「あらすじ〜!」
「さて、今回担当するのは僕、メリュジーヌと…」
「私達ジャック・ザ・リッパーだよ〜!」
「前回は最初に陛下、次に僕とジャックと再開したね」
「おかーさん暖かかった!!」
「そうだね…まぁ僕はいきなりモルガンの宝具食らうことになるとは思わなかったけど…」
「あれはメリュジーヌさんが悪いよ」
「うぐっ…じ、実際その通りだからなんとも言えない…」
「次は気を付けよーね!」
「…そうだね…っとそろそろいい時間だ」
「あ、ホントだね!それじゃあ本編!」
「「ゆっくりしていってね!」」
「「邪ンヌ乱心!AIと愛の神は泣かないもん!」」
「「ムフ〜」」( ¯﹀¯ )ムフー
「…歩きずらい…」
人理継続保障機関カルデア…その戦力であるサーヴァント達が住む区画をサーヴァント達のマスターである龍がランサーのメリュジーヌとアサシンのジャックに抱きつかれながら歩いていた
「え〜とこの先に邪ンヌの部屋があるんだっけ…」
「そうそうこの先だよ〜でも邪ンヌいるかな?」
「ん?居ないことがあるのか?」
「たまに出歩いてるそうだよ?」
へ〜と気の抜けた返事をする龍…暫く歩いていくと…
「あ、ここだね」
「ここか…」
邪ンヌの部屋の前に到着した
「そんじゃあ早速…ん?」
いざノックしようとするがそこで龍が違和感に気付く
「?どうかしたのかい?」
「いや…部屋の中に気配が無くてな…さっきメリュジーヌが言った通り出かけているらしい…」
「あ〜そっか…でも私は彼女がどこで何をしているのかまでは知らないし…」
「お母さんお母さん!私達なら知ってるよ!」
ぴょんぴょんと跳ねながらそう言うジャック
(可愛いなおい)「じゃあ何処にいるか教えてくれるか?」
「邪ンヌさんはね!上の階の大きい窓がある所でよく外を眺めてるよ!」
「…黄昏てんのかね?」
そう呟き上の階に向かう
「えーと…どの辺だ?」
「こっちだよ!」
ジャックの案内で進んでいく
「…はぁ…」
するとジャックの言う通り大きな窓がある場所で溜息をつきながら外の景色を眺める邪ンヌが居た
「…あ、ホントにいた」
「でしょ!」( *¯ ꒳¯*)どやぁ
ドヤ顔のジャックの頭を撫でながら邪ンヌの方に向かう
「…はぁ…」
「よっ」
「…え?」
龍が後ろから声をかけると邪ンヌは振り向き驚いた様子で龍の顔を見る
「悪ぃな。遅くなっちまった」
「…」
「?おい邪ンヌ?」
俯き顔が見えなくなる邪ンヌ…暫くするとボソボソと何か呟いていることに龍は気づいた
「…まで…」
「ん?」
「今までどこ行ってたのよこのバカァァァァァァ!!!」
「いきなり宝具ブッパは辞めろぉぉぉぉぉぉ!?」
「
邪ンヌの怒声と共に放たれた宝具をマシュが盾を構えて防ぐ
「おおう…宝具の火力上がってね?」
「今の先輩なら傷一つつかないと思いますが…」
「それでも喰らいたくはねぇよ…」
冷や汗を流しながらそう言う龍…いくらノーダメでも受けたくない部類の攻撃だったらしい
「…」( ` •̥ н •̥´)プックゥ~
「…え〜っと…これはどうすればいいんだ?」
邪ンヌは頬を膨らませ涙目で龍を睨んでいた
「…頭を撫でてあげてみては?」
「…それで行けるかぁ…?」
そう呟くと龍は魔法で冷気を発生させ鎮火すると邪ンヌに近付く
「…なによ」
「…」
「今まで放っておいて…」
「…」
「今更帰って来て…ヒッグ…何を言えばいいのか分からなくなって…グスッ…」
「…」
「もう…どうしろって言うのよ…!」
「…ごめんな?」(っ´ ・ω・`)っギュッ
「っ…」
泣きじゃくる邪ンヌを抱き締め頭を撫でる
「…撫でるの下手ね…」
「そりゃ悪かったな。じゃあ辞めるか?」
「…誰も辞めろなんて言ってないでしょ…私が満足するまで撫でなさい」
「はいはい」
苦笑しながら邪ンヌの頭を撫で続ける…刺々しい言葉とは裏腹に邪ンヌは穏やかな様子で受け入れていた
「フフ…」
「良かったですね♪」
「あらあら…あの竜の魔女がねぇ…」
「お義母さんはみんなが仲良くしているのを見て安心した」
「いや〜良かったねぇ?」(・∀・)ニヤニヤ
「邪ンヌさんが元気になってよかった!」❀.(*´▽`*)❀.
