深海の龍帝は何を成す?   作:リア・ユグドラシル

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「よっと深海龍帝だ」

「暴走仮面ライダー指揮官だ」

「前回は色々カオスだったよな…」

「主に俺の妹達が大暴走してたからな…」

「できるだけ速く来てくれよ?」

「流石にわかってるさ。それじゃあ本編楽しんでいってくれよ」

「「交渉と偽物粛清」」


交渉と偽物粛清

ういっす深海龍帝だ。今俺は全力で大本営に向かっている…何故かって?前回を読んでこい

 

「ってんなボケしてる場合じゃねぇな」

 

今んとこ暴走ニキが抑えてくれてるみたいだがスペック的に厳しいみたいだし…

 

「龍帝化発動」

 

俺のスキル龍之王を収集したデータを元に進化させたスキル龍之帝(ルーツ・ザ・ドラゴン)の権能。元になってるのは始元龍と終焉龍と言う龍の力らしいけど…詳しく知らねぇから俺にはわからん!姿は龍之王だった頃の西洋龍ではなく東洋龍になっている

 

「そろそろ着くか…」

 

あ、爆発音…あそこにいるの見えるな。そろそろ降りるから警告しとかないと…

 

『暴走ニキ。そろそろ降りるから着陸の衝撃で飛んでいかないように防御体勢をとってくれ』

 

暴走仮面ライダー指揮官side

 

どうも、掲示板では暴走ニキと呼ばれている黄泉桜(よみざくら)だ。現在俺はメタクラで深海ニキの妹さん達の攻撃を捌いているのだが…

 

「このままだとジリ貧だな…」

 

予想以上に攻撃が激しい…クラスターセルでの迎撃もギリギリだぞ…

 

『暴走ニキ。そろそろ降りるから着陸の衝撃で飛んでいかないように防御体勢をとってくれ』

 

!来たか…

 

『了解。あとこっちでは黄泉桜と呼んでくれ』

 

『わかった』

 

さて、広範囲防御に長けてるのは…

 

「これだな」

 

「ドラーイブ!ターイプ!トライドローン!!」

 

「んでもって…」

 

「カモン!ダンプ、ミキサー、グラビティ!タイヤカキマゼール!コウジゲンバー!!」

 

「おらよっ!」

 

コンクリ壁ならカバーに使える!

 

『こっちは準備できたぞ!』

 

深海龍帝side

 

どうやら準備できたようだな

 

「ではちゃくりーく!」

 

どっかーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!

 

『で、お前らなーにやってんだ?』

 

「「!」」

 

…どうやら気付いた様だな…

 

『弁明はあるか?』

 

「「…」」

 

『?』

 

反応が無いな…どういうこった?

 

『おい?』

 

「お兄ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

 

 

「お兄ちゃぁぁぁぁん!!!!」

 

『アグナコトルッ!?』

 

ま、まさかのミサイル頭突き…そういうのは幼女がやるもんじゃね?ていうか今の俺結構デカいし重量もあるはずなんだが…

 

「おーい大丈夫か〜?」

 

『大丈夫に見えるか…?』

 

この状況を見て大丈夫と思うなら眼科行った方がいいぞ…

 

『とりあえず人型に戻るわ…』

 

そう言って能力を切ると身体がスライム状になり、人型を形作っていく…

 

「お前いつからエボルトになったんだよ…」

 

「エボルドライバーとスチームガンの情報持ってる時点でお察しだろ」

 

エボルドライバーの情報を持っているなら当然エボルト本人の情報も持っていて然るべきだ。エボルトの能力は有用なものが多いし使い勝手もいい。

 

「んで、その2人どうする?」

 

「抱きついたまま離れんしこのままかなぁ…」

 

「おい…龍…」

 

「「お?」」

 

「…助けてくれてありがとうな…」(/// ^///)

 

「…」( ๑´•ω•)ノシナデナデナデナデ

 

「んっ!?い、いきなり何を…」

 

「…」( ๑´•ω•)ノシナデナデナデナデ

 

「ふぁ…うにゅう…にゃぁ…」

 

「…」( ๑´•ω•)ノシナデナデナデナデ

 

「…」…クテン

 

「ストップ流石にやり過ぎだ」

 

「おっと…」

 

やべぇ…反応が可愛いから撫でてたら江風が溶けた…

 

