天竜人のア○ルにデスソースを突っ込んだら海軍大将に追われてしまった 作:肛門デスソース
残酷な描写=尻穴にデスソース
天竜人のア○ルにデスソースを突っ込んだら海軍大将に追われてしまった
太陽が地平線に沈みかけた頃、シャボンディ諸島ではある事件が起きていた。残虐略奪大好物の犯罪者ですら、顔を青褪めさせるような大事件だ。
それ即ち──
「尻゛が゛、尻゛が゛痛゛い゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛〜〜〜!?!!」
──天竜人への、暴力行為である。
薄汚い豚屑こと天竜人の喚き声が鳴り響いている。付近にいた一般市民らは、天竜人が下半身丸出しで芋虫みたいに這いずる姿に恐れ慄き、そしてこれから起きるであろう惨劇を想像して我先にと逃げ始めた。
幼児を抱き上げて走り去る母親、老人を押し退ける柄の悪い男、顔色を悪くして付き人に手を引かれる裕福な老婆。誰もが生き残る為に必死だ。
万が一にも巻き込まれれば容易く命を落としかねないため、実に賢明な判断といえる。
一体誰がこんな異常事態を引き起こしたのか?
犯行現場に残っている者はごく僅かだ。
天竜人ことチャルロス聖に、その護衛と奴隷。
チャルロス聖は激痛のあまり白目を剥いて失神。
護衛は全て一撃で昏倒させられている。
奴隷は無事だが、首輪があるために逃げたくても逃げられない。無様な姿を晒す御主人様を嘲笑う者、呆然とする者、怯えて縮こまる者などがいる。
そして、もうひとり。
泡を噴きながら地面との接吻を楽しむチャルロス聖の姿を、高価なカメラに捉える若い女がいた。その女は艶のある緑混じりの銀髪をポニーテールにし、悪魔に呪われていそうな邪悪な仮面で顔を隠している。
標準的な人間の女性と比べると背丈は高く、180cmほどだろうか。
張りのある褐色の肌を持ち、豊かな胸部に引き締まったウェスト、形の良い臀部に、スラっとした長い脚。上向きに尖った耳が少し気になるものの、とんでもない美女なのだろうと期待が膨らむ。これが平時ならば鼻の下を伸ばした男達が黄色い声を掛けたことだろう。
しかしながら、仮面の女から漏れ出る威圧感を前にすれば、そんな馬鹿な考えは捨て去る筈だ。
ケツを月に向けて眠る天竜人を、パシャリ。
角度を変えてもう一枚、パシャリ。
寒さで縮みきった“息子”も激写した。パシャリ。
「ほらほら、追加のデスソース。えいっ」
妖艶な笑みを浮かべた女は、懐から取り出した禍々しい色合いのソレを、チャルロス聖のケツに押し込んだ。グリグリグリグリと、念入りに。回転を加えつつ。若干入り口*1(?)が裂けて血が滲んでいるものの、特に躊躇することなく押し込んだ。
「ん゛ぐ゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛っ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛イ゛ア゛ッ゛ッ゛!?!??!??」
「んふっ、ンフフフ〜〜♫」
あまりの痛みに失神から目覚めたチャルロス聖が知性のカケラもない絶叫を上げる。そして覚醒してすぐに激痛で再び失神した。仮面の女は興奮が隠しきれずに身体をくねらせ、上機嫌に鼻唄を披露した。
ヒィッ、と奴隷の少女が目を覆う。
歯を食いしばって、静かに尻を護る奴隷もいる。
「……慢性的な痔になるけど、命までは取らないわ。その一線を超えると遊びじゃ済まないからね。まっ、トイレのたびに苦しみなさい」
執拗に天竜人の尻へと攻撃を続けていた仮面の女が、ふと奴隷たちに視線を向けた。次は自分たちか? と恐怖で震える奴隷らの様子を見て、仮面の女はハァ〜〜っと深い溜息を吐いた。彼女は一度頭を振って威圧感と呼ぶべきモノを霧散させる。相好を崩して自然体になると、一番近くにいた奴隷の少女の首輪を無遠慮に掴んだ。
「動かないでね? ……うん、そう。良い子よ」
ふっ、と息を吐くと、刹那の内に首輪を砕き、人影のない遠くへ投げ飛ばしたのだ。
次いで、ドガンッッという爆音が奴隷たちの耳に届く。
当事者である少女は自分の身に起きたことを理解できずに目を丸くし、離れた位置に立ち尽くしていた奴隷たちだけが朧げながら事実を認識した。
即ち、仮面の女が首輪を壊したのだと。
そこまで思い至れば、長い奴隷生活で心が折れていた者達にも微かな希望が湧いてくる。
今なら、本当に逃げられるのではないか?
