クマさんと一緒に暗黒ドラゴンを倒して無事にコラボ終了かと思えば、彼に勝負を仕掛けられるという予想外の出来事により配信が続くことになった。
「ちょ、ちょっと待って下さい。いきなり何を言っているんですか」
「いいから始めましょう。ほら早く」
「……仕方ありませんね。いいでしょう、受けて立ちますよ」
正直、驚きと同時にワクワクした気持ちもある。このゲームは好きだが持っている人が身近におらず一人でしか遊ぶことが出来なかったので、こうして一緒に競い合える相手がいると思うと楽しくなる。
「ちなみに負けた方は罰ゲームで勝った方の言うことを何でも聞くということにしましょう」
「もし僕が勝ったら、クマさんになんでもしてもらえるってことですか?」
「はい、その通りですよ。ただし、私が出来る範囲でお願いしますけどね」
「分かりました。じゃあ、始めますよ。……って、もう始まってた!!」
コメント
・クマさん容赦ねえ……
・まきちゃん頑張れ
・ん? 今何でも……
・まさかの対戦開始!
・罰ゲームありのゲームとか久しぶりだから燃える
・これは楽しみだ
・……大丈夫だ、クマさんとまきちゃんならよからぬことにはならないはず
いつの間にかクマさんの攻撃が迫ってきており、僕は慌てて回避を行う。しかし、彼はそれを読んでいたかのように追撃を行ってくる。……ハンマーは巨大な敵との戦いを想定して作られた武器であるため、人間には当てにくい。つまり、クマさんが一方的にこちらを攻撃できるという事。これでどうやって戦えばいいんだ……僕は攻撃を必死で避け続けるが、素早い素手攻撃の連続コンボによって少しずつダメージを受けてしまう。
「……僕、まさかこのゲームで対人戦になるとは思わなかったよ」
「狐狸妖怪は対人戦を想定したゲームではないですからね……ここだっ、オラオラッ、オラァッ!!!」
隙を見せた僕に対して、クマさんは過激な連続攻撃をブチかましてくる。
コメント
・すげぇ
・めっちゃ攻撃当たってるな
・……あれ、クマさん?
・まきちゃんのHPゲージがどんどん減っていく……
・口調が荒ぶる元清楚人が一名現れましたね
・クマさん、まともだと思っていたのに……
・これは荒れそうですね(小並感)
・切り抜き楽しみ
「ブレイクスロぉぉぉぅぅっ! よし、決まって岩にぶつかった。長時間スタン、勝ちは決まった。後は……ゴルァッ、オラァッ!!!!」
極小スタンで生まれたわずかな隙を見逃さず、クマさんは僕を岩壁に叩きつけてダウンさせる。そして当然のように強ラッシュをブチかましてきた。……手慣れているね。
コメント
・なんか、クマさんキャラ変わってません?
・これはひどい
・まさかの暴走モード突入www
・これはクマさん……あっ、元からクマさんか
・まきちゃん、大丈夫かな?
・うわぁ……これはひどすぎるw
「あなたの敗因はただ一つ。この展開を読めなかったことだ」
勝利を確信したのか、クマさんはキメ台詞を放つ。今までは大人しくて紳士的なイメージだったのに、今はまるで別人みたいだ。このままスタンで動けない僕を殴り続ければクマさんは勝利するだろう。……そう、スタンで動けない僕を殴り続けることが出来たのなら。
「リタイアするなら今の内だ。スタート画面を出してクエストを止めるを押せばいい。暗黒龍討伐の報酬を減らさずに済む」
「……それは、どうかな?」
「……!?」
僕は既に岩の近くに居なかった。クマさんがそれに気づくがもう遅い。僕はジャンプを行い、彼の頭上まで飛び上がる。そして、必殺のハンマーヘッドクラッシュをお見舞いする。
「強ラッシュは威力が高いが、モーション中に動けない弱点がある。だからクマさんも僕がスタンするまでそれを使えなかった。……逆に言えば、スタンで隙が出来れば使うという事」
コメント
・うおおっ、決まった!
