深海の龍帝は何を成す?   作:リア・ユグドラシル

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「前回のあらすじは久しぶりに俺、龍と…」

「META綾波が担当する…です」

「前回はMETA綾波達とゲームで遊んでいたら突然魔法陣が現れて全員知らない場所に飛ばされちまった」

「指揮官はいきなり虫だらけの地下室に飛ばされ…驚いた指揮官は魔法をぶっぱなして地下室ごと虫を消し飛ばしたです」

「その後妖怪虫爺と戦いになって…一応勝った」

「で、指揮官は気づいていなかったけど地下室に居た女の子…遠坂桜を保護したです」

「で、桜の家に向かって桜の家族に養子に出す相手はしっかり調べるようお説教して桜に御守りとして俺の鱗を使ったペンダントを渡して元の世界への帰り道を探そう…と思ったら…」

「また魔法陣が現れて別の場所に飛ばされたです…でも指揮官最後に何かに気付いている様子でしたが…?」

「まぁそれは今後明らかになるだろうから置いといて…そろそろ本編に行くぞ」

「はいです。それじゃあ本編…」

「「ゆっくりしていってね」」

「「人理継続保障機関カルデア」」


人理継続保障機関カルデア

「…ここは…」

 

光が晴れると龍達は白い部屋にある魔法陣の上に立っていた

 

「…やれやれ…予想通りか…」

 

「指揮官、知ってるんですか?」

 

「幽霊さんは全く分からないの〜」

 

「まぁ分からないのも仕方ないか」

 

周囲を興味深そうに見回す2人に苦笑し見守る龍

 

「っ?熱っ」

 

しかし突然右手の甲に熱を感じ右手を見ると赤い龍の頭の紋章…令呪が描かれていた

 

「…完全に確定か…あれ?令呪が出たってことは…?」

 

そこまで呟いたところで扉が轟音と共に吹き飛び扉があった場所には1人の少女が立っていた

 

「…せん…ぱい…?」

 

「…マシュか」

 

薄紫の髪に片目を隠した少女…マシュ・キリエライトが呆然とした表情で立っていた

 

「…あ〜…久しぶりって言えばいいのか?」

 

「…」

 

フラフラと覚束無い足取りで龍に近付くマシュ…その瞳は涙で潤んでいた

 

「…本当に…先輩なんですか?」

 

「おう。お前らのマスター兼先輩で間違いないぞ」

 

そう言うとマシュは龍に抱き着くと嗚咽を漏らす

 

「…ずっど…ずっど…もう会えないと思っでまじだ…」

 

「…応」

 

「でも…よかった…また会えた…!」

 

「…悪かったな。長いこと放置しちまって」

 

「グスッ…本当ですよ…皆さんも…私も…寂しかったんですよ?でも…先輩のサーヴァントだからって…先輩がいつ帰ってきてもいいようにって…頑張ってカルデアを…皆の家を守ってたんですよ?」

 

「…応」

 

「いつか帰ってきてくれるって…また会えるって…やっと…やっと…報われました…!」

 

「…そうか…」

 

龍はマシュの頭を撫で、慈しみの籠った声で言葉を返す

 

「よく頑張ったな」

 

「グスッ…はい…!」

 

龍はマシュを抱き締めるとマシュは子どものようにわんわんと涙を流し号泣した

 

「なんかよく分からないですけど…」

 

「よかった…ってことでいいと思うの〜」

 

その様子を部屋の隅で見ていたMETA綾波とロングアイランドは事情を知らないながらも微笑んでいた

 

数分後…

 

「ふぅ…すみません…先輩」

 

「気にするな。元を辿れば俺のせいだし落ち着いたんならそれでいいさ」

 

「やっぱり先輩は優しいです…それで、先輩は一体何があったんですか?それにあそこにいらっしゃる方々は…?」

 

「簡単に話すとな…」

 

龍事情説明中…

 