首輪を外し、自由になれるんじゃないか?
誰かが、声を上げた。
「頼む、俺の首輪も外してくれ!」と。
それを皮切りに、奴隷たちは縋り付くように仮面の女に近付いていく。彼等にとって幸いだったのは、それが蜘蛛の糸ではなく鋼鉄の鎖だったことだろう。
仮面の女もまた、奴隷たちを見捨てる気は無かったようだ。
「順番に外すから早く整列して、海軍が来る前に終わらせるわよ」
そこからはあっという間だ。
手品の如き動きで、流れ作業のように、全ての首輪が壊された。
自由を手に入れ、徐々に活力を取り戻す元奴隷たち。仮面の女は、騒めく彼らに助言を授ける。
「13番グローブにある酒場、『シャッキー'S ぼったくりBAR』を訪ねなさい。女店主に『緑髪で仮面を付けたプリティでパーフェクトな美女に言われて来た』と口にしなさい。たぶん、きっと、逃亡の手助けくらいはしてくれるから。そこから先は自力で生きるのよ。文句は無いわよね?」
「……首輪を壊してくれたんだ、文句なんかあるかよ」
「ならば良し。さっさと消えなさい。道中で奴隷商に捕まるような間抜けにならないでね」
「あぁ、世話になった! この恩は忘れねぇ!!」
「面倒だから忘れて良いわよ」
「絶対に、絶対に忘れねぇからな!!」
「いや人の話聞けよッッ!」
仮面の女の突っ込みに応じることなく、元奴隷たちは逃げていった。
♢♦︎♢
私は解放した奴隷達を見送って、海軍の到着を待っていた。この場を離れないのは、失神した天竜人が第三者に殺されないように監視する為でもある。今の状況で天竜人に死なれると、私の責任になるからだ。それは困る。
私は天竜人に数ヶ月に及ぶ痔の苦痛を味わって欲しいのであって、死んで欲しいわけではないのだから。ウンコするたびに「ちっ父上ぇ、ケツが、ケツが痛いぇええええ!!??」とか叫んで欲しいのよ。ふふふ。
そんな下らないことを妄想していると、もう海軍がやってきた。天竜人に関する問題は相変わらず対処が素早いわね。
「あらあら、顔を合わせるのは1年ぶりかしら? 機嫌悪そうね、嫌なことでもあったの? 溜息なんて吐いたら幸福が逃げちゃうわよ」
文字通り光の如き速さで単身現れたのは、海軍大将の黄猿だった。まぁそうよね、大将の中で私を相手取るのに最も適してるのがアンタだもの。
私の顔を見るなり、深い溜息を吐いて面倒な奴が現れたと嫌そうな顔になるのは辞めて欲しいけど。人間関係を円滑に進めるためには、やっぱり笑顔が大切よ。
「……あんたが暴れるたびに、あっしの仕事が滞る。大人しく捕まってくれると助かるんだけどねェ?」
黄猿は後頭部をポリポリと掻きながら、愚痴を溢していた。でもその眼光は鋭く、私の隙を探している。下手な動きを取れば即座に仕掛けてくるつもりね。この一年でまた腕を上げたのが伝わってくる。やっぱり人間の成長力って理解し難いわ。
黄猿の後を追って腕利きの海兵達が続々と集まってくる。彼らは直ぐに失神した天竜人と護衛を保護していた。中将の姿も三人くらい見えるけど、海兵らは保護した天竜人の護送と、私と黄猿を取り囲む陣形を取る者で分かれた。
「そう何度も世界貴族に手を出されちゃ、あっしら海軍の面目が立たんのですよ。いい加減、政府からの催促にもうんざりでしてねェ」
黄猿は両手を合わせて、天叢雲剣を作り出す。中将含む海兵達が油断なく私を牽制し、黄猿の僅かな隙をカバーする。
「『尻狩りのアンナ』……今日こそはアンタを──」
黄猿からの威圧感が急激に増すのを肌で感じる。一気に仕掛けて来るわね。私は自然体のまま脱力して、
