「ズズ…うん、美味い」
「…緑茶も良いが紅茶も欲しいな…売ってるか?」
「売ってる場所知ってますよ。明日買いに行きます?」
「頼む…ん?」
居間で寛いでいると足音が聞こえてきた
「…気配的にアンネだな」
龍がそう呟くと同時に扉が開き、アンネが入ってくる
「ただいま…リュウガ…クーナ…」
「アンネ!?ボロボロじゃないですか!?」
「おいおい何があったよ…?」
アンネの身体はアチコチが泥まみれで服も所々敗れていた
「…もしかしてクヴァル・ベステか?」
龍がそう問うとアンネは虚ろな目をしながらも頷く
「クヴァル・ベステと魂を直接繋いで貰ったの…ハッキリ言って死ぬかと思ったわ…」
「流石に無茶しすぎだろ…ちょっと休め」
龍は1度クヴァル・ベステに触れた時に気付いていたがあの魔剣の持つ自我は人間のそれを遥かに上回る、そんな存在と直接魂を繋ぐと言うのは自我を塗り潰され廃人になってもおかしくない危険性を持つ、故に荒療治が過ぎるやり方に思わずドン引きした
(あ、よく考えてみたら俺らの訓練も大概だったわ)
尚普通に訓練で真っ二つにされたりしている為どっこいどっこいなのだが…
「でも危険を犯した意味はあったわ…今まで以上にクヴァル・ベステを感じれるの」
「だとしても無茶しすぎです!そんなに疲弊してまで…」
「…こうでもしないと…追いつけないから…」
「っ…」
「…」
アンネは龍の様に改造によるお手軽強化もできないし、クーナの様に特異体質と言う訳でもない。クヴァル・ベステの担い手と言うだけのただの人間なのだ
「…はぁ〜…アンネ。今度クヴァル・ベステに魂を繋げる時は俺も付き添う」
「え…でも…」
「精神面云々はアンネも俺の事言えないし、材料集めは一段落したから時間はある。つーか拒否権なんて認めるつもりないし」
「えぇ…ちょっと横暴が過ぎない?」
「こうでもしないと無茶し続けるし、止めても黙ってやるだろ」
(*-ω-)ウンウン←クーナ
「うっ…何も言い返せない…」
「クーナ、シリルに話通しておいてくれ」
「はーい」
その夜…
「来たぞ、シリル」
「今回もお願いしますシリルさん」
「うむ。今回はリュウガくんも一緒にクヴァル・ベステの内部に入り込む訳だが…済まないがリュウガくんの魂に干渉するのは私でも難しいから」
「わかった。妖精からそれを見越して必要な道具貰ってるから安心しろ」
「相変わらずドラ○もんみたいな子だね…」
「なんでドラ○もん知ってんのお前」
シリルの発言にツッコミを入れつつ道具の起動準備を終える
「…よし、こっちは準備できたぞ」
「こちらも準備ができた…言う必要は無いかもしれないが…」
「気をつけろ、だろ?わかってる」
アンネの様子を見ればこれから待ち受けるものが尋常ではないことはよくわかっていた
「そうか。それじゃあ行ってきたまえ」
「行ってきます」
「おう」
道具と魔法が発動し、2人の意識が闇に沈んで行った
…………………………
………………………………………………
「…ん、着いたか」
「ええ…ここがクヴァル・ベステの内部…」
龍達の目の前に広がるのは豪華な装飾で彩られた宮殿のような内装
「…成金…と言うほど趣味が悪い訳では無いな」
「どちらかと言うと優雅という言葉が似合うわね?」
「ん?なんでアンネが初めて来たみたいな反応してるんだ?」
「…私が1人で来た時はこんな城や宮殿を思わせる光景ではなかったわ。何も無い1面真っ黒な世界だったのだけど…」
今まで無かった変化に困惑するアンネ…だが龍は大体察しがついた
「俺が居るからか?」
「あ、なるほどね…」
「…何にせよ、あの扉の先に進むしかないな」
龍達の目の前には一際豪華な装飾が施された大きな扉…どう見ても何かが待ち構えているとしか思えなかった
「…開けるぞ」
「…」コクリ
2人で扉を押し開けると…
一際煌びやかな装飾で彩られた一室…正に玉座の間と呼ぶべきそこで待っていたのは…
「…お前が…」
「クヴァル・ベステの意思…」
龍とアンネの問いにその人物…アンネと龍を足して2で割った様な容姿と毒々しいピンクで染まった髪…そして
特徴的なハエの複眼を模した大きなゴーグルを頭に掛けた彼女は笑う
その笑みは無邪気な子どものようで…
待ち望んでいた人がやっと来てくれた恋の乙女の様で…
何処までも邪悪な…
悪魔の笑みだった
to be continued…
次回…
「7つの罪」
キャラ解説…要る?
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書け!
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別に要らんじゃろ