「…とりあえず現状の説明諸々しないとな…」

 

「それぞれの陣営のトップ呼んでくるわ」

 

「頼むぞ〜」

 

さて、こっちは…

 

「妖精。簡易的にプレハブ小屋作ってくれ。会議できる様にしてくれ」

 

「了解なのです〜」

 

俺は江風の面倒見ないとな…

    ↑

輪廻指揮官の事を忘れてる

 

そんなこんなで10分後…

 

「…状況は黄泉君のおかげで理解出来た…とりあえず私は重桜代表の柊奏(ひいらぎかなで)だよ」

 

「ユニオンのトップ、ルキナ・アルミューラだ」

 

「鉄血のトップ…ウルティス・ミラクス…」

 

「ロイヤルのトップ、ミザリー・ヒルデガルドと申しますわ」

 

「深海龍帝。今回はうちの妹達がすまんかった…」

 

流石に今回はやり過ぎと言わざるを得ないからな…妹達?ミノムシ状態で小屋の外に吊るしてる

 

「いや…それに関してはうちの部下のせいだ…いくら未確認のKAN-SENとはいえ彼女達を無理矢理引き抜こうとすれば怒りを買うのは当然だろう…江風君が君のことを隠したことに関しても理解出来る。実際黄泉君を指揮官にする際会議が大荒れしたからね…」

 

どうやら鉄血の人間の暴走が原因らしい…因みにトップ以外の人間は全員病院に運ばれている。トップ達は桜ニキのおかげで無傷だから問題ない。と言うか桜ニキの時にも大騒ぎになったんだな…

 

「だが重桜の。お前の所の指揮官のあれはなんだ?セイレーンの技術でも転用したのか?」

 

ルキナ氏が桜ニキの仮面ライダーの力についてきいてるけど…

 

「あれはそういうのじゃないよ。明石に調べてもらったけど複製不可でセイレーン技術は一切使われていないことがわかってる。あと普通の人間が使ったら確実に死ぬってことくらい?」

 

桜ニキの変身するのは暴走仮面ライダーだからな〜メタクラとか使ったら廃人になるんじゃね?

 

「総司令。あれの力はセイレーンも耐えれなかったのでそこを訂正して下さい」

 

「いやそこ?」

 

桜ニキそこじゃねぇだろ…

 

「ん?セイレーンでも耐えられなかったってどういうことですの?」

 

ミザリー氏の質問は至極当然だな

 

「セイレーンが自分の変身アイテムを複製しようとしたことが1度だけあったのですよ。技術的に無理があったため劣化した物ですが…使用したセイレーンは自己プログラムが破壊され暴走しました。自分が鎮圧しましたが…それ以降セイレーンは使うのにリスクが大きすぎると判断したのか使わなくなりました」

 

「なるほどな…それは確かに使う訳にはいかんな…だが君はどうやって使いこなしているんだ?」

 

「それは…」

 

…ニキもしかして言い訳考えてなかったな?チラチラ助けを求めるように見てくるし…

 

「…すまんがそのアイテムを見せてくれるか?」

 

「!わかった」

 

そう言って渡してきたのはソードドライバーとプリミティブドラゴンワンダーブック、ゼロワンドライバーとヘルライジングホッパープログライズキーか…調べるフリして…ん?

 

(…データ収集できちゃった…)

 

また妖精がやらかす!これ絶対やらかす!

 

「…ちょっと調べてみたがこりゃ完全にそこの指揮官専用に調整されてるな。だからそれ以外の人間が使うととんでもない代償を払うことになる」

 

「予め決められた使い方…この場合は使い手か…じゃないから壊れるということか…」

 

「因みにこのヘルライジングホッパープログライズキーはそこの指揮官以外が使うとキーのエネルギーによって肉体が崩壊と再生、死んでからの蘇生を繰り返して延々と暴走するみたいだぞ」

 

「絶対に模造品を用意しないようにしよう」

 

「「賛成」」

 

「僕もそれを聞いた時、絶対に普及させたらダメなやつだってわかったからね…」

 

流石にやばさを理解したらしい…というか

 

「似たようなもんなら俺も持ってるんだよなぁ…」

 

「「「「え?」」」」

 

「あっ…」

 

…やっべ…と言うか桜ニキジト目で見てんじゃねぇよ!?