「──捕まえるよォ〜〜ッ!!」
私は見聞色を全開にし、首元に迫る黄猿の斬撃を短剣で
「重・脚銃!」
ドギャンッ、と人間同士の衝突とは思えない硬質な音が鳴り響く。
……まぁ、簡単に当たるわけないか。
「おォ〜〜、相変わらず化け物じみたカウンターだねェ」
私の反撃を片膝でしっかり受け止めるニヤけ顔の黄猿。うっっっざいわね。これでも鋼鉄の扉くらいなら粉々に蹴り砕く自信があるんだけど、見事に防がれちゃったわ。
力と覇気を込めて押し込もうとしても、やはり純粋なパワー勝負では旗色が悪い。弾かれて接近戦に持ち込まれてしまった。途端に、海兵らの銃撃も始まる。私は能力者じゃないから、普通の銃弾も有効打になるのよね。覇気を込めずに放てば黄猿の邪魔をせずに私の集中を削げる。この光景を目の当たりにすると、自然系の能力者が羨ましくなるのって海賊あるあるよね〜。まぁ私は冒険家だけど。
はぁ、全く嫌になっちゃうわ。昔なら今ので有利を取れていたのに。さては、見聞色を鍛えたわね?
「やーねぇ。大将になったんだから、それ以上強くならなくても良いのに。能力に頼りきりだった可愛いボルサリーノちゃんは何処に行っちゃったのかしら?」
「20年以上もアンタを追い続けていれば、嫌でも矯正されるというもんだねェ。ゼファー先生が褒めてきたときは、流石のわっしも驚いたよォ〜〜」
剣戟を交えながらの私の軽口に、苦々しい顔で応じる黄猿。へぇ、あのゼファーに褒められたんだ。それは初耳だった。アンタらあんまり相性良くなさそうだったのにね。ぷぷっ、これ後でニュースクーに投稿しようかしら。良いネタになるわ。きっとモルガンズも喜ぶでしょうよ。
「育ててあげた私にお礼の一つもないの? ママ悲しくなっちゃうわ。その歳になって遅めの反抗期かしら?」
「ゾッとする事を嘯かないで欲しいねェ〜〜!? あっしの母親は、アンタみたいに150年以上も生きたりしないよォ〜ッ!!」
あらやだ、女性の年齢に言及するなんて失礼な子ね。海軍は新兵達どんな教育をしてるの?
これが終わったらセンゴクに苦情でも届けようかしら。いえ、同じ女性という事で、おつるちゃんに届けようかしらね。私の調合した美容薬品を同封すれば意外と聞いてくれるのでは?
そして、私の思考が逸れた隙を見逃すほど、黄猿は甘くはない。
「あっしを前に余所見なんて、舐めて貰っちゃ困るねェ」
黄猿の蹴りが私の腹部に刺さった。
若い海兵の喜ぶ声が耳に届くわ。
反対に、私をちゃんと知ってる古参将校達は険しい顔を見せるだけね。もっと油断してくれても良いのに、残念だわ。
「……今のは効いたわ。乙女になんてことをするの?」
黄猿は私の挑発に応じる事なく、追撃の手を一切緩めない。まあそうよね。蹴りが当たったのに、
「嘘吐きは、泥棒の始まりだよォ!」
殴ったのに殴れてない。
蹴ったのに蹴れてない。
確か以前に、「お前を殴ると気持ちの悪い感触がする。死ね」ってカイドウに襲われたっけ。
……思い出したら腹が立って来たわあのクソ餓鬼。最近の若い奴らは歳上を敬う気持ちというものが欠けてんのよ。気付いたら四皇になってるし。ちょっと目を離した隙に強くなり過ぎじゃない? 肛門デスソースで冷や汗ダラダラだった小僧が、今では最強生物を名乗ってんのよねぇ。時の流れって残酷だわ。
「ところで、これって慰謝料は出るのかしら」
「懸賞金は出るかもねェ〜」
捕まえるとか言ってたのに私を殺す気満々よね。
正義の海兵様が嘘なんて子供の教育に悪いわよ?