「焼くわよメリュジーヌゥ!!!」
「だから宝具ブッパは辞めろや!?」
微笑ましい様子で見守るマシュ達と茶化すメリュジーヌ…そして宝具を放とうとする邪ンヌとそれを止める龍…騒がしいながらも明るい光景だった
数分後…
「フー!フー!」
「ハイハイ落ち着け…」
「うごごご…げ、ゲンコツの威力強過ぎないかい…?」
「だったら煽るようなことすんな…」
発情した猫のようになっている邪ンヌを宥める龍と龍から強烈なゲンコツをもらってタンコブを作った状態で倒れ伏すメリュジーヌ…かなりカオスな光景になっていた
「…ふぅ…」
「落ち着いたか?」
「ええ…で、これからどうするの?」
「そうだな…」
「でしたら緊急性の高い方々に会って貰えませんか?」
「と言うと?」
「…BBさん、メルトリリスさん、カーマさんです」
「…え?なんでその3人?」
予想外過ぎる名前に一瞬思考が停止してしまう龍。と言うのも龍の印象としてはこの3人は溶岩水泳部みたいにやばいレベルの愛を持っているわけでもなくBBはメスガキ、メルトリリスはツン、カーマは人間嫌いと言う印象だったので自分が来なくなっても大してダメージを受けてないのでは?と思っていたのだが…
「先輩の様子から大体御三方に対する印象は分かりますが…実は1番ダメージが大きいのかもしれないんです」
「…理由は?」
龍の問いにマシュは真面目な顔で答える
「それに関してはまずこの世界における先輩…藤丸立香という存在について解説しないと行けません」
「!」
藤丸立香、と言う名前に龍はハッとする。今までサーヴァント達と接触したがよく考えてみたら本来マスターと呼ばれるのは主人公である藤丸立香のはず…だがサーヴァント達は龍の事をマスターと呼び藤丸立香と言う人物は1度も見かけていない
「まず、はっきり言いますが藤丸立香と言う人物は存在しません」
「存在しない?じゃあ何故藤丸立香という名前が出てくるんだ?」
「藤丸立香というの存在は正確には人ではなく先輩達プレイヤーが操作するアバターだったんです」
「まさかのアバター!?」
予想外すぎる事実に思わず大声を出してしまう龍…無理もないとマシュは頷き説明を再開する
「平行世界にいるプレイヤーが操作するために作り出されたアバターで操り人形…という事です。で、ここからがBBさん達が危険な状態になった理由なんですが…BBさん達は藤丸立香を通じて実際に先輩の声を聞いたり顔を見たりできるのでは?と思い実際に試したんです。後先輩はそうは思わないかもですが実はBBさん達から結構好かれてるんですよ?」
「…最後に予想外な情報が追加されたが…なんかもうオチが見えたぞ」
「…まぁですよね…とりあえず続けますが…そこにダ・ヴィンチさんも絡んで色々試した結果成功してしまったんです」
「何やってんだ万能の天才…」
自分の書いたモナ・リザに惚れ込んでサーヴァントになる際に自分がモナ・リザになった変態が笑顔でサムズアップする姿が想像出来てしまった…
(なんか腹立つから見つけたらどつくか…)「で、成功した結果どうなったんだ?」
「実際に先輩の顔、声を一方的にではありますが見る、聞くことができるようになりました…で、御三方はそれを他のサーヴァントの皆さんに黙ってたんです」
「…要は独占か」
「はい。それで独占して先輩の生活を覗いたりしてたんですが…ある日急にBBさん達の悲鳴が聞こえたので何事かとキングプロテアさんやパッションリップさんがBBさんの部屋に突入したんです。そしたら…」
「…そしたら?」
「…御三方が涙を流しながら発狂していたそうです。当時私達は宝物庫に潜ってたのでキングプロテアさんから聞いた話でしたが…」
「…そのある日ってのは…」
