「…のどかだな」
「この辺りはエルシエが近いので野党も居ませんしね」
現在、長期休暇に入った龍達はエルシエで強化合宿を行う為に馬車に乗って移動していた(Bデンライナー及びドラグストライカーは未だ修理中)
「しっかしちゃんと舗装されてんのな」
「エルシエは見た目は普通の森に囲まれた集落なんですけどね。ただ下手な砦よりも堅牢な城壁に囲まれていたり村の中に製鉄所があったりガラスハウスがあるくらいで…」
「「それのどこが普通なんだ…?」」
あまりにアンバランスすぎるエルシエにツッコミを入れる龍とトワ
「よく見たら車も走ってるし…あれどうやって動いてるの?」
「あれはエルフの人専用なんです…風のマナをエンジンで回転させることで動かしてるので…私も動かしたかった!」
「…龍我ならいけるんじゃね?」
「まぁいけるだろうな」
(まぁ妖精に頼めばクーナやアンネが動かせる物を用意してくれるだろうけど…)
そんな事を考えていると…
「あっ!3人とも見えてきました!あれが…」
それは大砲をも簡単に防げるであろう堅固な外壁に覆われた、人口1000人未満にも関わらず圧倒的な戦力と技術力を持つ国…
「エルシエです!!」
エルシエに到着した龍達は先ず門に近づく
「俺が対応してくるから3人は待ってろ」
そう言って龍は馬車から降りた龍は門に居る門番の元に向かう
「ようこそ、エルシエへ。この度はどのようなご用件でしょうか?」
優男風のエルフがにこやかに話しかけてくる。隣には火狐の女性もいた
「今日は長のシリルさんに会いに来ました。先日エルシエに来ると手紙で連絡したのですが…」
龍がそう言うとエルフは思案顔を浮かべる
「…もしかして」
「きっとあれよ。ほら、クーナ様の」
隣に立つ女性がそう言うとエルフの男がなにやらボソボソと呟く
「そうか…それが本当なら、ここで殺らないと…」ボソボソ
「何馬鹿なことを言ってるの!?」ボソボソ
2人がボソボソと話し合うと決着が着いたのか男がこちらに向き直る
「もしかして、貴方はリュウガ様でしょうか?」
「そうだ。話は通ってるみたいだな…」
「はい。シリル様からお話は伺っています。到着次第、中に案内しろと。なんでもクーナ様の婚約者だとか」
(知らん間に婚約者にされたんだけどな…)
「…まぁそうだな…うん」
そう言うと男がにっこりと笑う…が龍は直ぐに意識を戦闘モードに切り替えた。目の前の男から殺気を感じ取ったからだ
「そうですか…クーナ様が、クーナ様が、エルシエに、婚約者を連れて帰られた。なるほど、なるほど、つまりここであなたを亡きものにすれば…奴が来たぞぉぉぉぉ!俺達のクーナ様をかどかわした、仇敵、リュウガが来たぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
「いやいきなりなんだよ…?」
当然豹変した男に呆れる龍、隣の火狐の女性も頭を抱えていた
「ん?そこか」
「「ぐぼらぁぁぁぁ!?」」
そこかしこからエルフと火狐の男が現れでしたのを感じた龍は手近のエルフ2人を尻尾で殴り飛ばし離れた所にいる別の男にぶつけようとするがどうやらそれなりの実力があるのかかなりの勢いで飛んできた2人を受け止める
「くっ!いきなり攻撃を仕掛けてくるとはやb」
「うるせぇ殺気向けてきたお前らが悪い」
「ガバッ!?」
何かを言いかけていた火狐の男に近づくと頭を掴み地面に叩きつける
「ちなみに言っとくが俺の攻撃は基本加護貫通だ。防御や治癒に加護を当てにすると死ぬぞ」
「「「「え"」」」」
そして次の瞬間男達の視界から龍が消えたと思ったら全員纏めて地面に叩き伏せられていた
「まぁ喧嘩売ってきたなら手加減なんざせんが」
叩き伏せられた衝撃で意識を失い男達が伸びたのを確認すると龍は火狐の女性に向き直る
「で?あんたもやるのか?」
「あれ見せられてやる気になると思いますか?そもそも彼らはクーナ様の親衛隊だからあんな事をしたのであって私は親衛隊レベルのイカれた思いは抱いてません。勿論クーナ様は可愛らしいですし、命をかけて守れと言われれば守りますが…」
「親衛隊…そういやシリルさんも言ってたな…あんなのがまだまだ居んのかこの国」
「…あの、勘違いしないで下さいね?あんなのはほんの一部で他の住民は普通ですからね?と言うか貴方も殴るの速すぎませんか?」
「魔法発動可能状態で出てきた上に殺気向けてきたのが悪い。例え本気で魔法を当てるつもりがなかったとしてもだ」
「わかってたんですね…」
「家の義姉と比べたら雲泥の差だぞ、あの人ら普通にぶっぱなす位の術式構築してフェイント掛けてくるしあの程度の急加速簡単に対応してくるぞ」
「すいませんあんなのでもうちの国の精鋭部隊なんですが?」
そんな事を言っていると馬車からクーナ達が降りてくる
「リュウガくん一体なんの騒ぎですか?」
「うわなんか凄いことに…」
「全員気絶してるわね…一体何があったのかしら…?」
あまりの惨状に驚く3人
「端的に言えば喧嘩売られたからぶちのめした」
「端的過ぎません?え〜っと詳しく説明しますとね…」
火狐門番説明中…
「な、なるほど…」
「…クーナ、一応確認だけど…コイツら正規の軍人だよね?」
「い、一応…実力があって相手の力量を読むことができるはず…ですが…」
「…完全に喧嘩売る相手間違えてるわね」
「…いや正直私もそこまで強くないように感じたんですが…?」
火狐よ女性の言葉に首を傾げるクーナとアンネ…だがトワが思い当たった様に手を叩く
「あ〜いやこれ…多分トワ達の隠蔽が原因…」
「まぁ常に実力をひけらかすのは馬鹿がやる事って言われてるからな…ほぼ無意識でやってたな…」
そう、龍達はカレラ達から実力を隠蔽する方法を習っていた為、親衛隊のメンバーは実力を見抜けなかったのだ
「…まぁリュウガくんの義姉さんが規格外なのはいつもの事として…ソラ姉様、見てますよね?」
クーナがそう言うと城壁からクーナによく似た火狐の女性が降りてくる
「あら、よく分かったわね。お帰りなさい。クーナ」
「ただいまです!ソラ姉様!」
そう言って抱き着くクーナ。ソラと呼ばれた女性はクーナの頭を撫でながら龍達に向き直る
「改めて、クーナの姉のソラ・エルシエです。長のシリルは準備があるとの事で明日まで不在ですので、長代行としてあなたがたを歓迎します」
「コイツはご丁寧にどうも。リュウガ・フカミ、封印都市で学生をやっているそして(名目上は)クーナの婚約者だ」
そう言ってソラと握手をして龍達はエルシエに足を踏み入れた
to be continued…
次回の深海の龍帝は何を成す?は…
「おい、ちょっとツラ貸せ」
「なんだまた殺られにきたのか?」
親衛隊VS龍!?
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「世話が焼けるな…『夜叉九尾』」
クーナ猛特訓!
次回!「九尾の炎を従えて」
キャラ解説…要る?
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書け!
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別に要らんじゃろ