 

「一応言っとくがヘルライジングホッパープログライズキーとかと同じく俺以外使えないからな?量産型じゃあ出力が少なすぎてセイレーンの量産型にもダメージ通せないし…」

 

「…流石に上手い話はないか…」

 

そんな上手い話が実はあるんだよな…流石にこれはバラしたらヤバいから隠すけど…

 

「そう言えば君はどう変身するんだ?」

 

これはあれだな。ロスト以外の変身を見せろ、という事だろう?桜ニキ

 

「実演してやるよ」

 

今回をエボルドライバー擬き…アライアドライバーを使うか…

 

『アライアドライバー!!』

 

ベルトが巻き付くと龍はサメのマークが描かれたディープブルーのメガロドンボトルと真っ黒でヒビの入った舵輪が描かれた深海システムボトルをスロットに差し込む

 

『メガロドン!深海システム!アライアンス!!』

 

待機音がなり始めレバーを回す…するとチューブが周囲を囲みボトルの成分がチューブを通る…そしてボディが形成され帝國交響楽団「燃え落ちる誇り」の音楽が流れる

 

『Are you ready?』

 

「変身」

 

『メガロ!メガロ!!アライアメガロ!!アッハッハッハッハッ!!!』

 

「…仮面ライダーアライアフェーズワンメガロドンフォームとでも名乗るかね?」

 

ボディが装着されると俺の姿は全体的に青と黒。沈んだ戦艦の様に見た目だけボロボロの装甲に胸部には舵輪を模した装飾。背部にはサメの背鰭。腕部にも横鰭が着いている。頭部にもメガロドンを模した装飾が着いた姿になっていた

 

「…これが…」

 

「おおう…全体的に船の様な…だが何処かサメらしい姿だな…」

 

「サメっていうかメガロドンなんだけどな…」

 

鉄血とユニオンは興味しんしんだな…

 

「君も同じことできたっけ?」

 

「正確には似たようなことができます。ドライバーが違いますがね…」

 

エボルドライバーとビルドドライバーは原型と複製型の関係だから一概に違うとは言えない…と思う

 

「…ちょっと不気味ね…」

 

まぁ俺たち深海棲艦って言わば幽霊船っていうか沈没船が元になってそうだしな…不気味になっちまうのは勘弁

 

805:転生レ級

うおおお!イッチがまた変身した!

 

806:転生大和

仮面ライダーアライア…合体、ですか…

 

807:スーパー野菜人提督

まぁエボルトもエボリューションからきたんだろうから中々いいネーミングセンスじゃないか?しっかし燃え落ちる誇りか…やっぱいつ聞いてもいい曲だよな…

 

掲示板のニキネキも楽しそうだなおい

 

「1戦やってみないか?」

 

「あんたもしかして戦闘狂?」

 

桜ニキに戦闘狂の相が見える…

 

「まぁいいぜ。表でやろう」

 

戦闘準備中…

 

さて、準備が終わったな。俺はさっきの仮面ライダーアライア。桜ニキは仮面ライダービルドラビットタンクハザードフォーム。因みに深海棲艦の防御性質は切っている。あくまで仮面ライダーとしての戦いだからな

 

「じゃ、始めるぞ」

 

「いつでもかかってこい」

 

こっちは実戦訓練も兼ねてるしな…

 

「ふっ!」

 

「疾っ!」

 

ガキンッ!!

 

早速桜ニキが殴りかかってきたが俺はそれを拳で迎え撃つ。お互い弾かれる

 

「はぁ!」

 

「ふんっ!」

 

今度は俺から殴りかかる。もちろん顔面狙い

 

「容赦無しかよっ!」

 

「こういう戦いで手加減するのは失礼だろ!」

 

ゴッ!!

 

ていうかあんたも最初顔面狙ってきたろ!

 

「そうだけどさっ!」

 

ヒュパっ!

 

桜ニキが蹴りを放つ。

 

「ソイヤッ!」

 

俺も蹴りで迎撃する。即座に腹パン

 

ゴキンッ!

 

「ごふっ!んにゃろ!!」

 

メギョッ!

 

「がふっ!?」

 

頭を掴まれて膝蹴り…結構痛い…

 

「俺はお前をムッコロス!!!」

 

「あじゃぱ!?」

 

ズドンッ!

 

こっちはブレーンバスターじゃい!

 

「かーらーのー!」

 

「!?」

ケツバットだオラァ!