「…1年前…つまり先輩が亡くなった日です」
「…やっぱりか…」
つまり、3人は神無月龍我としての死を見てしまったという事であった
「発狂したって話だが結局どうなったんだ?」
「とりあえずプロテアさんとリップさんが取り押さえエルキドゥさんとギルガメッシュさんが天の鎖で拘束、最後にモルガンさんが一時封印処置をして下さったので現在は眠っています」
「お前ほんとなんでもできるなおい」
「女王ですから」( *¯ ꒳¯*)
ドヤ顔のモルガン。とりあえずナイスカバーではあるので頭を撫でておく
「となると確かに対応するべきか…と言ってもいきなり3人同時はまずくないか?」
「はい、ですのでまずは誰か1人を選んで対応しようかと…」
「…となると…誰にするべきか…」
マシュの説明を聞いた感じだと3人のどれを選んでも危険なことに変わりは無い。下手をしたら封印解除した瞬間それぞれセラフやらの異界にお持ち帰りされかねないだろう(尚龍はお持ち帰りされるとは思ってはいないが「なんかすごい嫌な予感がする」という直感で危険を感じ取っていた)
「私がオススメするなら…そうですね。メルトリリス、彼女ならまだマシです」
「と言うと?」
「BBの宝具が使われようものなら私達では対処が難しいです。メリュジーヌがデメリットが無くなって安全に運用可能になった宝具を使えば行けるかもしれませんが…間違いなくカルデアが粉微塵になりますね。下手したら抑止力が飛んできます」
「マジかおい…じゃあカーマは?」
「彼女は…実は性質が少々不味いことになっています。我が夫も知ってますよね?彼女が魔王マーラの性質も持っていることを…」
「ああ。その話は有名だからな」
龍がそう答えるとモルガンが溜息をつきながらとんでもない発言を放った
「私が封印した時既に彼女の性質がマーラの方に寄ってしまっていました」
「!おいそれって!」
「…彼女はビーストになりかけの状態で止まっているということです」
「…お前マジでよく封印できたな…」
「天の鎖が対神と言う性質を持ち合わせていたからできたんです。私一人では流石に難しいです…」
まさかのやばい情報に引き攣る龍…それと同時にモルガンがメルトリリスをオススメしたことに納得した
「メルトリリスはまだ鎮圧可能な範疇に収まっています…スピードは凄まじいですし連続して放たれる足技は確かに脅威ですがメリュジーヌの方が速いですし」
「いやそりゃ冠位ドラゴンの左腕と比べたらダメだろ…」
後ろでドヤ顔する最強種を無視しつつモルガンと龍は話を詰めていく
「じゃあまずはメルトリリスをどうにかしてその後BBか?」
「その場合は場所を移さないとですね…」
「仮に宝具を使ってきたら私がどうにかするからマスターは安心してね?」
「カーマはお義母さんもやれる限りの事をしよう。曲がりなりにもビーストだから遅れは取らない」
「…あれ?ティアマトってアルターエゴじゃなかったっけ?」
「あ、それは霊基の変質が関係してまして…元ビーストのサーヴァントの皆さんがクラスビーストと切り替えができるようになったんです」
「あ、そうなの…あれ?それ色々大丈夫か?」
「大丈夫。抑止とはOHANASIしたから…」
「…なんかイントネーションがおかしかった気がするか…まぁそれなら大丈夫か…」
「なら私も手伝いましょうか?」
「うおっ!?ってお前は…」
突然響いた声に驚き声が聞こえた方向を向くとそこに居たのは側頭部に2本の角があり露出度の高い服を着たサーヴァント…
「へんたゲフンゲフンキアラ?」
「マスター今何を言いかけましたか?」( ^ U ^ )
元ビーストIII/Rこと殺生院キアラだった