……もう遊びは終わりにしましょうか。
さっきから、オニグモやモモンガ、ドーベルマンの地味な嫌がらせが邪魔ったらしいわ。中将クラスの実力者が大将と巧みな連携を取ってくるって厄介なのよ。熟練の中将達を掻い潜りながら黄猿の相手をするのは流石に疲れるし。
私は四皇みたいな怪物じみた強さじゃないんだから、加減して欲しいわね。
だから、そう。
「逃げるが勝ちってね。──“神剃”」
全力で逃げましょう。遥か遠くまで。
私ね、脚力には自信があるの。
光や雷には負けるけど……その気になれば、音よりも速く走れるんだから。
「目標は何処だ?」「み、見失った」
「何も見えなかったぞ」「おい、黄猿さんと中将達が居ないぞッ!?」
数百メートル背後で海兵らの騒ぐ声が聞こえる。
「狼狽えるなっ! 尻狩りが全力で走ったに過ぎん。黄猿大将とオニグモ中将、モモンガ中将が直ぐに追いかけた。お前達は俺の指揮下に入れ、急いで後を追うぞ!!」
ふむ、その場に残った強い覇気はドーベルマン中将だったのね。
あの場で亜音速の初速に反応したのは中将以上のみ。黄猿が追ってくるのは想定内だけど、思ったより速くなってるわね。
何十年も海軍と鬼ごっこしてるから、そのせいで海兵の走力を鍛えちゃったのかしら。
あれ、もしや自業自得なんじゃ……?
ま、まぁ。別に構わないわ。
純粋な走力ならまだまだ私の勝ちだし!
ふふふ、黄猿以外は振り切れそうね。
♢♦︎♢
アンナを追いかける黄猿たちは、酷く気配が薄まった標的に距離を離されている事実を見聞色で感じ取っていた。
通常より数段速い剃で追い縋っているが、このままでは確実に見失う。ゆえに黄猿は勝負に出た。
「んん〜〜拙いねェ。あっしは“溜め”て追いかけるから、二人はこのまま尻狩りの追跡を頼むよォ」
「「了解ッッ!」」
黄猿は立ち止まり、見聞色を研ぎ澄ませつつ八咫鏡を発動する。この時すでに、黄猿はアンナの気配を見失っていた。彼が注目するのは標的を追い続ける中将二人の覇気だ。モモンガとオニグモは覇気を滾らせながらアンナを追っている。つまり、アンナ本人を見失ったとしても、中将二人の動く先に高速で移動すれば良いのだ。
本来ならば、ピカピカの実を食べた光人間の私にとって音速など問題にならない。光の如き速さで移動できるからだ。
しかし、そう単純な問題ではない。
まず、八咫鏡には移動までに僅かな溜めを必要とする。そして、直線で移動できない場合には障害物を利用して反射させる必要がある。
次に、アンナは亜音速で縦横無尽に移動できるのだ。毎秒300m以上の速さで動きながら、急な方向転換をも可能とするのである。その上で、足音が殆どしないときた。優れた使い手が見聞色の覇気を研ぎ澄ませないと感じ取れない程の静音であるため、初見ではまず対処不可能である。
比較となる例を挙げると、CP9の「剃」の速度は100mを4秒台(秒速25m)で移動できる事を求められる。もちろん使い手の熟練度が上がれば、それ以上の速度も不可能ではないが。これを踏まえると、一般的な「剃」の約12倍で長時間走れるアンナの異常さが伝わるだろうか。
控えめに表現して、ゴキブリじみた動きである。
ちなみに、「毎度毎度、馬鹿みたいな速さでちょこまかちょこまかと……ゴキブリみたいなやつじゃけェ!!」と実際に挑発した15年ほど前のサカズキ(中将)は、ガチギレしたアンナによって肛門デスソースの刑に処されている。彼は3ヶ月ほど、ウンコするたびにマグマの如き熱さに苦しんだらしい。その間、クザンが憐れみつつもサカズキの臀部を氷で冷やす奇妙な光景が海軍本部で幾度となく目撃されたらしい。治療完了後もサカズキの機嫌は最悪で、鬱憤晴らしに狙われた海賊達の被害が凄まじかった。