 

ゴッシヤァァァ!!

 

「ケツがァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

「うわぁ…」

 

「あれは痛い…」

 

釘バットじゃないだけマシだろぉ!?

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!」└( 'Д')┘ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙

 

「ボルボロスッ!?」

 

キン肉バスターかよ!?

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!」

 

「…まさかのオラオラッシュ…」

 

「何処のスタンド使いだアイツらは…」

 

「あ、江風さん起きたんですね…」

 

「ついさっきな…起きたらこんな状況だから少々驚いたが…」

 

「「「「「だろうな〜」」」」」

 

「あ、そろそろ決着しそうですよ」

 

ゴッ!!

 

オラオラッシュと無駄無駄ラッシュの最後の一撃でお互い離れるそしてお互い放つ必殺技

 

『Lady Go!!』

 

『MAX HAZARD ON!Lady Go!!』

 

「はぁ…!」

 

「ふぅ…!」

 

『アライアファイナル!!до свидания(さようなら)♪』

 

『Overflow!!ヤベーイ!!Lady Go!!HAZARD Finish!!!』

 

ズガンッ!!!

 

ハザードビルドは黒いオーラを纏った蹴りを。アライアはディープブルーの光と水のオーラを纏った蹴りを放つ!

 

ゴゴゴゴゴ…!!

 

「「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」

 

せめぎ合う2人の仮面ライダー…そして…

 

「がっ!?」

 

「ぐっ!」

 

2人は同時に弾かれ変身が解除される

 

「相打ち!?」

 

「大丈夫か2人とも!」

 

「ういっす…」

 

「な、なんとか…」

 

思いっきり後頭部打ち付けた…イテテ…

 

「いやぁお互いいい勝負したなぁ…」

 

「いやお前それフェーズワンだろ…フェーズワンでハザードフォームとやりあえるとか…」

 

「色々魔改造(妖精が)してるからそら強いわ」

 

妖精技術に人間の技術が勝てるわけないんだよなぁ…

 

820:スーパー野菜人提督

その通りだな

 

821:転生大和

ですね

 

822:転生レ級

そもそも未来から来てるセイレーンがライダーシステムを改善出来てない時点で人間が妖精に技術で負けてるんだよなぁ

 

妖精技術に関しては謎すぎてわからんことが多すぎるんだよ(代表例俺)

 

「ま、今後ともよろしくな?」

 

「うん」

 

「ああ」

 

「よろしく…」

 

「お見知り置きを」

 

とりあえず俺と妹達は今の基地から離れず済みそうだな…ん?

 

「セイレーン反応か…」

 

「「「「!?」」」」

 

「流石の探知速度だなおい…俺は今気づいたぞ…」

 

「「「「いや探知できる方がおかしいからね!?」」」」

 

「「え?できないの?」」

 

「「「「できるかぁ!!」」」」

 

そっか〜(´・ω・`)

 

「んじゃあ適当に潰してくるわ」

 

「私も出撃してきます」

 

「「私たちも行くよ〜!」」

 

「お前らいつの間に縄抜けしたんだよ…」

 

まぁ戦力が多いに越したことはないか…

 

「ついでだ。万が一の為に用意しといたこれを渡しとく」

 

そう言って俺が投げたのは…

 

「これは…?」

 

「仮面ライダーのドライバー?」

 

「天に渡したのはゲーマドライバーと深海コレクションガシャット。妖に渡したのはゴーストドライバーとアヤカシアイコンだ。今回は2人の素のスペックが知りたいから使うなよ?」

 

妖精がさっきセイレーンの技術転用して作ったテレポート装着使ってわざわざ送って来たやつだ…ご丁寧に2人以外に使えないように調整してあるし…仕事速すぎねぇか…

 

「はわぁ…」(´。✪ω✪。 ` )

 

「小さい頃夢にまで見た仮面ライダーになれる日が来るなんて…!」

 

「使うなよ?使ったら没収するからな?」

 

「「わかってるよ(もん)!」」

 

本当かよ…

 

「ま、いいか…そんじゃあ行くぞ!抜錨!!」

 

「俺はラビタンハザードに変身し直しとくか…」

 

「レッツゴー!」

 

「わーい!!」

 

完全に空気がピクニックなんだよな〜

 

江風side

 

「うーん緊張感が無いな…」

 