「いやうんそれはごめん。でもお前それ言われても文句ないことしてんのわかってる?」
「…まぁそうですね…その話はもう辞めておきましょう。とりあえず彼女…カーマを抑えるのは私が担当します。私なら確実に対応できますからね」
「あ〜…確かにお前の宝具ならカーマを抑えれるか」
「いや待って下さい。キアラ、貴方は隠れて待機してください。貴方がカーマを嫌っている様にカーマも貴方を嫌っています。我が夫と一緒にいる姿を見られれば…」
モルガンの言葉にその状況を想像する…少なくとも即ビーストIII/L覚醒&暴走は確定だろう
「…なるほど。わかりました。それじゃあ私は扉の向こうで待機しておきます」
「そうして下さい…それじゃあ3人のいる部屋に向かいましょう」
数分後…
「…これは流石に厳重過ぎね?」
龍達の目の前には鎖やら御札やらルーン文字やらあらゆる封印処置が施された鋼鉄製の扉だった…あまりに物々しい雰囲気に龍の表情は引き攣っていた
「いやまぁこの位やらないとヤバいので…カーマは曲がりなりにもインド神話のサーヴァントですし…」
「あ〜そう言えば色々やばかったなインド神話勢…」
インド神話とか言う世界滅亡案件が普通に出てくる神話のサーヴァントの強さがまともな訳もねぇわと思い直す龍…尚この時インド神話勢全員がクシャミをしたらしい
「そう考えるとこの処置も当然か…じゃあモルガン」
「はい」
モルガンが扉に触れるとまず鎖が消滅、次に御札が燃え最後に扉に刻まれたルーン文字や魔術式が全て消える…そして今いるメンバーで1番力があるティアマトが扉を押すとゴゴゴ…と重い音をたてながら開いた
「…行くか」
「行ってらっしゃいませ」
龍とマシュを先頭に部屋に入る…キアラは打ち合わせ通り部屋の前で何時でも突入できる状態で待機した
「…お」
「おや?」
部屋の奥には緑色の髪の麗人…エルキドゥが居た
「久しぶりだねマスター」
「エルキドゥ!悪ぃな迷惑かけた」
龍の謝罪にエルキドゥは怒ることなく笑って答える
「気にしなくていいよ。何か事情があったんだろう?後で聞かせてもらうから今は彼女達をお願いするよ」
そう言ってエルキドゥが後ろを見ると氷の棺が3つ置かれていた
「…これか」
龍がそれぞれ棺を覗き込むとBB達が天の鎖に縛られた状態で眠っていた
「…モルガン」
「はい」
「頼む」
「わかりました」
モルガンは棺に触れると棺が溶けるようにして消える…安全を考えて天の鎖はそのままにしていた
「…」
「おい、メルトリリス」
「んぅ…?」
龍が軽くメルトリリスの頬を突くとメルトリリスは寝ぼけながら目を開く…その目は1番近くにいる龍を捉えた
「…」
「おーい?大丈夫か〜?」
「…あっあっあっ…」
「あ、これヤバい」
メルトリリスが目を見開いて変な声を出し始めたのを見てマズいと判断した龍は…
「ていっ」
「あ痛っ!?」
「落ち着いて深呼吸しろ」
デコピンを食らわせ一旦落ち着かせる
「すぅ〜…はぁ〜…」
「…落ち着いたか?」
「…正直思考が追いついてないけど…まぁ…」
まだ若干混乱している様子だったがある程度落ち着きを取り戻すメルトリリス
「…でもなんで?ついさっき…死んだところを…」
「ん?ついさっき?俺がくたばってから既に1年経ってるんだが…」
「へ?」
明らかに認識がズレていることに気付きモルガンを見る龍…釣られるようにメルトリリスもモルガンを見る
「ふむ…恐らく発狂した直後に眠らせた上で封印したので本人達にとってはついさっき我が夫が死んだ、と言う認識なんでしょう」
「あ〜なるほど?」
「…ちょっと待って?アイツ死んだのは確定なのよね?じゃあ目の前にいるこいつは何?」
「いや普通に転生した」