それらの働きを知った世界政府はサカズキを高く評価し、大将昇進が早まったらしい……が、真相は定かではない。それを聞かれると赤犬の機嫌が急降下するため、ガープでさえも話題にしないのだ。
脱線した話を戻そう。
黄猿は八咫鏡には若干の溜めがいる。
しかしながら、気配を辿りにくい上に毎秒300m程で移動するアンナは、その僅かな溜めの時間で黄猿の見聞色から逃れかねない。下手に能力を使って移動すれば、その瞬間にアンナが方向転換してしまう(ただしこれは、アンナの見聞色が異常な次元にあるから可能な芸当である)。すると黄猿は見当違いの方向に光速で移動する羽目になり、自分から相手と距離を取ってしまうのだ。中将時代はそれで何度も煮湯を飲まされているのである。
大将になった黄猿は、元帥センゴクや大参謀つるに相談して、複数の中将と協力する前提でアンナを捕まえる戦術を作り出したのである。
その新戦術でさえも、「アンナが島を出るまでが勝負」なのだ。これも、海に脱出されたら黄猿でも追いきれないからだ。過去に惜しい所まで追い詰めつつも捕まえられなかったのは、それが原因なのである。アンナは海兵の命を奪うことはないので、副次的な恩恵として、大将と中将の連携が巧みになったり、中将以上の基礎身体能力が向上したりしている。その事実を認識した大参謀は「……海兵が海賊に鍛えられてどうするんだい」と複雑な心境を語ったらしい。
そうして、黄猿の準備は整った。
「今向かうよォ〜〜……“八咫鏡”」
数多の障害物で反射しつつ光速で移動した黄猿の目の前には──
「うげぇっ!?」
──ギョッとした声で狼狽えるアンナがいた。
「さ〜て、また会ったねェ」
黄猿は天叢雲剣で勢い良く斬り掛かり、アンナはそれを亜音速を維持したまま躱してみせた。刹那の交差である。
彼女が方向転換しなかったのは、海が視界に映っているからである。ゆえにアンナは大音声で一般市民たちの注目を集めて黄猿の邪魔をした。
「ス、ストーカーはお断りよっ! か、海兵さん助けて〜!! 無精髭のオジさんが襲ってくるの〜〜!!!」
「あっしは海兵だよォ〜! そこの海賊ゥ、大人しく捕まりなさァ〜〜い!!」
♢♦︎♢
今回はかなり危なかったわ!!!
慣れって怖いわね。心の何処かで僅かに慢心してたんだわ。いつもの流れで振り切れると思ったのに、まさかここまで完璧に私の近くに移動するなんて。偶然かも知れないけど、必然だと考えておくべきね。次は私も逃げ方を変えましょうか。
「でも、まぁ。うふふ、鬼ごっこは私の勝ちよね」
私は既に、シャボンディ諸島から大海原に脱出している。黄猿は能力の影響が強過ぎて、一般市民のいる場所で強力な技を使えないのが短所よね。まぁそれは大将全員に言えることだけども。自然系は能力を鍛えるとド派手な技を持つようになるけど、海兵だと周囲への被害も考えないといけないのが面倒よね。
私は
黄猿の八尺瓊勾玉は無数の光弾をばら撒く広範囲の殲滅技。最初は海の中に逃げれば問題ないかと思ったけど、全く勢いが衰えない光弾の嵐に危うく死に掛けたのよねぇ。それからは一度も海中に逃げずに、海上か空中を走ってるのよ。ちなみに、どっちを走るかは気分次第よ。
……そういえば、中将だったクザンとボルサリーノに追い掛け回されたときは、凍った海の上を三日間走りっぱなしだったわ。今となっては懐かしい思い出ね。あの時は二つ目の島に着くまでにクザンを何とか振り切って、孤立したボルサリーノを気絶させて海楼石の手錠を嵌めてから海軍の駐屯地に置き去りに。そのまま三つ目の島まで海を走ったのよね。クザンが二つ目の島に辿り着いたときには、海楼石の手錠を嵌められて能力が使えなくなったボルサリーノが出迎えたんじゃないだろうか?