「と言うか大丈夫なのかい!?彼らがいくら規格外とはいえたった数人でセイレーンの艦隊を相手取るなんて…」

 

「既に龍…深海龍帝は1人でセイレーンの大艦隊を全滅させましたよ?」

 

「ええ!?」

 

まぁそういう反応になるよな…普通…

 

「アイツからしてみたらセイレーンなんて雑魚なんですよね…」

 

「それについてはうちの指揮官も似たような感じだな」

 

ん?コイツは…

 

「黄泉中佐の所のエンタープライズか」

 

「ああ」

 

「エンタープライズ。先程の言葉は…」

 

「そのままの意味だ。指揮官にとってもセイレーンは雑魚でしかない」

 

「まぁ仮面ライダーになれる時点でお察しだろうさ」

 

いくら深海棲艦の能力を使っていないとはいえ龍と互角に戦えるのだ。その位はできて当然だと言える

 

「だがやはり惜しいな…それ程の力を得られる仮面ライダーと言うのは…」

 

「ですが運用するには余りにリスクが高すぎます…アレの運用はモラル的にも色々問題がありますわ」

 

運用なんてしようもんなら龍達が殺しにかかるだろうがな…

 

「運用なんてするつもりなら指揮官が真っ先に殺しにくるからやめておいた方がいいぞ」

 

「やっぱそうだよねぇ…」

 

人道的にもダメだろう…

 

「まぁあちらが終わるまでノンビリしていよう」

 

深海龍帝side

 

「さてさて…最初は2人だけで戦ってくれ。ヤバくなったら手を貸す」

 

「はーい」

 

「わかったー!」

 

「桜ニキもそれでいいな?」

 

「そうだな。見学させてもらおう」

 

さて、どう動く?

 

「はぁ!」

 

天が艦載機を飛ばして空中戦が始まったか…妖は…海中潜航しているな。多分…

 

ズドン!バゴン!

 

「雷撃だよな」

 

天が空中で注意を逸らして妖が魚雷を放つ。妖を警戒すれば天が爆撃を始める…両方警戒する余裕なんざ相当戦力を集めないとできないから効果的だな…ん?

 

「…すまん桜ニキ。こっちはちょっと任せる」

 

「?わかった」

 

この嫌な気配…アイツらか?とりあえず…

 

「轟速」

 

CLOCK UPシステムの応用システムを使い一瞬で奴らの前に現れる

 

「…やはりか。人の妹にいつまでも付きまとって欲しくないんだが?なぁ?万丈司?」

 

「ふざけんな!あんたが兄だからなんだ!またアンタを殺して今度こそ彼女を手に入れてやる!」

 

万丈司。凛のストーカーで今の発言で俺を道路に突き飛ばした張本人であること確定…っと

 

「んで?どうやって俺を殺すつもりだ?」

 

「んなもん決まってる…これだよ!」

 

「ん?」

 

あれは…なんだ?歪な仮面ライダーが描かれたライドウォッチ?

 

「変身!」

 

『アナザータイム!ウィザード!』

 

「アハハ!!この力でアンタをぶっ殺してやる!」

 

アナザー…ねぇ…

 

「さしずめ仮面ライダーもどきってとこか?まぁ…」

 

「ぶち殺すのはこちらのセリフだ…!」

 

散々凛の事を物扱いしやがって…!

 

「やれるもんならやってみ「うらぁ!」がはっ!?」

 

「くっちゃべってる余裕なんざくれてやるわけねぇだろ!」

 

バギッゴキっメギョッ!!

 

「がぁぁぁ!?」

 

「ん?」

 

妙だな…モロに食らったら小さい島位なら砕ける位の力を入れてるんだが…

 

「どうなってるんだ?」

 

どうやって原型を留めているんだ?

 

「アハハ!アナザーライダーは本家の力じゃねぇと倒せねぇんだよ!アンタに勝ち目は「お前馬鹿だろ」ごふっ!?」

 

普通に弱点バラしてんじゃん…だが千日手だな…あいつは俺を殺せないが俺もアイツを殺せない…どうする?

 

「いや待てよ?」

 

アイツライドウォッチで変身…アレを変身と呼ぶのは本家仮面ライダーに失礼だな。変態と呼ぼう。変態してたからには…

 

「こっちもライドウォッチが鍵になってるのか?」

 

俺のライドウォッチは仮面ライダーの力ではなく怪人の力を宿す。もしかしたら…

 

「だがウィザードの怪人なんて知らないし…」

 

どうしたもんか…

 

「ん?ブランクウォッチが…」

 

光始めた?