「…あ、そういう事…いや納得できるかぁ!?」
一気に大量の情報をねじ込まれたせいでまた混乱するメルトリリス…まぁ死んだところを見た相手が次に目を覚ましたら姿が変わりながらも目の前にいるのだから当然だろう(しかも女装してるし)
「はぁ…はぁ…も、もうそういう事で納得するしかないわね…」
「実際にそうだからなんとも言えねぇんだよな」
「…で、私はどうすればいい訳?」
「念の為に待機して貰えますか?BBさん達を相手取るならできるだけ戦力が欲しいです」
「それならリップも呼べばいいのに…」
「…リップさんの性格を考えると暴走しそうだったので…」
「…なるほどね」
「後確実にリリスと喧嘩するだろ」
「何でよっ!?」
さもありなん
「…まぁそういう訳なので待機して貰えると嬉しいです」
「…なんか釈然としないけど…わかった」
不満そうな顔をしながらも脚のブレードに異常がないか確認したり軽く足を動かして問題ないか試すメルトリリス
「…よし、確認も済ませたしいつでも行けるわ。でもアイツの
「その辺はメリュジーヌが対応するから大丈夫だ。お前は本当に不測の事態に陥った際のための予備戦力ってことだな…ていうかそう言えば水着鯖とかの扱いってどうなってるんだ?」
「あ、一応同一鯖が着替えてるわ」
「あ、そうなんか…あれ?でも水着鯖とかサンタ鯖と一緒に戦わせたりしてたが…」
「それに関してはレイシフトを利用して平行世界の鯖を呼んで対応してた」
「レイシフトそんな事にも使えたのか…」
「ま〜BBは自分で増えて対応してたけど」
「アイツそんなことも出来たのかよ…」
「アイツ自身がムーンセルにとってはバグの塊だからね…なんか裏技でも見つけたんじゃない?」
「…なんか納得」
そんな事を言っている2人だったが…ここで想定外の事態が起こる
「あっ…」
「「おい待て今の不穏な「あっ」はなんだ?」」
封印解除を行っていたモルガンが思わず出した声に不穏な何かを感じた龍とメルトリリス
「…えーと…全員戦闘態勢を取ってください」
その言葉で大体察したサーヴァント達はいつでも宝具を使える様に構える…すると2つの棺が弾け飛び天の鎖も消滅した
「…おいモルガン。お前何やらかした?」
「…加減間違えて封印まとめて解いちゃいました…」
「…やっぱそうだと思ったよ!全員構えろ!来るぞっ!!」
「「Aa―――!!」」
「いきなりかっ!?」
「マスター!」
「我が命!」
メリュジーヌはBBに、アルトリアはカーマの前に立つと龍と目を合わせる
「!令呪を持って命ずる!メリュジーヌ!アルトリア!宝具を撃て!」
「OK!」
「いきます!」
その意図を察した龍は2人のもうひとつの宝具の発動を命じ2人はそれに応える
「朽ちる躯よりいでよ、炎の息、鉄の翼!黄昏の空に――産声のように!」
「千の聖剣、その全ては彼の人が未来を切り開くための礎!絶望を絶て!光無き絶望など我らの前に無し!!」
メリュジーヌは元の姿と言える存在境界の竜アルビオンに回帰し、アルトリアは魔法陣から千の聖剣を召喚する。それぞれ境界の竜の権能でワールドパージを防ぎ、聖剣がカーマの宇宙をぶった斬った
「…こりゃすげぇな」
砕ける空間の欠片がキラキラと舞う中、龍は暴走する2人に向かって走りながらも感嘆とした様子でそう言う
「ぼうっとしてる場合では無いですよ。マスターはBBの方に行ってください」
「うおっ!?いつの間にいたんだキアラ…ってそれどころじゃねぇな。じゃあカーマは任せる」
「わかってます。と言っても私には倒すことは出来ても救うことはできません。あくまで救えるのはマスターだけです。ですので…」
「わかってる。お前もヘマすんなよ」
「当然です」
