフェリアを捉えることができず攻撃を受けることしかできない

 

「ぐらぁ!!!」

 

特大の重力波を放つが…

 

「メテオアーツ…クラッキングブレイク!」

 

「ぎぃ!?」

 

オーフェリアも巨大な斬撃を飛ばし重力波を両断しそのまま斬撃は覇潰の血鎌に直撃しヒビが入る

 

「ぎっぎぎ…」

 

「さて、これで終わりにしましょ」

 

血のように赤黒い霧が視界を覆い尽くし、晴れると真紅の三日月が浮かぶ夜になった

 

「女王の判決を言い渡す…死よ」

 

HELL MOON END

 

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」

 

不気味に嗤う紅い月を背に放たれる高密度の瘴気とエネルギーの斬撃は覇潰の血鎌を砕き、イレーネは崩れ落ちた

 

「…ふぅ…」

 

「お疲れ」

 

「えぇ…」

 

龍に寄りかかるオーフェリア。プリシラはイレーネを回収しに向かっていた

 

「とりあえずコアのウルム=マナダイトも回収…ん?どこいった?」

 

「え?あ、ほんとだ」

 

イレーネの周囲を見回すがコアがどこにも無い。イレーネの近くに落ちたのは確認済みだし純星煌式武装の形を保てなくなったコアに重力や他者を操る力は無いので余計に不可解だった

 

「…ん?」

 

その時龍の視界の端に赤い何かが居たように見えた…が直ぐに居なくなったので気のせいと判断した龍はオーフェリアの頭を撫でながらプリシラが気絶しているイレーネを運ぶのを手伝うのだった…

 

To Be Continued…

 

 

オマケ1

 

「…よろしかったのですか?ご主人様」

 

「なぁに。可愛い可愛い愛娘のワガママなんだ。この程度のワガママ叶えてやるのが親ってものさ」

 

「ご主人様がよろしいのでしたら私達が言えることはこざいません」

 

「忠義が厚いねぇ…あんま頭固く考えすぎんなよ?」

 

「流石にわかってますよ。ですがご主人様も節度は持ってくださいね?干渉しすぎると面倒なのが湧きます」

 

「湧いたら潰す。それだけさ」

 

「いえ、お母様の事です」

 

「それは流石にヤバい!!」

 

「わかって頂けたなら幸いです…ですが我らエンペラーズべスティアはご主人様…始祖の神に使える身。望むとあらばあらゆる障害も敵も排除します」

 

「…大事な身内なんだ。無駄死には許さねぇしさせねぇよ」

 

「…ご主人様に出会えたことに最大限の感謝を」

 

 

オマケ2

 

「…まさかの事態…あそこまで強くなるとはね…ていうかあれなに!?あんなプレッシャー初めて感じたんですけど!?」

 

「お、おーい…」

 

「あ、エボルト…って大丈夫?」

 

「何あのプレッシャーヤバすぎだろ…マジで死ぬかと思った…あ、これ例のウルム=マナダイトな」

 

「そ、そっか…ありがと…そう言えば私にもギフトが配られたんだっけ…」

 

「そうなのか?一体どんな物だった?」

 

「正義之王、智慧之王、誓約之王、純潔之王だね。多分対になる能力を彼が手に入れたからだろうね」

 

「おいおい…お嬢も頭も元々強えのにこれ以上強くなってどうすんだよ…」

 

「どこまでも。アナタも速くその力使いこなせるようにしなさい」

 

「…身の丈にあった力って大事なんだな…」

 

オマケ3

 

能力・用語解説

 

神蝕之王(ヨルムンガンド)

オーフェリアが保有する究極能力。死毒之王と同じく多種多様な毒を作り出すがこの能力の厄介なところは新たな病気や未知のウイルス(コンピュータウイルスも含む)も自分の思うがままに作り出すことができる。更に貫通性能が高く相手の耐性や免疫、防御を基本的に無視できる(防ぎたいなら龍達レベルの防御力と免疫力が必要)ため簡単にパンデミックを起こせる。とあるシュミレーションでは世界を1分足らずで毒と病で汚染し滅ぼせるという結果が出た

 

始祖の神

あらゆる神を生み出した最古の神。その戦闘能力は凄まじくほとんどの敵は対峙することもできずに力尽きる。始祖には他にもアダムとイブを創成した始祖の人間、人間への抑止力として災いを司る始祖の厄災、妖怪や悪魔といった人ならざる者を創成した始祖の異形(母なる混沌の代行者も兼任)がいる。それぞれ母なる混沌より産み出されより世界に多様性をもたらした。尚始祖は全員妻子持ち

 

母なる混沌

宇宙どころか世界や時間という概念すら存在しなかった遥か昔、気の遠くなるほどの過去に無から産まれた。最初はまともな知性を持たず漂うだけだったが突如自我を獲得。世界の基盤となる部分を創造し、そこに暮らす存在を生み出した(後の始原達)。現在は始まりの地にある小さな家に静かで穏やかな生活を送っている。人間らしさも持ち合わせていて孫娘を溺愛している。キレたら無限に広がる並行世界も全部まとめて滅ぶ




次回の深海の龍帝は何を成す?は…

「ふははは!!今回は楽しめそうであるな!リムシィよ!」

「うるさいですよアルディ」

アルルカントからの刺客!

「今回は歯ごたえありそう」

「ですね」

2人も本気出す!

「ぬぅぅ!?」

「!?データ以上の戦闘能力…!?」

「「私達がいつ本気を出したと?」」

次回!「鳳凰星武祭第二回戦」

キャラ解説…要る?

  • 書け!
  • 別に要らんじゃろ
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