 

「余所見してんじゃねぇ!」

 

「黙ってろ」

 

グギッ!

 

「あがっ…」

 

んで、ブランクウォッチの方は…ん!?

 

「ここは…」

 

さっきまで俺は海上に居たはずだが…

 

「お、やっと呼び込めたか」

 

!?後ろ!

 

「はぁ!」

 

「うぉぉぉぉぉぉ!?」

 

躱したか!なら追撃…

 

「待て待て!こっちに攻撃の意志なんてない!」

 

…本当かよ?

 

「…」

 

「いや信じてくれよ!?」

 

「いきなりこんなとこに飛ばされりゃ警戒するわ」

 

「ご最もだ。まぁ落ち着け…お前、名前は?」

 

「他人に問う前に自分が名乗るべきだろう?」

 

「それもそうだな!」

 

そう言って緑色の怪人は自身の名を名乗る

 

「グレムリン。ファントムと呼ばれる絶望を糧に産まれる化け物さ」

 

クズ野郎side

 

「クソっ!あの野郎…ぜってぇぶっ殺して…ん?」

 

アイツ…何を持っている?

 

『グレムリン!』

 

!?グレムリンだと!?

 

「変身」

 

ダメだ!あれは止めないとヤバい!

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

「必殺!」

 

クズは全力でキックを叩き込もうとする…が

 

『モンスタータイム!despondency show time!!グレムリン!』

 

突如現れた緑色のアーマーが必殺技を弾き逆に返り討ちにする

 

「がぁぁぁ!?」

 

嘘だろ…

 

「嘘だ…嘘だ!」

 

叫ぶクズの目の前でそれは立ち上がる…そして…

 

『祝え!全ての怪人の力を受け継ぎ過去、現在、未来にその名を轟かせる闇の王者!その名も仮面ライダーロストグレムリンアーマー!また1つ怪人の力を継承した瞬間である!』

 

遡行者(ほむら)によって告げられる祝福の言葉…

 

「さぁ…show timeだぜ?」

 

さぁ愚か者の喜劇は終了だ

 

深海龍帝side

 

「グレムリンか…俺は深海龍帝」

 

「深海龍帝!龍の帝を名乗るとはな!ハッハッハっ!」

 

何がそんなに面白んだ?

 

「つーかここに俺を呼び込んだのお前じゃねぇのか?」

 

「まぁそうだな」

 

やっぱりか…

 

「で?お前はなんで俺を呼び込んだ?」

 

呼び込んだのなら相応の理由があるはず…

 

「なぁに単純な事だ。あのクズを殺すために俺の力を継承する為だよ」

 

「なに?」

 

クズを殺すため?だがこいつになんの利点がある?

 

「俺に利点が無いと思ってるみたいだがこれは俺のプライドの問題だ」

 

「と言うと?」

 

「俺はあのクズの力の本家、ウィザードに敗れた。だからアイツが紛い物とはいえヤツの力を使っていることが許せん」

 

…なるほどね…

 

「アナザーライダーはまだ許容できる。だがあのクズみてぇなヤツが使うのは許せる範囲を超えている。だからお前に力を継がせる。そういう事だ」

 

「理解はできた。で、力の継承はどうすればできる?」

 

「その時計モドキを貸せ」

 

ブランクウォッチのことか…

 

「ほい」

だがブランクウォッチをどうする…!?

 

「…できたぞ」

 

無地だったブランクウォッチにこいつの顔が描かれたんだが…

 

「これでいいのか?」

 

「ああ。あのクズが派手に絶望してくたばるのを楽しみに見させてもらうぞ!」

 

「当たり前だこの野郎。アイツは絶望すら生ぬるい地獄に叩きつけてやる」

 

そうして俺の体は光に包まれ現世に帰還した…

 

「さて、絶望してるとこ悪いが…更なる地獄に堕ちる覚悟はできたか?」

 

「っ!う、うるせぇ!いくらラスボスの力を手に入れたからってお前がアナザーライダーを倒せるわけが…」

 

「できるみたいだぞ?」

 

「なに!?」

 

「さっき戦闘した際に軽く解析したんだが…本家ライダーと言うよりは本家ライダーの世界由来の力なら倒せるということらしい…つまり…」

 

「グレムリンならお前を倒せるんだよ!」

 

ドゴッ!