・まきちゃん、すごい!!
・流石、まきちゃん
・これは熱い展開
・やばい、これは盛り上がるぞ
・やっぱり、このゲーム好き同士の戦いは燃えるよね
「うぐっ……」
僕の一撃を受けたクマさんは大ダメージを受け、足元がふらつく。スタンしてしまったので、当然動けない。僕はその隙をつき、ハンマーを連続で叩きつけてクマさんをKOする。
「どうして、どうしてまきさんが動けたんだ。岩にぶつかって動けなかったはず……」
「……投げられる前に、これを使っておいたんだよ」
1人きりになったフィールドで、僕はとあるアイテムを使用する。そのとたん、僕のキャラクターがほんのりと赤く光った。
「そ、それは!」
「そう、レッドハーブ。使用者の情熱を呼び覚まし戦闘意欲が高まり、少しの間痛みを無視して動けるようになる」
「だ、だが。使えば体が赤くなる。私がそれに気づかないはずが……」
「うん、そうだね。普通は気づけるだろうね」
クマさんは一瞬、疑問符を浮かべる。しかし、すぐにハッとした表情になり、ある事に気づいたようだ。
「まさかあの時、喋って隙が出来ていた時、その時に使っていたのか」
「……大変だったよ。クマさんの体で僕が隠れる状況を作り出すのには」
「こ、こっそりと使っていたのかぁっ!」
「そういうこと」
コメント
・まさかの逆転劇
・これは熱い
・いや、マジで凄い
・これは燃える展開
・良い所でハーブを決めたっ!
・まきちゃんナイス
・これは面白い戦いだった
・いい勝負でした
「そして、敗者には……罰ゲーム!」
「ぐっ、ぐわぁぁぁっ!」
僕が罰ゲームを宣告すると、クマさんはノリノリで悲鳴をあげた。初めの堅苦しいクマさんはどこへ行ってしまったのだろうか。
コメント
・まきちゃんとクマさん、楽しそうw
・二人とも、めっちゃ笑顔やん
・これが素の姿なのかな?
・俺、まきちゃんのファンになるかも……
・まきちゃんが元気になってよかった
・まきちゃんが幸せそうで嬉しいです
・二人ともノリノリだな……
「それじゃ、僕はクマさんにお願いするよ」
「……ごくり」
緊張した様子のクマさん。イラストの上からでも緊張が伝わって来る……そんなクマさんに、僕は一つのお願いごとをする。
「……いい戦いだったよ。今度はお互いに万全の準備をした状態で戦おう」
「……え?」
僕が言い終わると同時に、クマさんは呆けた声を出す。
「……対人戦に不向きなハンマー装備の僕でも勝てるように素手で戦ってくれたんですよね」
「……」
クマさんは何も言わず、黙って僕の話を聞いてくれている。
「素手状態の攻撃は素早いとはいえ、覚醒を使わないとほかの武器に劣ってしまう。でも、対人戦では覚醒する隙がない」
「……まきさん」
「……今度の戦いは、お互い全力を尽くしましょう!」
コメント
・なんだこの熱い展開は
・尊すぎて吐きそう
・まきちゃんが勇ましすぎる件について
・好敵手とかいてライバルと読む
・今後は協力して悪に立ち向かう流れだ
・王 道 展 開
「……分かりました。今度は全力でつぶして見せます」
「ありがとう」
「それは、こちらのセリフです」
この瞬間、僕の心は晴れやかな気分になった。
コメント
・いい雰囲気
・まきちゃん、良かったな
・おつかれさまー
・お疲れ様でした!
・まきちゃん、楽しそうでなにより。これからも頑張ってください
・まきちゃん、可愛い!
まきちゃんとコラボしてほしいのは
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子湾小春(子ワンコ)
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永江 猫八(猫)
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熊野御堂(クマさん)
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狐野 妖香(ハーブ)
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クマノミちゃん
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サンゴちゃん
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マキハラ(まきちゃんの名づけ親?)
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妹の雪菜(声だけ出演)
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お母さん(まきちゃんの)
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ハーブティ(お茶)