それにそれに──
っと、あら? 走りながら思い出を懐かしんでいたら島に着いちゃったわ。
歳を重ねると昔の事ばっかり考えちゃうからダメね。私はまだまだ若いし、ピッチピチだし。新しい文化と時代を大いに楽しむとしましょう。
「とりあえず、トットランドにでもお邪魔しようかしら? あそこのお菓子は絶品だもの。ふふふ、ついでにリンリンを揶揄いましょう。手作りのお菓子を差し入れれば無碍にはされないでしょ」
♢♦︎♢
アンナを逃した黄猿は草臥れていた。
世界政府からの嫌味を乗り越えたのだ。
「はァ〜〜。今回は惜しかったんだけどねェ」
「お疲れ様です。次はセンゴク元帥に?」
「そうだよォ。センゴクさんに捕獲失敗の報告をするのは気が重いんだよねェ。君も一緒に来るかい?」
「えー、あー、私はこれから部下と訓練の約束があるので、今回は遠慮させていただきます」
「おォ〜〜残念だ。戦桃丸でも連れて行くとするかァ……」
巻き込まれるのが確定した戦桃丸である。
・アンナ……今作の主人公。
本名、アーナルニー・デスソース。
手配書名、アーナルニー・D・ソース。
アンナは愛称である。
手配書名にはDが付いているのだが、Dの一族ではない。
海軍の記録には150年以上前から名前がある。
初頭手配額は2億ベリー。
その理由は「天竜人を惨殺したから」
政府は天竜人殺害事件を表沙汰にする訳にはいかず、極悪非道の殺人者という触れ込みの指名手配だった。しかし以降の50年程は稀に海賊が被害に遭うだけで、民間人にも海兵にも死亡者は出なかった。ただちょっと、肛門にデスソースを突っ込まれているだけである。
ゆえに、情報に疎い一般海兵や市民の認識は、変態的な嗜好を持つ腕利きの賞金稼ぎといったものであった。本当の理由を知るのは、当時の世界政府と海軍の上層部のみ。それもアンナが落ち着いて何十年と経つ頃には、海軍では元帥くらいしか知らない情報になっていく。
見聞色が得意で、武装色は苦手なんだって。
本人曰く、王としての器は“二流”らしい。
・天竜人……世界貴族。アンナに尻を狙われ続けている。
今回の話ではチャルロス聖が肛門デスソースの刑に処されたが、他にも20人近い被害者がいる。
そういえば、アンナは絶対に背中を晒さないんだってさ。
・世界政府……アンナのせいで五老星は禿げが多いんじゃないかって囁かれている。
現状では革命軍よりもアンナ個人による被害が大きいため、政府の偉い人達はアンナ絶対殺すマンになっている。
そんな裏事情があるため、革命軍は順調に革命している。
・海軍……アンナのせいで中将以上は原作より一回り以上強化されている。
アンナ対策チーム筆頭にされた黄猿は二回りくらい強くなっている。
ガープ曰く、「儂が新兵だった頃から、アンナはあの調子だったぞ」
・シャッキー……アンナとは50年以上の仲。
今回は天竜人から逃げてきた元奴隷たちの逃亡を「仕方ないわね」と助けてあげた。この後、掛かった費用の20倍くらいの金額をアンナに請求する。ぼったくりである。「アンナは友達じゃなくて知人だから問題ないのよ。うふふ、人を便利屋か何かだと勘違いしてるみたいだからね」
誤字脱字あったらごめんね。
殴り書きだから天竜人のような寛大な心で許してね。