 

「がふっ!?」

 

「オラオラ!!」

 

オラオラッシュだコラァ!!!

 

「がふっ!ゲボっ!あがっ!ひぎっ!」

 

「オラァ!!」

 

「あがぁぁぁぁ!!」

 

「どうしたどうした!?俺を殺すんじゃなかったかぁ!?」

 

「ひっ…う、うわぁぁぁ!!」

 

逃がすかこの野郎(#^ω^)

 

「はぁ!」

 

「ぎゃぁぁぁぁ!?俺の足がァァァァ!!」

 

「これで終わらせるわけねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

頭とっ掴んで引きずり回すの刑!

 

「ごぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「かーらーのー!!」

 

「あがっ!?」

 

「岩・盤!!!」

 

チュドーン!!!

 

「あぎっ!?」

 

「…さて、そろそろ幕引きの時間だ。ふんっ!」

 

ドゴッ!

 

「あがぁ!?」

 

蹴りあげられるアナザーウィザード。そして俺は飛び上がり…

 

『ディスペアータイムクラッシュ!グレムリン!!』

 

「ぐぎゃぁぁぁぁぁ!?畜生がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

必殺ライダーキック(ライダーキックでいいのかこれ?)でアナザーウィザードをライドウォッチごと粉砕した…

 

「…さて、戦いながら艦載機で見てたが…こりゃ怒られるかね?」

 

この後俺は妹達にめっちゃ怒られた

 

to be continued…




キャラ紹介

黄泉桜
スレ民暴走仮面ライダー指揮官のリアルでの名前。重桜所属の指揮官でセイレーンの大艦隊に1人で凸って殲滅するヤバい指揮官(そんな事を繰り返すせいで指揮下のKAN-SENには泣きながら「やめて下さい」と言われるか監禁されかけたりしている)。

柊奏
重桜の総司令でトップ。もちろん女性だが若干幼げな性格をしている。だがトップとしての能力がかなり高くいざと言う時は的確な指示を出すことで信頼されている。臨機応変に対応する能力がかなり高い。好物は翔鶴の作る天ぷら

ルキナ・アルミューラ
ユニオントップ。指揮官としても優秀でセイレーンの策略を読み解いたり質の高い計画を立てることを得意としている参謀タイプの女性。お堅い印象だがこっそりおふにゃを愛でているそう。

ウルティス・ミラクス
鉄血のトップで普段から気だるげな印象の女性。実際トップをやっているが実態は副官に全部ぶん投げて研究に没頭している鉄血最高の技術者で研究者。彼女が作り出す物を素晴らしいものが多く調理器具なんかはベルファストが愛用するレベル。

ミザリー・ヒルデガルド
ロイヤルトップで貴族令嬢。高いカリスマ性で艦隊を引っ張り指揮を上げていく戦場には必須の人材。テーブルマナーや帰属に関するあれこれはクイーンエリザベスですらお手本にするほどレベルが高いとのこと。最近はお菓子作りにハマっているがベルファスト達が厨房を使わせてくれなくてちょっと不貞腐れ気味。

仮面ライダーアライア
アライアドライバーを使って龍が変身する。メガロドンボトル、深海システムボトルでフェーズワン。元がエボルだからか正義のヒーローと言うより敵サイドと言うかダークヒーローチックな見た目をしている。メガロドンボトルを使っているからもちろん海中戦闘が可能だし地上でも地面を液状化させて潜ることが出来る。他にも嗅覚が鋭くなる。航行速度が大幅に向上するなどなかなかスペックが高い。

仮面ライダーロスト・グレムリンアーマー
ブランクウォッチが仮面ライダーウィザードのラスボスファントム、グレムリンの力を得ることで産まれたグレムリンライドウォッチで変身する形態。ジオウ・ウィザードアーマーと同じくウィザード系のアナザーライダーを倒せる形態。魔法を使用可能であるが使わなくても問題がないためおそらく出番はない。だが感情をエネルギーに変換。戦闘力を大幅に上げることが可能で場合によっては「閲覧権限がありません」達に匹敵し得る力を発揮することが可能。

キャラ解説…要る?

  • 書け!
  • 別に要らんじゃろ

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