そう言ってそれぞれ暴走する2人に突撃する…BBには龍、マシュ、メリュジーヌ(アルビオン)、メルトリリスが、カーマにはキアラ、エルキドゥ、ティアマト、モルガン、邪ンヌ、ジャック、アルトリアが向かった
「つってもどうするの?あのバカやたら滅多らに攻撃撃ってるけど…」
「あいつ自身物理的な力はほとんど無い。耐久もそこまでだから物理でぶん殴る!!」
「ええ…」
まさかの近づいてぶん殴る発言に呆れた声を出すメルトリリス…だが実際BBのステータスは筋力はE、耐久もCとなっている。更に敏捷もDなので近づけさえすれば龍達のスペックなら逃がすこともないため割と理にかなっていた
「と言っても…流石に弾幕が厚くない!?」
「ンなもんこうすりゃいいんだよぉ!!」
龍はアルトリアから貰った聖剣に魔力を流すと約束された勝利の剣よろしく魔力砲撃を放ち魔弾の嵐に大穴を開ける
「とんでもないわね…ってそんな事を言ってる余裕は無いか!」
メルトリリス達も大穴を通ってBBに近付く…がBBは更にとんでもない事をしてきた
「!おいおい今度はサーヴァント召喚か!」
「あの男を初めとした月の聖杯戦争で召喚されたサーヴァントを無制限召喚とかどうなってるのよ!?これじゃあビーストクラスとやってる事変わらないじゃない!」
エミヤオルタのシャドウサーヴァントや他にも多数のシャドウサーヴァントが召喚された…しかもそれぞれ一体ずつとか生易しいものではなくその数は際限なく増えていく
「だぁぁぁもう!余計な世話かけさせるんじゃない!!」
メルトリリスは脚のブレードでシャドウサーヴァントを斬り伏せ、蹴り飛ばす。龍や他のサーヴァントもそれぞれ撃破していく
「ちっ!キリがないわね…マスター!あのバカまでの道は作るから速いとこ正気に戻しちゃいなさい!」
「わかった!」
メルトリリスがそう言うと姿勢を前に倒し、一気に加速する
超高速で放たれたメルトリリスの蹴りがシャドウサーヴァントを纏めて蹴散らし消滅させる。龍も魔力放出で加速しメルトリリスに追いつく。既にBBは目と鼻の先だった
「―――!!」
理性の無い目で改めて龍を捉えるBB…その瞳は涙で濡れていた
「ったく…泣くくらいなら最初から暴れんじゃねぇ!!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
龍はBBの肩を掴むと…そのまま強烈な頭突きをかました
「イッタァ!?い、一体何が…?」
「全く…やっと正気に戻ったか…」
「…えっ…」
人型とはいえドラゴンである龍の頭突きをモロに食らい激痛に悶えるBB…だが龍の声を聞いて痛みを忘れた様子で龍の顔を見る
「…先輩?」
「おう」
呆然とした様子のBBは龍にフラフラと近づいていく…
「せんぱi「ふんぬっ!!」ギャンッ!?」
「ええ…」
思わず抱きつこうとしたBBを横からメルトリリスが蹴り落とす
「痛た…い、いきなり何をするんですか!?」
「今それどころじゃないから蹴り落としたのよ…あれ見ればわかるでしょ?」
「あれ?…」
メルトリリスが指さした方向をBBが見る…そこではカーマ/マーラと同じくビーストとしての力を解放したキアラ、聖剣で砲撃をぶち込み続けるアルトリアが居た(ほかのサーヴァントは部屋の外にまで被害が出ないように攻撃の余波や流れ弾を相殺したりカーマ/マーラの行動を妨害している)
「…」
これを見て自分もどういう状況だったのか察したBBは無言でカーマ/マーラに大量の注射器を射出しシャドウサーヴァント達を差し向ける
「…えーと…お話はまた後でということで…」
「ま、そうだな…と言うかメリュジーヌ。その姿は後どのくらい持つ?」