「…って訳だ」

 

「そうですか…まさか先輩が転生していたなんて…でも、また会えて良かったです!」

 

「まぁそうだな…そのことに関してはあのグランドろくでなし2人に感謝してもいいかもしれん」(折檻は確定だが)

 

とりあえずマーリン’sを処す為にアルトリア・アヴァロンの部屋に向かうことを決めた龍

 

「まずはアルトリア・アヴァロンに会いに行くか…」

 

「アルトリアさんですか…先輩が一番最初の召喚で応じてくれた方ですからね…ただ最近アルトリアさん…というか私も含めた何人かのサーヴァントの方々に霊基の変質が起こっていると聞いていますから大丈夫でしょうか…?」

 

「霊基の変質?」

 

何やら穏やかでは無い単語に首を傾げる龍…その様子にマシュは頷き説明する

 

「はい。なんでも宝具がもうひとつ増えたそうです…」

 

「はい?何故そんなことが…?」

 

「アルトリアさんは本来の宝具に加えてセイバーのアルトリアさんと同じく大火力砲撃の宝具が追加されたそうです…」

 

「…マジで?」

 

「ダヴィンチさんが言うには先輩との繋がりが切れてアルトリアさん達の精神が不安定になったのが原因で霊基が歪んだのではないか…と…幸いなことに消滅とかそのレベルの悪影響が出る訳では無いので特になにかしないといけないということでは無いんですが…」

 

「…どちらにせよ俺の無事を知らせるのは急務か…」

 

まさかの異常事態に頭を抱える龍…本人はもう少し軽い感じで行けるかと思っていたがどうやらそうも行かないらしい…

 

「…何にせよ先ずはあってみないことには始まらないか」

 

「ですね…それじゃあアルトリアさんの部屋に案内します。最近はずっと部屋に篭ってしまっているので…」

 

「あのアルトリアが引きこもり…?想像つかんな…」

 

まさかの引きこもりアルトリアという状況に困惑を隠せない龍…そのままマシュの案内でアルトリアの部屋に向かった

 

「「もぐもぐもぐ…」」

 

因みにMETA綾波とロングアイランドは部屋の隅で持ってきていたおやつを食べて待つことにした

 

龍&マシュ移動中…

 

「ここがアルトリアさんの部屋です」

 

「…なんか扉の隙間から禍々しい何かが漏れ出てるんだが…」

 

龍とマシュの前には明らかにやばいと分かるオーラが漏れ出ている扉があった…扉の横の壁にはアルトリア・アヴァロンと書かれていた

 

「…すげぇ入りずらいんだが?」

 

「…それは…はい…」

 

目を見合せ再度扉を見る

 

「…帰っちゃダメ?」

 

「だ、ダメですよ!正直気持ちはわからないでもないですけど…」

 

まさかの帰りたい発言をする龍にツッコミを入れるマシュ…だがマシュも正直帰りたいと思っているみたいだった

 

「スゥー…覚悟決めるかぁ…」

 

意を決して扉を開けると…そこは

 

「…え、何この剣の山」

 

無数の剣…恐らく聖剣と思われる…で構成された山が複数できていた

 

「確実にアルトリアが創ったんだろうが…いや作りすぎだろ足の踏み場がねぇ…」

 

剣は鞘に入っておらず刀身が剥き出しであるためかなり危険だった

 

「さて、アルトリアは何処に…ん?奥から音がするな…」

 

部屋の奥にある扉から音がすることに気づいた龍は扉に近付き少し開けて中の様子を覗き見る

 

「…居た」

 

部屋の中では目元に濃い隈ができたアルトリア・アヴァロンが魔法陣を用いて何か作業をしている様子だった…前の部屋の様子からして聖剣を創っているのだろう

 

(さっさと話しかけて安心させて…ん?これは…)

 

話しかけようとした龍だが部屋の壁を見て一旦動きを止める…そこには…

 

(…俺用の聖剣の設計図?)