『そうだね…持ってあと数分…かな?流石に覚者相手をするのは苦労したよ…ていうかあれホントにシャドウサーヴァント?普通に宝具撃ってきたんだけど…』
「覚者?が何かは分からんが…それなら解除して大丈夫だろう。あっちにはキアラとかも居るし戦力は問題ない」
『それならそうさせてもらうよ…流石にちょっと疲れたからねぇ…』
そう言ってメリュジーヌは元の姿に戻る
「…今更だけどメリュジーヌのあの宝具って本来なら使ったら消滅するしかないんじゃねぇのか?」
「その辺については後でね…僕は部屋の隅っこに居るからマスターも行ってきなよ」
「そうさせてもらう。お前も気をつけろよ」
「分かってるよ」
龍はカーマに向かって飛び立つ
「Aa―――!!」
「ちっ!やっぱそう来るか!」
BBのシャドウサーヴァントによってある程度押し戻されていたカーマ/マーラの分身体が凄まじい勢いで龍に向かう
「舐めんな!」
聖剣と焔を構えると十字の斬撃波を放ち分身体を消し去ると2本を投擲してカーマ/マーラの弓矢を破壊する
「おーらっ!!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
そしてカーマ/マーラの脳天を鞘でぶっ叩くとカーマ/マーラは頭を押えてうずくまる
「い、いたひ…ひたかんら…」
「あちゃ〜舌噛んじまったか…」
カーマは思いっきり舌を噛んだらしく口を抑えて涙目になっていた。この時点で既に頭上の光輪が消え元のカーマに戻っていた
「ほらほら…これで舌を冷やせ」
「は、はひ…」
龍が水と氷を魔法で生成しそれを小さいビニール袋に入れてカーマに手渡す
「ひぃ…ひぃ…はれ?ましゅたー?」
「今気づいたんか…ていうか今は大人しく舌を冷やしとけ」
「は、はひ…」
龍の言う通りカーマは舌にビニール袋を乗せて冷やす
数分後…
「も、もう大丈夫です」
「それならよかった…やっと一息つけたぞ…」
「「ご迷惑をお掛けしました」」○| ̄|_ドゲザ
「いやまぁ俺が原因と言えば原因だから…とりあえず頭上げろ」
そう言うと半泣き顔で2人は龍を見る
「あ、あの…先輩…」
「その…えっと…」
「「ご、ごめn「さっきも言ったろ?俺が原因だからお前らが謝る必要はねぇよ」…!」」
「わかったなら早く立て。服が汚れるぞ」
「「ふぐっ…えぐっ…ますたぁ(せんぱいぃ)…」」
「あーもう顔も涙と鼻水でぐっちゃぐちゃじゃねぇか…ほれ」
龍は艤装の収納からティッシュを取り出すと2人の顔を拭う
「「…ヴァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ン!!!」」(´;ω;`)
「うおっ!?お前らそんなギャン泣きするキャラじゃねぇだろ!?」Σ(゚д゚;)
まさかのBBとカーマがギャン泣きという…びっくりして思わずドラゴンの角が飛び出してしまう龍だった(普段は狐耳と尻尾のみだが驚いたりするとドラゴン要素も一緒に出る)
「うーんこれは…」←マシュ
「私も彼女がこうなるとは思いませんでしたね…」←キアラ
「ある意味面倒な性格してるという点においては貴方も彼女もどっちもどっちですからね…」←モルガン
「いや貴方に言われたくは無いです。というかそれ言えるのって多分マシュさんだけでは?」←キアラ
「おいなんで僕は入ってないのかな?」←メリュジーヌ
「逆に入ると思ったの?貴方だってかなり面倒な性格してるじゃない」←邪ンヌ
「…これ結局全員面倒な性格してるんじゃないかな?」←エルキドゥ
「モグモグ…クッキーおいし〜!」←ジャック
「ジャックはそうでは無いと思う…この子は純粋だし」←ティアマト
「ねぇそれ私はどうな…よく考えたらまともな訳無かったわ…」←メルトリリス
「まぁ元が元だから…ねぇ?」←メリュジーヌ
「「だからおめー(君)が言うな」」←メルトリリス・エルキドゥ
「いやボケてる暇があったら助けて?」←龍
To Be Continued…
オマケ1
『ふむ…やはり彼女達は笑顔でなければね♪』
「フォウフォーウ」
『おや?君もそう思うかい?』
「フォウ」
『まぁそうだね。〇〇〇〇を擁護したくは無いが…少なくとも今回のやらかしは結果的にはいい方向に働いてくれた。あのロクデナシの擁護はしたくないがね!!』
「フォウフォーウ…」(≖_≖)ジトー
『…え?お前が言うなって?』
「フォウ」
『…いや…うん…確かに僕も消えたと思ったらいつの間にか座に居たけどさ…て言うかしょうがないじゃん!?僕だってあの時奴諸共消えたと思ったらいきなり意識が覚醒して座にいたんだぞ!?それに召喚されないと僕はそっちに行けないし…テレパシーを使って話しかけれるのは君くらいだし千里眼でそっちの様子を見るが限度なんだよ!』
「フォーウ…」
『お前なら召喚陣を介して現界できるだろって?いや彼のいないカルデアの状況で現れてみなよ?間違いなく大変なことになるよ?マシュとか僕にブラックバレルぶち込んできてもおかしくないからね?』
「フォウ」
『お前は彼女をなんだと思ってるんだって?いや悪く言ってるわけではないよ?でも君も何となく分かるでしょ?』
「フォーウ…」
『だろう?と言うか下手したらモルガン辺りに「変に期待させやがって!!」って宝具を叩き込まれかねないよ…』
「…フォ、フォーウ…」
『まぁ彼が今後召喚を行えば僕もそっちに戻れるだろうけど…彼はかなり強力な存在を呼び出す触媒を持っているようだし、君の方から働きかけてくれるかい?』
「フォウ…フォウフォウフォーウ」
『…え?どつかれるのは覚悟しておいた方がいい?…まぁそれは仕方ない事として受け入れるよ…死なないよね?』
「フォーウ!」
『待って!?テレパシー切らないで!?ちょっと!?おーい!!』
オマケ2
本来なら1度使えばメリュジーヌが消滅するというとんでもないデメリット持ちの宝具。だがこの世界ではストレスによって霊基が歪んだ際に定期的に様子を見に行っていたティアマトの回帰の権能の一部が混ざった(正確にはティアマトが誤って生成してしまった生命の泥をメリュジーヌが飲んでしまった)結果体力の消耗は大きいがデメリットの消滅が無くなり戦闘で運用可能となった。その性能は一時的とはいえ冠位の竜アルビオンに回帰するというぶっ壊れ仕様。短期決戦で決めれるならビーストを単騎で殲滅可能。
アルトリア・アヴァロン(正式名称アルトリア・キャスター)が獲得した宝具。龍専用聖剣の製造の際生み出された大量の聖剣を魔法陣から呼び出し1本1本からセイバーアルトリアの宝具クラスの砲撃を放つという凶悪な対界宝具。1本1本それぞれに特攻を持っているため大体の敵の弱点を突ける。性能としては対城宝具級の魔力砲撃がガトリング砲の如く乱射されるパターンと聖剣が魔力を纏って斬撃波を放つパターンに分かれる…がどちらにしても対城宝具を乱射というトンデモ仕様になった結果対界宝具認定された。
次回の深海の龍帝は何を成す?は…
「悪ぃな。また力を貸してくれ」
「「「「「「言われるまでもない!」」」」」」
再度繋がれる絆!
「さて、一体誰が来るんだ?」
「楽しみです!」
新しくカルデアに招かれるのは?
「…」( ´ ཫ ` )チーン
「…」( ´ ཫ ` )チーン
「…」( ´ ཫ ` )チーン
「しっかりしろぉぉぉ!?」
犠牲者多数!?どうしてこうなった!?
次回!「再び結ばれる絆と新たな絆」
キャラ解説…要る?
-
書け!
-
別に要らんじゃろ