 

そう、壁一面に貼られていたのはアルトリアが龍の為に設計した聖剣の設計図が貼られていた。それも1本や2本分ではない。少なくとも100は超えているとわかった

 

(…アイツ、ずっと俺の聖剣を創っていたのか?いつ帰ってくるのか…そもそもまた会えるのかもわからない俺のために?)

 

今いる部屋にある聖剣の山は全て龍の為に創り出し、そして納得がいかず打ち捨てたものだと気付いた龍…その心は申し訳なさでいっぱいだった

 

「…あと少し…あと少しで…」

 

(お、もう少しで完成か?)

 

魔法陣の中で作業をしているアルトリアの手元には少しずつ剣の形に変化しつつある光の塊があった

 

「…」

 

(…)

 

龍が隠れて見守る中アルトリアの手元にある光の塊が剣を形に変わり続け…そして光が弾けた

 

「…できた…!マスター専用の…マスターの為の聖剣…あれ…?」グラッ…

 

「!?おっと!」

 

やっと納得できる聖剣が出来たことで気が抜けてしまったのか…それとも眠らず徹夜で何日も作業をしていた影響なのか気を失ってしまうアルトリア。床にぶつかる寸前に龍が滑り込み抱える

 

「あれ…?ます…たぁ…?」

 

「全く…今は寝とけ」

 

「ぁ…」

 

自分を抱える龍を見て目を見開くアルトリア…だが直ぐに限界がきたのか意識を失った

 

「…やれやれ…こりゃ本当に速くサーヴァント達に会わないとまずいな…」

 

To Be Continued…

 

 

オマケ

 

「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」

 

龍達がカルデアにてサーヴァント達と接触している頃…はぐれたカイザと黄泉桜は極寒の世界を全力疾走(黄泉桜はゼロライナーに乗って)していた

 

「つーかここどこだマジで!?」

 

「さっきスマホのマップで見てみたが…ここ南極だぞ」

 

「マジか!?」

 

転送事故により2人は南極に飛ばされた。一応龍達と同じくカルデアがある世界なので場所が分かればいいのだが…

 

「なんで俺達南極に…」

 

「さぁな…だが問題なのは南極に目印になりそうなものがない事だ…」

 

黄泉桜達はこの世界がFateシリーズの世界だと知らないのでカルデアがある事に気づいていないのだった…

 

「とりあえず俺達が南極に飛ばされたことには何か意味があるはずだ。食料も寝床もあるから暫く探し回るとしよう…つーかカイザもゼロライナーに乗れよ…なんでわざわざ外で全力疾走してるんだ…?」

 

「何言ってんだこの程度の寒さでサイヤ人がくたばる訳ねぇだろ。つーかお前も別に死にはしねぇだろ」

 

「いやそうだけどさぁ…」

 

しれっと人外発言をする黄泉桜…サイヤ人のカイザはまだ納得できるが黄泉桜は一応まだ人間…のはずなんだよなぁ…

 

「まぁ流石に寝る時はそっちにお邪魔するが…」

 

「まぁ流石に外がこれだからな…早いとこなにか見付かってくれるといいんだが…」

 

2人の南極遭難はまだ暫く続くのだった…




次回の深海の龍帝は何を成す?は…

「え、何このバグ刀」

「私が創った最高傑作なので!」( *¯ ꒳¯*)ドヤァ

アルトリアの創った聖剣…聖刀?はバグった強さの武器!?

「我が夫。とりあえず心配させたんですから最低でも半年は一緒に寝なさい」

「んなことやれば溶岩水泳部が黙ってねぇだろ…」

自称妻大暴走!?

「おい…歩きづらいから離れろ」

「「やだ!!」」

「はぁ…」

うわようじょつよい…

次回!「問題だらけ!?カルデア珍道中!」

キャラ解説…要る?

  • 書け!
  • 別に要らんじゃろ
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